ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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SOUL WEAPON   キャラ詳細UP
日時: 2010/01/03 20:54
名前: シャープ ◆A4jsQTgi.Q (ID: 2iNdd8Sa)

どもーwクリックあざっす!

シャープと申しますv
まず注意です!


!注意!
・更新遅いです((
・誤字等あればすみません!すぐ修正します
・グロは…はっきり言って分かりません…
・コメント大歓迎ですが、荒し、チェンメ等は戻るをポチッ〆
・ダメだしされると凹みます

以上です!長々すいませry

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Re: SOUL WEAPON   −契約者(コメぼしゅ ( No.26 )
日時: 2009/12/19 16:36
名前: シャープ ◆LotxnP5wDI (ID: 2iNdd8Sa)

あ、前の名前3になってましたね;
すいませんm(ーー;)m
3は現在使ってる名前のもう一つのほうです。
ややこしくて本当すいませんでした;;

Re: SOUL WEAPON   −契約者(コメぼしゅ ( No.27 )
日時: 2009/12/20 06:59
名前: シャープ ◆A4jsQTgi.Q (ID: 2iNdd8Sa)

8話『B.soul』





ゴォォォォォォオオオオオ…



“それ”に支配された空を、ヴァンは難しそうな顔をして見上げる。

“それ”は黒くて、色々んな形をし、飛んでいた。

「何でココでこんな…」

…ヴァンはそう言いながらレフィの元へ向かっていた。

レフィは、結局護身術になる魔法を覚えていないので、

“それ”に襲われたら、身を守る事は…おそらくできない。


くそっ…

この街で何が起こってんだ…?


こんな事、普通はありえねぇ…!



と、その時誰かが俺の手を掴んだ。

「!!」

思わず足を止め、振り返る。

「待ってください!」

それは…さっき俺が助けた(?)奴だった。

結構走ったが、息切れもしていない。

…こんな体力あるんなら、何であんな所で倒れてんだ…

うーん、と苦笑いを浮かべて俺は奴の顔を見つめた。


「———何する気か分かりませんが…まさか、
 “あれ”をどうにかするつもりなんですか…?」

「…ああ、


 …ま、本当の目的は『仲間の保護』だけどな」

俺は奴のいう“あれ”——…B.soulの大群を見ながらそう言った。




B.soul—————break soulと呼ばれる魂。

人を無差別に襲うsoulの事を言う。

しかし、soulと違いB.soulは、

無理やりな力の解放をするため、

魂が不安定、崩れかけている。

通称は“B”

soulより凶暴だと言われている存在だ。




「ダメですよ!!あなたが…あれを止める事なんて不可能です…!
 もし、契約者がこの街にいたとしても…
 あの大群相手では、どうする事もできないんですから…」

奴は不安そうに、そして何故か申し訳なさそうに言った。

———!

俺は奴のそんな顔を見て、ふとある事を思い出した。


「…そう言えばお前、こうなる事知ってたんだよな…?」


“…お願いです、この街から逃げてください!
 この街…とんでもない事になります…!!!”

———確かに彼はさっきそう言っていた。


「っ…!」

それを聞き、奴は少し動揺していた。

そんな奴の顔を、俺は黙って奴の顔を見る。

すると奴は俺から目線をずらして、

「…実は————」

奴は口を開き、話し始めた。







「何が『楽しい時間の幕開け』だ。
 …暇人と違い、俺たちには任務があるんだ」

ブレイクのさっきの言葉を聞き、天翔は溜息をつきながら言った。

「な、暇人って失礼っすね!俺にもちゃんとした任務…
 …まぁ、アンタ等の見張りだけっすけど…」

「…結局暇人なんだろ?
 なら俺の任務の手伝いでもしろ」

天翔はブレイクの言い訳を軽く流しながらそう言った。

“この任務”を遂行させるなら…人数は多いほうがいい。

「えーっ、面倒臭いのは嫌—————」

「…任務内容くらい知らされているだろ」

頼むぞ、とブレイクの言葉を遮りながら

天翔は街の中へと消えていった。

「結局雑用係っすか…」

ブレイクも後を追おうとしたが、急にピタッと止まった。



「永夜、確認すけど、


 …“この街の破壊”って言うのは
 任務の内容に含まれてんすよね?」



「私に聞くな。


 だが…その任務は“表の奴等”には機密で含まれているはずだ」



永夜の言葉を聞くと、ブレイクは「ふーん」と言い、

少し何か考えた後に黙ったまま天翔の後を追った。







ショートケーキ、

チョコケーキ、

レアチーズケーキ、

アップルパイ…

「うう…、どれも美味しすぎるでしょ!!」

と、言いながらレフィがいるのは、

ケーキ専門店と言われる店だった。

こんなにケーキを一度に食べられるなんて…

なんて幸せ者なの、自分!!

