ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 悪魔との契約
- 日時: 2010/05/14 18:41
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: QB.PitpG)
はじめましての人もいますね。九龍です!
いやー、片方のほう完結してないのに作っちゃいましたよ……。
今回はある悪魔と少年の話を書きます。
僕が嫌いな人、あと……文才があるかないか僕には解りません。心配なら今すぐ逃げたほうがいいです。
……あ、あと、チェーンメールと荒らしは歓迎しないんで!
しかも、グロありかもという……。
……これでも残ってくださるんですか? 心が広いんですね……。
……できれば、お話を読んでくださるとうれしいです。
プロローグ>>1
お客様
扇子乃和登様、ヴィナン様、涼香様
- Re: 悪魔との契約 ( No.29 )
- 日時: 2010/05/22 20:00
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: uRjlitq/)
第4話『空飛ぶ貴公子』
ここは、御主人が通っている学校の屋上。
屋上のフェンスに座って、グラウンドを見てみる。
ここから地面を見てみると、まるで人間が蟻のようだ。
……おや、御主人、今日もニコニコと笑って、楽しそうに歩いていますねェ。
私からしたら、あんな笑みは不快なものでしかないのですがね。
私がそう思いながらため息をつくと、誰かが私の肩をポンポンと叩いた。
「よぉ、べリアル! こんなところで何やってんだ?」
誰かがそう言い、ケラケラと笑う。
声のする方を向くと、アスモデウスがニッコリ微笑んで、空で手を振っているところが見えた。
アスモデウス……ドラゴンに乗ってこのようなところにやってくるとは何事ですか?
まぁ、貴方は、今は頭は人間の頭1つしかありませんし、槍なども持っていませんが……。
そのドラゴンを人間が見たら、大騒ぎしますよ!?
「アスモデウス、とりあえず、そのドラゴンから降りなさい」
「は? なんでよ?」
「いいから降りなさい。貴方の背中には羽があるんだから、空くらい飛べるでしょう?」
私の言葉を聞き、アスモデウスは頬を膨らませ、ドラゴンを天に向かわせ、屋上へ降りた。
まったく、この人は……。人間に気付かれた時のことを考える気はないのですが?
私がそう思っていると、アスモデウスは私の隣に座る。
「……で、結局、お前はなんでここにいるの?」
アスモデウスは私にそう聞いてくる。
「御主人からの御命令があったから、ここにいるだけです」
私がそう言うと、アスモデウスは、この世の終わりのような顔をした。
……なんでそんな顔をするんです?
私、人間の笑い顔を見るのは不快ですが、仲間がそのような顔でこちらを見るのは、もっと不快です。
「……お前、20年、天に帰ってこないワケ?」
「解りませんよ。御主人が休みをくれれば、その時に行けると思いますが?」
私の答えを聞いて、アスモデウスは肩を落とし、うつむいた。
地獄でなにか、嫌なことがあったんですかね……?
私はそう思いながら、足を前後に振って、グラウンドを眺めていた。
……早く、来ませんかねぇ。御主人……。
- Re: 悪魔との契約 ( No.30 )
- 日時: 2010/05/22 20:48
- 名前: ヴィナン ◆qZUCpA/gIM (ID: icsx9rvy)
いやぁ、私はドラゴンを見たら、
「うわ、写真!カメラァ!!」って騒ぐでしょうね。
(最終的にはカメラ持ってないってことになるけど。)
- Re: 悪魔との契約 ( No.31 )
- 日時: 2010/05/22 20:49
- 名前: 涼香 (ID: udZFMs3r)
へぃ
ひさしぶり
なんか死ぬまで一緒って云う言葉聞いたらとっさに頭の中に黒執事が浮かびました(笑)
- Re: 悪魔との契約 ( No.32 )
- 日時: 2010/05/22 20:54
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: dTsoj7JH)
ヴィナン様へ
でしょうね〜。
しかも、アスモデウス様、一応貴公子で、王様ですから……。
王族なんて日本にいないから、おおさわぎでしょうね。
涼香様へ
お久しぶりです!
……あ、確かに。なんか浮かびますね。そういうの。
あの人も悪魔ですしね……。
- Re: 悪魔との契約 ( No.33 )
- 日時: 2010/05/22 21:41
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: dTsoj7JH)
第5話『極上の作り笑顔』
屋上まで届く、大きな鐘の音が聞こえる。
……これで、何回目だろうな。この鐘の音を聞くのは。
そう思いながら、空を眺める。
いつになったら来るのでしょうね、御主人……。
そう思っていると、誰かが階段を上ってくる音が聞こえた。
……御主人、でしょうかね?
とりあえず、どこかに隠れますか。アスモデウスも……見つかったら大変なことになりますからね。
「アスモデウス、人が来ましたよ。どこかに隠れましょう」
「別にいいじゃん? 人間に見られても」
その言葉に、流石の私も、この人の頭を蹴らずには居られませんでした。
私が主人に監禁されてるわけは、人に見られたら怪しまれるからってことで……。
そして、同族を人に見せても、主人からの命令に背いたことになります。
主人の命令に背くなど、あってはいけないことですからね。
私は、頭をさすっているアスモデウスを引きずり、グラウンドに向かって投げた。
私は……そうですね。ここの学校の生徒の振りでもしますか。
誰かに見つかった時の為に、主人の制服を貸してもらいましたし。
……どうでもいいですけど、あの人、なんで制服を2着も持っているんでしょうね。
ま、そんなことはどうでもいいです。早く着替えなければ……っと。
服をちょうど着替え終わったころ、屋上のドアが開いた。
御主人と……他の人間が5人。男子3人、女子2人ですね。
御主人、あざは増えていますし、髪はボサボサ。
なんて、無様なんでしょう。
そう思いながらクスクス笑っていると、御主人は私に気がついたようで、私の方を向いて、ニコリと笑う。
……何やってんですか、貴方は。
「ん? 要、どこ見て笑ってんだよ?」
「なにコイツ、気持ち悪ぅ〜」
5人が、そう言ってゲラゲラと笑う。
……不快だ。馬鹿で、無知で、いい加減な主人でも、自分の主人を笑われるのは不快だ。
さて、そろそろ、あの5人を何とかしますか。
私はそう思いながら、御主人の方を向いた。
「おや、要さん。こんにちは」
私の言葉に、5人の人間が一斉にこちらを向く。
私はその5人は気にせず、御主人に、極上の作り笑顔を見せてやった。
5人は、そんな私の態度に驚いている。
……驚くのは、まだ早いです。
これから、もっと驚き、御主人を虐めたことを悔やむことになりますよ……。
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