コメディ・ライト小説(新)

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空飛ぶ島の冒険家
日時: 2019/04/04 16:42
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

永遠のルーンはプリーマ島を空を飛ぶ島へと変化させ二人の冒険家を
乗せてあちこちを飛び回る。ユニとゼロの二人はプリーマ島で
様々な場所を冒険する。
1.セコンド島・純潔のリング >>01-05
2.ドリッテ島・寛容と慈愛のリング >>06-10
3.クアルタ島・謙譲のリング >>11-15
4.サンキエム島・救恤のリング >>16-21
5.ロクサキ島・忍耐のリング >>22-28
6.ギムレー島 >>29-32
7.プリーマ島・聖女の選択 >>33-34
8.

Re: 空飛ぶ島の冒険家 ( No.20 )
日時: 2019/04/01 13:13
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

ゼロのいる場所に辿り着き目を見開く。
ゼロ「がっ!?」
剣が床に刺さりゼロは床に転がる。ランクスはゼロを蹴り上げた脚を
降ろしゼロに歩み寄る。
ミーニャ「ぜ、ゼロ!しっかり!ちょっとアンタ、何するのよ!!」
ランクス「何って少し邪魔だったからな。気絶してもらおうと思っただけさ。
動物を虐げる趣味はないから大人しくしてろよ」
ランクスは脚を振り上げようとしたが身を屈めた。
ハイス「ちぇっ、やっぱり当たらねえか」
フェイロン「ここまで勝ち抜いている相手だ。不意打ちなどあまり通用
しない相手だろう」
ユニ「ゼロ、ミーニャ」
二人が顔を上げる。ユニは微笑んでゼロに手を貸す。
ユニ「助けに来たナウ!ってね」
全員の周りを魔獣たちが取り囲む。ユニたちの倍の数はいるだろう。
ハイス「人数がいれば勝てるってか?舐められたもんだぜ」
ユニ「ゼロ大丈夫?」
ゼロ「あぁ戦えない程じゃないから…行くぞ!」
ユニ「大地に眠りし救恤のリングよ、主の声を力を感じたのなら姿を現し
力を貸せ」
緑の救恤のリングはユニの指に嵌り光を放つ。ゼロの痛みも微かに残っていた
ハイスたちの疲れも消えていく。
フェイロン「疲れが…消えていく?」
ユニ「心身を癒す…それは慈愛のリングと同じだけど救恤のリングは
他にも一回だけダメージキャンセル能力を持つ」
ランクス「…」
溜息と共に煙が立ち上がる。ランクスが咥えていた煙草は床に落ちた。それを
ランクスは踏みつける。

Re: 空飛ぶ島の冒険家 ( No.21 )
日時: 2019/04/01 13:47
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

エレア「(まさかあの数をたった四人で片付けられちゃうなんてね‥)」
ユニの弓から放たれた矢は光を放ち床に刺さる。そこには赤や白、青などの
花が開き魔獣が消えていく。
ランクス「(腕の立つ射手がいれば前衛も問題なく戦えるか…)さてと…
ここからは俺が相手だ」
ハイス「じゃあ遠慮なく行かせてもらうぜ!!」
フェイロン「あ、オイ待て!」
ハイスが拳を引いた。鳩尾にランクスの蹴りが入る。距離を取る間もなく
連続蹴りを喰らいハイスがよろよろと後ろに下がる。
ユニ「多分視力が無い分、他で補ってるんだ。ここまで勝ってたのは
並外れた身体能力があるから…!」
ランクス「鋭いねぇ聖女さんは」
ランクスは右腕を横に伸ばし拳を握り後ろに引いた。ユニは最前線に立ち
白い結界を張る。拳が突き出された瞬間、拳圧で辺りの砂や机が吹き飛ぶ。
ピシッと結界に微かながら亀裂が走る。ランクスは息を吐き構えを解いた。
ランクス「誤解しないで欲しいんだが俺は無所属、冒険家でも無ければ
黒曜教団でもない。会えたらまた会おうぜ聖女さん?そっちの奴もその力
扱えるようにしておけよ」
フェイロン「逃げるのか?技を防がれたからと」
ランクス「気が失せただけさ。代償も大きかったが得た物はそれ以上に
大きくて良かったよ」

****
ミーニャ「なーんか変な感じだったわねぇ」
島に到着してから空を見上げながらミーニャは呟いた。
ユニ「でも退けられたならそれで良かったと思うけどね私は」
スペクター「何じゃ何じゃ皆して日向ぼっこか?」
ミーニャ「そうよ~」
スペクター「お主ら皆、猫じゃなぁ」

Re: 空飛ぶ島の冒険家 ( No.22 )
日時: 2019/04/02 16:49
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

