ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 人喰い物語
- 日時: 2010/06/12 22:02
- 名前: 花札 (ID: UTtYHGn5)
はじめまして。 初投稿でしかも投稿はちょっとおそいかもしれません。 しかも文章変かもしれません〔汗〕 それでもがんばらせていただきます!
- Re: 人喰い物語 ( No.25 )
- 日時: 2010/06/19 17:28
- 名前: マキュア (ID: 7LtFMS9U)
ん?なんでばれたの?私も同じ気持ちですw
続きめっちゃ気になるのです!!
- Re: 人喰い物語 ( No.26 )
- 日時: 2010/06/20 21:55
- 名前: 花札 (ID: 2rTFGput)
第六話 人喰いのと百七十五の灯火
なぜばれた!?
なんで!?
誰だ!?
誰誰誰誰誰誰誰誰!?
誰があたしの正体を見切った!?
しかも『人喰い』は黒髪赤目をもつ種族!
あたしはそれと対となる白髪青目だ!
誰もがあたしのことを北の大陸の人間だと思うはずだ!白髪青目は北の大陸の人間しかもたない!
ましてや西の大陸からきたなんて思うわけがない!
この王国の人間か?
門番か?
それともこの間殺した人間か?
でも荷馬車は完膚無きまでに壊したはずだ!
死体もあと形もなく隠した!
馬か?
でもあんな短時間で?
なぜばれた!
「お前は今 なぜばれた? とでも思っているだろう
。」
筒型の黒い武器・・・銃を構えた兵士の一人が笑いながら言った。
「我らが王・・・シュトリームス様は『人喰い』を抹殺命令を出した。今世界は一つとなり、我らが王は世界一の権力者・・・いわば世界の王!これがなにを意味するか分かるよな。」
ギリ・・・・とシンデレラは歯をかみ締めた。
「我らが王の命令は絶対だ!世界中でずっと『人喰い』百七十六人の中で唯一の生き残りのお前を探していた!お前の姿が異質であるがゆえに探すのに一年もかかった!お前を殺せば百七十六人全員殺したことになる!我らは西の大陸のやつらからお前の姿を聞かなかったら絶対にお前を探せなかった!我らはずっとお前は北の大陸に逃げたと思っていた!なのにお前はこの王国に来た!馬鹿なやつだ、死ににくるなんて!」
シンデレラはあせりながらも兵士の数を数える。
三十・・・・四十くらいか・・・・?
でも他にも兵士が控えてるはずだ。
この数はまずい・・・・。
お父さんが言ってた。
人間の恐れるところはその数であると。
いくら一人が強くても、敵がたくさんいたらかなわない。
一匹のライオンが数え切れないくらいの蟻に襲われたら、いつかはライオンは力尽きて蟻の餌食になるように・・・・・・・。
この数では逃げ切れない。
・・・・・・・・・・なのに焦りは消えた。
「・・・あは・・・・・・あははははははははははははははははははははははははははは!!!」
シンデレラは高らかに笑った。
勝てもしない数の敵を相手を前に笑うなんてそうそうない。
その光景を兵士達は気味が悪そうに見ていた。
「あははははははっはは!なんだあ!ずっとばれてたんだあ!だから宿に誰もいないんだ!もう王国の人は全員安全地帯かなんかに逃げてんでしょ?あははは!
