コメディ・ライト小説(新)
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- Nameless Fighter
- 日時: 2023/02/04 18:10
- 名前: 黒猫&ミートスパゲティ&緋彗&此雨真狐 (ID: O.mDLNUw)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「ん…。」
ブルーアントは、目を覚ました。
私はブルーアント。
仲間のためなら、自分の身を滅ぼしてまで戦いますわ!
髪型は、先だけ内側にカールしている、ふわふわのロングヘアーですわ。
衣装は、氷の女王のドレスの短い版のような衣装ですわ。
私、担当カラーブルーの、氷技をメインとする人でして。
次回からよろしくお願いいたしますわ。
- Re: Nameless Fighter ( No.10 )
- 日時: 2023/02/26 21:12
- 名前: 緋彗 (ID: 5R9KQYNH)
フラムside
「くそったれの宴」
「なんなんですのこの敵の量は...!?」
「くそっ...!しかも俺の血液武装の歯が立たないなんて...」
まずい、非常にまずい。
ブルーアントとレクリエムで通用しない、そしてこの膨大な敵の量、完全に詰んだ。
「...ホロー・コアブラスト」
ハンドガンのマガジン内全ての弾丸の軌道を変え、敵に命中させる。が、当然その程度で量が減るわけもなく。
「ちっ...!血液操作・千本針!」
頭上から真っ赤な無数の針が落ちてくる。範囲攻撃のため、かなり量は減ったが、それでも湧いてくる気味の悪さ。
「やるしかないか...二人とも、10mぐらい離れとけ」
「?なんで」
「いいから早く!」
「...分かりましたわ」
二人が離れたことを確認し、俺は腹をくくった。
「こんなとこじゃ使いたくなかったんだけどな...デモリッションビット」
刹那、俺の周りに真っ暗の穴が出現し、範囲内にいた敵は落ちていく。
デモリッションビット。能力開発時に出た失敗作の俺が、俺と同タイプのクローンをすべて破壊するために編み出した切り札と呼べる技。
「な、なんだよ...あれ」
「これが、フラムさんの力...」
敵を全て一掃したあと、俺は監視カメラに向かい喋った。
「...俺はフラム、塩基配列パターン0091型の失敗作識別番号H-278だ。この施設に居る全ゴミに言い渡す。全員俺らがぶっ殺す」
『おやおや、クローンのくせによく喋るじゃないか。他のクローンはほとんど喋ることはないのに』
「黙れ外道、てめえらゴミにあるのは死だけだ...!」
怒りのボルテージが頂点に達しそうなのを感じたのか、そいつは煽るように話しかける。
『あー!何言ってるんだい?君らのような生ゴミのようなカスどもにはもう廃棄処分しか残ってないよ』
「...ブルーアント、レクリエム、お前らはBと合流しろ」
「...分かった」
大体予想はついた。このあとは0091型のクローンが来る。
刀を握る力が強くなる。
「...やっぱりなぁ。いくら同型クローンとはいえ、所詮は雑魚」
額に血管が浮かび上がっていることが分かった。
『さて、デモリッションビットの使用制限はとっくに終わっている。他の技で戦えるかどうか、お手並み拝見といこうじゃないか』
ナメられたものだ。
俺は姿勢を低く、刀を構えた。
「スターチ・ミラージュゼロ」
クローン軍団に向かい、ありったけのスピードとパワーで斬りかかった。
血飛沫がかかり、ワイシャツがどんどん赤く染まっていく。
パキンッ!!
第一波を一掃したところで、刀は折れた。
「...さーてと、あの人が残したデータによればあと204体か...」
俺の仕事はあくまでも時間稼ぎとこいつらの足止め。
だが今だけはこの足止めに本気になりたい。
「てめえら全員ぶっ殺してやるよぉぉ!!!」
これはただの戦いなんかじゃない。
____くそったれの宴だ。
- Re: Nameless Fighter ( No.11 )
- 日時: 2023/02/27 23:44
- 名前: ミートスパゲティ ◆heCfCBWnjk (ID: LQINEF0U)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「たとえこの身が朽ちようとも」
「はっ、はっ。」
フラムに言われた通りBチームと合流するためにあちらに向かう。
「…ダークスラッシュ…」
ビュン!
