ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 人類滅亡リモコン(更新終了のお知らせ有り)
- 日時: 2010/04/02 09:43
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: QShSD58R)
人類滅亡リモコン あらすじ
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犯.罪組織DARK GODが作り上げた人類滅亡リモコン。リモコンのボタンを押すと、組織の本部の地下に埋め込まれている爆弾が作動し、地球が爆発してしまう。DARK GODに関する問題は警察でも解決することができない。だが、東京と福岡に、そんな組織に立ち向かった人々が現れた。しかし、彼らはまだ中学生——警察でも解決できない問題を彼らが解決させることはできるのだろうか? DARK GODリーダーの目的とは?
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*更新情報*
4/2 更新終了のお知らせ >>420
注意
唄子は決してトリップを変えません。他のサイトでは絶対に小説を書きません。くれぐれも偽.唄子にご注意下さい。いないとは思いますが……。唄子 ◆pHAblsSAME以外は偽者です。
*似ている小説を書いている人はごめんなさい。パクったつもりではないので。
*荒らし、暴言は厳禁です。皆で仲良くしましょう。荒らしが来ても無視して下さい。
*パクリ禁止。法律にも関わります。
*人類滅亡リモコン本編→外伝の順に読んで下さい。
*更新遅いです。許して下さい。作者は学生なので……。更新は不定期です。
*人類滅亡リモコン*(完結)
第一話 >>1
第二話 >>3
第三話 >>4
第四話 >>9
第五話 >>18
第六話 >>23
第七話 >>34
第八話 >>40
第九話 >>49
第十話 >>57
第十一話 >>66
第十二話 >>67
第十三話 >>70
第十四話 >>72
第十五話 >>77
第十六話 >>78
第十七話 >>82
第十八話 >>85
第十九話 >>87
第二十話 >>89
第二十一話 >>91
第二十二話 >>92
第二十三話 >>93
第二十四話 >>95
第二十五話 >>96
第二十六話 >>97
第二十七話 >>98
第二十八話 >>101
第二十九話 >>103
第三十話 >>107
第三十一話 >>109
第三十二話 >>110
第三十三話 >>114
第三十四話 >>117
第三十五話 >>118
第三十六話 >>119
**ここまで修正完了**
第三十七話 >>124
第三十八話 >>126
第三十九話 >>127
第四十話 >>133
第四十一話 >>134
第四十二話 >>137
第四十三話 >>141
第四十四話 >>154
第四十五話 >>156
第四十六話 >>162
第四十七話 >>172
第四十八話 >>178
第四十九話 >>185
第五十話 >>189
第五十一話 >>199
第五十二話 >>212
第五十三話 >>214
第五十四話 >>218
第五十五話 >>219
第五十六話 >>227
第五十七話 >>232
第五十八話 >>242
第五十九話 >>245
第六十話 >>249
第六十一話 >>254
第六十二話 >>258
第六十三話 >>266
第六十四話 >>267
第六十五話 >>272
第六十六話 >>276
第六十七話 >>280
最終話 >>285
番外編
玲菜と香里との出会い >>105
作成秘話 >>150
リーダーの苦しみ >>204
*人類滅亡リモコン外伝「悪の支配の下で」*
>>291
人類滅亡リモコン 用語集
>>115
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- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.115 )
- 日時: 2009/12/06 07:08
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)
人・類・滅・亡・リモコン 用語集
*人類滅亡リモコン
リモコンのボタンを押すとDARK GOD本部の地下にある爆弾が爆発する。地球が壊れるくらいの威力を持つ。四月十日にボタンが押される。
*DARK GOD
人類滅亡を企む悪の組織。日本語訳は「邪悪な神」。
*ダークゴッド憲法
DARK GODが世界を征服する為に日本国憲法などの、日本の法律を廃止し、発布した。後に世界共通になる。内容はDARK GODに有益なようになっている。
*カプセル
DARK GODリーダーがリモコンを押す前にDARK GODメンバーが避難するカプセル。どんな衝撃を加えても絶対に壊れない。
*人口惑星X
人口で作られた惑星。地球が爆発した後にDARK GODメンバーがカプセルから避難する予定の場所。環境は地球に近いが、地球より頑丈で、壊れにくい。
*新世界
DARK GODメンバーが人口惑星Xに避難した後の世界を差す。リーダー中心の世の中になる予定。
*PINK HEART
大手製薬会社。DARK GODから被害を受けている。
実在しない物の中で意味がわからない用語があったらどうぞ言って下さい。
注意:実在する物や登場人物の名前については受け付けません。
- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.116 )
- 日時: 2009/11/28 15:57
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)
第三十四話 隠されていた者
_______________________
「じゃあね、ジュディ!」
「また明日ね、杏江!」
家の前からジュディを見送った。ジュディとは冬休みになっても遊んでいる。こんなにあたし達は仲がいいけど、それでも死.んでしまった玲菜に会いたかった。
「はあ…。」
あたしは溜め息をついた。玲菜とはもう会えないから。…突然、後ろから声が聞こえた。
「ちょっと、アンタ、何やってるのよ。世界を救う奴がこんなのでいいワケ?」
だ…誰?
