ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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刃 —連載終了のお知らせ—
日時: 2010/03/29 08:28
名前: right (ID: zuIQnuvt)
参照: http://noberu.dee.cc/novel/bbs/black/read.cgi?no=486



どうも、rightです。
今回この作品は作者の都合により、閉鎖(連載終了)という形にさせていただきます。
なぜ閉鎖か、という理由は二つあります。
①ネタがもうなく、続きを書くことが困難と自分で判断したため。
②別のサイトで書かせていただいている作品のほうに集中したいため。
真に自分勝手ですが、今まで読んでくださった皆さん、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
続きが中途半端で終わってしまって申し訳ありません。以後、この作品に関する質問は受け付けております。

別の作品は参照のほうにあります。興味のある方はどうぞ来てください。






表紙絵はこちら→>>263

※バトル系です。

設定(ストーリー)は…

20xx年、あるテロ組織の攻撃により壊滅状態に陥り、支配された日本。その日本を舞台にした、生き残りをかけての日本国民によるサバイバルゲームが組織によって開催されていた。勝者は生きることを許され、日本から脱出することができ、敗者はまた、そのサバイバルゲームに参加し、勝者になるまでやらされるかまたは……。期間は六ヶ月。何をしても許されるゲーム。

そのゲームの中で何かが起ころうとしていた。

□■募集し、採用された十二人のオリキャラが今後出てきますので、詳しくは参照を↑■□

第一章Ⅰ〜ⅤのОP >>54
    Ⅵ〜ⅩのОP >>57
    Ⅰ〜ⅩのED >>145
第二章Ⅰ〜ⅤのОP >>146
    Ⅵ〜ⅩのОP >>223
    Ⅰ〜ⅤのED >>218

登場人物    >>245 ←計二十四名 
登場人物の声優 >>111 ←もちろん、オリキャラの声優さんもありますよ。
用語集  >>207  ←話を読む前に見ておいたほうが内容がわかりやすいです。
能力集  >>210 

第一章  プロローグ  >>1 
     Ⅰ.散るか散らすか >>6 
     Ⅱ.手紙 前半 >>7
     Ⅱ.手紙 後半 >>12
     Ⅲ.Ryu  前半 >>19
     Ⅲ.Ryu 後半  >>20
     Ⅳ.イーグル『鷹』 前半 >>28         
     Ⅳ.イーグル『鷹』 後半 >>30  ←ここから蒼緋さんのオリキャラが二人登場します!   
     Ⅴ.勝者になるためのルール >>31
     Ⅵ.ミヅキ 上       >>36
     Ⅵ.ミヅキ 中       >>43  ←恢羅のオリキャラが登場します!
     Ⅵ.ミヅキ 下       >>61
     Ⅶ.交差『クロス』 前半  >>68 
     Ⅶ.交差『クロス』 後半  >>75
     Ⅷ.VS『バーサス』 上   >>91
     Ⅷ.VS『バーサス』 中   >>98  ←嵐猫さん&十和のオリキャラが登場します!
     Ⅷ.VS『バーサス』 下   >>108
     Ⅸ.それは必然的に持ってしまった力でしかない 前半 >>127
     Ⅸ.それは必然的に持ってしまった力でしかない 後半 >>134
     Ⅹ.tempus fugit[時は逃げ去る、光陰矢の如し] 上  >>159  ←第二弾で採用されたオリキャラが登場します!
     Ⅹ.tempus fugit[時は逃げ去る、光陰矢の如し] 中  >>166  
     Ⅹ.tempus fugit[時は逃げ去る、光陰矢の如し] 下  >>180  ←第一章終了
第二章  プロローグ >>203
     Ⅰ.astray[迷走・堕落] 上 >>209
     Ⅰ.astray[迷走・堕落] 中 >>228 ←第二弾で採用されたキャラが登場します!
     Ⅰ.astray[迷走・堕落] 下 >>244
     Ⅱ.真実 前半 >>256 ←此処から過去編 
     Ⅱ.真実 後半 >>282 

番外編  第一話[日常・その①] >>214
      第二話[過去]    >>257-259


○●来てくださったお客様●○[計十六人]
・さきさん      
・蒼緋さん     
・クロックGO〜さん
・禰音 鏡幻さん   
・郁斗さん    
・めだかさん
・アドさん      
・十和さん
・遊太さん     
・黒神 恢羅さん
・жナイトжさん
・四葉さん
・氷結さん
・紗江さん
・nanasiさん
・レッドさん

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Re: 刃 ( No.5 )
日時: 2010/01/18 16:30
名前: right (ID: zuIQnuvt)

はいっ!頑張ります!

