ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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学園WARS! 参照300突破!!
日時: 2010/10/05 06:15
名前: 葵那 ◆Xqng00qpvM (ID: KxjXeDNq)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=15378

ハジメマシテ、葵那キナといいます(・∀・)
クリック感謝感激w

※受験勉強に移りたいと思いますので、いったんこのスレはロックします



改めまして、葵那です。駄作小説書かせていただきます←
ひたすら読みにくい小説ですが、よろしくお願いします!


注意
・学園モノ。何かと設定がややこしい←
・微グロ…という程でもないグロ要素アリ
・更新遅いです
・ひたすら見にくい&誤字脱字多し
・荒らし等が目的の書き込みは御勘弁を
・コメ大歓迎です><

以上です、よろしくお願いします!



参照が300越えです!
マジで?300マジで?マジッすか!www
と、テンションが上がる自分←
皆さん、ありがとうございます^^
なんかもう、本当嬉しいです(感動

さて、2作目の小説を立てました(
雰囲気を一転させた、本当にシリアスな話です
シリアスとアアクションと微グロが主な要素
題名は、激動の世界(仮題)←
仮題はそのままの意味です。仮題なんです(早く決めろよw
まぁ暇があれば覗いてやってくんなせぇ
フレコ参照

なにとぞよろしくお願いしますm(_ _)m

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Re: 学園WARS! 参照200突破!! ( No.27 )
日時: 2010/09/17 21:50
名前: 葵那 ◆Xqng00qpvM (ID: 8I/v6BBu)


「………ちっ…」

そこには、本当に不機嫌そうに顔を歪めている黒髪の青年———柴薙 蓮がいた。
自分の持っていた“大事な物”を、不覚にもなくしてしまった。それに対し、彼は苛立ちを覚えつつも、焦りも感じていた。
『何時だ…何時無くした?まさか…盗られたか?いや、それはないか…。あんなどうでもいい物盗る奴なんかいるわけがない…』
黙々とそう考えている蓮の手には、半分はずされかけた包帯巻かれてある。



数分前、包帯の取り換えをしようと中庭に向かっていた。すると、いきなり見知らぬ女がぶつかってきた。
———包帯を半分外していたので、かなり焦った。しかも、その女が俺に触れようとする。
『———“…触んじゃねぇよ…!”』
俺はそう言ってその場から離れたが、もし女に触れられてたら大変な事になっていただろう。———女の方がな。


破壊ブレイク”という“才能”は、本当に馬鹿馬鹿しい才能だと、自分自身つくずく思う。
“破壊”とは、そのままの意味で、固体であれば何でも粉砕してしまうという“才能”だ。コンクリートであろうが超合金であろうが———嗚呼、紙や布は例外として、とにかく何でも壊してしまう訳だ。
ちなみに、液体や気体に触れても何もならない。その2つには“壊れる”というのが、まず無いからだ。
…まぁ、それが俺の宿している“才能”だが、俺は本当にこの能力を恨んだ。人を傷つけ、物を破壊するだけの能力なんて、持つものじゃない。

…この能力のせいで俺は、親に捨てられ、ここに預けられるなり一方的に“下剋上”だの理由をつけ襲われ、
そして触れた相手の骨を骨折させ、教師に文句を散々言われ続けたあげく、何時の間にやら“Fクラス”という最も低い格付けのクラスに追いやられた。そして周りからは避けられたり嫌がられたり、見下した目で見られたりもした。

———馬鹿げてる、何もかも馬鹿げてる。何なんだよ一体…!俺が一体何をしたというんだ?
…人間なんて信じるか。近づくと離れるし、離れると見捨てられる。


じゃあどうすればいい?断ち切ればいいのか?人との関わりというものを。



気が付けば、俺は一人だった。
少人数だが、少しだけ、関わりの持つ人物はいる。しかし、俺はどこかでそいつ等までもを疑っていた。
『どうせ、俺を見捨てるのだろう』『どうせ離れていくだろう』…
今でも思っている。そして、人はそうであるとも思っている。

…結局は見捨てる。本当、何が『ずっと側にいるからね』だ?何が『私達だけは貴方の見方』だ?
人間なんて、言う事全てが嘘、偽り。信じてはいけない。
信じれば、裏切られる。だから信じない。信じたくない。嘘を吐くくらいなら、俺に関わらないでくれ…!




