コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- chocolat amer
- 日時: 2016/03/06 20:38
- 名前: どみの こん (ID: kwjWR4CH)
皆様、こんにちは。
クリックありがとうございます^_^
この小説は作者が2名の、合作です。
‘どみの’と、‘こん’が1レスごとの交代でストーリーを進めていきます。
ジャンルは学園ものです。
題名の「chocolat amer」というのは、フランス語で「ビターチョコレート」の意味です。
作者が2名おりますので、つじつまが合わない点や、話の方向性がよくわからなくなる恐れがございますが、なるべくそういうことの無いようにしていきたいと思います。
もしおかしい点などに気づきましたら、レス番号を指定してお知らせください。
コメントは大歓迎です!!
両作者ともまだまだ新参者ため、今後の力の向上のために参考にさせていだだきます。
荒らしやなりすましはご遠慮ください。
それでは、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
《お客様》
・椎名新龍 さん
・K(*^▽^*) さん
《どみのの他の作品》
・ラジオの中から
《こんの他の作品》
・私の好きな、あいつ。
・気まま自由な短編小説
・空腹キケンちゅういほう
- Re: chocolat amer ( No.23 )
- 日時: 2016/03/23 19:15
- 名前: どみの (ID: w4lZuq26)
「んじゃ、俺帰るから」
優くんは返事も待たずにすたすたと歩いて行ってしまった
ふと前を見てみると、もうそこに姿はなかった
ん…!?
ちょっと待って…
優くんが帰ったということは……
翼さんと二人きりじゃん!!
どうしよう…
初対面の人と話すの苦手なのに…
ましてや、相手は年上の人…
私が、この場をどう凌ごうかおどおどしていると
「えっと、二宮凛ちゃんだっけ?時間ある?折角だし少しお話しない?」
まさかの、翼さんの方からお誘いがかかった
- Re: chocolat amer ( No.24 )
- 日時: 2016/03/23 22:43
- 名前: こん (ID: phd3C.MK)
「…あのぅ。」
「ん?なあに?」
「………あっ、いやっ。えーーと。」
一言言おう。
優くんのバカァああああああああ!!!!!
ファミレスの中。
子供っぽいジュースと、大人っぽいコーヒーの向こうに、恐ろしい美人がいる。
これは夢だろうか。
夢だとしたらいい夢だ。
こんな美人、中々見れたもんじゃない。
ジロジロ見てやろうじゃないか。
でも現実だったら。
悲しい。
うん、ほんと悲しい。
なんか私という人間全てを否定されているような気になる。
だってこんな美人だよ?
一対一なんてたまったもんじゃない。
残念ながら後者。
これは現実なんだ。
だからこそ優くんが恨めしい。
呪ってやろうかこのやろう!!
「ごめんね。無理に誘って。何か用事あった?」
はい、人間性も完璧。
素敵すぎる。
「あ、いえ。全然。」
私、ダサい。
ダサすぎる。
どっか穴ないかな…。
あ、テーブルの下とか!?
