ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 鬼桜伝
- 日時: 2010/01/31 19:43
- 名前: 咲夜 (ID: hz0j4KYh)
◆挨拶
こんにちは!元、礼葉の咲夜です。名前変えました。
そして、立て直しました。少し都合で・・・、ごめんなさい!
これは江戸時代のお話です。
鬼や妖怪がたくさん出てくると思います。
きっとグロとかもあると思われます。注意してください!
◆お客さま
◇白魔女様 ◇アド様 ◇綺琉様
◆目次
登場人物>>1 >>13 其の拾壱>>25
其の零>>2 其の拾弐>>29
其の壱>>5 其の拾参>>31
其の弐>>6
其の参>>7
其の四>>11
其の五>>12
其の六>>14
其の七>>16
其の八>>17
其の九>>18
其の壱〇>>21
番外編「質問の刻」>>22
- Re: 鬼桜伝 ( No.18 )
- 日時: 2010/01/21 15:57
- 名前: 咲夜 (ID: L1bEpBtf)
其の九 失くした自分
音もなく、お守りが地面に落ちた。
花百と初音は、真っ青な顔をして、鬼は笑いながらその様子を見ていた。十秒ほど沈黙になり、花百が、
「ッぁ?!あ、あぁぁぁああああああああああ!!」
頭をおさえながら絶叫した。
初音は小さく舌打をし、花百の下へ駆け寄った。
「あああああああああぁぁぁぁぁ! いぃぃぃぃぃぃぃぃぃ?!!」
花百はまだ絶叫する。
*
「おや、お守りがとれちゃったようだね。魁さん」
ずっとこの様子を見ていた双子と魁は、互いに顔を見合わせた。珍しく、双子は不気味に笑うことはない。魁は絶叫する自分の妹を見て、
「行かないと、自分を失くすよな、あいつ」
「しかも今夜は満月だからね、疾風」
「そうだね、琥珀」
三人は静かに、地へと降りて行く。
*
「花百!か、お!しっかりしなさい、花百!」
初音が何度も呼びかけるが、花百はまだ叫ぶ。
(どうしたんだよ、小娘もどき)
「お前がお守りを壊すから、こんな風になるんだ!」
(これからどうなるんだ、そいつは)
「これから?・・・「 」になってしまうんだよッ」
(仲間だな)
突然、花百の叫び声が止まった。
ゆらりと立ち上がり、鬼を見上げる。銀の髪が風になびいた。そして、笑う。
- Re: 鬼桜伝 ( No.19 )
- 日時: 2010/01/22 22:55
- 名前: 綺琉 (ID: kfJcf2og)
す・・・すごいです!
鳥肌(・・・?)たちます。
文才のある人はちがう、と素直にわかります・・・
こんなに凄い小説は咲夜さんにしか書けないと思います。
応援してるんで頑張ってください、上から目線でスイマセン。ってか僕がこの世に生きていること自体にスイマセン。←無視して下さい。
- Re: 鬼桜伝 ( No.20 )
- 日時: 2010/01/23 17:01
- 名前: 咲夜 (ID: BZFXj35Y)
◆綺琉様◆コメントありがとうございます。
す、凄いですか・・・?!・・・照れます(*・・*)
いえいえ、でもそんな文才はないですよっ汗
うわー・・・すごく嬉しいです!
本当に嬉しいです・・・!!(感動中)
頑張りますね^^
あぁぁ、そんなに謝らなくていいですよっ!
- Re: 鬼桜伝 ( No.21 )
- 日時: 2010/01/23 17:33
- 名前: 咲夜 (ID: BZFXj35Y)
其の壱〇 止まれ、鎖よ!