これって一度はしてみたい乙女の夢でしょ?

フフフフッ、と怪しく笑いながら、

レフィは夢中でそんな事を心の中で語っていた。

「さってと、次何食べようかなぁ〜…」

そう言いながら、不意に外へ目をやった。

「あれ…?」

空が…暗い?

この角度からでは、完全には空は見えないが

暗いという事は分かる。

———あちゃあ〜…曇ってきたのかぁ。

あーあ、という顔をしながら、レフィはまたケーキを口へ運んだのだった。

Re: SOUL WEAPON   −契約者(コメぼしゅ ( No.28 )
日時: 2009/12/24 06:34
名前: シャープ ◆A4jsQTgi.Q (ID: 2iNdd8Sa)

9話『動き』




“任務”

俺はそれを果たすためにこの街に来た。

この街は…政府下の町だ。

なので、こんなにも広く、発達し、もはや有名な観光地となっている。

ややこしい造りの路地を抜け、俺は少し広い通りに出た。

「ちっ…」

やはり、“奴”はそう簡単にはいない。

———今回の任務の一つは“奴”を探す事…

そして奴が俺達の上から盗んだものを略奪するのだ。


しかし…この街は本当にややこしい造りだ。

こうなれば、空からも探したほうがスムーズに奴を探す事が出来る…。

出来るだけ目立たせたくなかったのだが…この際仕方がない、か…

俺は“soul”の力を解放した。

言うまでもないが、俺は契約者だ。

俺は解放したsoul…鷹を空へと放った。

地上と空から奴を必ず見つけ出す。


恩人のあの人の為にも—————









「あちゃあー…」

完っっ全に見失ったみたいっすね…。

ブレイクはこの広い街を見渡しながらそう言っていた。

でもまぁ、俺が動かなくても…アイツなら一人で任務遂行してくれるか…。

おまけにこの量のBの群れ…

ブレイクは辺りを見つめた。


この街の大半は壊されるのか…。

それとも———…

…————。


「…さぁ〜てと、暇になったし散歩でもしましょうか♪」


ぶつぶつ言いながらも開き直ったブレイクは、

街を歩き始めた。

逃げまどう人々をすり抜け、何処か物寂しげな顔で人混みの中へ消えていった。









パリ————ン!!

やっと街の異変に気がついたのは、奇妙な形をしたsoulが

窓を突き破って、店の中に侵入してきた時だった。

「うきゃぁぁぁぁぁあ!?」

思わずレフィは変な叫び声になる。

だって!

さっきまで最高の気分だったし!!

ケーキで思いっきり浮かれてたし!!!

そんな事を心の中で言いながら、とりあえず店の外へと逃げた。

「う…わぁ…」

そして空を見上げると…どんでもない事になっていた。

曇ってきたと思っていたのが、soul…おそらくはB.soulの大群で

空が埋め尽くされいていたのだ。

そしてこの周辺には、もう避難したのか人は一人もいない。

そう言えば…ケーキ食べてる時って外騒がしかったよね!!?

完全に逃げ遅れたぁぁぁぁぁ〜…

しかし、今更後悔しても仕方がない。

とにかく私は逃げた。

でも、馬鹿な私は思いっきり見通しの良い所で逃げ回っていた。

もちろん、Bにすぐ見つかる。

そして————

「グォォォォォォオオ!!」

襲われる!

私はとっさに頭を押さえてしゃがみ込んだ。

ヤバい…死ぬ、かも…!

私はギュっと目を瞑る。


と、その時…

誰かが私の前に立った。

「!?」

思わぬ展開に、涙目の私は少し驚く。

しかもその人は…ヴァンじゃない。

会った事の無い人。


なのに…でもなんか——————



遠い昔にあった事のあるような…?



「…何て言うか、可愛いお嬢さんってつい助けたくなるんすよねぇ〜…」

そう言う彼は…素手で襲いかかってくるBを抑えつけていた。

「え…」

人間技じゃ…ないし!!!!!