まだ策考えてなくってちょっと焦ったけどもういいやどうでも!」
そしてシンデレラはニコリと笑った。
「殺してやる」
憎悪にみちた笑顔で笑った。
- Re: 人喰い物語 ( No.27 )
- 日時: 2010/06/20 21:57
- 名前: 花札 (ID: 2rTFGput)
第七話 人喰いは人を喰らう
シンデレラはその場で高く跳躍した。
「!撃て」という兵士の誰かの合図とともに先頭列が銃を撃ってきた。
「じゃまあああああああああああああああああああああああああああああ!!」
シンデレラは叫びながら銃弾を避け高速に走って兵士達に向かっていった。
そしてさっきまで話していた兵士の喉に喰らいついた
。
「あがああああ!?・・・・・・ガギャアア!!」
そしてそのまま喉を噛み潰した。
その行為は一瞬で行われ、シンデレラは同じようにして走りながら殺していった。
兵士達は予想外の行動にパニックを引き起こし、銃を仲間に撃ってしまったりしていた。
シンデレラは宿からでた。
兵士達はパニックを起こしつつ銃や矢や剣などで攻撃してきた。
でもそれは無駄なことで、宿周辺は狭いので兵士同士で攻撃しているようだった。
シンデレラはそのスキを見過ごさず宿の向かいの家の屋根に飛び上がった。
「だあああああああああああああああああああ!!」
そしてその家の屋根をまるごと引っぺがして兵士達にむけて投げつけた。
巨大な音とグシャと人間の潰れる音と叫び声がハーモニーとなって聞こえた。
『人喰い』の力の強さは人間を遥かにこえる・・・。
「あっははははははははははは!ざまあみろ人間!」
シンデレラ他の屋根に移り同じことを繰り返す。
そのたびに人が死ぬ。
シンデレラにとってそれは快感だった。
でもシンデレラは再び焦りが戻ってきた。
兵士が多すぎる。
どんどんふえていく。
武力世界一位の兵士の数は世界一と言える。
まだ強力な武器が使われていないことが幸いだが数が多いと厄介すぎる。
シンデレラは屋根の上で走った。
少しでも止まったら死ぬ。
下に落ちたら死ぬ。
シンデレラのいる屋根の周りの家に兵士達が上ってきた。
このままでは総攻撃をくらうことが明らかになる。
「らああああああああああああああああああ!!」
シンデレラは三人の兵士のいる屋根に走った。
その間も周りからの総攻撃がきた。
シンデレラの右肩に矢が突き刺さり、左腕を銃で掠めた。
止まったら死ぬ!!
「ったああああああああああああああ!!!」
シンデレラは三人の兵士の攻撃をかわし、二人を両腕で握りつぶし一人を喉を噛み潰して殺した。
そしてその三人の死体を盾にして攻撃を避けた。
シンデレラはもう体中返り血や自分の血で真っ赤に染まっていた。
返り血のとばない殺し方もあったがそんな暇はなかった。
- Re: 人喰い物語 ( No.28 )
- 日時: 2010/06/20 21:56
- 名前: 花札 (ID: 2rTFGput)
シンデレラはもう数え切れないくらい兵士を殺した。
シンデレラの傷は増え
体中真っ赤に染まり
息も荒くなっていた。
それでも兵士は全然減らなくむしろ増えていく一方だった。
あるものは噛み付いて、噛み砕いて、噛み潰して殺し
あるものは目を抉って殺し
あるものは引きちぎって、引き裂いて殺し
あるものは蹴り飛ばして殺し
あるものは殴り飛ばして殺し
あるものは突き落として殺し
あるものは絞め殺し
あるものは殴り殺した
止まったら死ぬ。
止まったら殺される。
だから走る。
止まらない。
どんなに痛くても
どんなにつらくても
どんなに苦しくても
どんなに死にそうでも。
走る足を止めない・・・・・!
仲間の復讐
仲間の仇
とる!
「うりゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
剣をふりかぶった兵士達をなぐり、蹴り
銃をもった兵士達を避け、噛み付く。
矢が右足に突き刺さり、銃弾で長い髪が地に落ちた。
そんなことを気にしている場合ではなかった。
「ハアハア・・・・!」
シンデレラは今にも倒れそうだった。
そんな体に鞭をうって走っていた。
「らあああああああああああ!!」
もう一度屋根を引っぺがそうとした刹那。
どおおおおおおおおおおおおん!!!
「!?」
耳がおかしくなるくらい巨大な音とともに城から大砲が撃たれた。
それはなにもかも破壊してシンデレラに向かってきた
。
「くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
シンデレラは間一髪でかわした。
しかしその瞬間に
パンパンパンパンパンパンパンパンパン!!!
甲高い音とともに撃ち出された無数の銃弾がシンデレラの体を貫いた。
「・・・・・っ・・・・!」
シンデレラはまっ逆さまに地面へと落ちていった。
そして硬い地面に叩きつけられた。
「『人喰い』を倒したぞおおおおおおおお!!!」
兵士達の大歓声が響き渡った。
シンデレラは倒れていた。
あたりを真っ赤に染めながら。
もう動けなかった。
- Re: 人喰い物語 ( No.29 )
- 日時: 2010/06/20 18:52
- 名前: 花札 (ID: 2rTFGput)
マキュアさん感想ありがとうございます!
あともう二話で完結です。
がんばってラストまで書きます!
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