ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 黒兎堂骨董品店†殺し扱っております
- 日時: 2010/08/14 10:39
- 名前: 風華 (ID: kji2ZSe9)
ども、初めまして風華です。
題名変えました。
†注意事項†
グロ、流血表現があるかも
荒らしはお断り
コメ大歓迎
†主人公†
名前:音無 葵(オトナシ アオイ)
性別:女
年齢:14歳
性格:変なとこに全力を注ぐ馬鹿
容姿:銀髪ショートカットで瞳は金色
武器:ワイヤー
一人称:僕
最強:目『破滅の瞳』
その目で見たものを金縛りにしたり石化したりできる
その他:黒兎堂のオーナー
この話は、表は骨董品店、裏は殺し屋
物語に出てくる人たちは何か最強なものを持ってます
ギャグもシリアスもドンとこい←
オリキャラ募集中終了。
皆様ありがとうございました!
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- Re: 朱色に染まる華 ( No.43 )
- 日時: 2010/08/13 13:46
- 名前: 風華 (ID: kji2ZSe9)
†第八話†
僕は今、花屋から帰っている途中
昨日は生死の間をさ迷った……本当に死ぬかと思ったよ葵ちゃん
「いいのなかったな……はぁ、残念だ」
僕はよく花屋へと脚を運ぶ
なんか植物を見てると心が癒されるから
原因は葵ちゃんとか葵ちゃんとか葵ちゃんとか……
「ん?……あれ、誰だろ」
こんな入り組んだ路地裏に目のひく桃色のフリルがついた日傘を持っている少女がいる
少女がこちらを向く
「こんな所でどうしたの?迷子?」
「ううん、アリスは人探ししてるの」
「どんな人?手伝ってあげるよ」
僕は手を差し出す
少女は少し間をおいてから手を握ってきた
「名前は?」
「神崎アリス」
「アリスちゃんか。…ところでどんな人を探してるの?」
僕は手をつないでいるアリスに聞く
アリスはニコッ、と笑って
「音無葵と、時谷根リノを探してるの」
無邪気に笑っているアリスが少し怖く見えた
首をかしげて
「ねぇ、知らない?」
アリスの足元のコンクリートがいきなり割れ、植物の蔓が飛び出してきた
そして僕へと襲い掛かる
「くっ!」
僕は手を急いで離し、後ろへと下がった
目の前ではアリスがクスクスと笑う
「何でよけるの?アリスと遊ぼうよぉ」
「…生憎“僕”はこういう遊びは苦手でね」
「ふーん、つまんないの。アリスと遊んでくれないなら、死んじゃえ!」
アリスが叫ぶのと同時に蔓が一斉に僕に襲い掛かる
逃げようと脚を動かした
はずだった
「なっ…!?」
「今頃気づいたの〜?」
アリスは笑いながら日傘をくるくるとまわす
「アリスはね、『解放』の持ち主だから何でも凍らせられるんだよ」
お兄ちゃんの足もね、と無邪気に言う目の前の少女に背筋がゾッとする
「ぐあっ!」
蔓が僕の腕や足などを切り裂く
そしてポタッポタッ、とコンクリートを赤く染めていく
「お兄ちゃん弱いね。アリスつまんなーい」
「そりゃ、すみませんでした…ね」
僕は足を動かすが、凍っていてなかなか思うように動かせない
とにかく急いで地面から離さなきゃいけないのに…っ!
「お兄ちゃんがこんなに弱いなら音無葵っていう人も弱いんだね」
「なに、勝手なこと…言って」
あれ、目の前が霞む……血、流しすぎちゃったのかな
どうしよ、早く帰らなきゃいけないのに………
「それに音無葵のところには音子姉が向かったしね♪」
なっ……今日は純も、唯さんもいないのにっ
葵ちゃんとリノちゃん、二人だけだ
「じゃあねお兄ちゃん。アリスのコレクションにでもなってよ!」
一斉に蔓がまた襲ってきた
そして砂煙が舞う
「あー、やりすぎちゃった?」
アリスが狸へと近づく
「おい、餓鬼」
「っ!」
アリスの首には鎌が添えてあった
「これ以上オレの仲間を侮辱すると……」
砂煙がはれ
「殺すだけじゃすまねぇぞ」
両目が赤色になっている狸がいた
- Re: 朱色に染まる華 ( No.44 )
- 日時: 2010/08/13 20:13
- 名前: お饅頭 ◆1xhivJXBvU (ID: itTFRLr7)
- 参照: 元・美華ですがなにか?((
おおおおオリキャラ出てる!ありがとうございますぅぅうう((
狸くんがかっこよすぎて鼻血出ました。
嘘です((
- Re: 朱色に染まる華 ( No.45 )
- 日時: 2010/08/13 20:39
- 名前: 風華 (ID: kji2ZSe9)
>お饅頭様
俺が書くとなんか変になっt((殴
すみませんすみません!!!
