コメディ・ライト小説(新)

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ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。
日時: 2020/03/13 12:53
名前: 京都花漣澪 (ID: GsncfwNf)
参照: https://estar.jp/series/11771233

0 登場人物紹介

 どうも。京都花漣澪きょうとかれんれいです。今回コメディ・ライト小説(新)ので、新シリーズを書きます。ジャンルは恋愛です。出来るだけ投稿ペースを上げていきたいと思います!ぜひ、続きも読んで下さい!今回は、登場人物紹介をします!

坂木勇太さかきゆうた
高校二年生。主人公。ぼっち。
 

朝霞彩あさかあや
高校二年生。学園一の美少女。
 

水品理沙みずしなりさ
高校二年生。クール系美少女。

坂木朱莉さかきあかり
中学三年生。勇太の妹で、女優&モデル。

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Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.5 )
日時: 2019/08/26 13:52
名前: 京都花漣澪 (ID: Q8zG8i9B)

5 美少女


「坂木くんっ!」
「・・・は?」
 振り返ると、そこに美少女がいた。

 朝霞彩。誰もが認める学園一の美少女様。
 容姿端麗。さらっとした艶やかな長い茶髪を、三つ編みにしている。長い睫毛、スッと通った鼻筋、潤いのある唇、白い肌、大きく、透き通った瞳。そしてあの、一瞬で魅了される、天使の笑顔。身長も高く、スタイルも良くて、そのうえ胸が大きい。EかFか。
 成績優秀。実力テスト、定期テストでは常に一位。満点も多いとか。
 スポーツ万能。学年女子トップのスポーツ能力。
 そして、性格も良く、誰とでも仲良くなれる、心優しい、完璧スペックを誇る、様を付けるほどの、美少女。
 ミス・浅木では、2年連続優勝。
 俺と同じ、高校2年生とは思えない、完璧美少女。

 その、朝霞彩に声を掛けられた。
 どういう状況だよ、これ。

Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.6 )
日時: 2019/09/11 15:28
名前: 京都花澪漣 (ID: LmekyLqy)


 皆さん、最近投稿できてなくてごめんなさい!忙しいので、あまり投稿できないかもしれません。(´;ω;`)。ごめんなさい。でも、頑張っていきます!応援よろしくお願いします! 京都花澪漣より
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6 友達

