コメディ・ライト小説(新)

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Nameless Fighter
日時: 2023/02/04 18:10
名前: 黒猫&ミートスパゲティ&緋彗&此雨真狐 (ID: O.mDLNUw)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「ん…。」
ブルーアントは、目を覚ました。
私はブルーアント。
仲間のためなら、自分の身を滅ぼしてまで戦いますわ!
髪型は、先だけ内側にカールしている、ふわふわのロングヘアーですわ。
衣装は、氷の女王のドレスの短い版のような衣装ですわ。
私、担当カラーブルーの、氷技をメインとする人でして。
次回からよろしくお願いいたしますわ。

Re: Nameless Fighter ( No.5 )
日時: 2023/02/23 22:23
名前: らる@羅瑠 (ID: GDWSGe53)

アメリアside

「戦士たちの出会い」



「……まぁ、これくらいですかね。」

今私は買い出し中。
少ない限られたお金の中で、1ヶ月分の食料を買いに来ています。
といっても、今終わりましたけどね。

……お金が少ないので、買える物はいつも同じ。
豪華な食事なんて、夢のまた夢。
そもそも、隠れて暮らしている私のことを知ってる人なんていないのですから、お金が手に入らないのも当たり前ですね。

「!?お前は…」
「何のことでしょうか?」
「名前を言え、そして家に案内しろ。」
「どうして名前を言わなければいけないのでしょうか?」
「お前は、2年前に指名手配された伝説の殺し屋だろうが!」
「伝説の殺し屋?この貧乏人が、貧弱な女がそんな訳ないでしょう。警察のくせに、何もわかっていないのですね。」
「ッッ……身分証明書を見せろ!お前が伝説の殺し屋と同じ容姿だから言ってんだよ。」
「はぁ、めんどくさいですね。こっちに来てください、迷惑なので。」

そうして私はこの厄介な葛を路地裏に連れて行く。
色々絡まれて面倒なので、ここで殺っておきますか。


ズシャッ


「あがっ……」
「私はアナタが苦しむところをとても見たかったので!ありがとうございます♪」
「こ、んなふざけたことをしておいて許されると思、っている…のか……」
「この世に神がおらず、天から見ていないのであれば許されますよ。」
「……アガッ」

そうして私は短刀で警察の胸元を刺しました。
汚い赤色の汚物が飛び散るのを眺めながら快感に笑っていたのは私だけでしょうかね‥

「人を‥殺してる?」
「!?誰ですか?」
「……俺はフラム。あっ、ちゃんとした人間だから!」
「人間だからって、そんなこと当たり前でしょう?」
「当たり前、か。」
「…?」

その後フラムさんが言ったのは自分の過去。
少し躊躇っていた様子でしたが、しっかりと自分の過去を話してくれて。

「へぇ、そうだったんですね。」
「そういえば、名前は?」
「ああ、私はアメリアです。12歳」
「え、12、歳?」

フラムさんはビックリした顔でこちらを見てくる。
何かおかしいことでも言ったのでしょうかね?


「はぁっ、はぁッッ……」

またなにか音が聞こえる。
気のせいでしょうか‥と思っていたのですが、それが徐々に疲れ切っている人の声に聞こえて。
恐らく男性でしょうか?

「たっ、助け、て‥」
「……!」

フラムさんがその声に反応したように動く。
その後に私も続こうとしたけれども

「オイ、このあたりでフードを被って、鎖鎌を持っているやつはいなかったか!?」

警察の指揮官らしき人が私に話しかけてくる。
多分、さっきの助けを求めていた方を追いかけているのでしょうね。

「見ましたよ。あっちの方に行きました。」
「そうか、助かった。」

そしてそいつらは私が指さした方に向かって行く。
もちろんそれは、フェイクですけどね。

「でも、コイツどうやって……もう息がないと思うんだけど」
「嘘でしょう!?疲れ切っている様子ですね。‥なにか打開策は。」
「でしたらこれを使って下さい!」
「えっと、誰でしょうか?」
「私はブルーアントですわ。ほら、はやくその方を救ってさしあげて?」