誰がそう呟くと斬撃が飛んでくる。
「ッチ!なんだよこれ!」
「どこから…」
そう言いあたりを見渡す。
間一髪のところでかわせたが、もう少し遅かったら危ないところだった。
「やぁ。s-666。」
「!!」
そう言い誰が上から落ちてくる。
いや、そんなことよりもなぜ"その名前"を知っているのだろう。
「誰だ…?てめぇ。」
俺は降りてきた男にそう問いかける。
「酷いなぁ。もう忘れちゃった?ザガンだよ?」
「な…?」
「レクリエムさん、ザガンって…」
「ここは俺に任せろ。」
そう言い俺は鎖鎌を構える。
「え?でも…」
「いいから行ってくれ。」
俺がそう言うとブルーアントは頷くだけしてBチームの方に向かっていった。
「いいの?仲間を放おっておいて。」
「関係ねぇだろ。それに、こっちのほうがやりやすい。」
俺はそう言うと再び鎖鎌を握りしめる。
下手に間合いに入り込んでしまうと斬られてしまう。
「s-665のこと、まだ怒ってるの?」
「ッ…!」
俺が怒りの表情を見せるとザガンはニコリと笑った。
「お前が容易くその名を呼ぶんじゃねぇ!」
「怖い、怖い。」
「血液武装・飛血鎌!」
俺はそう言い鎖鎌を振り回す。
するとその振り回した場所に血の斬撃が現れる。
「遅い。遅いねぇ?」
そう言いザガンは軽々斬撃を避ける。
でも、それは想定内だった。
「血液生成・日本刀」
「!?」
飛血鎌に気を取らせているうちに間合いに入り込む。
「ブロッド・スラッシュ!」
俺はすかさず斬りかかる。
ザガンは避けることもなくもろに入った。
斬った場所からダラダラと血が出ている。
致命傷、なはずだった。
「薬草回復」
そう草を取り出しそれを食べだす。
すると先程まで血が出ていた傷口は塞がり何もなかったように元気になっている。
「まだまだだなぁ。」
そうザガンは挑発してくる。
「ダークショット」
「グハッ!」
闇でできた弾は腹を貫通する。
「あんまりしたくなかったがな…」
俺はそう言いポケットの中を探る。
「もう…使っちまうか。」
そう注意と書かれた血液パックを取り出した。
「な…!それは!」
「あぁ。おたくらの組織から盗ませてもらったんで。」
俺は蓋を開ける。
「それを飲んだらどうなるかお前も知ってるはずだろう?」
「あぁ。もちろんさ。それでもいいんだ。」
そう言い俺は血液をすべて喉に流し込む。
すると今まで感じたことのないような頭痛を感じた。
意識が遠のいていく。
「死ぬかもしれないんだぞ?」
そうザガンの声が聞こえた。
「いいさ。お前を殺せれば。…たとえこの身が朽ちようともな。」
- Re: Nameless Fighter ( No.12 )
- 日時: 2023/02/28 20:30
- 名前: らる@羅瑠 (ID: GDWSGe53)
アメリアside
「朱く染まらんしことを」
「はぁ‥はぁ‥アメリアさん、リアムさん!!!」
「ブルーアント!?しかも1人で……」
「実は、フラムさんがBと合流しろって。でも、途中でレクイエムさんが敵に捕まってしまって。」
「嘘だろ!?それじゃあ2人は今……」
「敵につかまったままなのですわっ。」
「アメリア、なにか策は……。」
「‥2人はそれぞれ1人ずつフラムさん、レクイエムさんの援護に向かって下さい。」
「それじゃあダメですわ。アメリアさんが!」
「ホントにそうだ。アメリアが1人になってしまう‥。」
「いいんです。これはアナタたちの義務っ!お願いです、行って、ください。」
「……わかりましたわ。くれぐれも気を付けてくださいませ?」
「必ず援けてくるから、気をつけてな。」
「勿論です。多分‥生きて帰ってきます。」
これは私の“義務”なのですから。
「アメリア?よく来たね。」
「ほら、来ると言ったろ?それも1人で。」
「サヴィ!?なんで、メルと絡んでいるのです?」
メルは兄の名。
サヴィは私のかつての親友……です。
「殺し屋番号1-チェイサー。確認しました。」
「アナタを私の義務とし、抹殺します。」
殺し屋番号1-チェイサー!?
