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マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集
日時: 2010/03/02 16:20
名前: 三日月ナナカ (ID: BllPTaHz)

 えーっと……ここって、探偵モノOKですよね?

 コメディな気もしますが、まぁ殺人なので、気に止めないでください。

 そんでですね、一応オリキャラ募集してるわけですよ。

全部のキャラは無理だと思うので、ご了承ください!


☆オリキャラ募集用紙
名前・(苗字はどうでもいいですが、なるたけ名前は片仮名で)*読み仮名必須
性別・
容姿・
性格・
詳細・
サンプルボイス・
☆オリキャラ募集用紙

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Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.65 )
日時: 2010/07/11 15:33
名前: 三日月ナナカ (ID: 5pL1XZZ8)

「ツナ缶がない——ッ!」

 あたしは、保存食売り場で絶叫した。

「木内さん、これ」

 いつの間にか隣に稲生先生が立ってて、自分のツナ缶を渡してくれた。

「いいんですか、これ、先生のでしょ……?」

「いいの。なくてもいいものだしね」

 そうなのだろうか……。

 ツナがなくちゃ、ツナマヨのお握りができないじゃないか……。

「ナナさん、卒研の内容は決めた?」

 卒研!

 忘れてた……。

「去年、卒研テーマを『死体解剖のやり方』にしたいって言ってた子がいたのよ。その子は警察官志望でね。結局、そのテーマはダメだったんだけど……」

 死体解剖……。

 グロテスクだ……。

 気持ち悪くなってきたあたしは、できるだけ吐かないようにと決意した。

「その子、雰囲気が木内さんに似ててね。今でも木内さんを見てると、思い出すの」

 似てるって……やめてよ。

 死体解剖の仕方を調べたがる子と一緒にしないでほしい。

「じゃあね」

 稲生先生はレジスターで会計を済ませると、外においてあった車に乗り込んだ。

 卒研か……てっきり忘れてた。

『不倫調査の仕方』にでもしようかなあ……って、ダメだろ!

Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.66 )
日時: 2010/07/11 15:43
名前: 三日月ナナカ (ID: 5pL1XZZ8)

ちょっと裏話。

稲生先生は、わたしが通う学校の、六年二組の体育主任の先生です。

ナナの担任の先生は、ベテランで女性だけど、わたしの学校の先生は、男性だし熱血系。

それから海子先生のモデルは、図書室司書の先生。でもごめんね、山○先生、最後は先生がモデルじゃないからね。

ナナやナナのママは自分で考えました。実際にはいませんよー。

稲生三奈先生の妹の三枝さんの息子の光輝くんは、いま豊洲に住んでる男の子がモデルです。誰とはいいません。シーッ('ε')

というわけで、『ちょっと裏話』を終わりにします。

Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.67 )
日時: 2010/07/17 16:26
名前: 三日月ナナカ (ID: 4cQKqUyA)

第四話・校長先生殺人事件<後編>

 それで、ママが来た。

 そして十五分後、帰っていった。

「ナナ、わかってるんでしょ?」

 ニッコリ微笑みかけられたあたしは、返す言葉がない。

「探偵は、損得の感情で動くんじゃないわ。善悪の感情で動くんだから」

 言いたいことだけ言うと、愛車の軽自動車に乗って、ボロアパートに帰ってゆく。

「お前の母ちゃん、綺麗だな……」

 稀唯がつぶやく横で、ネルが激しくうなずく。

「あの美しさは、犯罪もんだよ!」

 おいおい……なに言ってんだか。

 今度はリエーネが乱入。

「あの美貌、欲しいッ!」

 知るかあ!

 盗み聞きをしていた菊蔵とモモが、

「美人でも悪いことをするかもしれない(んだぞ!)(のよ!)」

 見事なはもりようで……。

 一瞬、「らんらんるぅ〜」と言いたくなった自分が恐ろしい。

——「探偵は、損得の感情で動くんじゃないわ。善悪の感情で動くんだから」

 探偵は、善悪で動く。



 わたしは放課後、図書室へ向かった。

Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.68 )
日時: 2010/07/17 16:50
名前: 三日月ナナカ (ID: 4cQKqUyA)

