ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ロックしました
- 日時: 2013/10/20 21:25
- 名前: 金平糖 ◆dv3C2P69LE (ID: HKLnqVHP)
ロックしました
- Re: 学園と見えない物。オリジナルキャラ募集中 ( No.30 )
- 日時: 2010/06/04 21:38
- 名前: 金平糖 ◆dv3C2P69LE (ID: TQ0p.V5X)
第五話
「今日は……色々有りすぎて……疲れた……」
揺れる電車の中、小さく俺は呟いた。
あの後自分も一目散に逃げ出した。
後ろからは『待ちなさいよゴルアァ!』と恐ろしい声が聞こえたが、無視をしてとにかく走っていた。
陸上部だったから走るのが得意でも、学園から駅までは結構遠く、駅に着いた時にはすでに自分は虫の息だった。
ガタン、ゴトン……ガタン、ゴトン……
電車の中は自分一人だけだった。
だから規則性のある音がよく聞こえて、まるで子守唄のように感じた。
だんだん意識もボーッとして、瞼が重くなっていった。
春だからポカポカと火の光りが暖かくて、その光りに当てられた椅子も暖かくて……
背中に当たる光りも心地よくて……
何時しか自分は夢の世界に入ってしまっていた。
そこは明治か大正の町並みがあって、自分はそこを歩いて居た。
自分は軍服?を着ていてただただ何処かへ向かって歩いて居た。
そして、一本の桜の木の前で自分は立ち止まった。
そこには自分より年上の男が一人と、年下の男が待っていた。
年上の男は洋服を着ていて、年下の男は和服を着ていた。
自分を入れた三人は静かに笑い始めた。
そして……
「ん……は!寝てしまっていたー!ここは何処だー!?」
俺は後ろの窓に頭をぶつけて目が覚めた。
ちょうどそこで電車が止まり、電車のドアが開いた。
とりあえずその駅で降りて、ここが何処かを確認をした。
「枕木……駅……?」
自分が降りるべき駅はこの駅の八駅ほど前にあった。
寝過ごすなんて……馬鹿な事しちゃったな……。
取り合えずどの電車に乗れば帰れるかを調べた。
すぐに見つかり安心した後、その電車が来るのが35分
後に来る事を知り落胆して、
35分間も何しようか考えた。
「ちょっと駅の外に出てみようかな……」
初めての場所を行くのはとてもドキドキする事で、まるで冒険をしている様な気分になる。
俺はそんなのが大好きだから、躊躇いも無く駅から出て駅の外を見渡した。
「八駅違うだけでこんなに違うのか……」
駅の外には、ただ広い道と田んぼしかなかった。
取り合えず歩いてみると、だんだん住宅街とかが見えてきた。
なんだ、意外と自分の住んでる町と変わんないじゃん……
そう思いながら住宅街を歩いていると、
「んだぁ、坊っちゃん見ねぇ顔だべな。どっがら来たんだぁ?」
突然、後ろから割烹着を着たお婆さんに話しかけられた。
「んん?鷹山さんどこの信勝ちゃんど同じ服だべな。
んだぁ、そう言えば夕飯まだ作ってながったべぇ……」
そう言ってお婆さんはフラリと去って行った。
「だべって喋る奴……広田だけじゃなかったんだ……」
唖然としながら、俺はさらに歩いて行った。
さっきのお婆さん鷹山さんどこの信勝ちゃんって言ったよな……
さっきも枕木駅ってあったし……もしかしてここって枕木中学校が有る鬼塚市……
不安は的中をした。
- Re: 学園と見えない物。オリジナルキャラ募集中 ( No.31 )
- 日時: 2010/06/04 22:37
- 名前: 羽音 (ID: 5dLFZzqu)
名前「天童 琉歌(てんどう るか)」
性別「女」
性格「真面目で意外と常識人。でもかなり好奇心旺盛で、何処か子供っぽい。(ムードメーカー?)」
容姿「山吹色の腰までのロングで、ベレー帽着用。灰眼。かなり背が小さく、年下に見られる。
なぜか腰から、飴の入った巾着袋を提げている。」
クラス「2」
口調「口調も何処か子供っぽく『〜だよっ!』『〜かなぁ・・・?』など。。一人称はオレ。」
サンプルボイス「じょ・・・女子が『オレ』って言うのは、そんなにおかしいことなのかな・・・?」」
その他・設定「親が居ない為、一人暮らし中。実は最近までホームレスだった。そのせいか、表向きは明るいが、本当は臆病で暗いところもある。クラスを2にしたのは、気まぐれだったりする。」
作者に一言「変なキャラ作ってしまってスイマセン;更新頑張ってください!!」
- Re: 学園と見えない物。オリジナルキャラ募集中 ( No.32 )
- 日時: 2010/06/05 10:13
- 名前: 金平糖 ◆dv3C2P69LE (ID: TQ0p.V5X)
オリキャラ有難うございますー
使わせてもらいますね!