その仮名まで知ってるんですね。こいつら。
「何人出てくるんだか‥100人くらいですか?」
数々出てくるのはロボットたち。
指名された者を抹殺する義務がある。
「グレイテストファイヤー……!」
瞬殺。
これくらい弱い‥というか最弱。
「クククッ。流石に強いね。アメリア。」
「サヴィ、君の出番だ。」
「ロメさん、本当に殺してもいいの?」
「もちろん。」
「行くよ、アメリアっ!」
「ッ!」
「グレイス‥ト‥ファイヤーッッ!」
「ッッ!?」
「‥ごめんなさい。サヴィ。」
「‥逃げなきゃね。」
かつての親友だから。
でも、裏切った今。アナタは私の親友でもありません。
しっかりとこの手で殺しました。快く成仏してくださいね。
血で染まったあなたの体は、心まで朱く染まらんことを祈ります。
- Re: Nameless Fighter ( No.13 )
- 日時: 2023/02/28 22:23
- 名前: 緋彗 (ID: 5R9KQYNH)
フラムside
「いつかの朝」
「はぁ、はぁ...」
残りのクローンはあと6体、数が減るにつれてどんどん強くなっていってる。
刀のストックも終わってしまった。
「クソッ...あと少しなのに...!ここで負けるわけには、いかないんだよっ!!」
自分自身をそんな言葉で奮い立たせ、拳を固く握りしめる。
あいつらが、無事に合流できるまでの時間を稼ぐ。
「っ...あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
咆哮に近い叫びをあげ、俺はクローンに向かって走った。
ぐしゃり、ぐしゃりと嫌な音を立てながら拳をクローンの腹を貫通させる。
「これでラストォォォォォ!!!」
顔面に入れようとした拳は空を凪ぎ、右腕が吹き飛んだ。
あまりの激痛に表情を歪める。
「流石、フォルタ博士が調整した最強のクローンだ」
「...ニコラス...!」
血が溢れる右腕を押さえながら、憎たらしい表情の男を睨む。
「そんな怖い顔をしないでくれよ、あとはこいつが君を楽に死なせてくれるさ」
「っふふ...俺はまだ死ねないんでなぁ...あいつらが合流するまでの、時間稼ぎだからな」
「仲間を逃がして、ヒーロー気取りか?」
「ヒーローになんて最初からなろうと思ってもない...てめえを殺せれば俺は満足だ...!」
「はぁ...無能に何ができるんだよ。まあいい、殺れ」
クローンは俺目掛けて空間系の術式で、俺を空間ごと削り取ろうとした。
俺はそれをかわし、隠しナイフを持って特攻する。
「っち!アンチ・フィジカルか...!」
「ご名答だよ!こいつに物理技は通用しないさ!」
「ドラグーン!!」
俺の背後から、龍の頭蓋骨がワームホールから現れた。
ドラグーン。いくつかの条件が重なれば使用できる最強クラスの術式。
「右腕がなくても、俺には秘策があるんでな...ファイア!!」
クローンは避けきれず、青色の光線がクローンの上半身を消し炭にする。
しかし、これで終わりではなかった。
パンッ!!
