コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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恋愛物語
日時: 2016/04/03 19:56
名前: リュー (ID: Dbh764Xm)

恋愛系の短編集です!
なにかと注意してみていると、色々と繋がっていくお話です!


*注意事項*
荒し、なりすましはやめてください。迷惑です。
誤字は優しく教えてください!




目次

ホントにホンキで >>1-4
単純コイゴコロ >>5-6 >>9-21
空色ココロイロ



*お客様*

どみの様
こん様
てるてる522様
ちょこみるく様

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Re: 恋愛物語 ( No.26 )
日時: 2016/03/23 22:40
名前: リュー (ID: Yv1mgiz3)

菜穂は私のこと、『一(いち)ちゃん』と呼んでいる。
優しい、見ていると癒される笑顔で微笑んだ菜穂に、苦戦したのか退散するあいつ。
そんな姿を見て、美樹は
「相変わらず仲良いよねー、あいつと美樹ってー」

Re: 恋愛物語 ( No.27 )
日時: 2016/03/24 20:59
名前: リュー (ID: JbPm4Szp)

と言う。
「美樹ちゃん、あの人と美樹ちゃんじゃなくて、あの人と一ちゃんが仲良いんでしょ?」
「あ、間違えちゃった。めんご、いい間違え」
美樹がテヘッと舌を出す。
「もー、美樹ちゃんったら!」
菜穂が笑った。
上品な笑顔だ。
少し沈黙が流れて、私は思わず吹き出す。
二人もそれにつられてか、三人はまた笑いだした。



放課後。
暇だった私は、『あの場所』へと向かっていた。
いつも誰もいない、あの場所へ。
私が階段を上る度に、鉄の階段なので、『コツコツ』と音を立てる。
そして、あるドアの前で足を止めた。
そこには『屋上』の文字。
屋上───私のいう、『あの場所』のことだ。
屋上には大抵誰もいないから、よく私はここで本を読んだり、音楽を聴いたり、ごろごろしたりしている。

Re: 恋愛物語 ( No.28 )
日時: 2016/03/25 19:13
名前: リュー (ID: NPMu05CX)

ドアを開けようと、ドアノブに手をかける。
しかし中から誰かの声がした。
「チヤちゃんのことが好きなんだよ!」
チヤちゃん—部活仲間のえんどう君の妹の子が、確かそんな名前だった。
好きなんだよ!って………
なによ。
なに落ちこんでんのよ、私。
さっき『チヤちゃんのことが好きなんだよ!』と言ったのは、紛れもなくあいつだった。
幼馴染みでクラスメートのあいつ—正土だった。

Re: 恋愛物語 ( No.29 )
日時: 2016/03/25 19:54
名前: リュー (ID: NihAc8QE)

「先輩、ありがとうございます。私も—」
そこまで聞いて、私は階段を駆け降りた。
『私も—』の先の言葉を聞く勇気は、今の私にはない。
そんな勇気があったら、とっくの昔にこの思いに気づいて、正土に伝えていただろう。
今ごろ自分のこの思いに気づいた私は、バカだ。
正土よりも大バカだ。
あいつと出会ったときも、ふざけあったときも、『あの時』だって
私は、いつでも思いに気づけたのに。
『正土が好き』っていう思いに。
今気づいたって、もう手遅れだ。
もう、たぶんあの二人は『相思相愛』だろう。
だから、私が今ごろこの思いに気づいて、正土に伝えたって、正土は迷惑だろう。
そう考えると、自然と涙が溢れてきて、私の頬を伝った。
階段を降りるとき、相変わらず『コツコツ』と音が鳴っていた。
そのおとはまるで、私を励ましているかのように聞こえた。
バカみたいな考えだけど。

Re: 恋愛物語 ( No.30 )
日時: 2016/03/25 20:10
名前: すみみ (ID: kdYqdI6v)

私恋愛系大好きなんです!
どんどん進めて下さい!
良かったら私の小説にもコメント下さい( ´∀`)


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