ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 瞳の中の欲
- 日時: 2010/02/09 20:01
- 名前: ねーぷる。 (ID: iyrsvThs)
ねーぷる。って言いマス♪
初めてなので下手ですがどうぞ宜しくですww
登場人物
宇崎 美琴 ウザキミコト
主人公。ブラックリストにも乗っている人殺し。
別名:ブラック×シルバー
佐々木 燈 ササキトモ
主人公の所属する組織Ⅹのメンバー。
美琴のパートナーで、別名:死への付き添い人。
右京 ウキョウ
Ⅹのエース。右京とは、78個目の名。
組織内では死神と呼ばれている。
++++++++++++++++++++++++
更新はたまにしか出来ませんが、頑張りますwww
- Re: 瞳の中の欲 ( No.17 )
- 日時: 2010/03/11 11:41
- 名前: ねーぷる。 (ID: IVsH7ac7)
第9話 【裏切り者 Ⅵ】
「機械?そんなもので動かせる訳ないじゃん!」
『アタシノ中ニアル機械ハ政府ガ国家機密デ作リ出シ
タ機械ヨ。死人ヲ動カスナンテタヤスイコトヨ』
「国家機密で政府が作り出した機械........?何でそ
んなものが燈の中に.......」
「俺が政府に燈を差し出したんだよ」
「ボス!?」
「政府は完成した機械の性能を調べる為に、どうして
も実験体が必要だった。俺は情報屋を通してそのこと
を知って、コイツを差し出した」
「そんなことの為にボスは燈を差し出したの!?」
『ソンナコト?馬鹿ヲ言ワナイデ。コレハアタシガ望
ンデボスニコウシテモラッタノ。全テハ国ノ為』
「燈.......」
「コイツは親との縁を切って入団してきた。何の問題
も無いだろう?」
問題無い.......?あるよ......
「ワタシは困る!ワタシは燈のパートナーだよ!?燈
がいないと.....」
「それは想定内のことだ。燈の代わりに新しいパート
ナーを用意しておいた。早く任務に戻るんだ、美琴」
「でも、じゃあ燈は?これからどうなるの....?」
「右京のパートナーになってもらう。今の燈は俺の言うことを何でも聞いてくれるからな。うってつけの人
物だと思うぞ」
何で?燈........どうして......?
—いつか幸せになれる
そんなのはただの奇麗事—
—ねぇ、燈?ワタシ達が一緒に過ごした日々は
本物だよね......?—
—偽物なんかじゃないよね......?—
—もう、何も信じられないよ—
- Re: 瞳の中の欲 ( No.18 )
- 日時: 2010/03/13 12:30
- 名前: ねーぷる。 (ID: IXZEaJaO)
第10話 【悲しき日】
パタン とドアを閉めて座り込んだ
「はぁ.........」
正直、自分のことも信じられなくなってきた。
本当にこの世界は本物?偽物なんかじゃないって言え
る?
もう一人の自分がそう言ってる—。
「断言はできない。でも、本当に偽物だとは思えない
よ」
本当は信じたくない。
でも、信じていなければ現実逃避して、弱虫になって
しまう。
「もう、ヤだぁ......」
涙がボロボロ落ちてきて、拭いても拭いても止まらな
い。
「燈ぉ..........」
ただ、部屋の窓から外を見ることしかできないワタシ
こんなワタシを燈はどう思う?
ねぇ、答えて—?
- Re: 瞳の中の欲 ( No.19 )
- 日時: 2010/03/16 16:04
- 名前: ねーぷる。 (ID: GRPIh4JV)
第11話 【突然の対面+迷い】
コンコン ノックと共に扉が開いた。
「いつまで泣いてる気だ?」
「え.......?」
右京?何でここに........
「ビックリしただろ」
「.........悪い?」
「別に」
きまずい........何を話せばいいの.......?
「新しいパートナー」
「え?」
「来てるけど?どうする?」
「いいよ。通して」
「だとよ、紅琉璃サン」
「失礼します」
「........!!!」
え.....嘘でしょ!?