乾いた銃声が鳴り響き、遅れて痛みとともに何が起こったか理解した。
「っはははははは!!!通常兵器でも死んでしまうのか!!」
「てん、めぇ...!」
口から吹き出す血液を堪えながら、ニコラスを睨む。
「情けないなぁ!」
「...黙れ」
「君の仲間も今頃刺客の対応で苦戦しているかもなぁ」
「黙れ」
「一つ教えてあげよう、君の担当だったフォルタ博士___まあ君を逃がした張本人は僕が殺してやったよ」
「っ!!...黙れぇぇぇぇぇぇ!!!!」
左拳に全体重を乗せて顔面目掛けて殴る。
しかしアンチ・フィジカルの影響で拳は数学センチのところで止まった。
「やっぱり君はバカなのかい?アンチ・フィジカルは常識だぞ!?」
「あぁぁぁぁ!!」
ドラグーン・コメットで、拳がアンチ・フィジカルの膜を火花を散らしながら進んでいく。
「なにっ...!?」
「へへっ...その顔が見たかったんだよ...」
そして膜を破壊し、拳は顔面にヒットした。
ニコラスは後方に血を撒き散らせながら吹き飛んだ。
「あがっ...!?」
「さーて、拷問といこうじゃないか...」
「やめ...ぐあぁぁぁぁ!!!」
首を思いっきり刀で切り裂き、死なないように治癒術式で回復させる。
拷問はこれをずっと繰り返す。
「はははははは!!!不様だなぁ!!まだ殺すわけね____」
突如天井が崩れ、上から巨大な何かが降ってきた。
3メートルは優に越える身長。異様に筋肉の発達した右腕。鳥籠のような頭。
「なんだよ、これ...」
そして俺は、左腕を引きちぎられ意識を失った。
- Re: Nameless Fighter ( No.14 )
- 日時: 2023/02/28 23:07
- 名前: ミートスパゲティ ◆heCfCBWnjk (ID: LQINEF0U)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「暴走」
「はぁ…グウァァ!」
今まで感じたことのないような痛みを感じる。
「だからやめとけって言ったのに。」
ザガンはそう言った。
俺の意識は次第に遠くになっていく。
「ん?もう死んじゃったのかな?」
そうザガンが近寄ってきたのがわかる。
体が動かない。何も考えれない。
そのまま俺は深い眠りについた。
ザガンside
「手応えなかったなぁ…。」
せっかくsのブラックリストがいるというから来てみたのにこのザマだ。
「もう殺しちゃおっか。」
俺はそう言いナイフを取り出した。
腕を振り上げ刺し殺そうとする。
ザシュッ
「!?」
背中から血がたれているのがわかる。
(誰だ?)
はじめに確認したが俺とレクイエム以外誰もいなかったはずだ。
(まぁいいや。)
先にレクイエム殺してしまおうと振り返る。
だが、そこにはレクイエムがいなかった。
(どこにいった?)
「血液操作・一万本針」
聞き覚えのある声。レクイエムだ。
先程の10倍の量の針を飛ばそうとしている。
「落ちろ」
そう言うと一斉に針が落ちてくる。
量は多いが直線に落ちてくるので避けるのは簡単だ。
ザシュザシュッ!
だが、当たってしまった。
すべて避けたはずなのに。
見間違えたのだろうか。
ザシュザシュザシュザシュッ!
やはりまた当たってしまう。
幸い薬草回復で傷は直せるが、ずっと繰り返したら薬草が切れてしまう。
レクイエムの方を見てみる。
こっちを見てニヤけていた。
「追尾」
今まで気づかなかったが、針に追尾されていたようだ。
「ブラックボム」
そう言いあたり一面に爆発を起こして針を破壊する。
ついでに煙に紛れてレクイエムに急接近する。
まだ気づいていないようだ。
(死ね!)
そうナイフを握りしめる。
グサッ
完全に刺したと思った。
だが、刺されていたのは俺の方だった。
「血液分身」
それは血液でできた分身だった。
まんまと騙された。
(やべぇ。死ぬ…)
レクイエムは大技を構えている。
「ガハっ…!」
突如レクイエムが吐血し始めた。
「やっとか!」
副作用が起こったらしい。
この際勝てないことはわかっているので逃げることにする。
放おっておいても死ぬだろう。
俺はそう思い本部に撤退した。