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人喰い物語
日時: 2010/06/12 22:02
名前: 花札 (ID: UTtYHGn5)

はじめまして。                                                                                         初投稿でしかも投稿はちょっとおそいかもしれません。                                              しかも文章変かもしれません〔汗〕                                                        それでもがんばらせていただきます!                  

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Re: 人喰い物語 ( No.20 )
日時: 2010/06/18 16:21
名前: 花札 (ID: 8FNw8six)

第四話 人喰いと悲しい世界


シンデレラは目覚めた。
窓の向こうはもう日が高く上っていた。

「・・・・・・・・・・・最悪」
悪夢を見た。
村が滅びる悪夢を見た。
気分は最悪。
吐きそうだ。





シンデレラはルゥナが殺されたあとを覚えていない。
何人かを殺したような感触がある。
それぐらいしか覚えてない。
でも忘れていたほうがいい。
もうあんな地獄を見たくない。
どうせなら全部忘れてしまえたらいいのに。
全部全部
血も肉も火も武器も人間もみんなもあの時の事を全部忘れられたらいいのに・・・・・。

「だめだ!」

シンデレラは頭を抑えた

「忘れてしまったら存在理由が無くなる!
 あたしが殺さないと!人間!忘れたらだめだ!あた しの生きてる意味がない!逃げたあたしができる償 いが!消える消える消える!!」

なんで逃げたんだろう。
死を覚悟で勝てない人数と戦えばよかったのに。
死にたくなかったから逃げた。
死ににいけなかったから逃げた。
死ぬのが嫌だったから逃げた。
死ぬのが怖かったから逃げた。


でもみんなが死んだことは心がはちきれて体がずたずたになるくらい悲しかった。





あたしは






どうして死ななかったんだろう。





今すぐにみんなに会いたくて。
今すぐにこの悲しい世界から出て行きたい。
一年間ずっと人間を殺すことを考えていた。
でも本当はずっと死にたかった。
でも怖くて死ねなかった。
だから逃げた。今もずっと。





人間全員殺したら死ぬつもりでいた。



でももうやだ。



この一年間。




どんなに悲しかったか。




死にたくて死ねなくて逃げた。




そんな悲しいシンデレラ。




だから殺そう人間。




逃げるために殺そう。




多殺一生



あたしは生きる。




死ねるときまで。





すべてが終わるときまで。



Re: 人喰い物語 ( No.21 )
日時: 2010/06/18 16:58
名前: マキュア (ID: 7LtFMS9U)

お初です☆
シンデレラなんて素敵な名前!!
とっても楽しいお話ですね☆更新楽しみにしています!

Re: 人喰い物語 ( No.22 )
日時: 2010/06/18 22:24
名前: イースタートーのベア〜 (ID: BtjLrvhc)

ひゃ〜・・・シンデレラの悲しみが伝わってきます(T-T)確かに人間が狩りをするのと同じですが・・・(ジャなきゃ肉類が!!)でもですよ!・・・でも・・・でも・・・デモ・・・orz・・・長くなりました(・A・;)更新楽しみです〜♪

Re: 人喰い物語 ( No.23 )
日時: 2010/06/18 22:55
名前: 花札 (ID: 8FNw8six)

マキュアさんベアさん感想をありがとうございます♪

あともう二・三話でラストです。
この話はけっこう短編で作りました。
設定は儚い恋物語、そして憎悪の悲劇物語てきなところです。

文章がめちゃくちゃなところがありますが・・・・・がんばりますっ!

Re: 人喰い物語 ( No.24 )
日時: 2010/06/19 09:13
名前: 花札 (ID: 8FNw8six)

第五話 人喰いと人間


シンデレラはあの時ルゥナの散り際の言葉を聞き取れなかった。

ルゥナがどんな思いでどんな気持ちだったのかもわからない。

ルゥナに大好きと告白すらできなかった。

後悔はたくさんありすぎて数えられない。

指がいくつあっても足りない。

「・・・・・起きないと」
シンデレラはベットから起き上がり、部屋着から純白のワンピースに着替える。

やっぱりお母さんの作ってくれたワンピースが一番落ち着くなあ。
とぼんやり思った。

「さてと・・・どうやって城に乗り込もうかな・・」
宿の階段を降りながら(ちなみにシンデレラの宿部屋は二階だった)頭を捻って考えていた。

「・・・・とりあえずもう一日は周囲観察するか」
本当は今すぐにでも殺しにいきたい。
しかし相手は世界の中心の人間達。そして国王。
たった一人で突っ込んでいったら一瞬でやられるだろう。
だからちゃんと考えてから行動しないといけない。
策を考えてから実行しないといけない。

誰かを人質にする?
城の警備員を殺して侵入する?
こうなりゃ片っ端から殺していく?

策はいくつも出てくるが、全部実行不可能そうだ。
シンデレラは頭を抱える。

一階には誰もいなかった。
シンデレラは少しだけ異変を感じた。

宿屋の客がいないのはまだ分かるがなぜ店主や従業員がいない?
まだあたしがいるのに宿を空けるなんて無用心すぎるんじゃ・・・・・・・


その刹那



パアン!パンパンパンパン!



開いていた窓から甲高い音とともに小さな鉄の塊がシンデレラに向かって高速で飛んできた。



「!?」

シンデレラはとっさにそれらをかわす。


それと同時にすごい勢いで入り口の扉が開いた。


人間。



それも王国の兵隊たちだった。
王国兵の一人が言った。


「いたぞ!『人喰い』の生き残りだ!!」


あれ?






なんでばれたの?


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