いつもの明るい、花百ではない。
ギラギラと不気味に光る紫の瞳、ゆらゆらと蛇のように揺れる銀の髪、血のついた薄い桃色の着物。血がしたたる刀。地面に落ちた「お守り」。
───今夜は満月だったね、すっかり忘れてた。
耳元で、初音・・・いや、若い巫女の声がするが、とても五月蝿く、耳障りだ。無理やり黙らせようと、刀で斬ろうと思ったが、何故か体が動かない。
───ちっ、まだ完全になったわけじゃないんだな。
目の前には鬼がいる。ずっと私を見ている。きっと、待っているのだ、私のことを。だから、はやく完全な「 」にならないと・・・!!
銀髪が、蛇のような動きをして、腰までの長さになった。肩まであったはずの銀髪が、ありえないはやさで腰まで伸びたのだ。爪も、人間ではありえない長さになっていく。ぐ、と背も伸びていくのが分かる。
「やめろおッ、花百!お前は人間だろう?!戻れ!」
───次こそ斬るぞ、巫女。黙れ。
あぁ、あと少しで私は完全な「 」になれる!
突然、上から三人の人が私の目の前に下りてきた。それは、半妖の双子、琥珀と疾風。そして・・・こいつは・・・!
「魁、兄さ・・・ま?!」
そう、私の兄である木下魁だった。
兄様は私の姿を見ると、ため息をついた。
(戻れ、と初音が言ってる。戻れ、花百)
そこで、ふっと私の意識がなくなった。
*
「久し振りだな、魁」
「はは、久し振りですね。初音さん☆」
「相変わらずのようだな。・・・何で琥珀と疾風がいるんだ」
「悪い〜?」
別に、と言うと初音は気を失った花百を抱きかかえた。
魁は指先に「気」をため、最後の鬼を消した。
- Re: 鬼桜伝 ( No.22 )
- 日時: 2010/01/23 17:56
- 名前: 咲夜 (ID: BZFXj35Y)
参照が五十を超えましたー!
お話が壱〇話までいきましたー!!
ということで、番外編です☆w
鬼桜伝番外編 其の壱 質問の刻
花百「皆さん、こんにちは。木下花百です!」
弥生「そして、雪村弥生です!」
今回の番外編、其の壱は花百と弥生が司会?です。
花百「弥生、私たち司会ですって!何だか楽しみね?!」
弥生「まあ、さっさとやってしまいましょうね」
今回の番外編、其の壱は「質問の刻」ということで。
色々な質問をしますので、二人とも、ちゃんと答えてくださいね。
質問、其の壱「其の四で出てきた「島原」とは何ですか」
花百「あー・・・そんなこと言ってたわね」
弥生「京にあった、遊郭のことですよ^^」
質問、其の弐「登場人物紹介のところで「初音は大きな罪を背負っている」とありますが、どんな罪ですか」
弥生「まだ秘密でーす☆いつか、分かりますので」
質問、其の参「花百は、人間ではないんですか」
弥生「人間だけどね」
花百「ん、人間の形をした人間じゃない人間かな」
弥生「ややこしいー」
質問、其の四「何故鬼を倒すんですか」
弥生「そりゃあ、京が鬼のまちになるのを防ぐためでしょう?」
花百「まあね。鬼のまちなんて、最低だもんね」
質問、其の五「鬼を倒すときに出てくる「気」とは」
花百「双子が出たとき、弥生からも出たよね」
弥生「出すつもりじゃなかったのにね、出ちゃったわ」
花百「えとね、現代語でまとめると、大きなパワーみたいなものです」
質問、其の六「何故、弥生は巫女になれなかったんですか」
弥生「・・・・・・」
花百「そのうち分かるわ」汗
質問、其の七「何故、花百と魁は銀髪で瞳の色が普通じゃないんですか」
花百「人間であり人間じゃない存在だからです^^」
今回はこれで終了となります。
花百「え、もう?!はや。でも仕方ないわね」
弥生「そうね」
花百「質問があるお方!気軽に質問してくださいね!」
弥生「待ってますよ〜」
番外編、質問の刻、終了。
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