ゼロ「ここがロクサキ島か…」
ミーニャ「てっきりユニはプリーマ島出身だと思ってたわ」
ユニ「途中で引っ越してきたんだよ。で、すぐにゼロと会って仲良く
なったの」
季節も相まって風が吹く度に桜が降る。
???「何でェ何でェ誰かと思えば久し振りに見た顔だなユニ」
藍色の和服を着たべらんめえ口調の男はユニに手を振る。
ユニ「久し振りですランマルさん!」
全員の自己紹介をパパッと終わらせた。
ランマル「お前さんたちユニの友だちだったのか、そりゃあ良かった。
そうだ…神社に行くか?」
ユニは大きく頷いた。
ランマル「そういやぁアイツがお前に会いたがってたっけなぁ」
ユニ「アイツ?って…?あ、ランマルさん。流石にもう借金はないですよね?」
ランマル「テメェ!言うなバカ」
長い階段を無事に上り終え鳥居を潜るとそこには真っ白な髪をした男が
縁側に座っていた。
ランマル「ツキカゲ~巫女さんの登場だ」
ツキカゲ「お帰りユニ様」
ツキカゲが元の妖狐の姿になる。真っ白な九本の白い尾、左目は青から
黄色に変わっていた。妖怪たちの悪事を制裁する一家が引っ越し
共に巫女であるユニも神社を去るとき彼女の母は自身が一番信頼する妖狐
ツキカゲに神社を任せた。
ミーニャ「じ、獣人!?獣人って人間に変身できるの?」
ランマル「いや獣人とはまた違う。妖怪と言ってな、ツキカゲは九尾狐だ。
力の強い妖怪は人間に化けることができる、だろ?」
ツキカゲ「全部説明しちゃったな…それと大きくなったなユニ様」

Re: 空飛ぶ島の冒険家 ( No.23 )
日時: 2019/04/02 19:41
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

暗い夜道に誰の耳にも届かない悲鳴が聞こえた。だが声を上げた人間は
いない。その代わり人間を襲った鬼がいた。口の周りを舌で舐め回した。
???「…コイツも大した力は持ってなかったか」
赤髪の鬼は歩き出した。

城のミカドの妹サヤは神社にやってきた。
サヤ「ランマルはん、おる!!?」
ランマル「何でェ急に。うるさいぞサヤ」
サヤ「し、仕方ないやろ!とにかく手を貸して、もう私の言葉も聞いてくれへん。
もう怒ったんや!!」
ゼロ「とりあえず色々教えてくれ。何があったんだ」
互いに軽く自己紹介し彼女は話し始める。ミカドは黒曜教団と繋がり
鬼たちを従わせているようだ。
ツキカゲ「本当に鬼を従わせているのか?」
サヤ「嘘とちゃうで。うち、ちゃんとこの目で見たんや」
ランマル「まぁでも俺たちにも妖怪はいるじゃねえか。妖狐がな」
全員の視線がツキカゲに集まる。遅れてサヤもツキカゲを見た。
サヤ「ツキカゲはん妖怪なん?」
ツキカゲ「うん妖狐、だね。俺が鬼に勝てるのは術だけだ。否、相手に
よっては力尽くで術を破っても可笑しくないかもな…」
ミーニャ「あら?ここにも鬼がいるのね~…やっぱり鬼って力持ちなの?」
ツキカゲ「術を扱える者は少ないが筋力は人間の何倍もある。肉弾戦に
持ち込まれたら分が悪いな」

Re: 空飛ぶ島の冒険家 ( No.24 )
日時: 2019/04/02 21:32
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

翌日、神社に一人の鬼が姿を現した。
???「ほぅ…お前さんかい?帰還した巫女ってのぁ」
ユニを鬼はマジマジと見つめる。
ミーニャ「ま、まさかコイツも操られてるの…!?」
???「操られて殺せって命令されてたら悠長に会話なんざしちゃいないさ。
俺はサカズキって言ってな、鬼をまとめてた鬼の長さ。俺も部下に色々
追われててな。深手を負っちまったんだよ」
ゼロたちはサカズキの全身を見る。傷一つ無いように見える。
サカズキ「負った、過去形さ。回復力には自信があるんでな。そこで
取引しないかい?お前たちの味方になってやるよ見返り無しでな」
ランマル「オイオイ本気かィ?」
サカズキ「俺は嘘は大嫌いでね。一度宣言したからには嘘は言わない。
鬼に二言は無しさ。それに俺が協力してやるって言ったのはそっちの
嬢ちゃんにだから…どうするんだい?俺の言葉を嘘とみるか真実とみるか」
ユニは少し考える。嘘を吐いていないと断言できるわけじゃないが
相手は未知数、彼が入ってくれれば百人力という奴だ。
ユニ「分かった信じてみる。これからよろしくね」

城にはすでに黒曜教団の幹部と王の後継者自ら出向いていた。
シュバルツ「チェリベ、何を呆けている?」
黒いケープを身に着けた青年チェリベは我に返り一言謝る。
シュバルツ「俺たちのすることは奴らに絶望を与えることだけだ」
チェリベ「そう…ですね」


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