この少女、ブルーアントさんからもらった不思議な物で、あの少年に飲ましてあげました。
そうすると熱されていた身体が徐々に普通の体温に戻って行って。

「あっ、ありがとう、助かった。俺はレクイエムだ、ヨロシクな!」
「宜しくお願いします。」
「よろしく~」
「宜しくお願いいたします!」

……そうだ。
この人たちとなら倒せるかもしれない。
恐らく全員誰かに狙われてる


それも「同じ誰か」に。
黒幕は分かりませんが……


「えっ、血しぶき!?怖っ」
「またですか……誰です?」
「初めまして~リアムって言いま~す!」
「男性型は超能天気な方々ばかりですね……」
「「「えっ……」」」
「ふふ…息もぴったりです。中々いいトリオなのでは?」
「そうかなぁ。」
「私はアメリアさんに共感ですわ!」




……この5人ならきっと仲良くなって行けますよね。
ですが、やっぱりフラムさん、レクイエムさん、ブルーアントさん、リアムさん。
そして私の5人は必ず同じ誰かに狙われてるのは分かります。

皆さんの表情からして、あんな元気な声とは裏腹に何かを抱えてそうでしたから。

まぁそういう奴らは私たちでぶっ飛ばすまでですけどね♪






_これがとある敵を倒すことになる5人の戦士たちの集まりであった。

その戦士たちがかつて出会た路地裏は「伝説の路地裏」と、次世代謳われることは5人も知らない。

同じ奴らに狙われている5人。
その行方は5人次第……

Re: Nameless Fighter ( No.6 )
日時: 2023/02/24 18:32
名前: 緋彗 (ID: 5R9KQYNH)

「それを善だと言うのなら」


「あら、刀のストック全部終わったか...」
「君はもっと物を大切に扱うことを覚えようか...」
レクリエムに説教紛いなことを言われてしまった。
俺もそれなりに加減はしているが、速度と力に耐えきれない刀が今のところないというのが現状だ。
「フラムさんは脳筋なんですよ、もっと頭を使った方がいいですよ」
なんだろう、すごいアメリアが辛辣な気がする...。

「仕入れついでに夕飯の買い出しって...俺だって一応脱走したクローンで研究所から追われてるんだぞ...」
2年前"あの人"の手によって俺は研究所から脱走することができた。一体何が目的で俺を逃がしたのか、未だに分からない。名前すら知らず、そのまま俺は隠れながら日々を過ごしている。
「すいません!!」
声のする方を見ると、サッカーボールが転がってきた。
「取ってもらえますか?」
断る理由なんて無いだろう。
俺はそのボールを軽く投げてパスした。
「ありがとうございます!」
深く礼をすると、少年は戻っていった。
なんていい気分なのだろう、感謝されるとここまでいい気分になれるのか。

