コメディ・ライト小説(新)

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Lunatic Mellow Mellow
日時: 2021/04/21 23:44
名前: 立花 ◆FaxflHSkao (ID: vQ7cfuks)

 あの美しい月は、人の心を狂わすのです。







 * * *

 半年以上小説を書いてなかったのでリハビリを兼ねて。



 最初から >>001-

ぷろろーぐ「 愛を殺したい 」>>001
 mellow001「 夏は君の匂いがする 」>>004 >>005 >>006 >>007 >>008
 mellow002「 優しく騙して、甘い嘘で 」>>012 >>013 >>014 
 mellow003「 忘れないで、夏の嘘 」>>015 >>016 >>017 >>018 >>019
 mellow004「」
 mellow005「」
 mellow006「」
 mellow007「」


 登場人物

 □篠宮藍
 ■香坂飛鷹
 ■茅野咲良
 □三原あんず

Re: Lunatic Mellow Mellow ( No.3 )
日時: 2019/08/16 01:40
名前: 立花 ◆FaxflHSkao (ID: sc915o9M)


 >>002


 四季さん

 初めまして、コメントありがとうございます。
 小説を書くのは久しぶりになるので、こうやってコメントをいただけること、とても嬉しく思います。ありがとうございます。
 芸能人の熱愛とか離婚とかを面白がるようにコメンテイターが話してるのを見て、私は正直不快だなって思うときがあって、最近あった大きな事件も被害者の家族に取材に行ったり、悲しむ隙間も与えてくれなくて、そういうモヤモヤからこういう文章になりました。出だしのインパクトだけで生きてる物書きなので、ちゃんとこれからもこの調子を続けられるよう頑張りたいです。
 ありがとうございます。これからも頑張ります。

Re: Lunatic Mellow Mellow ( No.4 )
日時: 2020/07/22 16:31
名前: 立花 ◆FaxflHSkao (ID: rtUefBQN)

 mellow001「 夏は君の匂いがする 」


 
 思い出すのは君が死んだ夏。部屋の温度が三十八度で、そういえば暑いような気がするって思って、背中からじんわり汗が滲み出て、涙も一緒に水分丸ごと全部吐きだした。気持ち悪くなった時には意識はもうなかった。救急車のサイレンが街中にこだまして、私は君と一緒に死ねたらって、この時そんな馬鹿なことを考えた。



 自殺未遂を三回したら親友が驚くくらい怒って私をカフェに呼び出した。当時私は二十一歳で、一週間前に駅の階段から落ちて意識不明で救急車に運ばれたこともあり、体中包帯だらけ、松葉杖を使わないと歩けない状況だった。幸い頭を強く打ってなかったからか、意識の回復も早くそんなに大した怪我にはならなくて、私はとてもショックだった。

「死にたい気持ちはわかるけど、人間はそんな簡単に死ねないの」

 親友の三原あんずは私を見つけるなり、頬を平手打ち。そのあとぎゅうと私の体に抱き着いた。女の子のやわらかい皮膚が布越しに感じられる。あんずについて席に向かうと、すでに一人の男性がソファの奥に腰掛けていた。

「……あんず、あの人だれ」
「……え、ああ、香坂さんっていうの。今日からあんたの彼氏」

 へえ、相槌を打ちながらあんずの言葉の意味が全くわからなくて、私は少し目が泳いでしまう。香坂さん、と呼ばれた青年は私より少し年上っぽくて、落ち着いたイケメンだった。私をじいとみて「こんにちは」と短く彼は挨拶する。私もつられて「こんにちは」と口だけ動かした。

「彼氏っていうか、見張りね。あんたがすぐ死のうとするから、それを止めれられる存在が必要かなって思って。ほんとはあたしがって思ってたんだけど、仕事でちょっとしばらく海外だから無理そうで。で、知り合いの伝手で香坂さんにお願いすることにしたの」
「え、私の意見は通らない感じ?」
「咲良くんが死んでからあんたはおかしい。おかしいの、わかって。私はあんたを失いたくないの、咲良くんが死んでおかしくなるあんたみたいになりたくない」

 ケーキがおいしいお店なのに、午後三時にがっつりハンバーグステーキを食べてる私にあんずは必死に訴えた。香坂さんは何も言わずにただ私の顔を凝視して、珈琲を口に含む。
 ふいに彼を見て思うことは、咲良とは真逆の人間だということ。咲良はこうやって私とあんずと三人で会うときはうるさいくらいに会話に茶々を入れてくるし、珈琲なんて死んでも飲まない。いつもきまってメロンソーダ。

