コメディ・ライト小説(新)
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- ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。
- 日時: 2020/03/13 12:53
- 名前: 京都花漣澪 (ID: GsncfwNf)
- 参照: https://estar.jp/series/11771233
0 登場人物紹介
どうも。京都花漣澪です。今回コメディ・ライト小説(新)ので、新シリーズを書きます。ジャンルは恋愛です。出来るだけ投稿ペースを上げていきたいと思います!ぜひ、続きも読んで下さい!今回は、登場人物紹介をします!
坂木勇太
高校二年生。主人公。ぼっち。
朝霞彩
高校二年生。学園一の美少女。
水品理沙
高校二年生。クール系美少女。
坂木朱莉
中学三年生。勇太の妹で、女優&モデル。
エブリスタで小説投稿始めました
リア充夢見る青春部
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京都花漣澪作
- Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.15 )
- 日時: 2019/09/15 14:50
- 名前: 京都花漣澪 (ID: LmekyLqy)
閲覧数100超えました!皆様が読んでくださったおかげです。ありがとうございます!感想とかあったら自由に書いて下さい。宜しくお願い致します。
15 図書室
もう夏になるな。夏休みが楽しみだ。
あれから一週間が経った。彩とはもう話していない。結局何だったんだろうか。俺は元のぼっちライフを満喫していた。やっぱりぼっちの方が落ち着く・・・。
今日は図書室に来ていた。あまり生徒がいないから、ぼっちにとっては、天国。
何を読もうかな。そう思って、取り敢えず歩いていると、ある生徒に目が行った。
水品理沙。学園一のクール美人。
長く、さらさらした黒髪に、美しい白い肌。
いつも図書室にいて、本を読む姿は絵になる。
美少女というか、大人な感じのする、美人という方が近く、可愛いというより綺麗だ。
クールな感じを兼ね備えているが、胸は大きく彩と同じくらいか、少し大きいか。クラスの男子によると、水着姿はセクシーだとか。
成績優秀で、テストでは学年トップ三に毎回入るくらい。
スポーツも、学年女子彩に続く二位。
とても俺と同じ高校二年生とは思えない。
俺と同じクラスで、クールとセクシーが重なった完璧美人。
ミス浅木では六位くらいだったか。
図書室にいて、いい意味で浮いている。別次元の人というか、近寄りがたい感じなのだ。
目が合ってしまった。水品理沙と、目が合ってしまった。
水品理沙は俺のことを何十秒か見つめ、本を閉じて立ち上がった。
なんかドキドキした。俺のタイプは清楚な美人だからな・・・。
水品理沙は俺の方へと向かって来る。金縛りにあったように動けない。
ついに水品理沙は俺の前に経った。身長が高い。彩も高いが、更に数センチ高い。
「あなた坂木勇太よね・・・」
氷のごとく冷たく、でも美しいその声は俺の心に響く。
水品理沙の声を初めて聞いた。
というかなんで水品理沙が俺の名前知ってんの?同じクラスだからか・・・。
「さ、坂木勇太ですけど・・・」
上ずった声になってしまった。彩に話しかけられた時よりも緊張する。
「そうよね。あなた私のこと見ていたけれど、どうしたの?」
「えっ・・・。いや、たまたま―――」
「そうなの?私に興味があるんじゃないの?」
ええぇ?
「え、別に、そういう訳じゃないですけど・・・」
やばい、絶対に見惚れてたなんて言えない。
「あなたは違うのね。けれど私は、あなたに興味があるのよ」
「ええ?どういう、意味ですか・・・?」
- Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.16 )
- 日時: 2019/09/16 16:01
- 名前: 京都花漣澪 (ID: LmekyLqy)
16 告白
「私はあなたに興味があるの。純粋に、興味があるの」
「そう、ですか・・・」
興味があるか・・・。どんな気持ちで言っているんだろう。あの水品理沙が俺に興味がある?彩と同じパターンなのかなぁ。からかってんのかな・・・。
「私、水品理沙よ。あなたと同じクラスの」
「知ってます・・・」
クールなタイプは好きだけど、怖いんだよなぁ。話すとなると緊張して、同学年でも敬語になってしまう。
「み、水品理沙さん。俺に何の用でしょうか?」
興味があるって、油断させておいて、何か厳しいお仕置きが待っているのか!?悪いことをした覚えはないんですけど・・・。
「あなたじゃないの?私のことを見て、何かあったの?」
「えっ、無いです!な、何にも無いです・・・」
「私はちょっとあるわ・・・。坂木勇太くん。あなた私に付き合ってくれない?」
はい?今なんて仰いましたか!?
「どーいう意味ですか!?付き合うって!」
告白なのか!?