「お会計7080円です」
「ちょうどで」
夕飯の買い出しを済ませ、俺はそのままスーパーから出ようとした。
「全員その場から動くな!!」
面倒なことになった。
武装した集団は警察の特殊部隊。
「今から貴様らは粛正を受けてもらう!」
「な、なんで...俺らはなにもしてないぞ!」
一人の男性が抗議するも、頭を銃で撃ち抜かれてしまった。
俺はこのままだと本当に殺されると思い、ポケットのハンドガンを取り出そうとしたが、アジトに置いてきたことを完全に忘れていた。
(あぁぁ!!なにやってんだよ俺!)
丸腰状態という事実に、ただただアホだと思った。
「お前は...!?塩基配列パターン0091型のクローン!」
ああ、バレた。
俺のようなクローンにはオリジナルの遺伝子を元に、塩基配列パターンを変更して用途や能力を変えることが出来る。
で、塩基配列パターン0091型っていうのは俺のことだ。
「...」
「お前は着いてこい。自我を持った貴重なサンプルだからな」
「...ウルティ・SIリンク」
刹那、俺の腕を掴み車に乗ろうとした隊員が別の隊員に銃殺された。
周りからは悲鳴が聴こえ、完全にパニック状態となった。
ウルティ・SIリンク。対象の感覚器官を共有または乗っ取り、盗聴などの用途に使われる。
「...まさか、研究所の追っ手が来ているとは...」
完全に予想外だ。
警察まで動いているということは、また本格的に捜索が始まったということ。
いや、多分俺だけじゃねえな。仲間の件も関わってるな絶対。
「てぇぇぇぇ!!!」
リーダー格のような隊員が指示すると、一斉に発砲する。
「はぁ...ウルティ・SIリンク」
視覚を乗っ取り幻覚を見せ、同士討ちをさせる。これが今できる一番俺が無関係だと周りに思わせる方法。
火薬の臭いと血生臭さが混ざって、最悪の臭気を放っていた。
「...」
いつからだろう、人を殺したときの罪悪感が生まれるようになったのは。
大量虐殺を目的としたクローンの失敗作の俺が、なんで罪悪感を感じてしまうようになったんだろう。

「H-278と殺し屋、その他のガキどもの状況は?」
「それが...全て17時間前にロストしてしまいました」
イスに座る男は静かに、だけど確実に空気を歪ませた。
「今回で一部隊壊滅とは...失敗作ごときに何を手間取っている...!」
「も、申し訳ございませんでした!」
「...なんとしてでも、やつらを始末しろ。計画に支障が出る前に...!」
それを善と言うのなら、

Re: Nameless Fighter ( No.7 )
日時: 2023/02/25 09:17
名前: ミートスパゲティ ◆heCfCBWnjk (ID: LQINEF0U)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

レクイエムside

(血液パックも満タンだし…)
俺は血液パックの状態を確認してからポケットに入れ、外に出ようとした。
「どこに行くんですか?」
ブルーアントにそう呼び止められる。
「ちょっとヤボ用。」
それだけ言い外に出た。
さっきは血液パックが切れてしまい、恥ずかしいところをアメリアに見られてしまった。
だが、今回はそんなヘマはしない。
「…。」
フードを被り、鎖鎌を握りしめ、息ほど追いかけられていた指揮官のもとに向かう。
「いたぞ!」
さっき追いかけてきていた指揮官だ。
血液パックの蓋を歯で開ける。
その中の血液を吸い取るようにして飲んだ。
「血液武装・血鎌。」
そう言うと鎖鎌が血液でコーティングされる。
血をまとわせることにより、耐久性が格段に上がり攻撃力も増加する。
「うおおおぉ!」
刀で切りかかってくるが、遅い。
血鎌で首を切り裂く。
「あがっ…」
あっけないほど簡単に死んでしまった。
先程こんなやつ相手に苦戦していたと考えると恥ずかしい。
「指揮官の仇!」
一人がそう叫び、それに続き次々も兵が駆けてくる。
ざっと数えてみたが、およそ100人程度いる。
「血液操作・千本針」
俺がそう言うと上空に1000本を超える血でできた針ができる。
一人一人殺っていってもきりがないので、一気に殺すことにする。
「落ちろ。」
そう言うと針は一斉に落ちてきて兵を次々と刺殺した。
「手応えないなぁ。」
俺は皆死んだことを確認してフードを外した。
こんなに血液パックは必要なかったかもしれない。
「帰るか〜。」
そう言い俺は家に帰った。

そんなとき、レクイエムを観察している二人の男がいた。
「血液を使って攻撃、黒に赤いラインの入ったジャージ。間違えありません。あいつです。」
「ほぉ。あいつがか。」
「はい。ブラックリストs-666、吸血鬼です。」
「ふぅん。」
男たちの会話を聞いた者は一人もいなかった。

Re: Nameless Fighter ( No.8 )
日時: 2023/03/06 21:08
名前: 此雨真狐 (ID: qGyGaEcb)