「まさか、DARK GODの…。」
「バ..カじゃないの?なんですぐに人を疑うワケ?」
「じゃあ、貴方は…。」
「アンタの姉貴よ。鈍.いのね、杏江って。」
姉貴…?
「あの、あたしには姉はいないけど…。」
「あら、知らなかったの?あたしとアンタは双子よ。」
双子…?
「杏江、ご飯よ…って、え?柚江…?」
「母ちゃん、久しぶりね。約十三年ぶり。」
約十三年ぶり…?
「柚江、何の用…?」
「杏江に話があるの。早く家に入れなさい!…ほら、杏江も早く入りなさい!」
「うん…。」
_______________________
一旦切ります。
- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.117 )
- 日時: 2010/01/17 17:21
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)
第三十四話 隠されていた者
_______________________
「じゃあね、ジュディ!」
「また明日ね、杏江!」
家の前からジュディを見送った。ジュディとは冬休みになっても遊んでいる。こんなにあたし達は仲がいいけど、それでも死.んでしまった玲菜に会いたかった。
「はあ……」
あたしは溜め息をついた。玲菜とはもう会えないから。……突然、後ろから声が聞こえた。
「ちょっと、アンタ、何やってるのよ。世界を救う奴がこんなのでいいワケ?」
だ……誰?
「まさか、DARK GODの……」
「バ..カじゃないの?なんですぐに人を疑うワケ?」
「じゃあ、貴方は……」
「アンタの姉貴よ。鈍.いのね、杏江って」
姉貴……?
「あの、あたしにはお姉ちゃんはいないけど……」
「あら、知らなかったの?あたしとアンタは双子よ」
双子……?
「杏江、ご飯よ……って、え? 柚江……?」
「母ちゃん、久しぶりね。約十三年ぶり」
約十三年ぶり……?
「柚江、何の用……?」
「杏江に話があるの。早く家に入れなさい! ……ほら、杏江も早く入りなさい!」
「うん……」
あたしはお姉ちゃんに連れられて家に入った。お母さんはお姉ちゃんをリビングまで連れて行った。
「柚江、ちょっとここで待っててくれる? 杏江にちょっと用があるから」
「何かたくらんでるんでしょ。いい、あたしは杏江に用があるの! 母ちゃんはさっさとこの部屋から出て行きなさい」
「うん……」
お母さんはリビングから追い出された。
「ほら、二階に行きなさい。この話は聞かれたくないんだから」
「はいはい」
結構気の荒いお姉ちゃんだ。あたしとは全然違う。お姉ちゃんがリビングに戻って来て、ソファに座った。……あたしを見つめている。
「……正直に言って。母ちゃんは全くあたしの事をアンタに言ってなかった?」
「うん」
「そう。なら、いい。あたしとアンタが生まれた後に、山形のじいちゃんとばあちゃんがあたしを引き取ったの。ばあちゃんの家にはあたしはいなかったでしょ?」
「うん。何で?」
「実は、いたのよ!開けてはいけない押入れがあったじゃない。そこにあたしはいたの。その時は大事なお客さんが来るからって、押入れから出る事は許されなかった……」
「じゃあ、何でお姉ちゃんとあたしは今まで会えなかったの?」
「本当の理由はね、山形のばあちゃん達は息子の結..婚相手であるあたし達の母ちゃんに不満があったのよ。だからばあちゃん達はあたしを母ちゃんから奪って……。母ちゃんが山形のばあちゃんの家に行った所、見た事ある?」
うそ……ばあちゃん達、酷い。
「ない……」
「ばあちゃんはね、あたしを奪い取って母ちゃんに『貴方には孫を育ててほしくありません。うちの子と遊び暮らしていたからです。いいですか、柚江は私が育てます。柚江を必ず成績優秀にさせます。貴方が杏江を育てなさい。杏江を柚江より成績優秀にさせたら柚江は返してあげます。まあ、杏江は劣.等生に育つでしょうけど』って言ったの。母ちゃんは腹が立った。だから母ちゃんは二度とばあちゃんの家に行かなかったの。で、あたしは杏江の存在を教えられることもなく育っていった……」