「香坂さんはいいんですか。知らない女の彼氏になるの」
「……別に俺は大丈夫ですよ」

 彼は自然な笑顔でそう言った。
 さらっと伝票を持って行ってレジで会計を済ませていた彼は本当にスマートな大人の男性って感じがしたし、きっと咲良に出会ってなかったら私はこういう人に恋をしていたのだろう。

「篠宮さん、このあと時間ありますか?」

 あんずに隠れて耳打ちしたその声は、低くて少しかすれていて、背中が凍り付きそうなほどぞわぞわした。

「大丈夫、ですけど」

 見上げた香坂さんの表情はさっきみたいに笑っていて、声の雰囲気とは全然違った。腕に大量にできた鳥肌を軽く撫でながら私は彼の後ろをついていく。
 夕焼けが綺麗で、のびた影を踏みつけるように歩いた。見回す風景が見たことのある建物ばかりで、私の心臓は今にもぎゅうと絞り千切られそうだった。

「どうして」

 花を買ったあとに、線香もいりますよねと、香坂さんは私に尋ねてきた。私は上手く言葉が紡げずに、そうですねと返す。彼がどこに行きたいのかすぐにわかった。石の階段をのぼって、お墓の前に手桶に水をくむ。一組の親子連れとすれ違っただけで、あとは誰もいない墓地だった。
 久しぶり、咲良。と心の中で語りかけた時、

「久しぶり、咲良」

 同じ声が、私の耳を侵食した。


 香坂さんは何も言わずに花を交換して、柄杓で水をかけた。線香を取り出して私に持ってて、と手渡すとポケットからライターを取り出して火をつけた。煙はすぐに上にのぼっていく。

「香坂さんって、何者なんですか」


 墓地は怖いとかそいうのじゃなくて、気持ちがうまくコントロールできなくなる不思議な空間だと思う。私の心臓はばくばくと誰にも聞こえないように大きく早く動いていた。

「知りたい?」






 知りたくなかった。君のことなんか。
 むかつくくらいに夏の匂いがする。


 優しくない、私の二度目の夏が、音を立てて動き出した。


Re: Lunatic Mellow Mellow ( No.5 )
日時: 2020/04/18 22:22
名前: 立花 ◆FaxflHSkao (ID: rtUefBQN)





 香坂飛鷹は自分のことをあまり語らなかった。どうして咲良のことを知っているのか尋ねてみると「仕事関係でちょっとね」とあえてなのか誤魔化すように言葉を濁した。
 カメラマンのあんずの知り合いって聞いた時から芸能界に関わりのある人っていうのはわかっていたけれど、咲良のことを知ってっているなんて予想外だった。世の中は案外狭いものだ。
 お墓参りが終わった後、墓地の外で香坂さんは「タバコ吸っていい?」と私に聞いてきた。いいですよ、私は歩きながら答える。タバコのにおいはあまり好きじゃなかった。

「恋人って何するものなんですか」
「それを俺に聞くの?」
「わたし、咲良以外の人のこと好きになったことなくて、彼氏とかできたことないんで」
「そんなに可愛いのに?」
「外見だけってよく言われます」

 誰から、と笑い交じりに香坂さんが相槌を打つ。香坂さんの足並みは私の合わせてくれているのか少しゆっくりで、大人の余裕が感じられた。
 
「んん、じゃあ、名前で呼び合うってのは?」
「……私、あなたの下の名前知らないです」

 見えていた香坂さんの背中がぴたっと止まって、彼が綺麗に180度回転した。香坂さんの整った顔がこちらをじっと見つめて、唇がゆっくりと動く。

「飛鷹」

 呼んでみて、と香坂さんがいった。

「ひ、飛鷹さん」

 急に香坂さんの大きな手がこちらに伸びてきて私の後頭部にぽんと置かれた。くすぐるような優しい撫で方で、私の髪がぐしゃぐしゃにされて香坂さんは満面の笑みで「よくでました」と私のことを褒めてくれた。

「じゃあ藍ちゃん、家まで送ってくのもありだけど、初めてあった人に家バレするのも怖いだろうしここでお別れでもいいかな」
「あ、ありがとうございます」

 駅までの道のりはあっという間だった。
 じゃあ、と軽く手を挙げて飛鷹さんはすぐに振り向いて去っていく。さっきと同じ道を。もしかしてわざわざここまで来てくれたのだろうか。考えても無駄なことばっか頭に浮かんで、好きにもなれないのに頭の中は飛鷹さんのことでいっぱいだった。
 







