ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 人喰い物語
- 日時: 2010/06/12 22:02
- 名前: 花札 (ID: UTtYHGn5)
はじめまして。 初投稿でしかも投稿はちょっとおそいかもしれません。 しかも文章変かもしれません〔汗〕 それでもがんばらせていただきます!
- Re: 人喰い物語 ( No.15 )
- 日時: 2010/06/17 20:53
- 名前: くれは ◆2nq4FqQmFc (ID: Rk/dP/2H)
お久しぶりです(*´∀`)ゝ
シンデレラが可哀想;;
他の生き物のように差別などがないと言う人喰い達は良い子ばかりだったんだなぁと思います。人間と違って…(=_=;)
続き楽しみにしています!頑張ってくださいっ!
- Re: 人喰い物語 ( No.16 )
- 日時: 2010/06/17 21:27
- 名前: 花札 (ID: 8FNw8six)
第三話 人喰いと終わる愛と恋と命の群れ
一年前・・・・人間達が村を攻めてきたとき。
『人喰い』の大人達はあたしやルゥナや他の『人喰い』の子供達を地下倉庫に押し込んだ。
理由は教えてくれなかった。
ただ「あたりが静かになるまでは絶対にここからでるな」とだけ言われた。
その後は何時間もそこにいた。
食料や水はあったから体には問題がなかった。
問題があったのは心だった。
外は騒がしく
爆音
悲鳴
叫び声
嘆き声
血が吹き出る音
死の音がずっと絶え間なく聞こえた。
あたしは怖かった。
怖くて怖くてたまらなかった。
震えた。
恐怖で汗がでた。
無意識に涙まで出てきた。
いつも人間とは戦っていたが
こんなに怖い戦いは初めてだった。
みんなで倉庫の隅で震えた。
みんな恐怖でいっぱいだったのだ。
そんな中でルゥナだけは冷静だった。
冷や汗はかいていたが
血のように赤い瞳には恐怖は映っていなかった。
まるで震えているあたし達を守るように
倉庫の閉まっている天井扉の真下にいた。
そして・・・・・・・・・・
静かになった。
何も聞こえない。
何も聴こえない。
何もきこえない。
何もキコエナイ。
まるですべてのものが息絶えてしまったかのように
静かだった。
そしてあたし達は大人に言われたように外にでた。
そこは地獄だった。
仲間が死んでいた
人間が死んでいた
そこらじゅうの血
あちらじゅうの血
あちらこちらに血
へし折れた武器
壊れた家
燃える家
抉り取られた地面
切り倒されたような木
壊滅する森
壊滅する村
壊滅する『人喰い』
「う・・・・うがああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
一番の年下のヨトースがほえた。
「嘘だうそダウソダアアアアアアアアアアアアアあ!!!村がああああああああああああ!うそだろおおおおおおおおお!」
ヨトースは狂ったかのようにわめき散らす。
「『人喰い』は誰よりも強いんじゃないのかよおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ズバッ
次の瞬間にヨトースの首が宙を舞った。
人間達だった。
「人間だって何千年もたてば強くなるってもんだ!
化物ども!」
といってあたし達に襲ってきた。
ヒュウナは鉄の塊に打ち抜かれ。
バルトークは爆弾を投げつけられ。
リタは胸を剣で貫かれ。
ラゴルとオルドンサスとミミは巨大な鉄の塊から出てきた黒いものに粉々にされた。
ジェスカはヨトースと同じで首を切られた。
残ったのはあたしとルゥナ。
人間達はまるで遊んでいるかのように笑っていた。
相手の人数はたくさん。大量。
あたしとルゥナ。二人。
勝てない。
それが事実だった。
笑顔の人間達に囲まれたあたしとルゥナ。
あたしはもう殆どあきらめていた。
死を受け入れようとしていた。
人間達はゆっくりゆっくりこっちに向かってくる。
殺すために。
「ねえシンデレラ」
ルゥナは言った。
「何、ルゥナ」
あたしは言った。
「お誕生日おめでとう」
ルゥナはあたしに綺麗なガラスの靴を渡した。
「シンデレラって昔話のお姫様の名前だろ?だからみんなでガラスを加工して作ったんだ。本当は三日後に渡したかったけどね・・・」
「ありがとう」
あたしは今履いていた古びた靴をぬいでガラスの靴を履いた。
とても綺麗だった。
「でもルゥナ・・・・もうあたし達だめみたいだよ」
青い瞳にはすぐそばまでにきた人間達が映っていた。
「だめだ」
人間達の持っていた武器があたしの首を切ろうとした。
もうよけられない。
ルゥナ・・・・・
ずっといえなかったけど・・・・
あたし・・・・・・
あなたのことが・・・・・・・
「お前は生きないと」
あたしの顔に血が跳ねた。
目に血が入って景色がぼやけた。
体にも血が跳ねた。
口の中に血が流れてきた。
ルゥナの血の味がした。
「おれは・・・・・・・・
お前のことが・・・・・・
●●●●●●・・・・・・・・・・・・・・」
響く人間達の歓声。
体を切り裂かれたルゥナの倒れる音。
全部真っ赤に見えた。
真っ赤真っ赤真っ赤真っ赤真っ赤真っ赤な血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血
死死し死し死し死しち血
死し視ししし視ししし視ししし視し
血血血血血血血血血血血血血血血血
血血血血血血血血
血血血血血血血血血血血血
死 血 屍 屍
「ああああ・・・・あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
逃げようか。
これがあたしの存在理由。
人間殺戮。
- Re: 人喰い物語 ( No.17 )
- 日時: 2010/06/17 21:32
- 名前: 花札 (ID: 8FNw8six)
くれはさん感想ありがとうございます。
ちなみになんであの状態でルゥナがガラスの靴を持っていたのということはつっこまないでくださいー(汗
だいたいこれでたぶん半分とちょっとはいったと思います。
がんばるのでぜひ見てってください!
- Re: 人喰い物語 ( No.18 )
- 日時: 2010/06/17 22:35
- 名前: イースタートーのベア〜 (ID: fbqYC.qT)
ルゥナと、シンデレラは両思いだったとは〜・・・
と・・・花札さんの見て思ったのは・・・
人間ってウザイねー(爆笑)続きが楽しみです(・v^)
- Re: 人喰い物語 ( No.19 )
- 日時: 2010/06/18 15:52
- 名前: 花札 (ID: 8FNw8six)
ベアさん感想ありがとうございます。
でも人間にとっては何かを殺したり奪ったりしないと生きられないのです。
この話のように実際に有害動物な動物の殺しなどもよくあります。
例えば最近の牛に感染する口てい疫なども人間にとってはこまることです。
だから貿易や稼ぎにもっと悪影響がでる前に牛達を念入りに殺します。
『人喰い』も同じで、人がもっと殺される前に殺すのです。
人間は生きるためになにかを殺します。奪います。
それが人間の生き方です。
ベアさんの言うことは正しいかもしれませんが
人間である以上それは変わりません。
少し長くなりました^^;
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