酷い……ばあちゃん、あたしが劣.等生だなんて。本当の事だけど。
「うん、確かにあたしは劣.等生よ」
あたしはそう言って泣いてしまった。
「あたしも最近、杏江の存在を知った……。あたしがばあちゃんの家のリビングから出るとばあちゃん達は杏江の話をしていた……。杏江の手紙を読んでいた。『私の孫が世界を救うなんてね。そんな誇らしいことはない』って言っていた。でも、ちょっと悔しそうだった。自分が育てた孫ではなかったから。だから、ばあちゃんは母ちゃんの事を認めて、あたしは母ちゃんの所に返された。……そう、アンタの勇気が母ちゃんを救ったのよ」
あたしの勇気が——?
「杏江……会いたかったよ」
「柚江お姉ちゃん……」
こうして、あたし達はお姉ちゃんと暮らすことになった。
「あたしの妹が世界を救う人で良かった……」
お姉ちゃんはベッドで寝る前にそう呟いた。
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- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.118 )
- 日時: 2010/01/17 17:23
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)
第三十五話 柚江、初登校
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「へーっ、アメリカの学校ってこんなのなんだ」
お姉ちゃんはそう言って驚いていた。
「お姉ちゃん、とりあえず、入ろう」
「うん……」
「杏江!」
向こうでジュディが呼んでいる。
「杏江、誰? その子……」
「双子のお姉ちゃん。橋本 柚江よ」
「柚江さん、初めまして! 私はジュディ。友達になってくれない?」
「うん……。友達なんて、初めて」
……お姉ちゃん、英語は得意なんだ。お姉ちゃんは人の前ではちょっと大人しい。家の中では口が悪いけど。
「ジュディでもいいから、校内を案内してくれない?」
「いいよ、柚江! こっちにおいで!」
ジュディはお姉ちゃんの手を引っ張った。
「ジュディ、待ってよ!」
お姉ちゃんの笑顔を初めて見た。……友達がいないって、どんなに孤独で辛い事だったんだろう。でも、普段から孤独だったらいずれ人と別れる悲しみを味わわずに済む。でも、仲がいい友達が普段からいて、その友達と別れる時——その時のショックは大きいものだ。
「柚江って友達がいなかったって本当?」
「うん……親がいないってからかわれていた。今まで杏江や母ちゃん達とは暮らしてなくって、ばあちゃんの家にいたから、からかわれて」
「十三年間も……?」
「そう」
……お姉ちゃん、そうやってからかわれていたんだ。辛いとも言えずに心の中にしまってあったんだ。その気持ちはどんなに孤独だろう——双子の妹であるあたしでもお姉ちゃんの気持ちの全ては知らない。お姉ちゃんとあたしは他人だもんね。
「そんな事、忘れよ!いつまでも下向いていたらダメ! 世界を救う勇者のお姉ちゃんが下向いてたら情けないよ」
「うん……忘れる」
確かにお姉ちゃんは忘れたいのかもしれない。でも、その傷は大きいんだよ、とてつもなく——。だから、その傷は簡単には癒えないはずだ。
「ほら、早くおいでよ!ここが教室よ!いい所でしょ?」
「うん」
「わあ、ジュディ! その子、転校生?」
「うん。杏江の双子のお姉ちゃんだって! 名前は橋本 柚江よ」
「柚江、よろしく!ところで、杏江って姉妹がいたんだ、知らなかった」
「うん、意外でしょ」
お姉ちゃんは照れていた。
「皆さん、席に着きなさい。ホームルームを始めるわよ」
ちょうど先生が来た。
「皆さんは知っているかもしれないけど、杏江ちゃんの双子のお姉ちゃんの柚江ちゃんが転校してきたの。仲良くしてあげてね」
「はーい!」