 香坂飛鷹がむかし、lunaticのメンバーだったということを知ったのはその日の夜のことだった。
 彼の名前でネット検索をかけたらそれは一瞬の出来事だった。メジャーデビューする前の、ちょうど咲良が高校生の時、出来立てほやほやのころのlunaticのセンター、それが飛鷹さんだった。当時は圧倒的な人気があって、結局メジャーデビューできたのも飛鷹さんのお陰とかなんだとか、調べるだけアンチが沸いていて怖かった。
 香坂飛鷹がいなくなったlunaticを誰が応援するんだよ。そういうネットの書き込みがいたるところで見られた。これを咲良は見たのだろうか。
 飛鷹さんのいたころのライブの映像がネットに流出していて、わたしはついつい視聴画面に向かってしまった。咲良が消えそうなくらい、ほかのメンバーを食い尽くした飛鷹さんが輝いていて、純粋にすごいって思った。

 でも、この話は地雷だと思った。これを飛鷹さんに言っちゃいけない気がした。動画を見終わった後、私の頭からはやっぱり咲良のことはすっぽり抜けてしまっていて、何でか急に申し訳なくなってリストカットをした。流れる血は私の涙で薄まっていく。ああ、こうやって私も咲良のことを忘れていくんだ。私もただのファンと変わらない。馬鹿みたいだ。

Re: Lunatic Mellow Mellow ( No.6 )
日時: 2020/04/18 22:23
名前: 立花 ◆FaxflHSkao (ID: rtUefBQN)




「藍ちゃんさ、俺のこと調べたでしょ」

 それは、さりげなく。軽い口調で、香坂飛鷹との初デートの初っ端。態度がぎこちなかったのだろうか。ぷすり、と命中した飛鷹さんの矢には少しだけ毒があって、私はその影響か表情が固まってしまった。

「……えっと、」
「でさ、それよりその腕の包帯は俺の知らないうちにリスカでもしたのかな」
「……えっと、」

 うまく誤魔化す方法はいくらでもあったのに、いざ口を動かそうとすると全然頭が回らない。

「飛鷹さんは、優しいのか怖いのか、わからないです」
「藍ちゃんはが俺のことを怖いって思うのは、俺が君のことにずかずか突っ込んでいくから?」
「そういうんじゃなくて、うまく言えないんですけど、今まで私の関わってきた人とは飛鷹さんってなんか違う気がするんです」

 飛鷹さんは私の話を遮るように「今日は映画でも行こう」と声を張り上げた。じゃあ、と言って差し出した掌の大きさは大人の男の人って感じがして、私はその手をつかむのに少しだけ躊躇ってしまった。その躊躇した手を引っ張るように飛鷹さんは私の手を優しく包み込む。ごつごつした飛鷹さんの掌はあったかくて、私は手汗が出てないかちょっと心配になった。

「飛鷹さんって私に興味とかないんだと思ってました」
「こんなに強引に君のことを口説いているのに? 藍ちゃん、ほんと男に免疫なさすぎじゃない。お兄さん心配だよ」
「なんか、レンタル彼氏って感じ」

 それは失礼だよ、と少し怒ったような低い声で飛鷹さんは私の手を強く握った。
 表情はあまり見えなかったけれど、私の右手はほんのちょっとだけヒリヒリした。

「藍ちゃんはどの映画みたい?」
「私は別になんでもいいですけど」
「うーん、女の子はこういうのが好き?」

 映画館の上映中の作品の掲示欄から、飛鷹さんはわかりやすいラブストーリーを指さした。少女漫画原作の、今人気の若手俳優と女優を使った作品。なんでもかんでも人気の役者を使えばいいと思ってる、原作無視の大バッシング実写。

「飛鷹さんって、安直ですね」
「え、俺なんか間違った?」
「ダメですよ、女の子だからとりあえずラブがあればいいだろって感じ。どうせならホラー見ましょう。これ、これとか面白そう」
「待ってそれ惨殺ものじゃん。出会って数秒で爆死とか普通のやつじゃん。俺こわいよ」
「え、飛鷹さんホラー駄目ですか?」

 飛鷹さんの表情はわかりやすく曇っていたけれど、年下の女の子の前でそんなことは言えないと見栄を張っているのだけはよくわかる上ずった声で「じゃ、じゃあそれにしよう」とチケットを二枚買った。
 二時間後、飛鷹さんは喫茶店で死んだのかなってくらい潰れてしまったけれど、とても楽しかったので今日の初デートは成功だと思いながら私はパンケーキを二回おかわりした。

Re: Lunatic Mellow Mellow ( No.7 )
日時: 2020/04/18 22:21
名前: 立花 ◆FaxflHSkao (ID: rtUefBQN)



 飛鷹さんと出会ってから、確かに死にたくなる瞬間が以前に比べて少なくなったような気がする。飛鷹さんはとてもいい人だし、好きって感情を抱かなくても側にいてくれる大人の余裕みたいなのがあって、なんだか心地よかった。
 私がどれだけ咲良のことが好きでも、それでも飛鷹さんは何も言わなかった。結局、私は飛鷹さんのことを何も知らないまま、少しずつ心を開いてしまったのだ。