——と、そこで俺はハッとなった。
取り乱した、すまない。
話の続きだが、とにかく俺は、俺の能力で物を壊さぬよう包帯を常備している。先に言っておくが、ただの包帯。君等の家にある救急箱の中に入っているようなものだ。

女に触れられて拒んだのも、何かの間違えで…包帯の取れている、じかの手に触れてしまうのを恐れたからというのもある。
“破壊”は一様救いようがあり、間接的に触れたモノは壊れない。布越しに触れたものとかは何ともないのだ。
なので、故に俺は包帯を巻き、常に常備している————筈なのだ。

なのに、無い。
何処にもない。
落とした可能性はあると考えた俺は、今まで通った道を何度も往復して探したが———なかった。
だが、拾われた可能性は低い。俺にとっての大事な物だとしても、たかが包帯。拾う奴なんか、いないだろう。
なら、盗まれたという可能性もある。だが、それも以下理由が同じで盗まれる事は無いだろう。

じゃあ本当に何処にいった?
参った、これじゃあ何にも触れる事が出来ない。
外しかけの包帯も、変にいじくったせいでボロボロだ。
あ、言ってなかったが…“破壊”は頑張れば布であろうが紙であろうがボロボロにしてしまう事は出来る。
よくよく考えてみろ、
布は『糸』という『固体』からつくられたもので、『紙』は『木』という『固体』からつくられたものだ。
何回も何回も触れていれば、そりゃあ破けたりもするだろう。
…どのみち、物を壊す事しかできない俺の“才能”は…本当に厄介極りない。

本当に最悪だ。
この能力も、この能力を持っている自分も、生まれて来た事も—————

だが、嘆いた所でどうにかなる訳ではない。
だから、俺はできるだけ静かに生きようと思っている。一切の関わりを持たぬまま、死んでゆきたい。


それが、俺にとっても、周りににとっても、色々な意味で一番いい…選択しなのだ。






「…何が『“我々が信用できるAクラスの人間”を動かそう』だ?
 ———ハッ、ざけんじゃねぇぞ…!今思えば得策でも何でもねぇじゃねぇか…」

またまた不機嫌そうな顔。そんな表情を浮かべているのは、幻影に顔を傷つけられた烈だった。
彼は、先ほどの会議に、今更不満を感じていたのだ。

そもそも、学園内の問題を解決するのが“Sクラス”の仕事であり最大の意義。
全クラスをまとめて、より平和で有意義に過ごせる環境を整える役割だ。
後、先生や生徒などに頼まれた仕事をこなす仕事や———んー、以下略。めんどいから省く。
という訳で、まぁ問題解決にあてられるのがSクラスなのだ。
なのに、今回はSクラスじゃなく、Aクラスの人間を動かす…と?
———訳がわかんねぇ、折角久々に喧嘩でもしてやろうかと思ってたのによォ、それじゃあ暴れられねぇじゃねぇか!

喧嘩目当ての烈は、そんな事を心の中で思いつつも、最高責任者である『校長』の“命令”を実行しようと辺りを見渡した。

嗚呼、この際言っておくが———会議を取り仕切ってたあの男、アイツが校長。
若いクセに、まぁ御苦労なこった。下手すりゃ20代だぞ、アイツ。

んな俺と年変わらねぇのに、命令されるのは気にくわないが———命令は絶対だから仕方がない。
『ダリィ…さっさとAクラスの奴見つけて、適当に仕事でも押し付けるか—————』

と、そんな烈の目の前に、ある二人の人影が通り過ぎた。

ニヤッ
烈は笑う。理由は簡単、その二人はどちらも烈の顔見知りだったからだ。
その二人なら、そこそこ信頼できるし———あいつ等に仕事を押し付けるとするか。


「…オイ待て———闘我、夏弥」


Re: 学園WARS! 参照200突破!! ( No.28 )
日時: 2010/09/18 18:50
名前: 葵那 ◆Xqng00qpvM (ID: vGARS6XC)
参照: 今回少し短いです

