ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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日常的非凡。  完全完結致しました。
日時: 2011/01/25 21:37
名前: 螢 ◆KsWCjhC.fU (ID: EFzw/I/i)

こんにちは。螢です。
駄文しか書けない駄作者、螢です。ハイ。
今度はヤンデレを書きたいなー…と思ってこのスレッドを立てました。
そう!一時のテンションで立てました!
なので更新は思いついた時にします。すみません(土下座

挨拶がgdgdになってしまったので、注意事項いってみよー!


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・目次・

登場人物紹介 >>04

日常的平和。  >>06 >>07

日常的非日常。 >>08 >>15 >>16 >>17 >>26 >>27 >>33

日常的人物。  >>35 >>38 >>50 完結。

後日談。    >>51

轟木家。    >>52

梓の過去。   >>53

雪乃の過去。  >>54

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Re: 日常的非凡。 ( No.14 )
日時: 2011/01/17 15:51
名前: 螢 ◆KsWCjhC.fU (ID: EFzw/I/i)

>>13

飛び込んできました♪

Re: 日常的非凡。 ( No.15 )
日時: 2011/01/17 19:09
名前: 螢 ◆KsWCjhC.fU (ID: EFzw/I/i)

「ただいま」
 俺は扉を開けると、青ざめた顔をした棗が飛びついてきた。
「心配した〜……」
 棗が俺の肩に頭を乗っける。
 ……重いなコノヤロウ。
「どうしたんだよ」
「どうしたじゃねー!お前が出掛けたすぐあとにバラバラ殺人があったんだよ!男だったらしいし……心配したんだぞ!!」 
 俺は一気にまくしたてる棗の言葉を受け流す。

 ………バラバラ殺人、か。

 『バラバラ殺人があったんだって。物騒だから家に帰った方がいいよ』
 星野の言葉が頭の中で繰り返される。

 ……流石に情報屋でも知らないはずだよな。
 何で知ってたんだ?
 大体、俺が出掛けたすぐあとに会ったわけだから、現場を見ないと知らないはずだろ?
 
 俺の頭の中で?マークが飛び交う。
 ……ダメだ。考えれば考えるほどわかんなくなる……

 俺は答えの見つからない問題に終止符を打つと、なおも怒鳴り散らす棗に笑って謝る。
 すると、おひとよs……じゃない、優しい棗は俺の頭をくしゃりと人撫でして許してくれる。
「これからもうすんなよ……」
 
 ……こういう時の棗は兄貴っぽい。
 優しく微笑んでいる表情も大人らしく落ち着いているし。

「もう、寝ろ」
 俺は棗に素直に従うと、自分の部屋に戻った。

Re: 日常的非凡。 ( No.16 )
日時: 2011/01/17 20:24
名前: 螢 ◆KsWCjhC.fU (ID: EFzw/I/i)

「棗、俺ちょっと出かけてくるわ」
 俺は靴に履き替えながら棗に言う。
 棗は「おー」と答えてくれた。

 ……多分わかってないな。

 それも仕方が無い。棗は普段なら寝ている時間なのだから。
 というか寝ている。

 俺はそんな棗に苦笑を漏らすと、家を出た。


 家を出た理由。それは、星野に会う為。
 というか、会ってあの事件のことについて聞くため。
 現場を見ていた。なら、犯人も知っている可能性が高い。
 
 ……なんだかこの事件は放っておいてはいけない気がする。

 胸騒ぎがするんだ。
 普段なら、「ふーん」の一言で済ませていた事件。
 でも、……今度の事件は……

 俺の命が危険な気がする。


 

 
「藍原君。そろそろ来るかと思ってた」
 俺が公園を通り過ぎようとすると、後ろから星野の声がした。
「星野。あの事件の事……聞かせてくれ」
 星野は「それもわかってる」というような顔で、ベンチを指さす。
 どうやら座れと言っているらしい。

「で?犯人が誰か知ってんの?」
「……随分せっかちなのね」
 俺が座ったと同時に星野に質問すると、星野は溜息まじりに言った。
「結論から言うわ。知ってる」
 星野が当たり前だという顔をする。
 ……腹立つ。
「じゃあ誰……「それは言えない」
 星野は俺が言い終わらないうちに結論を述べる。
「どういうことだよ」
「言えない。言ったら私が殺されてしまうわ。殺されるのは別にいいけれど、あんな風に無様に死ぬのは嫌」
 星野が淡々とした口調で言う。



