コメディ・ライト小説(新)

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Lunatic Mellow Mellow
日時: 2021/04/21 23:44
名前: 立花 ◆FaxflHSkao (ID: vQ7cfuks)

 あの美しい月は、人の心を狂わすのです。







 * * *

 半年以上小説を書いてなかったのでリハビリを兼ねて。



 最初から >>001-

ぷろろーぐ「 愛を殺したい 」>>001
 mellow001「 夏は君の匂いがする 」>>004 >>005 >>006 >>007 >>008
 mellow002「 優しく騙して、甘い嘘で 」>>012 >>013 >>014 
 mellow003「 忘れないで、夏の嘘 」>>015 >>016 >>017 >>018 >>019
 mellow004「」
 mellow005「」
 mellow006「」
 mellow007「」


 登場人物

 □篠宮藍
 ■香坂飛鷹
 ■茅野咲良
 □三原あんず

Re: Lunatic Mellow Mellow ( No.1 )
日時: 2019/08/13 10:34
名前: 立花 ◆FaxflHSkao (ID: sc915o9M)

 ぷろろーぐ「 愛を殺したい 」


 雨がずっと降っていた。夏の蒸し暑さと、蝉の悲鳴と、故人を想う泣き声が、悲しい雰囲気を作っていた。今でも「おはよう」って私の背中をばしばし叩きつけて、真っ白な歯を見せて笑うんだろうって、そんな夢みたいなことを考えている。昨日までの当たり前が、今日も当たり前にはならないんだと、私はこのとき気づいてしまった。

「――アイドルグループlunaticのメンバーだった茅野咲良さんの葬儀が昨日執り行われました……」

 テレビは面白がるようにその話題ばかりだった。嫌でチャンネルを変えようが、メディアはこういうのが本当に好きなのだろう。人の死くらい、放っておいてくれたらいいのに。
 SNSでも茅野咲良の悲報にファンは泣いていた。だけど、彼女たちはすぐに咲良のことなんか忘れる。永遠のファンなんていないのだから。芸能人だから、格好いいから、簡単に好きになって簡単に心は移っていく。咲良のことを十年後、二十年後、きっともう覚えていない。

「さくら」

 おはよう、と真っ白な歯を見せた笑顔でもう君が笑うことはない。私の隣で歩くときに身長のことを気にしてムキになる君ももういない。私の手料理を食べておいしいって言ってくれる君にももう会えない。
 好きな人が死んだ。暑くて暑くて死にたくなる夏の日。私の好きだった茅野咲良は、自殺した。




  

Re: Lunatic Mellow Mellow ( No.2 )
日時: 2019/08/13 17:24
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: e.VqsKX6)

こんにちは。
いきなりの書き込み、失礼致します。

引きつけられる出だし、素敵だと思いました。
また、『テレビは面白がるようにその話題ばかりだった。』という部分がリアルで、印象的でした。

これからの展開の気になる作品ですね。

執筆、楽しんで下さい。
密かながら、応援しております。


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