「——なんだ、烈か。…久しぶりだな」
「あ、烈さんじゃないですか!こんにちはー」

永莢 闘我、何度も俺に下剋上を仕掛けて来た男だ。“才能”の扱いに優れるAクラスの一人。
下剋上を繰り返すうちに、意気投合した訳で——今では友人関係にある。

一方で、
黒川 夏弥、コイツとは下剋上とは関係なく喧嘩をする仲だ。夏弥曰く練習バトルだとか言っているみたいだけどな。
(烈から見れば、練習=喧嘩らしい)
この学園でもかなり古株で、設立当時からここにいるが、コイツとも仲がいい。


だが、この二人がつるんでいる姿は中々見ない。というか今日が初めてだ。
「…手前等がツルんでるなんて珍しいな」
という事で、烈はその事について尋ねた。すると、夏弥は「そうそう!そうなんですよ烈さん!!」と興奮気味にこう言った。

「何か、物騒な噂が立ってるらしいじゃないですか!
 ——何か下剋上と関係なく上位者が下位者を襲うとか何とか聞いて…」
「で、その事について何故か俺に問い詰められた。『よく下位者と喧嘩してる』だの何だの理由をつけられてな」

『…、
 闘我も中々苦労人だな…』
烈は、闘我が下剋上に遭う光景を脳裏に浮かべ苦笑した。
「夏弥、闘我はソレには関係ねぇよ。コイツがどんだけ面倒くさがりか分ってねぇだろ」

闘我は…まぁつまり言うと、俺と同じく短気な訳だ。…あ?短気の何が悪い。
とにかくだ、絶対にあり得ん。下剋上で上に上がる事にしか興味の無い人間が、態々下位者を襲うという真似は断固しない。俺がそうだからだ、喧嘩を除いて。

「…ま、その話を知ってるなら話が早い———」
烈はワザとらしく1回咳込むと、校長から受けた命令について話をした。

「「………」」
二人は、少し考え込み、
「ふぅ〜ん……面白いね、僕はいいよ♪Sクラスの代理って事でしょ?喜んでするよ」
「『興味ない、却下』…と言いたいとこだが、アンタの頼みなら———引き受けよう」
夏弥はニコッと、闘我はフッと笑ってそう答えた。よしよし、いいぞ手前等。
烈は「大儀だ」なんてガラにもない事を言ってみせ、ついでに

「変な動きをしている奴等は、見つけ次第とにかくブチのめせ。俺が許す」

と言い残し、その場を後にした。



———、
「S級の代理…頑張ろうね!」
「ああ、そうだな。
 …“俺が許す”か…————いいねぇ、久々に暴れられる」
夏弥も闘我も、それぞれ笑っていた。おそらく闘我は違う意味でであろうが、とりあえずは噂について調べる事となった。





Pururururu...

突然の電話のコールが廊下に響き渡った。その携帯電話を覗きこむのはフードの青年、ハジメだった。
画面には保健室の「西関 神庭(ニシゼキ カンバ)先生」———と表示されてある。先ほど保健室に立ち寄ったばかりの一は、その事を不審に思いながらも電話に出た。
「………一ですが」
『———黒兎!お前、確かクラスリーダーだよな?』
西関は、焦りを交えた声で電話越しにそう言う。

クラスリーダーとは、その言葉のままの意味で———クラスをまとめる、いわば『学級委員長』みたいなものだ。
クラスリーダーの仕事は主に学級委員長はこなす仕事と、クラスのもめ事を納める役割だ。
なのでクラスリーダは、そのクラスで最も“才能”の優れたものが抜擢される。
無論、クラスリーダーが下剋上でクラスが変われば他の者がクラスリーダとなる。

だが、一の場合はBクラスから動く気はない。
一も、クラスの人間も、互いに強い信頼関係にある。それに、一自身があまり下剋上に興味が無い。故にBクラスになってからは、一切クラスを動いていないのだ。

