ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ━ESP『エスパー』━ アンケート調査♪
- 日時: 2010/09/10 22:59
- 名前: 遊太 (ID: U3CBWc3a)
クリックthank you♪
☆閲覧して下さったお客様方☆
シュルル様 紅蓮の流星様 獏様
☆。☆。☆。☆。☆遊太の掲示板☆。☆。☆。☆。☆
第1回アンケート調査>>31
用語集 パート1>>34
〜特別ファイル〜
01話>>29
02話>>30
〜第1章 断罪〜
キャスト>>4 >>21
00話>>1 11話>>23
01話>>2 12話>>24
02話>>3 13話>>25
03話>>5 14話>>27
04話>>6 15話>>28
05話>>8
06話>>9
07話>>10
08話>>11
09話>>17
10話>>18
- Re: ━ESP━『エスパー』立て直しました ( No.1 )
- 日時: 2010/08/19 20:37
- 名前: 遊太 (ID: U3CBWc3a)
00【超能力を持つ青年】
東京 百宮学園高等学校
平凡な1−2のクラスに、主人公である青年はいた。
「ここは、√が重要であり・・・・」
数学の授業中、青年は一番後ろの窓側の席で外を眺めていた。
「暇だな〜ぁ。」
名前は海藤天馬。高校1年生で‘特別’な能力を持つ。
パチン!
天馬が指パッチンをすると、小さな音と同時に指先から火が発火する。
そう、天馬は生まれたときから炎を扱える能力者なのだ。
しかし、このことは友人には勿論、家族も知らない最大の秘密である。
「天馬、勉強大丈夫なの?」
天馬が外を眺めていると、隣の席である水崎七海が話しかけてきた。
「数学だけは大丈夫なんだよ。問題は英語だけだ。」
「・・・分かったよ。」
天馬は冷たく七海に言葉を返す。七海はそのことに怒り、椅子を蹴飛ばし勉強に戻った。
「痛って・・・」
蹴られた衝撃で、天馬は窓に頭をぶつける。
「ばーか。天馬のばーか。」
七海は少し笑いながら天馬に言う。
天馬もつられて笑うと、再び外に視線を移した。
空は青く晴天で雲ひとつない。
しかし、今日で自分の人生が変わると______
天馬は思ってもいなかった______
**********
学校は終わり、放課後.....
天馬は学校を出ると、自宅へと一人で帰宅していた。
学校から距離もなく、約10分で着く。
いつも通りの道を歩いていると、天馬の目の前に突然制服姿の女子高生が現れた。
「うわっと!!」
天馬は驚き、女子高生とぶつかってしまう。
女子高生の方はバランスを崩してその場に倒れた。
制服を見ると、天馬の通う百宮高校の制服ではない。
「だ、大丈夫ですか?」
天馬は慌てて女子高生に近づいた。
その時だった。
「あんた、こっち側らしいね。」
女子高生は天馬を見ると、右手の甲をこちらに向ける。
その瞬間、右手の甲から緑色の電撃が飛び出し天馬の顔面に激突。
「うっ!!」
天馬はショックでその場で気絶。
女子高生は平然と立ち上がると、天馬に駆け寄り辺りを見渡す。
「やった♪ノルマ達成♪」
女子高生はそう言うと、天馬を抱えその場から歩き去った。
- Re: ━ESP━『エスパー』立て直しました ( No.2 )
- 日時: 2010/08/20 18:59
- 名前: 遊太 (ID: U3CBWc3a)
01【超能力専門会社‘アビリティ’】
「痛っ!!」
天馬は床にたたきつけられた衝撃で目を覚ました。
「やっほー。目覚めた?」
天馬が上を見上げると、気絶前に見た女子高生が立っていた。
「お前!!何のつもりだ!!」
天馬は両手を炎で包み、女子高生に両手を向けた。
「パイロキネシスねぇ〜。安心して、敵じゃないわ。私は松本亜樹。この会社の社員よ。」
「しゃ、社員?」
天馬は両手の火を消し、辺りを見渡す。
最初は気がつかなかったが、誰もいないがロビーにいるらしい。
「とりあえずついてきて。社長に会わせるわ。」
「ちょ、ちょっと待てよ。お前さっき電気を・・・」
「あなたと一緒よ。私も能力者。ほら、早く!!」
亜樹は天馬の腕を掴みエレベーターに乗ると、そのまま社長室を目指した。
**********
最上階13階 社長室
エレベーターが音をあげて開くと、目の前は出てすぐ社長室になっていた。
「おぉ。来たかね。」
