コメディ・ライト小説(新)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 死神と、少女と。
- 日時: 2019/07/26 01:47
- 名前: 赤ずきん (ID: 1CRawldg)
あたたかい。
赤い。
あたたかい。
血がとまらない、血がとまらない。
とまらない血が、私の手を染めていく。
睫の先についた血が、月までも赤く見せていた。
赤く染まった月。
「ぅああぁああぁああぁああああぅぁああああぁぁぁぁああ!!!!!!!!!」
誰かの泣き叫ぶ声がする。
痛い、痛い。
「愛してるよ」
- Re: 死神と、少女と。 ( No.19 )
- 日時: 2019/08/17 00:51
- 名前: ヨコ (ID: XVNXLemf)
おぉ 現在の恋愛も進行中ですね! お風呂をお先に、とか湯船でいきかえっちゃうとか
品の良い日常がかいま見えて素敵な感じです。次の話を楽しみにしています。
- Re: 死神と、少女と。 ( No.20 )
- 日時: 2019/08/17 19:40
- 名前: たかつき (ID: ql4uhYcS)
ヒロインが そこはかとなく上品で良い感じです。最初から拝読しましたが、筆者さんも丁寧で良いですね タフな人はやっぱり素敵やと思います 頑張ってくださいね。
- Re: 死神と、少女と。 ( No.21 )
- 日時: 2019/08/17 20:10
- 名前: tornado (ID: ql4uhYcS)
続きが気になる! 面白くなってきたー
- Re: 死神と、少女と。 ( No.22 )
- 日時: 2019/08/19 14:05
- 名前: 赤ずきん (ID: BgBE1Y9A)
〒_ヨコ 様
また読みに来てくださり、本当に嬉しいです^^
このヒロインは自分とは正反対の子なので、書いていて楽しい反面難しさを感じております。
丁寧な言葉遣いというのは難しいですね 汗
しかしながら、私も品の良いヒロインが好きです。
強い女の子も好きです(聞いていない)
ヨコ様のように飽きずに読みに来てくださる方がいるということを胸に、執筆頑張ります^^
この度は嬉しいコメントありがとうございました。
また見に来ていただけたら嬉しいです。
_赤ずきん
〒_たかつき 様
また読んでくださり、そしてコメントもとっても嬉しいです。
このように嬉しいお言葉をもらえるなんて、執筆がとてもはかどります^^
まさか作者についても言っていただけるとは思っていませんでしたので、驚きと嬉しさでいっぱいでございます。
これからもたかつき様に褒めていただいた〈丁寧さ〉を忘れず、執筆頑張ります。
また、読んでいただけたら嬉しいです。
ありがとうございました。
_赤ずきん
〒_tornado 様
この度は数多くある作品の中、赤ずきんの作品を読んでくださりありがとうございます。
わくわくして読んでいただけているのであれば、作者も嬉しいです。
これからも、いろいろと展開があるかと思いますので、温かい目で見守ってくださればと思います。
この度は、読んでくださったこと、コメントまでも本当にありがとうございました。
よろしければ、また見に来てくださると、作者はとても嬉しいです^^
_赤ずきん
- Re: 死神と、少女と。 ( No.23 )
- 日時: 2019/08/19 14:09
- 名前: 赤ずきん (ID: BgBE1Y9A)
ーガシャン!!ガシャァァァン!!ー
激しく何かが落ちた音でありすは目が覚める。
「ん…」
意識がはっきりとしないままボーッと天井を見つめる。
「あ…そっか…私、気を失って。梓ちゃんが男の子で…本当は梓君でえっと…」
う゛う゛う゛と唸り声をあげながら寝返りをうった。
「………………」
「!?!?!?!?!?!?!?」
間近に昴の顔がある。
これは…添い寝をされている状態だ。