…いや、それこそおかしい。
優くんが行ってしまってから、取り残された私たちは、翼さんの誘いで近くのファミレスに入った。
本当はお断りしようと思ったが、
私と話してみたい、なんて言われて断れなかった。
「ふふ。優くんがああいう風に他人に接してるの珍しかったから。」
この美人、微笑むとさらにすごい。
- Re: chocolat amer ( No.25 )
- 日時: 2016/03/24 16:50
- 名前: どみの (ID: kXLxxwrM)
ここで、今分かっている翼さんのプロフィールをまとめてみる
翼さんは、21才の大学生。
二年間浪人の末、医学部に入学
つまり、学年でいうと現在大学一年生…
うっひゃー
翼さんハイスペックすぎるでしょ
これ聞いただけで、耳を覆いたくなってきた…
でも、なんだか納得してしまった
初対面だけど翼さんらしいなと…
しかも、すごい芯のある人なんだな
尊敬の眼差しを送ることしか出来なかった
「そういえば、凛ちゃんって優と同じ高校なんだっけ?仲いいの?優、凛ちゃんにかなり心開いているように見えたけど」
どことなく、答えづらい質問が来た
- Re: chocolat amer ( No.26 )
- 日時: 2016/04/12 16:04
- 名前: こん (ID: q6B8cvef)
「いや、仲が良いという訳では…。」
「そうなの?」
…というか、翼さんが美しすぎて話が頭に入ってきずらい。
「一度、少し話したことがある程度です。」
「ふうん。」
ちょとだけ首を傾げた感じはもうたまらなく可愛い。
翼さんはそれから1つ、うなずいて、「そっか。」と言った。
「仲良くしてあげてね。」
柔らかく微笑んで、コーヒーをすする。
豆の良い香りがこちらまで届いた。
それから少し翼さんにバイトの事を聞いてみた。
「カフェの定員をしているの。」
「カフェですか。」
どうやら、駅の前にあるこの辺りでは話題のオシャレなカフェで働いているらしい。
あそこのアフォガードが美味しい、と雑誌やテレビで取り上げているのを見て、近々行こうと思っていた。
やはり、翼さんは何だか素敵だ。
制服を格好良く着こなしているんだろう。
「それじゃ。」
一時間くらいして店を出た
。
家の方角が違うのでここでお別れだ。
「少しだったけど、楽しかったわ。また、今度お買いものでも一緒にしに行きましょう。」
手を振って翼さんは歩いていく。
私はその後ろ姿を見送っていた。
- Re: chocolat amer ( No.27 )
- 日時: 2016/05/02 12:30
- 名前: どみの (ID: 99568qQj)
その週の日曜日。
いつもなら普通の休日なのだが…。
この日はいつもと何かがちがう…。
そう、今日は一ノ瀬家に行って不登校気味の健君と優君に授業のノートを見せたりする日だ。
教えて貰った住所や道順を頼りに、一ノ瀬君の家に向かう。
一ノ瀬君の家は、私の家の最寄りの隣駅。
駅から15分程歩いた所にある一軒家らしい。
隣駅だが普段あまり通らない道だったので歩くのが新鮮だ。
歩いている途中で飲食店などのお店が並んでいる道を通った。
落ち着いた中に活気がある通りだ。
その中で、ケーキ屋さんを見つけた。
そうだ!!切角だしお土産を買っていこう!!
ショートケーキ、モンブラン、チーズケーキ。
ショーケースの中には、20種類程のケーキが所狭しと並んでいる。
一つ一つの大きさはそれ程大きくないけど、デコレーションが凝っていて見るだけで美味しいのが伝わってくる。
どれにしよう…。
どれも美味しそうだから悩むなぁ…。
フルーツタルトはフルーツが新鮮そうで並べ方もキレイだし、プリンもツヤがキレイででお土産にいいかもしれない。
そもそも、男子ってどんなケーキが好きなんだろうな……。
なかなか決まらず悩んでいると、ショーケースの端の方にケーキが目に入った。
「チョコレートケーキーー。」
下はクランチ生地、一番上には星形のチョコレートが乗っている。
ココアパウダーがほんのりかかったスクエア型のケーキだ。
これなら間違いない!!
健君と最初会った時、チョコレートを貰ったのも頭にあり私の心は一瞬で決まった。
今まで悩んでたのが嘘のようだ。
「チョコレートケーキください!」
チョコレートケーキを2つ買い、ケーキ屋さんをあとにした。
お店が並んでいる通りを右に曲がると、閑静な住宅街に入った。
そこから、5分歩くと目的地に辿り着いた。
「一ノ瀬」
その標札を見てあることに気がついた。
私、男子の家に行くなんていつ以来だろう……。
一ノ瀬家は、茶色が基調の家だった。
建てられてからそれなりには経っていそうだが、清潔感がありドアの横にある木は手入れが行き届いていた。
その様々な木が明るい印象を与えた。
ピーンポーンーー。
緊張しながら、一ノ瀬家のチャイムを鳴らした。
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