コメディ・ライト小説(新)
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- 明日の天気は?どうですか?
- 日時: 2018/03/01 17:34
- 名前: あんか (ID: qwjQ/00r)
愛してるって言ってたのは、学人。私はそんな、純粋で素直な彼に憧れてた。明日の天気は学人の好きな、晴れですか?私は今日も、元気です。
学人は、私のことが好きだって言ってた。ただ、ひたすら。そんな学人の事、私も好きだった。ただそれだけの話。それだけの話が、幸せで嬉しかった。明日の天気はどうですか?
- Re: 明日の天気は?どうですか? ( No.53 )
- 日時: 2020/11/12 16:30
- 名前: あんか (ID: .x5yvDPk)
四人で動物園デートをした後、私は風邪で寝込んでしまった。意外もあった。案外楽しかったダブルデートの時の写真をその日の夜から一週間、毎日風呂上がりに一時間以上も見つめていたのが、原因だったの。
ハ、ハックチュン!
変なくしゃみだけど、本当にくしゃみに、鼻水に、咳が止まらないの。
ゴホン、ゴホ、ゴホ、ゴホン・・・。
喉は痛いし、熱は三十八度以上あるし、、、。もぅ女の子なのに、すごい勢いで鼻から鼻水が。こんな姿、学人にはみせられなーい。付き合う前、カップルになる前ならいざ知らず、今学人にこの姿を見られるのは、恥ずかしくて辛い。
熱をはかったけど、相も変わらず熱が上がって下がってない。仕方ない・・・。そう思ってベッドから起こした体を、もう一度休ませようと寝ようとした時だったの。
ピンポーン!
ピンポン!ピンポン!ピンポーン!!
と、玄関のチャイムの鳴る音がしたの。
- Re: 明日の天気は?どうですか? ( No.54 )
- 日時: 2021/02/22 16:49
- 名前: あんか (ID: .x5yvDPk)
花奈、風邪をひいたんだって?
玄関を開けると、学人が立っていた。
う、うん。咳も鼻水も止まらないし、熱も全然下がらないの。
そりゃぁ、大変だ!
そう言うと学人は、右手に持っていたコンビニの袋を渡したの。
これは、お土産!花奈の好きな苺のお菓子尽くしだよ。苺のアイスに、苺のシュークリーム、苺のケーキ、クッキーもあるし、プリンも買ってきた。大フンパツしたんだから、早く治して、な。
と、学人は言った。
わぁ~、ありがとう、学人。こんなに~!!すごく嬉しい~。
そう言いながらも、私は鼻水が止まらない。グジュッ、グジュッと、鼻をすする音がする。
恥ずかしい。。。
そう思いながらも、私は学人を家の中に入れた。
- Re: 明日の天気は?どうですか? ( No.55 )
- 日時: 2021/07/18 15:59
- 名前: あんか (ID: Lx/qXqEu)
そんなにも楽しかったのか?熱が出て、こんなにも寝込むくらい?
えっ?
学人の質問に、私は熱でほてった顔をしながら、体はよろけながらも返事を返した。
だからダブルデートが。
あぁ。
と、私は心のなかで呟いた。
そうなの。思いのほか楽しくって!もっと、悲惨な散々なダブルデートを想像していたものだから。
そう、言って学人には悪いと思いながらも、ベットにもう一度横になる私。頭がクラクラして、仕方ないんだもの。
間違いではないし、その時の写真をお風呂上がりに長時間見ていて湯冷めしたとは、恥ずかしくて学人に言えなかったの。
- Re: 明日の天気は?どうですか? ( No.56 )
- 日時: 2025/05/26 20:17
- 名前: あんか (ID: Mh07Y1yB)
花奈、熱は下がったか?
あれから、しばらく寝込むこと三日。心配しているお母さんの顔は多少覚えているけど、記憶がほとんど無く、三食三日熱でうなされている私に、お母さんが部屋まで雑炊を運んで来てくれたこと。元気になって、二階から一階に駆け出すように降りていった私を、あきれ返った顔をしながら、話してくれた。
ごめんね。心配かけて。うん。もう、元気になったよ。
お母さんと同じように心配をしてくれてた学人にも、また同じように、謝り、感謝をした。
心配してくれて、ありがとう。
私はそう言うと、いつもと違い私から手を伸ばし、学人と手を繋いだ。
華奢というわけではないが、学人の手の細い感覚。それでいてやはり男の子だと思わせる、私よりしっかりしている筋肉。私はなぜだかホッとして、学人に守られている、そんな気配を感じた。放したくはない、学人の手。私はもう片手で、涙ぐんだ瞳の涙をぬぐった。
また、今度デートに行こうな。今度は二人で。
そう言う学人に、
うん!
元気になった私は、たいそう元気に答えた。
- Re: 明日の天気は?どうですか? ( No.57 )
- 日時: 2025/05/26 20:20
- 名前: あんか (ID: Mh07Y1yB)
私の身体の体調が、ばっちりになって、鼻歌まじりに自作の歌を歌っていたの。まだあの時、学人が買ってきてくれた美味しいスイーツの味が忘れなくて、学人から聞き出して、そのお店に何度も通って、同じスイーツを食べる日々。散歩がてらのあの日の学人の顔が、想い出が脳裏をかけまわり、歩く私の顔はニタニタと変な笑みを浮かべていたに違いないと思う。
と、そこに、、、
よぉ~し。よぉ~し。
いいから、いいから、
と、男の子の声の不信な声が聞こえてくる。
横をみれば、いつも通りの公園。
そこには小さな、保育園くらいの女の子と男の子達が、遊具で遊んだり、はしゃぎ回ったりしてる。
と、またそこに、さっきの男の子の声が、
大丈夫。大丈夫。だから、
こっちへおいで。こっちへおいで。
と、いうネコナデ声が。
なんだか、怖いし。
気持ち悪い。
あの子供達は大丈夫かな?
変なこと、されてないかな?
そう、思って、おそるおそる公園の中に入って様子をうかがうと、公園の奥隅に1人の男の子が。
後ろ向きにしゃがみこんで、ぶつくさとつぶやいている、、、。
どうしよう。
このままだと、ここの子供達が危ないめにあうといけないから、、、。
そう思った時だった。
その男の子が、私の気配を感じたのか後ろを振り返ったの。
そして、私はビックリ。
あ、あ、秋人さん?!
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