「あ、本借りに来たの? よかったじゃん、今日は夏休み中の貸し出しとして、二冊借りれるわよ?」

 あたしは海子先生に、ゆっくりと首を振った。

「自首したら?」

 場違いなあたしの言葉に、海子先生が聞き返す。

「どうして?」

「海子先生が、校長先生を殺したんでしょ」

「なに言ってるの、木内さん」

「自首してくれない?」

 あたしは海子先生を見つめる。

 何も浮かんでいない表情。

「……海子先生、あなたが犯人です」

 あたしは震える手で、海子先生を指差した。

 本当は、嫌だった。

 だってあたしは、海子先生のこと、好きだもん……。

「まず手に入れたのは、写真の現像に使う青酸カリ。そして、校長先生を毒殺した」

「どうやって飲ませたの?」

「水筒……の中に入れて、……校長先生に渡したんです。『机の上に忘れてましたよ』って言って——」

「どうしてそれがわたしなの?」

「校長は、朝早くに亡くなられたんです。その内に接触した人は、海子先生しかいなかった」

「……どうしてわたしってわかるの?」

 微妙に声が震えてる。

 図書室で二人きり。狭い空間の中で、声がよく響く。

「教頭先生が、わけあって校長室前にずっといたんです。入っていくのは、図書室の本のことで話をしにきた、海子先生だけなんです。海子先生は、水筒を大事そうに抱えてたって教頭先生は言ってました」

「それだけか……」

 海子先生はフッと笑うと、あたしに話しかけた。

「黙っててくれる? わたしたち、教師と生徒であるまえに友達同士でしょ?」

「……友達同士であるまえに、犯罪者と探偵なんですよ」

 あたしも、ニコッと笑った。

 目から、涙がこぼれる。

「あたしが校長を殺そうって決意したのは、あなたぐらいのときに、ここの学校でプレハブ校舎が焼けてから。全焼だったなあ……それで、友達も死んじゃって……」

「それで……殺しを……」

 海子先生はうん、とうなずく。

「教師になったのもそのため。……でも、もういいわ。願いは叶ったし、自首しようかなあ……」

 願い。

 ハッとした。

 人が死ぬことが、願いだっただなんて……。

 そんなのは、間違ってる。でも、声が出ない。

 海子先生が、警察を呼ぶ。

「はい、はい……わたしが、校長を殺しました。ええ、はい……わかりました」

 携帯電話を切ると、海子先生はあたしに言った。

「バイバイ、探偵さん……」


 そのまた次の日、稲生先生から知らされた言葉はかなり残酷だった。

「海子先生が、自殺しました」

 取調べの時、いきなりポケットから出した青酸カリを食べたそうだ。

 そんなに、友達のところに逝きたかったの……?

 犯罪者の気持ちは、理解できないなと思った。


************************
海子先生、校長先生、お元気で。
またいつか、会いましょう。
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Re: マシュマロ探偵ナナ!  オリキャラ募集 ( No.69 )
日時: 2010/07/17 16:58
名前: 三日月ナナカ (ID: 4cQKqUyA)

第五話・莉子ちゃん誘拐事件

 夏休みだ!

 うわっほーい!

 でも、喜ぶのもつかの間。

「ナナ! なんなの、これ!」

 ママの怒鳴り声が、耳に痛し……。

「通知表……」

 はっ、一句浮かんだぞ。

『夏休み 最初の難所 通知表』

 うん、きれいきれい!

「だいたい、『よくできました』の◎がないじゃない」

「だって……」

「ナナの言い草ぺんぺん草!」

 なっ、なにを言う!

「ねえおばさん、ぺんぺん草って何?」

 イトコの莉子ちゃんが、ママに向かって聞く。

 かわいい仕草に、ママの『怒りボルステージ』はレッドゾーンを越えなくてすんだ。

「ぺんぺん草ってね……あ、あとで見せてあげるわ」

「わーい」

「ナナは……それまで勉強してて」

 なんですとぉ! 勉強ですとぉ!

「実力テストも悪かったんだし、がんばりなさい」

 あ、そうだ。こっそり、おやつ食べちゃえば……。

「つまらない考えはよしなさい」

 はいはい……勉強ねぇ……。

 どうして親はみんな、勉強しろって言うのかなあ……。

 この謎は、マシュマロ探偵ナナには解けそうにない。


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