「思い出とさよなら」リアムside
ーオーガスタ、ごめんなさい。ー
毎年この日になると俺は、謝る。天に向かって。見えない、君に向かって。今日は、決して許されない日。

「ふぁぁ。んー。」
朝。といっても午前9時。寝ぼけているとベットから落ちてしまった。痛い。
「はぁ、リアム。貴方また夜更かししていたのかしら?」
顔を上げると、ブルーアントが起こった様子でこっちを見ていた。
「夜更かしはしてないよ。」
俺が反発すると、ブルーアントは、
「ではなぜ、大事な日に寝坊しているのですか?」
俺の痛いところを突いてきやがった。

寝坊して向かった会議。
「今日は、イブレニングドバートフューラー研究所に向かおうと思っている。」
司会フラムからの通達によって、作戦会議が行われていた。
「ここでは、もとより違法な実験や人身売買などが行われていたんだけど、そこには政治が絡んでいるようでね。そこを潰す必要があるみたいなんだ。」
これが、俺たちの仕事だ。所詮裏社会のような仕事。
「二手に別れて攻め込もう。グループAはリアム、俺、ブルーアント。敵の引きつけ役だ。」
「了解ですわ。」
「グループBはアメリアとレクリエム。裏から回って本部に直接攻め込んで欲しい。」
イブレニングドバートフューラー研究所か...
「ねぇ、俺もグループBに入っちゃダメかな?」
俺は意を決してみんなに言った。
「別にいいけどなんで?」
「ここさ、フューラーアカデミーの校舎そのまま使ってるでしょ?俺、元々フューラーの生徒だったんだよね。それも結構不良の。だから、裏口とかには詳しいんだ!だから俺が回り込み班の先頭を務めた方がいいと思ったんだ。」
そこまで言うと、みんなは納得したようだった。
「わかった。なら、レクリエムと交代だ。」
よかった。これで、仇討ちができる。

夜。決行の時間。
俺たちは二手に別れた。
鳴り響くサイレン。俺とアメリアは裏に回り込んだ。敵が表のグループAに集中しているお陰でこっちには敵が来ない。
「ここの溝から下に潜れる。行くぞ。」
このまま潜れば要の要塞まで直ぐに行ける。しかし、その時、
「少ないぞ!もうすでに回り込まれているかも知れん!探せ!」
こちらの作戦に気づかれてしまった。

急いで地下に潜り要塞の下へと急いだ。が、
「見つけたぞ。殺し屋と、水無月・オーガスタ。」
先回りされていた。
「え、水無月?リアムの事ですか?」
俺は、両親と同じく自分の命が狙われている事を知っていた。だから、親戚のオーガスタ家に引き取られ、水無月・オーガスタと名乗りフューラーアカデミーに通っていた。
「そうだよ。それよりも、早く行かないと。」
「そうですね。切り抜けますよ!」
俺達は構え、敵地へと足を踏み入れた。

ー水無月はさ、将来、何をしたい?うちは、エンジニアになりたいかな!ー
同級生として仲良くしていた葉月・オーガスタこと、ルピア・オーガスタからの質問。俺は結局答えられなかった。でも、今なら答えられる。この仲間達と共に裏暮らしで戦い抜く。そうやって二度とあんな目に遭う人を無くす。

「死ね!」
心臓が熱い。血の巡りが速くなる。今はただ、目の前の敵を倒す事だけに集中した。
「「ヴィクトルブレード」」
敵を一掃していく。俺にはこの快感がたまらない。気がつけば、目の前の敵は全て死んでいた。
「くそっ!」
すっかり腰を抜かした隊長さんにとどめを刺すのはどうかと一瞬考えた。その一瞬が命取りだった。
「敵ヲ確認。直チニ殲滅シマス。」
新たな敵が来てしまった。しかも、最新鋭の殺人ロボット。俺もアメリアもかなり消耗していた。戦える気力は残されていない。こうなったら...
「アメリア、ついてきて!」
少し遠回りになるが、研究所やつらも知らない道がある。そこを通れば良い。そこは、昔、ルピアや友達と一緒に掘った道だ。そこなら、行ける筈だ。

