ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- SOUL WEAPON キャラ詳細UP
- 日時: 2010/01/03 20:54
- 名前: シャープ ◆A4jsQTgi.Q (ID: 2iNdd8Sa)
どもーwクリックあざっす!
シャープと申しますv
まず注意です!
!注意!
・更新遅いです((
・誤字等あればすみません!すぐ修正します
・グロは…はっきり言って分かりません…
・コメント大歓迎ですが、荒し、チェンメ等は戻るをポチッ〆
・ダメだしされると凹みます
以上です!長々すいませry
- Re: SOUL WEAPON ( No.1 )
- 日時: 2009/12/17 18:35
- 名前: シャープ ◆A4jsQTgi.Q (ID: 2iNdd8Sa)
-PROLOGUE-
契約者———魂と契約を結んだ者。
soul[魂]と契約を結んだものは、契約した魂の力を自分の力として
得ることができる。
soul———“無”から生まれた魂。
①未知の力を秘める存在。
太古より人と契約を結び、共に生きていくと約束された存在である。
しかし、中には人を襲う黒い部分も存在する。
soulが動物の姿をしているのは、“この世界”に
適応をすためだと言われている。
自由な魂。
②契約者の力となる魂。
人と契約することで力を解放する事ができる存在。
契約者の意識で力の解放を許される。
契約した魂。
通称・s
B.soul[break soul]———人と契約していない魂。
無理やり力を解放し、故意的に人を襲ったり、
無理やり人と契約し、完全な力を使おうとする魂。
無理やり力を解放するため、魂が崩れかけている不安定な状態にある。
壊れた魂。
通称・B
武器化———契約者によるsoulの具現化。
強いsoulの力と武器とを一体化させることで、
soulと対等の力を持った武器になる。
契約者とsoulが強い力を持っていないと発動せず、
その二つの関係の“つながり”が強いと、より強い武器化が可能になる。
※普通は武器化できず、選ばれた者ができる力の発動だといわれている。
魔導師———魔法を有する者。
太古、契約者になれなかった者がsoulとの契約者と
同じ力を持つために魔法を使うようになったとされている。
しかし、契約者と違い世間にはあまり知られていない。
「…ふぅ」
そう言いながら、少年は読んでいた本を閉じた。
そして少年はゆっくりと何処かへ歩き出した—————
- Re: SOUL WEAPON −契約者 ( No.2 )
- 日時: 2010/01/04 11:11
- 名前: シャープ ◆A4jsQTgi.Q (ID: 2iNdd8Sa)
-cast-
主人公
名前・ヴァン=アルフォレス
[契約者]
ある目的のため旅をしている青年。
何故かSOULとの契約の際に刻まれる刻印が無い。
そして何故か、大きな怪我でも数日すれば治ってしまうらしい。
ある組織から重要人物として目を付けられている。
義兄が旅の目的に絡んでいるらしい。血の繋がった家族はいない。
SOUL・blackwolf(黒狼)
名前・レフィ=ルーシア
[魔導師]
スイーツ大好きな少女。幼い頃契約者に両親を殺され、
契約者が大嫌いだったが、ヴァンとの旅で少しずつだが
契約者に対する見方が変わってきた。
ブレイクという男に何故か気に入られる。
魔法・治癒魔法?
キャラは少しづつ増えていきます!
- Re: SOUL WEAPON −契約者 ( No.3 )
- 日時: 2009/11/25 21:37
- 名前: シャープ ◆A4jsQTgi.Q (ID: 2iNdd8Sa)
一話『少年』
「ふぁぁぁ…」
ベンチで小さな欠伸をしながら、
彼は街の景色を眺めていた。
彼の瞳は夜をも見透かすような澄んだ藍色をしている。
「あー…腹減ったなぁ」
彼は、そうポツリと呟くと街の中へと歩いて行った。
——街の路地裏、彼女は浮かれた気分で歩いていた。
手には一冊の本、見たところ分厚く、そして新しい。
「ついに手に入れたんだっ!ついに…」
彼女はその本をまじまじと見つめて、キャーと喜んでいた。
「あーあ…思えばこの本を買うまでは長かったなぁ〜…。
どの街にもこの本置いてなくて、街…十くらい回ったっけ」
しかも本が予想以上に高かったんだよね、と、彼女は苦笑いを浮かべた。
ザッ
…その時、彼女は微かな物音を背後に聞き反射的に振り返った。
「…何?」
そこには見したぬ男が三人。
…何か怪しげだと思った。
「オイ、姉ちゃんいい本持ってんじゃねーかよ」
「その本よこしてもらおーか?」
うっわ…何…?