- Re: 学園と見えない物。オリジナルキャラ募集中 ( No.33 )
- 日時: 2010/06/05 16:45
- 名前: 金平糖 ◆dv3C2P69LE (ID: TQ0p.V5X)
上げます。
- Re: 学園と見えない物。オリジナルキャラ募集中 ( No.34 )
- 日時: 2010/06/05 21:07
- 名前: 金平糖 ◆dv3C2P69LE (ID: TQ0p.V5X)
俺の十歩ほど前には、制服を着崩した中学生数人がたわむろっていた。
全員頭をリーゼント……と言う事は無く、その殆どは髪の毛を赤や緑などの明るい色にし、髪型は針山の様に逆立っていた。
「何見てんだよテメェ!」
その中の一人が俺に気付き、声を荒げた。
ビクッ!飛び跳ねてしまった。
今日は怖い人が多い!と思っている内にたちまち俺は囲まれてしまった。
「ンだよ……オメェ紫陽花学園の生徒じゃねぇか!
て事は金、沢山持ってんだろ!」
「はよ財布だせやぁ!」
「ヒイイイィィィ!殴らないでぇー!」
急いで鞄から財布を取り出した。
「高校生の癖にウサちゃんのガマ口財布……しかも十円玉と五円玉と一円玉しか入ってねぇじゃねえか!」
「てめぇは小学生かっつぅの!俺達の方が持ってるし!」
「ちょっとジャンプしろよジャンプ!」
小銭では許してもらえず。
ジャンプしても勿論金は無いから、向こうも痺れを切らしたのか、
「もう良いぜ……行こうぜ……」
すんなりと許してくれた。
良かったと思いながら立ち去ろうとすると、
「オネーサン、良かったら俺らと遊ばねー?」
今度は俺の後ろに居る人に話しかけ始めていた。
「……」
その話しかけられている人は自分と同じ学校の制服を着ていた。
長い紫の髪をした女子だった。
どこか呆れたような、疲れて様な顔をしていた。
「ねー、なんか喋ってよー」
しかし、その人はそれを無視して立ち去ろうとした。
「無視してんじゃねーぞ!ブス!」
その中に一人が殴ろうとしとした途端、
俺が危ないと言う隙もなく、
ゴスッと乾いた音がした。
彼女は一瞬にして男の攻撃を避け、男の顔面にカウンターアタックをかけた。
カウンターアタックは非常に有効な戦法であり、高等テクニックである。
通常人は殴られる時、身を引く、目をつぶる、顎や首の筋肉を緊張させるなどして防御行動を取る。
防御を意識していればこれらは自然に生じるが、攻撃に意識が回っていると防御への反応が鈍くなってしまう。
目の前の少女は防御と攻撃……両方を意識し相手の攻撃をかわしながらも自らの攻撃をかましたのである。
すごい……プロレスでもここまで見事なカウンターは見たことが無い……
「凄く……目障りなのよ……退きなさい……」
その女子は目を細めながら低い、ハスキーな声を出した。
周りの男達はすぐに道の端に避けた。
俺もすぐに道の端に行った。