ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 片雲の黒装束と赤い羽根
- 日時: 2011/01/14 17:19
- 名前: 真瑠 (ID: VJgd52Wn)
これは、
片雲=ちぎれ雲 | ちぎれ雲のようにゆったりと旅をする
黒装束 | 黒装束と
赤い羽根 | 黒い羽帽子についた赤い羽根
を身にまとった青年の話。
*キャラクター*
◆フェーヴル・ロイト
・・・黒装束の旅人。
ある『力』を持っている。
◆メア
・・・フェーヴル捜索隊の権力者の一人。
ある目的から、ロイトを追っている。
◆グラウス
・・・フェーヴル捜索隊の権力者の一人。
主に情報収集を得意とする。
その他キャラクター随時更新予定**
まだ科学が発展しきっていない、西洋の街並みが舞台です。
私の日々の体験から感じたことを、『黒装束の旅人』を通じて皆様にお届けできたら、と思います。
- Re: 片雲の黒装束と赤い羽根 ( No.16 )
- 日時: 2010/11/12 17:57
- 名前: 星都 ◆U9Gr/x.8rg (ID: PWqPGq9p)
- 参照: http://小説の第3話更新中^^
そうなんですか?
あ、それ分かりますw
書いていた頃は「あ、これいいじゃん!」って思ってても、何年かたつと「…うわぁ、これボツでしょ」
ってなってるんですよね^^
- Re: 片雲の黒装束と赤い羽根 ( No.17 )
- 日時: 2010/11/12 21:21
- 名前: 真瑠 (ID: e5znF6u2)
全くもってその通りで・・・(汗
書いてる途中で飽きて、夢オチにした事ありますからね・・・ww
小説ってやっぱり難しいです
自分の予定より早いですけど、そろそろ更新しようかな・・・なんて考えてますw
- Re: 片雲の黒装束と赤い羽根 ( No.18 )
- 日時: 2010/11/12 22:11
- 名前: 真瑠 (ID: e5znF6u2)
第一話 麗しの令嬢 Ⅱ
「・・・ところで、宿を探しているんですが・・・」
黒装束の青年は、警備員にそっと尋ねた。
警備員は、青年の短い「演説」で、先ほどとは態度が優しくなっていたので、二つ返事で探しに行った。
それを待つ間、傍にあった噴水の近くにあるベンチに腰を下ろすことにした。
最初は、話を聞いていた野次馬達が、拍手やらなんやらで騒がしかったが、しばらくすると、騒ぎは自然に収まった。
「ふう・・・結構大勢いる人前で話すのは、考え物だな・・・・っと!?」
急に、10数羽のハトが、ロイトに向かって飛んできたのだ。
「ちょ・・・あ、あれ?」
が、襲い掛かってくると思いきや、ハト達はロイトの左隣りに座っている老婆の足元へと集まった。
その老婆は、持っていたカバンからパン粉を取り出して、足元にまいた。
そして、それを我先にと食い漁るハト。
「可愛いハトですね・・・」
さりげなく青年は話しかけた。
すると老婆は心底嬉しそうな顔をし、「あなたもやってみる?」とパン粉の袋をくれた。
ロイトがまくと、数羽のハトがロイトの前で餌を食べに来た。
しかし、残り数羽は、老婆のくれたパン粉しか食べないプライドがあるようだった。
「あなたには敵わないようです」
とロイトは苦笑し、続けた。
「いつからこれを?」
「ええ・・・終戦から一年くらい経ってからかしら・・・。それから欠かさず毎日餌をやっているのよ。・・・まるで我が子のようにね。」
言葉の意味を察し、ロイトは呟いた。
「じゃあ・・・」
「そう・・・私も息子を戦争で亡くしてねぇ・・・。あなたのさっきの話、すごく感動したわ。ありがとう・・・!」
お礼は、野次馬から散々貰ったが、この老婆の言葉には、しっかりと感謝の気持ちがこもっていることを、ロイトは感じた。
「礼を頂けるほど、いい話はしてませんよ・・・」
老婆はゆっくりと首を振る。
「いいえ・・・私はずっと、戦争は国の為だから、息子が死んだのも仕方のない事だ、って、悲しいのを、辛いのを、ずっと我慢していたの・・・。でも、あなたの言う通りだわ。戦争なんて無残な事をする国が悪いのよ・・・。どうして気付かなかったのかしらね・・・」
そう話すと、老婆は泣き出した。
今まで堪えていた悲しみが、どっと溢れ出たかのように、長く、重く。
『ちょっとお!!!?どぉいう事よ、これ!!!!』
そんな雰囲気をぶち壊す如く、女の怒声が街中に響いた。
頭の奥がキーンとなるような声にハトは一気に逃げてしまった。
宿を取ったのを伝えようと戻ってきた警備員も、驚愕の表情を浮かべたまま固まっている。
「レイラ様・・・」
『あーら!いい度胸じゃない!!?前から気に食わなかったけど、アンタは私の召使まで奪うのね!!!!』
「レイラ!!」
『どうしてあんな小汚い娘をかばうの、アッシュ!!アンタなんて不細工!!不細工よ!!早くアッシュから離れなさい!!アッシュが汚れてしまうじゃない・・・!?』
「シェリアは不細工じゃない!どうしてすぐに人を馬鹿にするんですか、お嬢様!!」
広場で和んでいた人々は、ぞろぞろと家へ引き返していく。
老婆も、じゃあこれで、と言い、松葉づえに頼りながら歩いて行った。
警備員は、怒声をあげた女とその一帯をじっと見つめているロイトに駆け足でやってきた。
そして、小さな声で話す。
「おい、宿見つけたから・・・この場は早く・・・」
それだけ言うと、警備員はロイトの腕を強引に引っ張って裏道に入った。
- Re: 片雲の黒装束と赤い羽根 ( No.19 )
- 日時: 2010/11/12 22:14
- 名前: doctor・wave博士 ◆orz....8Rw (ID: S1CkG5af)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode
めっちゃ読みやすいですね!
面白いし
特にキャラの個性とか!
俺の小説どうですかね?!
あなたみたいな人に見てもらいたいです
- Re: 片雲の黒装束と赤い羽根 ( No.20 )
- 日時: 2010/11/12 23:48
- 名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: cVA1W6Ik)
読み易過ぎです!!
神のみぞ持つ文才ってやつですか(゜Д゜;)ヒエー
でも追いつけるようにがんばります!!
自分、まだ中2なんで...。先はまだまだ長い!!修行あるのみですね;
わたしなんかが言える立場じゃないですが、これからも更新がんばってください!!
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