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[怖]短編集 更新!“ドラえもん”
日時: 2010/02/26 20:36
名前: 3 ◆A4jsQTgi.Q (ID: qManwW4a)

これは、フィクション、実話、さまざまな話(短編集)です。
幽霊、自分の実体験、呪、さまざまな話が出てきますが、

本当に呪いのある話が混ざってるかもしれませんよ…

とか言ってみたり((
雰囲気はあんまし出ませんが、がんばって書いていきますので
1回でも読んでみてください。

※本物の呪いの話とか書きませんのでご安心を。
 というよりか自分が怖くて書けないのですが(笑)


注意

・本当に呪いのある話は書きません!(断固)
 最初のは雰囲気出すためだけです。
・深く考えずに気軽に見てください。
 ほぼフィクションと思ってくださって結構ですw
・名前等はオンリー仮名です(当たり前

以上です!

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Re: [怖]短編集 ( No.4 )
日時: 2009/12/08 22:21
名前: テイル (ID: acQ6X1OT)

頑張れ!応援してるぜ!

Re: [怖]短編集 ( No.5 )
日時: 2009/12/08 22:44
名前: 幸隆 (ID: yZjDspcK)

はじめまして^^

読ませていただきました

自分も道端にいる猫などを驚かせて遊んだりとか、歩いてる蟻を追いかけて踏んで喜んだりと・・・
子供だったとはいえ思い返して見れば後悔していることも多いです

やはりそういったことはやってはいけませんね

そういったことを改めて実感しました

これからも頑張ってください^^

Re: [怖]短編集 ( No.6 )
日時: 2009/12/16 20:42
名前: 3 ◆A4jsQTgi.Q (ID: 2iNdd8Sa)

コメありです〜^^
怖い話というか世にきみょの話っぽいですが(オイ
コメント頂けると本当にうれしいです!

では、更新します

Re: [怖]短編集 ( No.7 )
日時: 2009/12/16 20:43
名前: 3 ◆A4jsQTgi.Q (ID: 2iNdd8Sa)

ファイル② 『言霊』





あなたは最近、容易く「死ね」と人に言っていませんか?

その人に真剣に「死ね」といった事は少ないでしょうが、

ノリや冗談で「死ね」という事は多い事でしょう。


…そんなあなたは、『言霊』という言葉を知っているでしょうか?


言霊とは、

古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。

発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。

                        →辞書調べ

…言った事が本当にそうなると、太古では本当に信じられていました。

言葉の“重み”を十分に理解した人々の想いが伝わってくる言葉だと思いませんか————…


それをご理解の上、今日はこのお話をいたしましょう。





ウザい。

本当に消えてほしい。

できれば死ね。

心の奥底でそんな事を言いながら、俺はコップに茶を注ぐ。

決してそれは、俺のものではない。

俺の“姉”のものだ。

ついでに言うと、これは決して善意でしているものではない、

命令され、嫌嫌こんな事をしているのだ。

…少し俺より早く生まれたからといって、俺を扱使いやがる。

そう言うのがマジでウザい。

そして茶を注いだコップを渡すと、

「あーりーがーとーうーごーざーいーまーすー」

嫌味ったらしそうに、ニヤニヤしながら姉はそう言う。

ありがたいとは思っていないその態度に、

「一回死ね、クソが」

そう言って、言い返しの言葉も何も聞かないうちに部屋を出た。

…姉との口論に勝った事の無い俺には、そうするしかないのだ。

おまけに部屋を出る前に、「そっちこそ死ね」と言われ言い返せないので、

また腹が立つ。

死ね。

本当マジ死ね。

この世から召されろクソヤローが!!

嗚呼、俺の言う事が本当になるんなら、


ア ン ナ 奴 、 ス グ ニ 消 シ テ ヤ ル ノ ニ 。


゛ドクン—————″


その時、何故か勢いよく心臓が脈打った。

「…!」

その時、あまりの苦しさに俺は自分のベットに倒れこんだ。

そしてそのまま、朝まで意識を失った。










また朝が来た。

朝とかウザい。

「智樹ィー!さっさと起きろっつってんだろ———!!」

「うるせぇんだよ…」

ふと俺を起こす大声。

姉だ。

それが聞こえてくる朝は本気でウザい。

俺は制服に着替えると、下に降りて行った。

…朝から占い。

テレビは姉によって、占いを映していた。

チャンネルの選ぶ権利も、いつの間にか姉のものになってる。

「…天気予報見たいんだけど」

「は?嫌だし」

即答され、イライラがたまる。

「ウザい」

「意味分からねー」

「…マジウゼェ」

口論…朝からしたくないし。

しかし、俺の気持ちも知らず姉はまた咬みついてくる。

「アンタはクソ以下だし」

「…本気でウゼェんだよ!!
 俺がクソだったらテメェはカス以下だw」

ブハッと笑い、姉の言い返しの言葉を遮った。

姉は爆発寸前だ。

あ、大声あげれば収まるとでも思ってんだろうな。

…うぜ———————!

「…調子乗んじゃねーよ!!テメェ!」

キター、切れたー。

「あー、何?それで脅せると思ってんのかよ?ウゼェな本当…!