全壁窓張りの社長室のデスクの奥に、福与かな体系をした社長がいた。
「社長。この子も能力者です。それに、こっち側の能力者です。」
「そうか、そうか。よく来たね!!海藤天馬君!!」
社長である冥堂龍之介は天馬に歩み寄ると、強引に握手を交わした。
天馬はリアクションも取れず、呆然と冥堂の顔を見つめる。
「ようこそ。超能力専門会社‘アビリティ’へ!!」
社長は笑いながら席に戻り、天馬を見ながらソファーに指さす。
天馬は亜樹に背中を押され、しどろもどろでソファーに座った。
「あ、あの・・・てかここどこですか?」
「ここは渋谷区宇田川町に建っている。君の家から1時間くらいの場所だ。」
「は、はぁ・・・・」
「社長!!」
亜樹は冥堂を見て大きく叫んだ。
冥堂は話が逸れたことに気がつくと、頭を触りながら軽く頭を下げた。
「失敬。で、本題だが、君にはこの会社で働いてもらう。」
「は!?」
天馬は冥堂の突然の言葉に返す言葉が見つからない。
「心配はない。活動期間は休日、祝日。勿論、給料も出る。能力者は強制だ。」
「てかよ!!なんで俺が能力者だって分かったんだ・・・ですか?」
天馬は敬語で話し始める。
亜樹が後ろで吹き出し笑いをする。
「病院に知り合いがいてな。そいつに頼んで時折調べてもらってるんだ。で、君のDNAで分かった。」
天馬は冥堂の説明が今一理解できない。
「能力者は一般の人とDNAの構成が違ってね。とまあその話は終わって、どうだね?」
「どうだねと言われましても・・・・・」
天馬は唐突すぎる出来事に思わず亜樹を見た。
亜樹は天馬の表情を見て口を顰める。
「社長。突然すぎましたね。後日、改めて来てもらいましょう。」
「そうだな。」
どうやら冥堂は最初から天馬の心境を読んでいたらしい。
亜樹は天馬に会社の名刺を渡すと、ソファーから立たせた。
「今日はすまないね。やり方が乱暴すぎた。」
「い、いえ・・・それどころか・・・・」
天馬は何かを言おうとしたが、顔を赤らめて恥ずかしがる。
「どうしたの?」
「い、いや。じゃあまた今度。」
その後、天馬は亜樹に自宅まで送ってもらい両親には話しをつけ丸く収まった。
そしてその夜、天馬は心の中で言いかけた言葉を復唱した。
ほかにも同じ能力者がいてうれしかった_____
俺は一人じゃない_____
- Re: ━ESP━『エスパー』2話UP☆ ( No.3 )
- 日時: 2010/08/20 19:00
- 名前: 遊太 (ID: U3CBWc3a)
02【罪を犯す能力者】
東京 某所
とある町のとある路地裏で、一人の青年が不良5人に囲まれていた。
「てめぇ、俺にぶつかって謝りもなしか?」
不良のリーダー格と思われる男は、角刈りに腰パンと不恰好である。
青年の方は髪を紫に染め、左目は髪に隠れている。
簡単に言えば、青年の方は不良と違うオーラを出している。
「言葉なしかよ。やっちゃおうぜ!!」
丸刈りの男が青年に殴りかかったその時だった。
パン!!
青年は両手を合わせ、周りに大きな音が響いた。
その瞬間、囲んでいた5人は見えない何かに押されその場から吹き飛ばされる。
「ぎゃ!!」
「うぉ!!」
「ひゃぁ!!」
3人は地面や壁に頭をぶつけて気絶。
残った2人はポカンとした表情で青年を見つめていた。
「お前ら・・・贖罪しな・・・・」
青年は残っている不良のリーダーの方を向くと、再び両手を合わして音をたてる。
その瞬間、再び不良のリーダーは何かに押されて壁に頭を叩きつけられた。
「うっ・・・・くそっ・・・・」
これで残り一人だ。
青年がもう一方の不良の方を向くと、その不良は悲鳴をあげて路地から走って逃げて行った。
「一人じゃ何もできないのか・・・」
青年は倒れている不良のポケットから財布を取ると、その場から立ち去った。
**********
翌日 百宮高等学校
いつもの様に天馬は登校し、朝のホームルームが始まった。
「え〜。まずは報告したいことがあります。昨日、隣の一之瀬高校の生徒が何者かに襲われ、全治1カ月の怪我を負いました。」
担任の言葉に、生徒全員がざわつき始めた。
一之瀬高校は、東京都内で不良高校と呼ばれて有名である。
そんな高校に攻撃するなんて・・・・
しかし、天馬だけは唯一その言葉に驚いていない。
‘自分には関係ない’
天馬は頭の中でそう言い聞かせた。
それより、問題は超能力のことだ。今日は‘アビリティ’という会社にまた行かなければならない。