 今、俺は、学園一の美少女様、朝霞彩に声をかけられるという謎の状況にいる。どう考えても、声をかけられる理由が見つからないんだが。おい、これドッキリじゃね?俺をからかってんの?
 何が何でも、このまま黙っている訳にはいかない。妙な沈黙も気まずいし。俺は、勇気を振り絞って、朝霞彩に声をかけることにした。
「な、何の用ですか?」
 思わず声が上ずってしまう。女子に話しかけるとか、小学校以来じゃないか。どう見ても、キモい童貞に見えるんだけど。自分で言うのも恥ずかしいが。
「あー、ごめん。私、朝霞彩。よろしく!」
「・・・えぇ、よ、よろしく・・・」
 なんじゃこりゃ。女子によろしくって言われるの幼稚園以来じゃないか。小学校でも言われたことがない・・・。俺は言ったことがあるが、ガン無視された。酷い。嫌でもよろしくくらい言ってよ・・・。
「坂木勇太くんだよねっ」
「はい・・・」
 朝霞彩が俺にくっついてくる。いや、近いし、本当に何これ・・・。まあ、返事くらいしたほうがいいよな・・・。というか、朝霞彩、近くで見ると本当に可愛い。美少女以上だよ。美少女様だ。
「帰り道こっち?」
「あー、うん・・・」
 超天使の笑顔で言われても困る。めっちゃ、可愛いけど。ドキドキする。ラブコメ展開だなんて考えてもいな、い・・・。・・・でもやっぱり、朝霞彩は可愛すぎる。見つめられたら、本当に身体が熱くなるよ。
「私もこっちなんだ!一緒に帰ろう!」
「ええぇ、え?・・・あー、いいけど・・・」
 まさかの学園一の美少女様と一緒に帰るだなんて。ていうか、笑顔可愛すぎだろ・・・。キュンキュンするからやめてよ・・・。
「坂木くんっ。私、坂木くんと仲良くなりたいんだ!」
「・・・」
 おい、なんて言った。今なんて・・・。
「いい、かな・・・」
「う、うん。いいよ!」
 ああー、勢い任せに言ってしまった。だけど、本当にもう朝霞彩可愛すぎだから。断れる訳ねーだろ。あんな、天使のスマイルを見て・・・。
「じゃあ、これから、一緒にさせてくれない?」
 上目遣い。男を惚れさせるには十分な、究極の、超可愛い上目遣い。危ない。もうすぐで、本気で惚れるとこだったわ。
「い、いいよ・・・」
 多分顔が赤くなっていると思う。
「やったぁ!坂木くん、ありがと!」
「ど、どうも」
 慣れねぇな、美少女様と話をするの。
「俺、なんて呼べばいい?」
「彩って呼んでくれると嬉しいな・・・」
 無理。
「ええっと、ハードル高い・・・」
「ええー、じゃあ私が、勇太くんって呼んであげるからっ」
「・・・いや、無理」
 心臓が破裂するくらいだぞ、そんなの・・・。
「お願い・・・」
「しょ、しょーがないなぁ・・・。じゃあ・・・、彩」
 言っちゃったああ!
「ありがとう!じゃあ私も。・・・勇太くん」
 惚れそうになった。いや、まじ反則だから。その恥ずかしそうな顔も、めちゃくちゃ可愛いから。
「勇太くん、家まだ着かない?」
「あー、って、ええっ!?めっちゃ過ぎてる!」
 気づかなかった・・・。
「あはは、なんか可愛い」
「そ、そう?」
 嘘だろ、まじかよ。
「じゃあ、戻ろうよ」
「あー、そうだな」
 朝霞彩は、いや、彩は、俺の隣に、肩が触れそうなほど近くにいる。心臓がバクバクしてる。もう、無理・・・。
「勇太くん」
「な、何?」
 彩は俺の手を取った。
「勇太くんさ・・・」
 彩に触れ、頭が真っ白になりそうだ。これ・・・。
「私と友達になってよ」
 本当に真っ白になる。友達って・・・。
「いいよ」
 俺は彩を見つめて言った。はっきりと、言った。
「ありがとう、勇太くん」
 彩はそう言って、手を離す。
 俺は、学園一の美少女様と友達になった。
 信じられないけど・・・、今日こそぼっちをやめるべきかもしれない。リア充に憧れてたのかもな。どこか心の奥で、ずっと、思ってたのかもしれない。彩に友達になるのを、いいよって言ったのも、美少女様とかだけじゃなくて、本当に友達が欲しかったからだ。
「彩・・・」
「何?」
「なんでもない」
 ただ、名前を呼びたかったから。初めてできた友達の名前を、呼びたかったから・・・。
「勇太くん。家まだ?」
「ああ、ここだよ」
 学園一の美少女様に声をかけられる。
 ラノベみたいな、つまらないことだと思ってたけど、違うな。幸せだ。

 ずっとこんな日々が続いてほしいって思うから。
 

 

Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.7 )
日時: 2019/09/11 16:14
名前: 京都花漣澪 (ID: LmekyLqy)