でも、見知らぬ私を助けてくれるなんて—————


ボキボキボキィッッ!


!!?

と、その時、その彼がsoulの骨を素手で砕いた。

「はぁぁぁぁ!!?????」

思わずまた変な声が出る。


何!?この人——————


しかも、

魔導師でも契約者でもないし…


——魔導師は、魔法を使うとき魔力の影響で光を放つ。

契約者は必ずその人のそばにsoulがいる…———。


「グァァァアアアアアォォォォォォォッ!」


私はその声でハッとした。

すると、Bの群れがこちらに向かって突撃しようと向かってきていた。

数は1,2,3,4,5,6,7…

「な、7匹ぃ!!??」

無理無理無理!!!!!

今度こそ死ぬって!!これは!!!!

絶対無理————————!


「うーん…これはマズいっすねぇ〜…。
 

 ———でも、お嬢さんは頑張って助けちゃお♪」



徐にそう呟いた彼は、私をヒョイっと片手で抱え込むと

軽々と屋根の上に飛び乗った。

…十メートルはあるよね?

地上から屋根まで十メートル絶対あるよね!!??

助かったけど、これはこれでどーよ!!?

人技じゃ…人じゃないでしょこの人——————!!!!


と言いながらも私は、彼に抱え込まれながら屋根の上をすごいスピードで

走っていたのだった。

Re: SOUL WEAPON   −契約者(コメぼしゅ ( No.29 )
日時: 2009/12/27 20:35
名前: シャープ ◆A4jsQTgi.Q (ID: 2iNdd8Sa)

10話『№0015』





「…今までの話は…全部、本当の事なんだな…?」


彼の話を聞き終え、ヴァンは驚きながらそう言った。

彼の名前は『聿互イチゴ』という。

聿互は、ある組織から極秘情報を盗んだらしい。

それはその組織にとって明るみにされたくないもので、

その組織はどうしても取り返したいらしい。

詳しくは言えないらしいが、魔法による何かの違法作成をしているらしい。

…そして、その組織から逃げ回りこの街に訪れた時、

奴らはココに待ち伏せて、ここも街にシールドを張り、聿互が逃げられないように包囲したのだ。


しかし、予想外だったのがあんな量のBの群れを放ったこと。

普通、一度にこんな量のBの群れは現れない。

では、どうやってこんなにも群れを出現させたのか、となる。

おそらく…奴らのトップ級の人物が大量の“力”を時空に注ぎ込み、

その力を利用しようと、Bが出現した…と、聿互は言う。

しかし、こんなにも一度に大量のBを出現させる事のできる人物など、

今まで聞いたことがない。


…その時空に力を注いだ人物は、


凄まじく膨大な力を持ち、

とてつもなく危険な人物なのだと言う。



でも、聿互にはなぜこの街を壊滅するかもしれない量の

Bの群れを放ったのかが、そもそもの疑問だそうだ。

シールドを張り、そして大人数で自分を追い詰めたほうが被害も少ないし、

あっちにしても色々と都合がいいはず。

なのにあの量の群れを放ったという事は、


故意的にこの街を壊す必要があったのだろう。


…そして、聿互がその群れの出現を予想できた理由は、奴らの動きだという。

奴らがシールドを張ってから、かなりの時間が経っていたそうだ。

なのに捕まえに来ないという事はおそらく、

この街にも何かしようとしているのだろう、と予想した。

だから、おそらくであるが街に何か起こると俺に言ったのだという。


「…つーか、そんな前からシールド張ってたのに…なんで俺らがこの街に入れたんだ?」

「たぶん、中には入れるけど、外には出られないっていうシールド系魔法でしょう…。
 外から入れないような普通のシールドではなく、このシールドにしたのは、
 この街に来た人…貴方たちみたいな人が異変を察知しないようにでしょうね。
 …それにこのシールドだと外に出られないので、騒ぎを外に伝える術が無いですから、
 あの組織の人間には都合がいいのでしょう。

 …考えて張られたシールドですね」

「じゃあ、なんでオメーそれ知ってて俺に逃げろろっつったんだよ;俺逃げられねーだろ」
 
 おいおい…という顔で俺が聞くと『あ、そうでしたね…』と聿互が言った。



「—————で、この騒ぎを止める方法はあるのか?」

俺は、空を見上げながら言った。

その空はBの大群に覆われ、もはや太陽は見えない。

聿互の話からすると…あの大群はこの街を破壊尽くす。

そんなの、理不尽すぎるだろう。


せめて関係ない人街の人は…守りたい。


「そうですね…、時空の裂け目は時間がくれば閉じるでしょう。
 だから、Bの群れを全部一気に消滅させれたらきっと———————」



「ようやく見つけたぞ」


——!