扉は、平らなコンクリート。そこが、俺達の秘密基地。今の本部への入り口だ。
時代エイジ
扉が開く。
アメリアに目配せをすると、それぞれ武器をかまえて奥へと進んだ。

ーここから始めるんだよ。私達の時代をー
昔はくだらない事で笑い合ったものだ。でも、そのくだらない夢のおかげで今の自分がいるんだ。

「着いたね。開けるよ。」
扉を開ける。その瞬間、俺は衝撃の事実を目にしてしまった。なんと、そこにはルピアがいたのだ。
「ルピア!生きてたんだ!」
ドゴォン
へ?
ルピアは無言で殴り込んできた。
ルピアの目は何も映してはいなかった。
多分、もう自我はないんだ。俺はそう察した。もう、俺の記憶の中のルピアはいない。今目の前にいるのはただの人型のナニカだ。そう思いたい。そう思えたら如何に楽だっただろう。俺には無理だった。ただ、ただ、ルピアに殴られていた。俺には彼女を殴る決心が出来ない。みんなの足を引っ張るだけだ。もう、殺してくれたらいいのに...
アメリアが次々と敵を倒していく中、俺はただ、反撃もしないで殴られているだけだ。 
「リアムさん!」
アメリアの声も遠ざかっていく。あぁ。俺、もうすぐ死ぬのかも。得体の知れないだれかに殺されるよりもルピアに殺されたほうがいいのかもしれない。そう思ってしまった。その瞬間、
グサッ
ルピアが刺された。刺したのは、アメリアだった。
「アメリア!」
「いい加減覚悟を決めてください!」
グサッ
アメリアはさらにルピアを刺していく。
「この方がリアムさんにとってどういう存在だったのかは知りません!でも、仲間を、リアムさんをこんな所で亡くすわけにはいきません!それに、この方の分の人生まで背負って、生きて上げてください!」
アメリアはさらに続ける。
「生きて、生きて、生きて!生き抜いてください!そうして、この方を散々な目に合わせた奴に仇討ちしてやってください。」
そうだ。俺は生きないといけないんだ。何を血迷っていたんだろう。
「ありがとう。そうだね。」
俺は、改めてルピアに向き合った。
「ルピア。ごめんね。」
そう呟くと俺はルピアの心臓めがけて剣を突き刺した。出来れば一撃で、苦しまないように。
倒れ込んだルピアを俺は全力で抱きしめた。

アカデミーに入学してすぐ。ここにいる誰かがスパイかもしれないと怯え、アカデミーに馴染めなかった時、助けてくれたのがルピアだった。ルピアは授業にも平気で遅刻する、俺の義妹だった。でも、授業に遅れる時の楽しさ、アカデミーに持ってきてはいけないお菓子などを持ってきて食べる楽しさ。それらは、俺にとって掛け替えのない思い出となっていった。ルピアはすごい。先生に対しても物怖じせずに反論していくし、プログラミングのコンテストで優勝しても自慢せずに、先生に気に入られようともしない。俺は本当に尊敬していた。そして、ルピアの先生もを黙らせるトーク力と、俺のすぐに嘘をつける能力、この二つさえあればどこまでも行けると思っていた。それからできた友達と一緒に要塞に続く隠し通路だって作った。合言葉が時代エイジなのは、古臭い校風を俺たちで変えよう。俺たちの時代エイジにしようと誓い合ったからだ。でも、そんな日常も、俺が11歳の今日に消えてしまった。そう、イブレニングドバートフューラー研究所の研究員達とロボットがフューラーアカデミーに攻め込んできたのだ。俺たちはなす術なく捕まった。その時に俺を含む一部の人間はルピアの手によって逃げられたのだが、ルピアはそのまま捕まってしまった。

Re: Nameless Fighter ( No.9 )
日時: 2023/02/26 11:21
名前: らる@羅瑠 (ID: GDWSGe53)

アメリアside

「苦戦」



「……」

やっぱり‥過去は皆さんそれぞれある。
そう確信した一面。
まぁ、大切な人を自らの手で失って。
覚悟はしてたと思いますけどね……
というか、この空気に私はいらないのでは?