「新しくあなたのパートナーとなった紅 琉璃です
琉璃と呼んで下さいね」
「蘭さんにそっくり!」
「あら、姉のことを御存知で?」
「え、まぁ、知ってるといえば知ってます.....」
「そう。ま、それについては後でにしましょう。
本題に移りましょう。今日の任務はありませんが、
明日、あなたには...........」
「.............っ」
言葉が出ない あの時と同じ
結局ワタシは何もできない
ワタシは臆病だ
いつも目の前の真実から逃げ出している
そのせいで燈を失った
—臆病者は誰?—
—それはきっとワタシ—
—本当にこれでいいの?—
—分かんない—
- Re: 瞳の中の欲 ( No.20 )
- 日時: 2010/03/16 17:10
- 名前: ねーぷる。 (ID: GRPIh4JV)
第12話 【燈の帰るところ】
「さて、行きましょうか」
「.........」
本当にこれで良かったのかな
「美琴さん?」
「あっ、ハイ!ごめんなさい!」
「ハァ........しっかりして下さい」
「すみません.....」
今日の任務の内容。昨日知らされたとき、
一瞬ワタシは硬直した。
《明日、あなたには私と共に、燈さんの両親を殺し
て頂きたいのです。これからのあなたの立場の為に
も、分かって頂けますね?》
あの言葉に、反論、異議をとなえることができなかっ
た。今の立場を失えば、燈を助けることも、居場所も
無くなってしまうから。
「出発です」
「ここが燈の........」
豪邸だ.......燈ってお金持ちの娘だったんだ。
「ぼうっとしてないで!」
「あ、はいっ」
キイィィ 玄関の扉を開ける。
「誰.....?」
しまった!音でバレた!!
「伏せて」
「え?」
「誰.....」
バンッ
一つの銃声が家中に鳴り響いた。
「嘉子.....?」
奥から一人の男が出てきた。
「嘉子........っ!!」
そう。燈のお父さんだ。
燈のお父さんは、死体の隣に立って言った。
「お前達.......よくも.......!!」
バンッ
「く........っ」
ドサッ その場に倒れこんだ。
「ターゲット暗殺完了。戻りましょう」
「...........」
「お帰りなさい。琉璃、宇崎さん」
「ただいま。はい、報告書」
「はい、どうも」
「それじゃ、今日は解散。また明日」
「はい......」
これで、もう燈に帰るところはない。
ごめんね?燈—。
- Re: 瞳の中の欲 ( No.21 )
- 日時: 2010/03/16 17:42
- 名前: ねーぷる。 (ID: GRPIh4JV)
第13話 【ついに.....】
〔それでは、明後日。実験体を回収しに行かせて頂き
ます〕
「はい。では、明後日に。お待ちしております」
ガチャン
「本当は、こんなハズじゃなかったんだけどな....」
「じゃ、解散」
「お疲れ様でした〜」
ワタシ、美琴。今やっと任務が終わって帰ってきた所
です。
「これからどうしよう.......」
下手に動くと、何が起こるか分からないし。
「でも、黙って見てる訳には行かないし」
ガチャ ドアの開く音がした。
「誰?」
「俺、右京」
「何だ、右京か」
「何だよその反応。せっかくいい情報仕入れてやった
のによ」
「え?情報って?」
「..........あのなぁ」
「いいから教えてよ」
「分かったよ。」
ゴクリ 息を呑む。何か、右京に限って嫌な予感。
「燈サンが、政府についに回収されるらしい」
「え!?」
「明後日。政府の輩がここに来て、燈サンを回収する
らしいんだ」
「明後日!?早ッ」
「どうすんだよ?」
「............分かんない」
「......バカ」
「悪い?バカで」
「ああ、悪い」
「...............」
「ま、せいぜい頑張んな」
どうしよう。明後日って........
燈がついに回収される.....
「どうしたらいいの?」
そのときだった。
コンコンッ
「?はい、どうぞ」
「よぉ、美琴」
「ボス........ッ」
ボスを見た瞬間、ワタシの中に殺意が芽生えた。
「おいおい、そうあせるな。今日はお前にやってもら
いたいことがあって、来たんだ」
「やってもらいたいこと?」
「燈を助けろ?」
「そうだ」
「冗談じゃありません!燈をあんなにしたのはボスじ
ゃないですかっ」
「違うんだ......」
「何が違うって言うんですかっ」
「違うんだ!!!!」
「..........っ」
「あれは.........燈をあんなにしてしまったのには
訳があるんだ!」
訳..........?一体何?
今頃になって何?図々しいにも程があるっ!!
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