7 家族

「へー。ここが勇太くんの家なんだー」
「あー、そうだよ」
 やっと、家の前に着いた。
「お兄ちゃんいる?」
 彩がそう聞いてきた。
「いないよ。一人暮らしだよ・・・」
「へぇ・・・。あれ、どうしたの、暗い顔して」
 心配そうに、彩が俺の顔を見る。
「え、いや・・・。俺、母さん亡くなってて・・・」
 言うか、言わないか、迷ったけど、言うことにした。
「そ、そうなんだ。ごめんね。そんな話させちゃって・・・」
「いや、別に大丈夫だよ」
 俺が高校生になる直前に、交通事故で亡くなった。夕食を買いに行った帰りに・・・。普通自動車にはねられた。病院に運ばれて、一時間後くらい経って、死亡が確認された。最期の言葉は、「死にたくない・・・。勇太、私死にたくない」だった。俺久し振りに泣いた。泣いて、「母さん、死なないで!」と必死に叫んだが、亡くなった。
「勇太くん、お父さんは・・・?」
 彩が遠慮がちに聞いてくる。
「母さんが亡くなって、ショックだったみたいで、俺と朱莉を家から追い出した。アパートの一室を買ってくれた。あと、10万円のお金を」
 俺は、仕方なくバイトに勤しんだ。朱莉はまだ中学一年生だった。二人暮らし。今の、アパートで。なんとか学校は行けた。父さんとは、今でも一か月に一回は会っている。連絡は、三日に一回はしてる。
「あの・・・、その朱莉って子は?」
「中学三年生の妹だよ」
「え、もしかしてモデルで女優の坂木朱莉、な訳ないよね・・・」
 彩がまさかと言った顔で言う。
「あ、そうだよ」
「え、ええええーーーっ!?」
 彩が、俺を指さして大声を上げる。
「嘘でしょっ!?」
「本当だよ。まぁ、信じられないと思うけど・・・」
 事実だ。俺の妹は今注目の女優&モデル、坂木朱莉だ。
「きゃーーーーーっ!私、坂木朱莉のファンだよ!会える!?」
「朱莉は別のアパートで住んでるよ。父さんが、二日に一回は来てるって」
 俺と朱莉の扱いは全然違う。渋谷で中学一年生の冬にスカウトされ、父さんは大喜び。朱莉とは二日に一回は会っている。朱莉は昔から可愛くて、俺とは全然違った。友達多いし。女優の才能もあって、デビューしたドラマ「ここの葉」では、中学生のここを大人顔負けの演技力で演じた。
「近い?」
「ここから30分くらいかな」
「会いたい!」
「出来たらね。あ、じゃあ彩、またね」
「勇太くん」
 彩は、ちょっとすねた感じで言った。
「何?」
「私、勇太くんの家行きたい」
「え?」

 今、なんて言った?

Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.8 )
日時: 2019/09/13 17:21
名前: 京都花漣澪 (ID: LmekyLqy)

8 美少女様を俺の家に


「ま、まじ・・・?」
「まじだよ!私、勇太くんの家に行きたいよ!」
「そ、そうなんだ・・・?」
 喜べばいいのか?超絶美少女様が俺の家に行きたいって言ってるんだからチャンスだよな?・・・いや、チャンスって何のチャンスだよ。けど、断る理由もないし、暇だし、別にいいかなー?
「まぁ・・・、いいけど」
「ありがとう!やったー!勇太くんの家に行けるー!」
 喜んでる彩を見ると、俺まで喜んでしまう。その笑顔も可愛くて、反則だ。
「はいはい、じゃあ来て」
「うん!」
 俺は彩を連れて、アパートの中に入り、階段で二階に上がる。そして、二〇四号室の前に立ち、鍵を開ける。
「楽しみー!」
 彩がはしゃいでいる。俺は、彩と、家の中に入る。
「あんまり片付けてないけど・・・」
「うわー!勇太くんの家だ!」
 なぜか目をキラキラさせる彩。喜んでもらえたら、それでいい。
「どうぞ」
「座るね」
 彩をソファに座らせ、台所に行って、お茶を用意する。
「勇太くんの家、結構綺麗だよ?」
「そうか?」
 一人だから、あんまり物はないけど、綺麗って程じゃないと思う。
「はい、お茶」
「ありがとー!」
 彩にお茶を渡し、俺もソファに座る。び、美少女様と二人でソファに座るとか、ドキドキするんだけど。横顔も可愛いなぁ。おっと、見惚れちゃいかん。
「美味しい・・・。ありがとう、勇太くん」
「どういたしまして」
 やっぱり、めちゃくちゃドキドキするわ。どうすればいいんだよ。
「そういえば、何で俺と友達になりたいって言ったんだ?」
 あえて聞いてみることにする。恋愛絡みのことだったら・・・、ちょっと、いやそんな訳ないだろ。
「ええー、えっとね、勇太くんがかっこいいからだよ!」
「あうっ」
「どうしたの?」
「な、なんでもない」
 もう我慢できないんですが。学園一の美少女様にかっこいいと言われて、ときめかない男なんていない。おいこれ、告白とかなんじゃ・・・。いや、違う。しかもそれもいいかもなと思った自分が情けない。そんなことあるはずがない。
「かっこいいからさ、勇太くん。廊下ですれ違った時、勇太くんだけが輝いてたんだよ。勇太くんが、かっこいいから・・・、あなたのことを見てると、ドキドキするんだよ・・・。なぜかさぁ、自分でも分かんないけど、ときめくんだよ。話したかったの。友達に、本当の友達になりたかったんだよ」
「・・・」
 何も言えない。そうじゃないのに。俺なんか輝いてないのに。彩はそんな俺をこんなにも褒めてくれる。どうしてなんだよ。かっこよくなんかなにのに。彩は、俺と友達になりたかったんだ・・・、前から。嬉しい。
「彩、ありがと・・・」
 それしか言えない。だって、嬉しいよ。俺だって、彩と友達になって良かったと思ってる。ついさっきのことだけどさぁ。なんでこんな短時間でこんなにも関係が変わっちゃうんだろう?
「勇太くん・・・、私のほうこそありがと」
「全然そんなことないって・・・」
「・・・そう。勇太くん、何か遊ばない?」
「そうだな」