 ……『死ぬのは別にいい』

 殺されてもいい。自殺してもいい。
 でも、汚くは死にたくない。
 綺麗に、殺して。
 星野はそういっている。
 美しさを保ったまま、天国へ逝きたいと願っている。
 
 ……俺の知り合いにもいるなーそう言ってた人。
 ま、その話はまた後で、かな。


「そ、じゃ、いいや。ありがと」
 俺がズボンについた砂を払い落として立ち上がると、星野も立ち上がり、俺に向き直って一言残した。
「頑張ってね」
 と。
「どういう———」
 ことだと聞こうとすると、すでに星野はいなかった。
 俺はぼーっと突っ立っていたが、頭を振り歩き出した。
 もう空は暗い。
 雲がかかっているせいか、月明かりも無いに等しい。
 
————早く帰ろう。

 嫌な悪寒が俺の背筋を走る。
 俺は家に帰ろうと踵を返す。
 家に早く帰る為には、路地裏を通る。









 俺が路地裏に入った瞬間、見えてきたのはおぞましい景色だった。


 赤い髪の女が、人 を 切 り 刻 ん で い た 。
 バラバラに。
 腕はおろか、指一本一本にいたるまで、バラバラに。
 その屍はもう人の形を成していなかった。
「……ッ」
 俺はこみあげてくる吐き気を抑える為に口を手で覆う。
 惨殺していた女は俺に気付いたらしく、切り刻む手を止めて俺に向かって笑みを向けた。

「梓クンだ♪」

 俺は名前を呼ばれた反射か、ビクッと肩を震わせる。
「なんで……俺の…名前…知って……」
 声がかすれる。 
 もう、喉がカラカラだ。
「知ってるよ♪誰よりも知ってる♪」
 俺と同年代だと思われる女は、俺に向かって極上の笑みを向ける。

 ……右手に持っている生首さえなければ美しいと思えただろう。
 生首を持って笑っている美少女。

 ………ホラーだ。

「ね?私が誰だかわっかんないでしょ?」
 女は生首を放り投げると、俺に詰め寄る。
 俺は数歩後ろへ下がったが、女は俺の腕を掴んだ。
「わかんないよね?」
 ……こいつ細い腕してんのに力強ぇ…!!
「わかんねぇ…よ…ッ!」
 俺が痛みをこらえながら言うと女は満足そうに笑った。

「わからないんだ…?」
 笑みは楽しそうな笑いから、怒りの笑みに変化していく。
「私は梓クンのこと、こんなにも愛しているのにッ……?」
 俺の腕を掴む力が増す。
「許さないよ…ッ!許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さないッ!!!!!」

 女は発狂した様に叫ぶと、俺の腕に爪を立てる。
 ぷつっという皮の破ける音とともに、赤い血がしたたる。
「ねぇ……思い出して…?知ってるはずだよ……?」
 女は血を嬉しそうに舐めとりながら、俺を上目使いで見つめてくる。
「誰だよ……っ」
 俺にこんな精神異常者の知り合いはいねぇ!
「なんだ〜思い出せないの?」
 口調とは裏腹に、女の顔は般若の様な顔に変わる。
「思い出さないと殺しちゃうよ?」
 俺の首筋にナイフがそえられる。

 ……怖ぇー
 
 俺は冷や汗を拭う事すらできず、その場に固まる。
「梓クンは綺麗に殺して、私の部屋に飾ってあげる♪」
 女はそんな物騒なことを口走り、首筋にナイフを突き立てる。
 首筋に赤い線が出来た。

 ……そろそろ動かないと、死ぬな。

 俺は妙に冷静な頭を働かし、女を振り払い距離を取る。
「俺は死にたくないんでね」
 

 ———そう、死にたくない。


 ————死ぬのなら、俺がいたという記憶を、証をすべて消してから死ぬ。


 ———それが俺の死ぬときの絶対条件だ。

Re: 日常的非凡。 ( No.17 )
日時: 2011/01/17 21:18
名前: 螢 ◆KsWCjhC.fU (ID: EFzw/I/i)