「す、すすすすすすすす昴さん?」
「何…ありす」
ありすの声に昴はすぐに目を開いた。
「な、何してるんですか…?」
「…」
沈黙。
じっと、微動だにせずありすを見つめ続けている。
沈黙に我慢できずにありすが口を開く前に、昴の口が開いた。
「ありすが倒れたって聞いて」
相変わらず口数が少ない。
「心配して、来てくれたんですか…?」
「自意識過剰」
「じ、自意識過剰…」
ガーンッとありすの頭上で鐘が鳴った。
「す、すみません………。…あ、あの。梓、く、ん…は?」
「梓君???…あー」
『バレたんだ』と瞬時に状況を理解したようだ。
「梓は着替え。ありすは俺が運んだ」
「そうだったんですね…。昴さん、ありがとうございます」
ということは。
「!?!?!?はっ!裸!!見ました!?」
「うん」
即答され体温が上昇する。
顔は茹でタコのように真っ赤だ。
「お…お嫁にいけません…」
「…」
「な、何ですか?」
そう何回も見つめられると落ち着かない気持ちになってしまう。
「敬語、いらない」
「え………あ…は…っうん」
出てきた言葉が予想もしていなかった言葉だったため、ありすは口をポカンっと開けた。
「じゃ」
要件は済んだのか、昴は部屋から出ようとする。
「あ」
まだ数歩も歩かないうちに、何かを思い出したのかありすの方へ振り返った。
「?」
「1人で寝れる…?」
「ね、寝れるよ!」
「あそ」
いつも通りそっけない返事で昴は扉へと歩いていく。
「あ、待って!昴君!」
ありすは引き留めようと昴の手を掴んだ。
触れた途端、ピクリと昴の指が動く。
「?」
「…何」
昴はドアの方向を向いたまま返答した。
「ぁ、えっと…さっき大きな音があったでしょ?何だったのかな…って」
「見に行けば?」
言葉数が少ないからか昴の言葉は冷たく聞こえてしまう。
「ぅ、うん。ありがと…じゃあ」
ありすが昴の横を通り過ぎようとすると、今度はありすが引き留められてしまった。
「…ぇ…」
がっちりと手を繋がれ前に進めない。
「昴君?」
「ありす」
「っ」
昴の泣きそうな表情に言葉を失った。
何度も口を開いては閉じてと、何か言いたそうにしている。
その都度、瞳は動揺にも似た色でありすを見つめていた。
ありすも同様に聞きたくても口が開かない。
「アーーーーー!!!!!!!!」
気まずい雰囲気の中、すぐ横から響いた声に驚き、お互いに身体を離した。
「2人…手、繋いでた…」
そこには、男性の服に着替えた梓の姿。
身体を震わせありすと昴へと指を指していた。
「なんで!?どうして!?おい!昴!!」
梓に肩を掴まれ、ぬいぐるみのように身体を揺すられる昴。
揺すられて気持ちが悪いのか、身体の力はなく、されるがままになっている。
こんな状況でも昴は無表情だ。
「梓君っ!カ、カツラはもういいのですか?」
何度も揺すられている昴が可哀想になって声をかけたのは分かるが、質問の内容が今聞くべきことじゃない。
ありすは、少し、いやかなり、ズレている。カツラだけに…
「うん。もう、いい…男として意識されなきゃ意味ないしね?」
ここでしっかり答えてしまうのも、梓なのである。
女装時と比べて声は低くなり、男物の服を着ているせいか、体つきも華奢だがしっかり筋肉がついている。
しかし、微笑む彼は【梓ちゃん】の面影を持っていて、同一人物だと確証させてくれる。
「ってゆーか、勝手に触んな、昴」
「…」
昴を睨みつける梓の雰囲気が、黒く変わった。
「やだ」
先程まで手を放していた昴も、再びありすの腕を掴むと普段より低い声を梓へと飛ばす。
梓と昴の間に火花が散って見えた。
右に昴。
左に梓。
2人に腕を掴まれ、引っ張られ、ありすの腕は悲鳴をあげていた。
「はぁ?やだじゃないよっ離せよっ」
「やだ」
「い、痛い…痛いです」
ギシギシという音が腕から聞こえてきそうだ。
そのままの状態で、先程の大きな音が聞こえてきたであろうリビングへ向かうことになってしまった。