「嫌です。
…私、急いでるんで」
彼女はそう言うと、そそくさと立ち去ろうと一歩下がった時…
「おいおい…待てよ」
一人が、私の腕を掴んだ。
「…放してください」
私は少しきつい口調で言った。
すると男は少し表情をいがめた後、怪しく笑った。
「あ?たかが一般人の分際で、俺等“契約者”に逆らうつもりか?」
そして男はそう言い、見下すように彼女を見た。
その瞬間、彼女の表情は変わった。
契約者———…“soul”と呼ばれる存在と契約をした者。
soulとは、未知の力を持った存在の事…。
soulと契約した者は、soulの強力な力を得ることができるんだ。
「っ!」
それ故、契約者は一般人にとって恐れを持った存在。
逆らったら、どうなるか分かったものじゃないけど…
この本だけは…
「それと、あと一ついい事教えといてやるよ」
男は楽しそうな声で言った。
ゴクリ、と彼女は息をのむ。
「俺等のボスはなぁ、
あの“ブラック・ウルフ”の契約者だ」
…!!!!!
「嘘…でしょ…」
それを聞いた瞬間、震えが止まらなくなった。
ブラック・ウルフ———強力な力を持ったsoulの名…
その危険性ゆえ、この世界でその名を知らない人はきっといない。
———どうなるかの問題じゃない。
逆らったらそのブラック・ウルフの力で確実に私は…
「殺させる…」
彼女は、そうポツリと呟いた。
「さ、俺等にその本寄こしな…!」
——嫌…
殺…される…
———グイッ
その瞬間、私を掴む男の手の力が強くなった。
「い…いやああああああっ!!!」
殺させる————!!!
ドガッ
鈍い殴るような音が、あたりに響いた。
彼女は、思わずつぶっていた目を開ける。
「え…」
…目を開けると、彼女はその状況に驚いた。
さっきまで私の目の前にいた男達が、倒れていたのだ。
「な————」
「オメー等さ、こんな事して恥ずかしくねーのかよ」
そこに聞こえた声。
思わず彼女はその方向に向いた。
そこにいたのは——…一人の少年。
私と同い年くらいだ…
「大丈夫か?」
「あっ、う、うん」
突然の問い掛けに、彼女は少し戸惑った。
助けて…もらった…?
「そうか、よかったよかった」
彼はうんうんと頷きながらそう言う。
「…名前は?」
そして、続けて彼はそう言った。
彼女は慌てて、
「私はレフィ・ルーシア。
あの…」
そうお礼を言おうとしたとき、
「ふーん、レフィか…。
じゃあなレフィ」
「えっ」
彼は彼女…レフィの言葉を全部聞かないうちに何処かに去ろうとした。
何となく…かっこいい…
…そ、思った瞬間
バタッ
え、
彼は力尽きたように倒れた。
「ええっ!!?だ、大丈夫?」
レフィは彼に慌てて駆け寄った。
「・・・た」
彼は何か言おうとしてる。
「聞こえない!もっと大きな声で…!」
レフィは必死に聞き取ろうとした。
けど、そのあとの言葉を聞いたら…
必死になった自分が馬鹿馬鹿しくなった。
「飯…腹減った…」
「…は?」
この人…やっぱ格好悪っ…
そう思ったけど、声には出さなかった。
…こんな恐ろしいほど下手な出会いが
私のこれからが巻き込まれてゆくのも知らずに———
- Re: SOUL WEAPON −契約者 ( No.4 )
- 日時: 2009/12/07 23:54
- 名前: シャープ ◆A4jsQTgi.Q (ID: 2iNdd8Sa)
二話『レストラン』①
モグモグモグモグ…
さっきからこの単調な効果音らしきものしか
聞こえてこなかった。
「てゆーか…、いくらなんでも食べすぎ…」
私は苦笑いを浮かべてそう呟いた。
今、此処レストラン。
命の恩人、もとい餓死寸前の“旅人”と名乗る少年に
御礼としてご飯奢っているところ。
でも…もう皿が八、九と…
あぁ、そろそろ勘弁して〜
…と思っていたちょうどその時、さっきまで食事に夢中だった
彼が急に手を止めて、ジーッと私のほうを見てきた。
「な、何?」
思わず私は動揺する。
「なぁ、その本見せてくれねぇか?」
彼は私の持っている本を見て言った。
ま、まさか…
「え…まさかあんたもこの本狙って———」
「おまっ、俺にもヴァンっつー名前があんだから名前で呼べよ」
何故か彼、ヴァンは引いた感じで言ってきた。
「あ、ゴメン…」
ついでに彼はヴァン・アルフォレス、と言い直していた。
——て、
いやいやいや、仕方ないでしょ!