まあ、自分から言ったので後悔はしてないが・・。
天馬が外を眺めていると、前に座る関西出身の日高将が話しかけてきた。
「なぁなぁ!!天馬は興味ないんか?なんかおもろくなりそうやで!!」
「そうでっか。」
天馬は適当に将の言葉に応答する。
日高将はクラスのムードメーカー。クラスの人気者だ。
「なんやその返事。元気ないの〜。」
「将、俺には関係ないんだ。前を見ろ。」
「天馬!!言葉遣い!!」
隣に座る七海が天馬の椅子を蹴りながら怒鳴った。
天馬はバランスを崩し、前と同じように頭を窓にぶつけた。
「痛った!!」
「はは!!女子やられてん!!」
将は天馬と七海を見て笑う。
天馬は頭を押さえながら七海を見た。
「天馬。そういや、昨日学校帰りどこ行ってたの?」
「・・・・え?」
天馬は思わず言葉を失くした。
将は天馬の表情が怪訝になったことに気がつく。
「どうしたんや?」
「い、いや・・・ちょっと用事があって・・・。てか何で?」
「だって昨日、学校の帰り天馬の家寄ったら、まだ帰ってきてないって聞いたからさ。」
天馬は頭をフル回転させ、嘘を言おうとする。
何があっても超能力関係のことは言ってはならない。
「別に・・・寄り道だよ・・」
「どこを?別に寄る場所なんてないでしょ?」
天馬は段々と七海に追い詰められる。
その時だった。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、ホームルームが終わった。
「お、つ、次の授業の準備しないと!!」
天馬はわざとらしく大きな声で言うと、とりあえず授業の準備を始める。
「・・・ま、いっか。」
七海はどうやら諦めたらしく、天馬と同じく授業の準備を始めた。
天馬は安堵の息をもらし、放課後まで学校生活を過ごした。
- Re: ━ESP━第1章 選ばれし能力者 ( No.4 )
- 日時: 2010/08/20 19:14
- 名前: 遊太 (ID: U3CBWc3a)
☆☆ESPのキャスト紹介 東京支部編☆☆
海藤天馬 [カイドウ テンマ]
能力:発火
東京都世田谷区の百宮学園高等学校の1年生。‘アビリティ’東京支部の社員でもある。
松本亜樹 [マツモト アキ]
能力:電撃
‘アビリティ’東京支部の社員。
都内の女子高生であり、怪しまれずに常に制服姿で仕事を全うしている。
戦闘には慣れており、女性能力者では強い方。チームAの副リーダーを務める。
冥堂龍之介 [メイドウ リュウノスケ]
能力:光操作
‘アビリティ’東京支部の社長。
今まで色々な能力者を救い会社の社員にしている。
世間に能力者の存在が知られないように会社を設立した。
本井三郎 [モトイ サブロウ]
能力:両手をドリル化
‘アビリティ’東京支部の社員。
亜樹や天馬の先輩となる人物で超普通な男性。青い髪にオールバック。
チームAを引っ張る頼れるリーダー。
水茂算介 [ミズシゲ サンスケ]
能力:水素操作
元断罪能力者集団の一人であり、クライムと組んでいた男子高校生。戦い方は派手だが威実力は本物。
成り行きで‘アビリティ’の正社員となり、チームAに所属。
同じチームメンバーである天馬と仲が良い。
篠左記冥 [シノサキ ミョウ]
能力:コピー ※制限あり
‘アビリティ’東京支部の社員。上層部の人間。
会社設立の時から働いており、大半の社員の先輩にあたる。三郎や亜樹の師匠。
戦闘には慣れており、今まで仕事で失敗したことはない。
村佐円 [ムラサ マドカ]
能力:物体変化
‘アビリティ’東京支部の社員。
刀を持ちいる戦いをし、戦闘に応じて刀を能力で変形させる。(スタンガン・銃等)
木枯紅月 [コガラシ クヅキ]
能力:物体破壊
‘アビリティ’東京支部の社員。
円と二人組の時が多く、刀を使う戦いをする。
雪里深帆 [ユキサト ミホ]
能力:瞬間氷移動
‘アビリティ’東京支部の社員。
遠くへの任務時は能力を使って、ほかの社員を移動させる。普段は書類処理担当。
凪野京子 [ナギノ キョウコ]
能力:なし
‘アビリティ’東京支部の受付嬢。
能力者の存在は知っているが、規律で口外していない。
三木明人 [ミキ アキト]
能力:鉄化
‘アビリティ’東京支部の社員。若いが、一応天馬と算介の先輩。
陽気な性格で、運転免許は全て持っている。
この掲示板は過去ログ化されています。