「………」
一は、何も言わずに電話に耳を傾けている。どうせ相手も自分がクラスリーダーだと分かって電話をかけてきているのだから、答える必要はない。
『————ええとだな、分かっていると思うが西関だ。
 大変だ、今すぐ保健室に帰って来い。実はな————————…』

「……!?」
西関の話を聞き、一は珍しく驚きつつも焦った様子で目を見開いた。頭が真っ白になった一は、ポツリと呟く。
「嘘、だろ…」
『阿呆が、こんな時にそんな嘘吐けるか。とにかく今すぐ来い!』
ブツッ
無表情ながらも呆然とする一をよそに、短くそう言って西関は電話を切った。
一はすぐさま我に帰り、保健室へ全力で向かう。
そして、一は怒りで拳を強く握りしめた。


Re: 学園WARS!  ( No.29 )
日時: 2010/09/19 12:12
名前: 十六夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)

こんにちは^^ またまたやって参りました、十六夜です。
夏弥を出してくださってありがとうございます♪ 
キャラの性格も想像通りで感動しました(笑)
話の展開もますます楽しみになってきました! 一体何があったのか気になるところです……

続き頑張って下さいね^^ 応援してます!!

Re: 学園WARS!  ( No.30 )
日時: 2010/09/21 06:36
名前: 葵那 ◆Xqng00qpvM (ID: KxjXeDNq)

>十六夜さま

こんにちは、コメントありがとうございますw
キャラがちゃんと書けていると言ってもらえて安心です←
話もそろそろ更新させていただきますねb
本当にコメありです!

Re: 学園WARS!  ( No.31 )
日時: 2010/09/21 06:51
名前: 葵那 ◆Xqng00qpvM (ID: KxjXeDNq)




一が保健室についた時には、Bクラスの三人がベッドで眠っていた。
「………」
一は無言のまま、息を切らしながら三人の顔を見つめる。今はどうやら、安静にして眠っているらしい。

「——おお黒兎…早かったな。
 …さっき電話で言った通り、この三人は……背後から何者かに襲われたらしい」

「…」
一は、また無言だった。様々な思いと感情が沸々と湧き上がり、やがてそれが全て怒りへと変換されてゆく。
『…誰が、こんな事しやがった………!』
抑えられぬ程の怒りを必死にこらえつつ、普段無表情な一でも、怒りに表情を歪ませた。


そもそも、この頃Bクラスの人間が怪我をする事が多かった。いずれも、下剋上だと皆は言っていたが、実は誰かに襲われたのではないかと、一は考えをめぐらす。

…そう言えば、この頃妙な噂を耳にした。下剋上とは関係の無い、上位者が下位者を狙って襲うという噂だ。どうせ誰かの出まかせだろうと、さほど相手にはしなかったが———こうなってくると、“噂”どころの話ではない。現に三人襲われた。

そう言えば、下剋上の際『水南 コウ』に挑む奴が多かった。他の者に下剋上した奴も、絶対にAクラスの人間と戦っている。
という事は、まさかAクラスの奴等が…俺達を狙っているのか?


「……えっとだな…黒兎、落ち着いて聞けよ」

と、そんな事を考えていた一に、西関は何か言いづらそうな顔をしながら、一つ咳ばらいをした。
そして、言ってもいいものかと少し間をおいた後、西関はこんな言葉を紡ぎ出した。

「……まだ三人の中の一人に意識が会った時、信じがたいのだが…ソイツはこう言った、

 —————————『Aクラスの奴等だ…』ってな」


疑惑が、確信へと変わった瞬間だった。
と、同時に、一はある決意を再度固め直した。


…AクラスからBクラスを守る。すなわち、Aクラスを————“潰す”。


フッと、一はその瞬間姿を消した。
「——黒兎!?」
西関は消えた俺の姿を慌てて探すように辺りを見渡すと、一瞬たじろぎながらも三人の治療に戻っていった。



『…覚悟しろAクラス…

 同じ学園の生徒を…Bクラスの人間を傷つけた罪は大きい。
 ——二度とこんな真似ができぬよう、全て………潰してやる』




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