旅人ってことしか聞いてないんだからさっ!!
と言いたかったけど言わなかった。
そして私は彼に本を渡した。
「…つーか、レフィって魔導師?」
適当に私の本、“魔法書”をパラパラめくっている彼は私に訪ねてきた。
「うん、そうだよ」
私はそう言い返した。
「んじゃ、何で魔法であいつ等追い返さなかったんだ?
魔法使えるならそれくらいできるんじゃねぇの?」
「…できてたら苦労しないんだって」
彼の質問に、私はため息をついた。
何故なら私は…
「私、回復魔法の使い手だから」
それを聞いた彼は、ん?という顔をしていた。
そりゃそうか…
何せ、世間にあまり知られてない魔法の中でも
かなり珍しい魔法だからね…
「えっとね、つまり言うと———」
私はそう言った瞬間に、ヴァンの手のすり傷に目がとまった。
「ま、見たほうが早いでしょ」
そう言い私は彼の怪我している手をとって、怪我しているところに
私の手をかざした。
すると、一瞬黄緑に光り—————
「おぉ!ズケェな!」
一瞬にして怪我を治してしまった。
「今のは“リカバリ”っていう回復魔法の一つよ♪」
私は少し誇らしげに言った。
彼もスゲー、と言って驚いていた。
ふふん、私もこれくらいはできるんだから!
でもま、攻撃用魔法は覚えてないからアレだけど…
「ふーん、だからこの魔法書持ってんのかぁ」
彼は納得したように言った。
護身術になる魔法くらいは覚えておかなくちゃダメだからね———
- Re: SOUL WEAPON −契約者 ( No.5 )
- 日時: 2009/11/29 05:39
- 名前: シャープ ◆A4jsQTgi.Q (ID: 2iNdd8Sa)
2話『レストラン』②
ん…?護身術と言えば…
「あ———————————————————ッ!!!!!」
私は耳を押さえている彼を無視して言った。
そうだよ、そうだった!
「ヴァン、あいつ等全員殴ったんだよね!!?」
私は慌てて言った。
思い出したんだ。
あいつ等の言葉。
『俺等のボスはなぁ、あの“ブラック・ウルフ”の契約者だ』
「おう、殴ってやったぞ?」
ということは…あいつ等殴ったヴァンは、
完全に目をつけられてる…
もし、あいつ等に見つかったら…
ヴァンが…ブラック・ウルフの力によって殺されちゃうじゃない———
ど う し よ う
私のせいだ…!
私があんな奴らに絡まれたりするから…
「どうしよう…!あいつ等のボス…、ブラック・ウルフの契約者だよ…!!」
「…!ブラック・ウルフ?」
彼はそれを言うと黙り込んでしまった。
魔法を知らなかった彼も、ブラック・ウルフを知っているみたいだった。
何せ…soulの中でもかなり危険なsoulだもんね…
「また、あの時みたいになっちゃう————」
…私の幼い頃の嫌な記憶。
私から、大好きなお父さんとお母さんを奪った契約者。
あの契約者のせいで、私の全部を無くした、
———あの忌々しい思い出。
契約者は、力があるから私たちを脅し、自分のやりたい放題———
だから私は思った。
「嫌い…契約者なんて嫌い…」
今回の事も含めて、やはり私は契約者なんて嫌い。
皆自分のことしか考えてない。
soulの契約するのも、力や上の立場が欲しいからなんでしょ…?
「うっ・・・・」
いつでもあの時の事を思い出せば涙が出てくる。
ヤダ…、初対面の人の前でこんな…
「———…レファはさ、契約者が嫌いなのか?」
えっ…
さっきの、声に…出てたんだ。
でも、聞かれてしまったら答えるしかないよね…。
私はゆっくりと頷いた。
「そっか…」
それを聞いて、彼は少し考えた後
決意したかの様に立ち上がった。
「何…?」
私が尋ねると、彼は笑ってこう言った。
「今から、あいつ等の所に殴りこんでくる!」
「…!!!?」
えっ…?
嘘っ…!?
私が…泣いたりしたから…
「ダメだよ…!殺されちゃう!!!」
「大丈夫だって、こう見えても強いからさ俺」
いや…、それでも格が違いすぎるよ…
ヴァン…!
行 か な い で よ—————
レフィの願いもむなしく、彼は店を後にした。
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