「何言ってるのかしら。ボケているの?」
水品理沙は冷たい目で見てくる。やべぇ、変なこと言ったかもしれない。
「ボケて無いです・・・」
「あなた・・・、愛の告白だと勘違いしたの?違うわよ、そんな訳ないじゃない」
ですよねー。分かってました。というかその汚物を見るような目やめてください・・・。
「違うの。私はあなたに文芸部に入ってほしいの」
「え?文芸部ですか・・・?」
「ええそうよ。お願いするわ」
「俺そういうの分からないんですけど・・・」
「大丈夫よ。文芸部と言いながら皆だらだらやっているし、全然大丈夫だわ」
だらだらって・・・。まぁ俺、放課後暇だけどな。
「どんな部かって言うとね、本を読んで感想を言い合ったり、お話を作ったりする部よ」
「お話を作るんですか?」
「そうね。詩とか俳句でもいいんだけど、お話を作って、文集にするの。ジャンルは何でもいいのよ。恋愛でも、ファンタジーでも、ミステリーでも何でもいいの。難しかったら詩から初めてみるのもいいわね」
「部員は何人なんですか?」
「ええっとね、一年生が二人、二年生が私を入れて三人、三年生が二人で、七人よ。顧問も含めて全員女子だわ」
全員女子か。なんだか居づらそうだな。けれど楽しそうではあるけれど。
「分かりました。じゃあまずは見学ってことでいいですか?」
「ありがとう。あなたなら大丈夫な気がするわ」
水品理沙はそう言って微笑んだ。か、可愛い。その顔反則だわ・・・。
「坂木くんでいいかしら」
「いいです。じゃあ水品さんって呼びますね」
「分かったわ。じゃあ、明日の放課後図書室集合ね」
「了解です・・・」
水品さんは、テーブルに戻っていった。
- Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.17 )
- 日時: 2019/09/16 16:21
- 名前: 京都花漣澪 (ID: LmekyLqy)
17 坂木朱莉の日常
「私は信じてるわ。あなたならきっと出来る。だから、頑張って」
「桜・・・」
「健司のこと、応援してるから」
「・・・分かった。俺、頑張る。勝って、また桜のところに戻って来るよ」
「カットーーー!」
終わった。・・・大変だったなぁ!
「完璧!桜と健司の役を上手に演じられているぞ。今日はここまで。明日も収録があるから、頑張るんだぞ」
「「はい!」」
城山監督は元気だなぁ。明日もあるから頑張らないと。
「坂木さん!」
「なんですか、植田さん」
楽屋に戻ろうとしたら、植田さんがいた。
「坂木さん演技上手ですよねー」
「そ、そんなことないです!植田さんの方が、しっかりしていて凄いですよ」
「僕はまだまだですけど・・・」
照れてるのかな、植田さん。ちゃんと褒めたんだけど。
「じゃあ明日も宜しくお願いします」
「こちらこそ。では、私はここで!」
そう言うと私は、楽屋へ向かって歩き出した。
女優は大変だな。今回は結構重要な役だし・・・。
「お兄ちゃん、どうしてるかな・・・」
一人で大丈夫かな。お兄ちゃんのことだから、まだ大変かも。
「会いたいなぁ・・・」
最近は忙しくて全く会えていない。元気だといいけど。
「朱莉っ」
「麗奈じゃん・・・」
深沢麗奈。私と同じ学年で、同じ事務所だから仲がいい。
「収録お疲れ様」
「麗奈は?最近忙しくない?」
「んー、全然大丈夫。学校でも寝てるから」
「寝てんの・・・」
私は真面目にしてるけど、寝ちゃうこと、たまにある。
「私先に行くから。またねー」
「じゃあ、後でねー」
麗奈に別れを告げると、走り出した。
女優、頑張らなきゃ!
- Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.18 )
- 日時: 2019/09/16 16:30
- 名前: 京都花漣澪 (ID: LmekyLqy)
18 朝霞彩の日常
「勇太くん・・・っ」
名前を呼んでも、意味はない。だって、もうすぐ傍にはいないから。折角のチャンスを無駄にしたから。
もう、届かない。また、憧れるだけになってしまう。
会いたいな、勇太くんに。もう一度、仲良くなりたい。
「寝るか・・・」
今日も勇太くんのことを夢に見ると思う。夢の中で、いろいろ妄想しちゃうんだなぁ。
がっつり行けばいいかなぁ。前だって、勇気を振り絞って言ったのに、失敗しちゃった。
無理かな・・・。もう、二度と話すことはないかな・・・。バッドエンドかな・・・。
「あああああああ!」
悩んじゃうなぁ。誰にも相談できない。
勇太くん、もう一度、もう一度。
私にチャンスを下さい。
もう一度仲良くなりたい。
だって私は勇太くんのことが―――――――――
- Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.19 )
- 日時: 2019/09/16 16:49
- 名前: 京都花漣澪 (ID: LmekyLqy)
19 井上由香里の日常
「理沙先輩、坂木勇太を誘えたんですか?」
「ええ。明日の放課後図書室でまた話すわ。由香里も来て」
「わたしもですか!?」
「そうよ」
理沙先輩は坂木勇太のことが好きだ。わたしは知っている。夕方の教室で、理沙先輩が、「坂木勇太・・・」と呟いているのを、見てしまった。好きなんだな。一瞬で分かった。だから、わたしがいたら邪魔だと思う。二人の時間を多く作ってあげなきゃ。
「二人の方がいいですって。理沙先輩、坂木勇太のこと―――あ、何でもないです!とにかく、二人の方が絶対いいですってば!」
わたしがいたらまずいってーーーーー!
「いいの。由香里も来なさい」
理沙先輩、二人きりだと恥ずかしいのかな?・・・可愛いなぁ。
「分かりましたよ」
しょうがない。わたしも行くか。
「じゃあ、放課後すぐに図書室に来なさいよ」
「分かりました。今日はわたし、帰ります」
「気をつけてね」
「はい!」
よーし、理沙先輩と坂木勇太の恋は応援しよう!
わたしは文芸部を出た。
頑張って、理沙先輩!