お姉ちゃんはとても嬉しそうだった。その調子で今までの嫌な思い出を忘れてね。全てを忘れることはできないけれど。
_______________________
- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.119 )
- 日時: 2010/03/21 12:14
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: kzK7vPH9)
第三十六話 冷たい目
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「へえ、治人って反逆者だったんだ」
「法律破ってるよね?最.低! しかも本名が奈央土だし!」
クラスの中では俺の噂がされていた。
「おい、反逆者!」
「大変な事になったわね」
俺が教室に入るとクラスの奴らが笑ってきた。
「奈央土君?」
クラスのお嬢様的存在っぽい奴のレイチェルが俺に話しかけてきた。
「何だよ、お前」
「あら、私が有名な製薬会社PINK HEARTの社長の娘だって事を知らないのかしら。私に対してその口は失礼よ」
それは誰もが知っている。だが、俺は金持ちで性格悪い女が嫌.いだ。好きにさせてくれ。
「いい? 私の手下になりなさい。手下になってくれたら貴方がここにいることをDARK GODに通報しないわ」
手下だと? 馬..鹿らしい事を言うな。弱い者虐.めの仲間に入らなきゃいけねえのか? 本当の喧嘩もした事もないくせに。ちなみに、俺は学校一の喧嘩上等だ。
「悪いが、俺はお前の味方にはならねえ」
「何ですって? 皆さん、奈央土にかかってきなさい!」
命令しかしてねえじゃねえか。そいつの事を「弱.い奴」と言うんだぜ。
「な……奈央土! どうするんだよ! 相手はお嬢様……」
「ノアは黙.れ!」
レイチェルの手下っぽい奴が鉄パイプを持ってきた。
「ほら、さっさと!」
「分かりました、レイチェル様。反逆者をやっつけます」
相手がかかって来た途端に俺は前の奴から倒していった。
「痛い!」
「痛え!」
「テメエらもいつまでレイチェルのロボットになってんだよ。喧嘩などした事ねえんだろ! ええ!」
俺はすぐに最後の奴まで倒した。DARK GODの奴らとは比べ物にならない。
「レイチェル、どうするつもりだ?」
「お……覚えておきなさい! DARK GODに今すぐ通報するから!」
レイチェルは携帯電話を取り出した。
「奈央土、どうするんだよ!」
まずい、このままでは通報されてしまう!
「おい、お前……!」
「逆らった貴方が悪いのよ?」
ところが。
「……反逆者の情報です。PINK HEARTという製薬会社がDARK GODを狙っているようです。お気を付け下さい」
「か……香里!」
レイチェルは相当キレていた。
「貴方、どこに電話してたのよ!」
「DARK GOD本部よ。もうアンタは金持ちじゃなくなるわね。お姫様気分も終わりよ」
「さては貴方、奈央土の味方ね!」
「残念ね、奈央土にはウチもいるのよ」
……そういう事か。香里はPINK HEARTがDARK GODを狙っているように思わせたのだ。だから反逆罪でPINK HEARTは潰.される。
昼休みになって、レイチェルの携帯電話が鳴った。
「もしもし……え、そんな!」
レイチェルの顔が青くなった。
「香里!貴方のせいで……!」
「ふーん。まあ、せいぜい一文無しという事にして生きてちょうだい」
「香里!」
後にニュースでやってたが、PINK HEARTの本工場でレイチェルの親.父がDARK GODにやられたようだ。会社員も犠牲になったらしい。……悪いが犠牲者の皆さん、俺がDARK GODを倒.す為にこうなったから、世界の為に犠牲になったって事にしてくれねえか? 少しは俺も罪.悪感を感じている。
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