Re: 刃 ( No.6 )
日時: 2010/03/08 20:52
名前: right (ID: zuIQnuvt)
参照: 『刃』はご覧のスポンサーの提供でお送りしています。by架月

Ⅰ.散るか散らすか

ここは、どこだろう。
何で俺は走ってんだろう。

……。

落ち着くんだ、俺。
暗い、路地裏。今、そこを走っている。迷路のようだ。
なぜ俺は走っているか。『狩人』から逃げている。つまり、俺は『獲物』だ。『獲物』だったら『獲物』らしく抵抗するか、逃げるか、喰われるか。今の俺にはその三つの選択肢しかない。逃げたらまた追われる。喰われたらそれでお終いだ。抵抗すれば『狩人』は減る。じゃあ、抵抗すればいい、ただ、それだけだ。俺たち『獲物』はただ、そうしているだけでいい。
だから俺は腰に挿している日本刀を抜き取って、立ち止まり、『狩人』を待った。
『狩人』は日本を襲ったテロ組織によって派遣された死刑囚だ。それなりに強い。油断してはいけない。常に緊張するんだ。体は熱く、心は冷たくして。
——来た。
暗い路地から仮面を被った黒ずくめの男が走ってこちらに向かってくる。その両手には、出刃包丁が握られていた。
俺は刀をしっかり握って、構えて、男に向かった。
「……っ!」
刃が勢いよくぶつかり、ギギッギギギッ、と金属同士が擦れ合う音が耳に付く。耳障りな音だ。
力を弱め、刃同士が僅かに離れた瞬間、俺は姿勢を低くし、刀を空いた腹に突き通した。
「……ぁ」
声にならない声が耳元で聞こえた。
生温かい血が、刀を通して右手に伝う。それが嫌で、すぐに『狩人』を刀から振り落とした。
今までよりかなり弱かった、と刀についている血を持っていた布でふき取りながら、心の中で呟いた。
——ここのルールはただ生き延びればいい。それだけだ。生き延びるため、『獲物』同士でやりあっても構わないし、ゲームだから敵がいてもいいだろうという、ゲーム開催者の意向で日本に派遣された全世界の死刑囚たち、つまり敵を倒して、少しでも楽になろうとしても構わない。なんでも有りなのだ。犯罪が犯罪ではもうなくなっているのだ。
無法地帯、まさにここのことだろう。

この、腐れきってしまった日本が、いや、日本ではなく、この、

『地獄』が。

               

Re: 刃 ( No.7 )
日時: 2010/03/08 20:59
名前: right (ID: zuIQnuvt)
参照: 『刃』はご覧のスポンサーの提供でお送りしています。by友哉

Ⅱ.手紙 前半

ガラスが割れ、全ての物がズタズタに切り裂かれ、電気ごときも点かない、十階建てのビルの一室。
俺はそこにいた。…ここは神奈川だったか、埼玉だったか、もう忘れた。そんなことどうでもいい。ただ、生きることだけを考えろ。それだけに執着していればいいんだ。
それにしても、綺麗だ。
ここから見える朝日は俺の心を唯一癒してくれる。

今日でゲームが始まって、丁度三ヶ月。

幼馴染の『アイツ』はまだ、戻って来ていない様だ。まさか、やられたとか。
……んなに弱いわけないか。
「…ふわぁ」
気を抜いていたら欠伸が出た。そういえば、体がだるくて重い。疲れがたまっているんだろう。
俺は部屋にあったぼろぼろなソファに寝そべって、目を瞑った。そうすると、すぐに眠気が襲ってきて……んで……。
「…………」
そこで意識が途切れた。


何で俺が人殺しなんかやんなきゃいけねえんだよ。ったく、たまったもんじゃねえな。ま、罪になんねえし、いっか。っとと、そんなこと考えてる暇ないんだっけか。さて、俺も頑張りますかねえ。
茶髪の彼は傾いた電柱の影に隠れ、彼ら『狩人』を待ち伏せていた。
こちらの武器はナイフ二本に手榴弾が…五つか。……よし、もうそろそろ来る頃か。まずは、この手榴弾の金具をとって。
道路に手榴弾を二個、それぞれ奥と手前に投げ込む。
七、六、五…。
『狩人』が道路の南から走ってくる。よし、そのまま、そのまま。
四、三、二、一。
彼らが爆弾のある二、三メートル手前に来たときに、ドンっと大きな音を立て、爆発した。爆風のせいでか、何かの塵やら埃やらとりあえず、そこらじゅうに舞い、何も見えなくなった。
この隙に逃げますか。
彼は幼馴染が待つビルへと向かい、走った。

ドン。
その音で目が覚めた。
何かが爆発する音。手榴弾、か?もしそうなら、『アイツ』戦ってんのか。
どうでもいいから、また寝る……、
どんっ。
「よっ」
どたっ。
ドアを激しく開ける音にもびびったが、なにしろ自分がそのせいでソファから落ちたことにもびびった。
「…いって」
「…?寝てたんか、架月」
不思議そうに首をかしげる『アイツ』になぜか苛立って、にらみつけた。
「な、何だよ」
どうやらこいつはかなりの鈍感野朗らしい。…一発ぶん殴ってやろうか、この『気まぐれ友哉』め。
「あ、そういえば、ドアに挟んであったけど。これ」
友哉が差し出したのは、白い封筒。差出人の名前も何も書いていない。中に入っていたのは、手紙と何かの鍵だった。
「…?」
手紙の内容よりも差出人が気になり、手紙の最後の文を見る。

そこには——。

           続く

        

Re: 刃 ( No.8 )
日時: 2010/01/18 18:52
名前: right (ID: zuIQnuvt)

続きはまた明日か、明後日ぐらいです。

Re: 刃 ( No.9 )
日時: 2010/01/18 21:32
名前: アド ◆0cvnYM3rjE (ID: bqK6PZgA)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=10931

手紙の文が気になりますね〜。

あ、どうも。アドと申します (o_ _)o))
サバイバルのようにハラハラするモノが好きですw
この小説もそうみたいですね。

頑張ってください!
これからもよろしくお願いします。


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