「ッッ……」
「リアムさん、大丈夫でしょうか?」
「…うん……じゃあ行くか。」
「その状態ではだめです。それに‥敵が。」
「ッッ!?敵って、?」
「‥その方が逝ってしまったことに気づいたんです。だから仲間が。」
「はぁ、殺るか。」
「ダメです。まだ立ち直れてないんでしょう?」
「それは‥」
「最年少だからって、私のことを甘く見ないでくださいよ。元々伝説の殺し屋だったんですから。こんな雑魚なんかに仲間を殺されて溜まりますか。」
「じゃあ、任せる。」

任されたからには、ちゃんと殺らなきゃいけませんね‥!
なんだかとっても楽しみです。


「皆さんに特別に最期の時間をあげますよ。苦しみながら逝って下さいね。」

敵は何も喋らない。
恐らく、敵意はないが裏側から操られてる……
ってことはもうこの人たち死んでるってことですね。
じゃあ思う存分しないといけませんね!

「ふふっ……」

ザシュッ

「なんだ‥期待してましたのに。全然弱いじゃないですか。」
「アメリア……そっか、そこまで強かったのか。」
「本気出してませんし、皆さんの本気には及びません。」
「そっか……って!?」
「どうしました?」
「後ろっ。」
「!」

バンッ

「…きかない!?」

そう、私はいつも通りそいつを殺ったはずなのに。
なぜか倒れない…

「久しぶり?かな、アメリア。」
「ッ‥もしかして罠!?」
「え、罠‥?」

リアムさんはきょとんとした顔で聞いてくる…
なんか可愛いって思ったのは別の話。
今は目の前のこいつに集中しなければいけません。

「って、お前は一体!?」
「君は誰だか知らないけど‥俺はアメリアの兄。」
「はぁっ!?兄って……ホントか?アメリア。」
「ええ。」
「やっと認めたか‥アメリア。じゃあこんな奴らと絡んでないで俺の元に戻れ。」
「それは無理な話ですね。逆に戻って何がしたいんですか?」
「この天才の俺の奴隷となり、人々を殺すんだよ。」

…コイツは本当に何を言ってるかわからなくなってきましたね。

「天才なら自分でできますよね?」
「確かに。天才じゃないだろ。本当の天才はお前の事じゃない。」
「そろそろ口を閉じようか。」

バンッ

「リアムさん!?」
「ッッ……別に大丈夫。」
「へぇ、リアムというのか。じゃあリアム。アメリアを渡してくれたらお前の命は見逃してやろう。」
「無理だと言ったら?」
「殺す。そしてアメリアを貰う。」
「…いつかそっちに行くので。今だけは見逃してください。」
「まぁいい。妹のためだ‥今回だけは見逃す。」

カツカツと音を立てて戻っていく兄。

「リアムさん、大丈夫ですか?」
「うん‥別に大丈夫。Aグループの様子、どうなってるんだろ。」
「きっと大丈夫です。信じましょう。」
「ああ、もちろん信じるよ……」
「それでは少し休憩したら本部に攻めないと。もう1度あの兄が戻ってきても厄介です。恐らく、本部にも兄はいると思うんですけどね‥」

まさかあの兄がいるとは思いませんでした。
死んだと思ってたんですけどね。
さて、あとは本部に攻め込むだけです。
ブルーライムさん、フラムさん、レクイエムさんのAグループのことも信じて目の前の敵を倒さないと。

まぁ、第一歩に過ぎませんがね…


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