 彩の姿が眩しい。


 

Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.9 )
日時: 2019/09/14 13:55
名前: 京都花漣澪 (ID: LmekyLqy)

9 ゲーム


「はい、これで私の勝ちだね」
「くー!また負けた!彩強いんだよ!」
「あははは、よく小さい頃やってたんだよ。だから結構上手なんだよー」
 彩が俺の家に来てから二時間くらい経った。あれからずっとカードゲームをやっていた。彩は神経衰弱が得意なようで、実際にやってみると超強い。五回やって全部負けた。俺も得意だったはずなんだけどな・・・。その他にもテレビゲームをやった。彩はこれも上手で、格闘ゲームなんかボコボコにされた。完璧美少女様は、ゲームも得意なんだよ。
「勇太くん弱い!何か得意なゲームないの?」
 確かに彩に全部負けてるもんな・・・。流石にそれは情けない。一つくらい勝たないと。俺は、考える。得意なゲーム・・・。
「俺は・・・、パズルゲームなら得意かな」
 パズルゲーム。頭脳系の俺が得意なゲーム。小学校の時、朱莉をボコボコにしたっけ。朱莉は、ゲーム、特に頭脳系が下手すぎる。多分俺、一回も負けたことない。
「パズルゲーム?・・・じゃあこれにしようよ」
「あー、いいよ。それ俺の得意なソフトだから」
 俺の数少ない自慢の一つなんだ。絶対に負けられない!
「私、あんまりパズルゲーム得意じゃないの。やったことが少ないから・・・」
「へー、そうなんだー」
 よし、これはチャンスだぞ。彩は得意じゃないんだろ。だったら俺のチャンスだ。勝てる、勝てる。
「彩。俺が勝ったら、今まで彩が勝ったの取り消しでいいか?」
 負けず嫌いだからな、俺は。こうじゃないと。
「えー、いいよー。全然OK」
「言ったな。じゃあ始めるぞ」
「分かった」
 俺は力強くコントローラーを握った――――。



 30分後。



「・・・」
「勇太くん強いんじゃなかったの?全然強くないんですけどー!あははは!あははは!」
 馬鹿にした感じで笑う彩にイラッとする!
 分かると思うけど、俺は惨敗した。得意だなんて豪語した俺はどこに行ったんだ。終わってみれば彩が全勝で、完勝。虚しい・・・。悲しい、めっちゃ悔しい・・・!
「俺、何にも勝ててねぇ・・・」
 負けてばっかりだ。パーフェクトヒロイン、朝霞彩はゲーム全般上手だ。何度やっても勝てる気がしない。もう諦めた。無理だこれ。勝つことできない。

 悔しい!

「勇太くん、パズルゲーム以外で何が得意なの?得意なところ無いの?」
 さらりと酷いことを言ってくるが、本当なので仕方がない。
「何も無いです。無いです」
 うわあああああ!悔しすぎる!
「へー、無いんだ。無いんだ・・・」
 彩の目が冷めた目になっている。哀れだね、とでも言いたげな表情をしているから本当にやめてください・・・。


 一つ分かったことがある。
 学園一の美少女はゲームが得意なのと、そして・・・、ちょっと性格が悪いことだ・・・。
 


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