 マ ジ 死 ネ 。 」


その瞬間だった、姉が倒れたのは。

「…は?」

「何やってんだよ」

俺が言う言葉に、全く反応が無い。

少し冷や汗が出た。

「オイ、本当そう言うの嫌なんだけど?
 聞いてるか馬鹿」

…何も言ってこない。

何故だ…?

俺は軽く姉の肩を揺らした。

すると姉がこっちにひっくり返った。

「う…うわぁぁぁぁぁああ!!?」

姉が…白目をむいていた。

顔は血の気が引き真っ青。

まさか…

死んだ…?

死んだのかよ?

マジで?

マジ…かよ…

「はは…」

———ざまぁみろ!!

「あはははははっ」

俺をさんざん扱使うからこういうことになんだよ!

死んだ!!本当に死んだ!!

俺はもう扱使われる事は無い!

「あははははははははははははははっ!!」

俺は大声で笑った後、家から飛び出した。

「あはっ…はは…」

まだ笑いが止まらない。

姉というものからの解放は、こんなにも嬉しいものなのか。

自由とはこんなに愉快なのか。


俺はおさまらない笑いを浮かべながら、学校へと走って行った。





学校。

友達はいる。

けど、いつもは憂鬱だった。

友達付合いが面倒臭い。

一々皆に合わせるのとか。

しかし、今日は気分最高!

俺は罪悪感など全く感じていなかった。

しかし、そんな幸せな気分は友達の一言で消えうせる。


「うわっ…何オマエ?笑いがキモイぞ」

今日の俺を見ての第一印象。

正論と言えば正論。

だが…

「…あ?」

俺は有頂天な気分を壊され、逆ギレした。

「は?何でキレるんだよ。本当にキモイじゃん、その笑みさー」

ププッと人を小馬鹿にするような態度でそう言われた。

—————良い気分だったんだよ、俺は。

姉から解放されてな。


…そうか、まだ俺は自由になんてなれてなかったのか。


テメェが居るせいでな。


「…ね」

「は、何?」

低い声で、相手は機嫌が悪そうに言う。

ウゼェ、そう言うの。

だから、テメェは————



「 シ ネ 」


「…!?…っが…ぁ…」

急に喉を押さえて、相手は苦しそうにもがいた。

クラス中がその声に反応する。

そして奴はそのまま…死んだ。

白い泡を吹いて。

「「きやぁぁぁぁぁぁぁああああああッ!!」」

クラス中が、パニックを起こしだす。

「何!?何で急に!!!?」「死んだんじゃ…ねぇの…!?」

—————やはりな。

俺は心の中で確信した。

俺が言った事が…全て本当になるのだ。


「———————お、俺聞いてたんだけど!」

ふと、クラスの中から聞こえた声。

ザワついていたクラスが、一気に静まりかえる。

「智樹が…あいつに死ねっていったら急に泡吹いて倒れて——————」

その瞬間、俺に注目が集まる。

皆俺から遠ざかった。

蔑む様な目。

…何だよ。

そんな目で俺を見るな…!



「…全 員 死 ネ 」



ウザい奴らは…全員死ね。


ドサァッ


…俺がそう言うと、皆一気に倒れた。

苦しそうに、もがいて、叫んで、死んだ。


「そうだよ…死ねばいいんだよ…!!!」

笑いがまた湧いてくる。

俺の口の端がつり上がる。

死ね、

死ね、

しね、

シネ

ミンナシネ。

「皆…皆死ねばいい!!!


 ミ ン ナ シ ネ バ イ イ ン ダ 」





ド…クン!


「!?」

ドク…ドク…ドク…

急に、胸が苦しくなった。

苦しい

痛い

…なんで————

「が…ぁ…」

血…

俺は、口から血を吐いた。

何で俺が…何で…


「!!!!!!」


“ミンナシネ”

…、

嘘…だろ…

その瞬間、スッと意識を失った。


俺は死んだ。


でも、いい。

俺はもう、束縛されない。

皆も死んだ。

ウザい奴、全員…———————









「…あー、苦しかった…」

「痛…、何だ今の…?急に意識が飛んで…」

「…オイ!コイツ…息してないぞ!!」

「え…?!!」

「き、きゃぁぁああああああ!!」

「おい!オマエ、大丈夫かよ!起きろって…!


 ——————智樹!」










言葉の重み…——————

知らない人は、道を踏み外す。

それは必然とも言える。


事はの選択を間違えると、

とんでもない事になるだろう…


言葉一つで、人間の感情は動くものだから。




…言霊。

本当に今あれば、人は容易く酷い言葉など言わないだろう。

昔の人は、言葉を敬っていたが、

現代の人は、言葉の重みを忘れてしまっているからだ——————




さて、長い話になりましたが今回はここまでにしましょう。

ではまだ次回、お会いいたしましょう。

Re: [怖]短編集 ( No.8 )
日時: 2009/12/17 23:28
名前: テイル (ID: acQ6X1OT)

俺こういうの大好き☆(◇▽◇)
やっぱ、死ねって言っちゃ駄目だよね・・・。
心の中では「死ね」大量に言ってるよ。(汗)


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