その時…どこからか声が聞こえた。

不意に聞こえたその声のほうを見ると、一人の青年。

そして肩には、大きなsoul…鷹がとまっていた。

「あ…」

聿互は彼を見た瞬間、怯えるような瞳をしながら一歩さがった。

————誰だ…?


「№0015、お前が盗んでいったモノを今ここで返してもらうぞ…」


————№0015…?

ナンバー…いち…ご…?

……、


・・・・・・・・・・・・・・・聿互?

俺は聿互のほうを見た。

聿互は俯いて震えていた。


№0015って——————


「…聿互、オメーは一体…——————」





何者なんだ?

Re: SOUL WEAPON   −契約者(コメぼしゅ ( No.30 )
日時: 2009/12/27 20:44
名前: シャープ ◆A4jsQTgi.Q (ID: 2iNdd8Sa)

11話『近づくリミット』





「…」

永夜は、屋根の上でじっとしていた。

少しでも気が緩めば、このシールドすぐは壊れてしまう。

繊細かつ強力なシールドなので仕方がないと言えばそうなる。


—————バチッ——————


その瞬間、シールドの中に何かが入ってきたのを察知した。

それも上空から。

「———鳥…鴉、か…」

このシールドを張るのは、意識をシールド全体に巡らせる必要がある。

なので、シールド内に何か入ってきた時その入ってきたモノの大きさは、

手に取るようにわかるのだ。


…しかし、今のは何となくおかしかった。

たかが鴉一匹で、こんなにもシールドが振るえる事はまず無い。

あり得ると言えば、シールドを張るのに体力、魔力が消費され、

それらが少なくなりシールドが弱くなってきた時だ。


「そろそろ厳しくなってきたという事か…」


そう呟いた瞬間、永夜の手の上に浮かぶ蒼色の魔法陣みたいなモノが、ジジ、とブレ始めた。









「さ〜む〜い〜よ〜、止まって〜!!」

ビュォォォォォォォオ、と勢いよく風が吹く中、

レフィは彼に片腕でひょいっと持ち上げられ、襲いかかってくるBの群れから逃げていた。

彼は軽々屋根から屋根へとジャンプするが、普通あり得ないし、

おまけにめっちゃ寒い。特に顔が!

…本当顔凍る寒さだよコレ!

助けてもらってなんだけど、今ここで凍死しそう…!


「文句いっちゃダメっすよ♪あんなのに喰われて死ぬよりマシっしょ?」

ま、まぁ確かに…

「てか、なんで私なんか助けてくれたの?」

私はさっきから気になってた事を聞いた。

うん、そもそもそれだよね。

なんで助けてくれたんだろ?

「…そうっすねぇ〜…俺が女好きだから?」

「おっさん発言…、でも私と年変わんないじゃん」

「え、そう見えるんすか??嬉しいっすね♪これでも25いってるんすよ?」

うそぉ!?私17だけど18、19にしか見えない…

…背が小さいからか(笑)


「———あ、でも今のナリなら18歳くらいっすかねぇ」

彼はボソッと呟いた。

「え…、今のナリってどういう—————」

「あっ、いけねっ」

言っちゃったよ、という顔をして彼は言った。


———いや…本当に今のナリってどういう事…?

私は思わず真剣な顔で考え込んだ。

「あ〜もう、聞かなくていい所聞いちゃうんだから〜…」

もー、と言いながら彼はまた屋根から屋根に飛び移った。

「?」

「でもいずれは…お嬢さんにもその意味が分かる時が来るさ…」

…、

話し方変わった…?



「———あ、」

その時、何故か彼は急ブレーキをかけた。

その衝撃で、私は彼の手から抜け、勢いよく煙突にぶつかった。

「…!!?」

そして私は、あまりの衝撃で気を失ってしまった。

「———だ、大丈夫すか?って…あれ、気失ってる…」

…私の顔をのぞいて、彼がそう言ったのまでしか聞こえなかった。


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