狸は普段はイジられ役の家庭的な子。
覚醒(?)すると変化するという…ヴィオラ様神です。
コメありがとうございます(´∀`)ノ
- Re: 朱色に染まる華 ( No.46 )
- 日時: 2010/08/13 21:26
- 名前: 風華 (ID: kji2ZSe9)
†第九話†
アリスは首に添えてある鎌は別に怖くなんてない
だってアリスは『アザミ』だもん
なのに……
なのにこの手の震えは何?
恐れているの…?アリスが?
「“オレ”は遊びが大好きなんだよ。なぁ、遊ぼうぜ、餓鬼」
「っ!!!」
背中に悪寒が走るのと同時に鎌が動いた
急いで蔓で鎌を巻きつけ、後ろへと下がる
…少しでも遅かったら、アリスの首は……
足がカタカタ、と小刻みに震えだす
なに?この恐怖は…怖いよぉ…助けて
「よそ見すんなよ!」
「こ、凍っちゃえ!」
ザシュ、っと嫌な音がした
腕に激痛が走る
ポタ、ポタ、
右腕が深く切られ、鎖も切れて地面に落ちていた
自分の血を見ると、あの日のことがフラッシュダックする
「いっ、痛いよぉ……」
「…何だ?」
「うっ、うわぁぁぁぁん!!!」
アリスは痛くて大声で泣いた
そうするといつも、アリスの嫌なもの全部綺麗に凍らせてくれるから
「全部っ、全部凍っちゃえ——っ!!!!!」
「チッ、やべぇな」
オレは予言眼を使い、出てくる氷を回避する
氷はしだいにこの路地裏を広範囲に凍らせてから止まった
「ひっく、全部、なくなっちゃえば…なくなっちゃえば…」
「おい、餓鬼」
オレが話かけると餓鬼はビクッ、と肩を震わせた
泣いて真っ赤になった目でこちらを見上げる
その目が、なんだか昔の自分に酷く重なって見えた
「…殺すんでしょ」
「お前は戦う意志はないのか」
「もういいよ。…アリスは、バケモノ…だから」
そう言って蹲る姿はやっぱり昔のオレと重なった
言った言葉も、表情も、姿も——……
オレは餓鬼の前に膝をついて目線を合わせる
餓鬼は腕に顔をうずめているから顔が見えないのだが
「お前、家族は?」
「…居ないよ。バケモノだから」
「捨てられたのか?」
オレが問うと餓鬼は弱弱しく頷く
餓鬼の頭をそっ、と撫でる
「生きたいと、思わないのか」
「い、生きたいよ!もっともっといろんなこと知りたいよ!………だけど」
「生きるのに、理由なんざ必要ねぇさ。自分が生きたいと思うなら生きろ」
オレの脳内ではあの日、あいつに言われた言葉が浮かんでいる
“生きるのに理由なんて必要なの?理由なんていらないさ。
でも理由がいるのならば
自分が生きたいと思うのは駄目なのか?
ほら、立派な理由じゃないか”
“ほら、一緒に生きようよ”
そう言って手を差し伸べてくれたあいつを今でも新鮮に覚えている
じゃあ、真似させてもらうぜ
「ほら、一緒に行こう」
「…いいの?」
「ああ」
オレが伸ばした手を餓鬼は恐る恐る握る
こんなオレでも、人一人救えたよ
ありがとな、葵。
- Re: 朱色に染まる華 ( No.47 )
- 日時: 2010/08/13 21:29
- 名前: お饅頭 ◆1xhivJXBvU (ID: itTFRLr7)
- 参照: 元・美華ですがなにか?((
寧ろ貴方様に弟子にしてほしいですよ…
葵ちゃんは姉に欲しいです。
ていうか来い!((
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