「――アイドルグループ、lunaticが今年いっぱいでの解散を発表しました」

 咲良が死んで一か月が経つころには、咲良の居場所はいともあっさりなくなった。テレビではこのことについてどう思いますか、なんてアナウンサーが街頭インタビューに出ていて「自称lunaticのファン」の女たちが「寂しいです」や「咲良くんの死にショックが隠せません」と表情を暗くしていた。本当に余計なお世話だ。咲良の死を忘れたいのに、世間はそれを許してくれないのか。
 どうせ、一年後誰も覚えてないくせに。


「ねぇ、私が殺したのかも、しれないのにさ」



 パソコンから、デビュー前のlunaticの曲が流れる。センターの飛鷹さんだけが輝いてる、昔のワンマンlunatic。このころの咲良は本当にただの数合わせみたいだった。その映像を何度も何度も繰り返し見てる私は、すごくマゾなんだろう。







「あ、またリスカしてる」
「……でもですね、前した時から二週間は経ってるんです。わたし、偉くないですか? 考えてみてください、二週間も耐えれたんです、褒めていいですよ」
「んー、言ってることは絶対おかしいんだけど、まあ、よく頑張りました」

 飛鷹さんは私の頭を優しく撫でる。彼のごつごつした掌が好きだ。リスカなんてどうでもいいのに、放っておけばいいのに。咲良のことを思い出すたびに死にたくなる私なんて、早く捨てればいいのに。
 優しい飛鷹さんは今日も私のことを見捨てられずに付き合ってくれる。偽りの恋人関係がもう三か月続こうとしていた。

「飛鷹さんって格好いいじゃないですか」
「突然どうしたの、藍ちゃん。とうとうオレの魅力に気づいたかい」
「いや、そうじゃなくて、こんな好青年風に見せかけたイケメンがどうしてフリーなのかなって、世の女はもったいないことをしてるのではないかって思って」
「待って俺は今軽くディスられているのではないだろうか」

 飛鷹さんに奢ってもらった特大クレープを食べながら私たちはベンチで話す。秋のはじめ。夏が過ぎ去ってもまだ太陽は元気で、大半の人間は半袖だった。彼がどんな職業をしているのか、何も知らないけれど、平日会うのは決まって十五時ごろで、普通のサラリーマンではないことは明確だった。

「今はね、藍ちゃんと付き合ってるから他に彼女はいないんだよ」
「あ、忘れてました。そういや付き合ってる設定でしたね」
「ははは、やっぱり忘れてるんだ。さすが藍ちゃん、君はそういう子だ」

 公園のベンチから見える景色は、小学生の下校の様子で、ランドセルを背負って駆けていく子供が無邪気で少しだけ懐かしく感じた。小学生の頃の咲良はまだ私より小さくて、いつも私の後ろをちょこちょこ追いかけてきて、すごく可愛くて可愛くて。




 咲良が死んだ。夏のはじめ。異常気象と言われるほどに暑すぎた夏の日、私が愛した咲良は死んだのだ。
 私のせいだ。私のせいで死んだ。咲良は死ななくて良かったのに、私のせいで死んだのだ。



「藍ちゃん?」


 頭がふわふわしていた。飛鷹さんの顔が近づいてきてるのだけ認識できて、私がベンチから落ちて地面と対面していたことにはきづけなかった。
 いつも通りの日常。会話には咲良のことを思い出すきっかけなんて何一つなかったのに、唐突に脳裏に咲良がいっぱい沸いて、それが消えることはなかった。思い出がすべて脳を侵食していくように、それは吐き気に変わって呼吸がうまくできなくなった。汗が尋常じゃないくらいに湧き出て止まらなくなって、私は飛鷹さんに抱き着いた。「死にたい」と言葉だけははっきり喋れた。

「お願いだから、死なないで」

 咲良が死んだ。部屋中にお酒がいっぱいあった。あんまり強くないくせに。成人したばっかで、これからお酒は覚えていく予定なんですって、ずっと今までいい子だったのに。ぐるぐるぐるぐる、頭は咲良と共有した記憶でぐちゃぐちゃになった。飛鷹さんの声がどんどん遠ざかっていく。
 飛鷹さんは結局何者なんだろう。知りたくなかった。だって、なんとなくわかってたから。私が思い出さないように必死で彼の存在を忘れようとしていたから、だから飛鷹さんはわざと他人のふりをしていたんだ。気持ち悪い。記憶の欠片がいろんなところに飛び散った。私は、咲良をきっと見殺しにしたんだ。


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