 女と間合いを取ったのはいいが………

「どうしよう……」

 俺は絶望的状況を一望する。

 相手はナイフを所持。
 しかも、大の男を殺してしまえるほどの実力。

 俺は丸腰で、武器になるものも無し。
 力は十人並み。

「どうして逃げるの?」
 女は今までの笑顔が嘘のように、顔を思い切り歪ませる。
「いや、死にたくないし」
 俺が至極尤もなことを言うと、女は不愉快極まりないといった表情でナイフを振りかざす。
「何で?私、大切にシテアゲルヨ?」 
 女は恍惚とした表情で俺を舐める様に見る。

 ……気持ち悪ィ

 俺は嫌悪の感情を隠すこともせずに女を睨む。
「今すぐ君の呻き声が聞きたいな……梓クン……」
 女は睨まれたことに快感を持ったようで、うっとりとした感情を全面に押し出す。
「ね……今すぐ私のモノになってよ……!」
 女がナイフを俺に突きつける。
「俺は死にたくねぇって何度も言ってんだろ!」
 俺は突きつけられたナイフを思い切り蹴る。
 蹴りは見事に当たり、ナイフは数m飛んでいった。
 
 よし!これで形勢逆転!
 俺が思わずガッツポーズを決めると、女は至極嬉しそうな顔で、ポケットに手を突っ込み、【何か】を取り出す。

「形勢逆転だと思った?残念♪」
 女は【何か】—————銃を俺に突きつけた。

 ………やべぇ

 冷や汗が止まらない。
 喉もカラカラだ。

「私の元に来て……」
 女は俺の耳元で甘く囁く。

 綺麗な声。
 銃さえ無ければの話だが。

「はい、そこまでです」
 俺が死を覚悟したその時、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
「その男を離して下さい」
 その言葉とともに振り下ろされたのは、木刀だった。
「きゃッ」
 女は木刀を手に打たれ、思わず銃を落とす。
 俺はそれをすぐさま蹴り飛ばす。
「ちッ……邪魔されちゃったね……♪続きはまた今度♪」
 女は俺の頬に手を当てて物騒な事を呟くと、闇に姿を消した。


「有り難う御座いました」
 俺は木刀を片手に持った恩人に頭を下げる。
「橘川さん」
 橘川さんは青みがかった黒髪を後ろに払うと、俺に向き直る。
「いえ、無事なら結構です。それより、」
 橘川さんが言葉を止める。
「どうしてあんな状況に?」
「いや、何か家に帰ろうとここ通ったらバラバラ殺人の現場にばったり出くわしてしまいまして」
 俺が有り得なさ過ぎるここまでの経過を話すと、橘川さんは案外すんなり受け入れてくれた。
「棗が何か言ったんですか?」
 俺は橘川さんに聞くと、橘川さんは首を傾げた。
「どうしてですか?」
「いや、いいタイミングで木刀を持っているから……」
 俺は橘川さんの持っている木刀に視線を落とす。
 綺麗だが、橘川さんの汗が染みこんでいるというか……
 味のある木刀だ。
「ああ、私剣道をやっているので。今はランニング中なんです。木刀はもう手放せないモノになっていまして」
 橘川さんは木刀を眺める。
「剣道……」
 意外だ。
 橘川さんって華道とか茶道とかやってそうなのに。
「あんまり、自惚れないでください」
 俺がぼーっとしていると、橘川さんはいきなり口を開いた。
「え?」
「棗君が貴方のことを心配しているとかどうとか」
 橘川さんは綺麗な笑みを浮かべたまま俺に詰め寄る。
「棗君は……渡しませんから……」
 橘川さんが俺を見据える。
 その瞳には憎しみと嫉妬の念が込められていた。
「棗のことが……「好きですよ」
 俺の言葉を遮るように橘川さんが言う。
「棗君が好きなんです。いけませんか?」
 橘川さんは綺麗に笑うと凄みのある声で俺に言った。
 俺は橘川さんの気迫に圧され、縮こまる。
「じゃ、じゃあ俺こっち何で……」
「ええ、気を付けてくださいね」
 ……女性に心配される俺って……
 なんか泣きたくなってきた……

Re: 日常的非凡。 ( No.18 )
日時: 2011/01/17 22:12
名前: 白狐 ◆3t05sh..yw (ID: QdojQKdf)
参照: REBORN!大好き!!(雲雀さんLOVE)

どーもー!白狐です!

ヤンデレ最高♪←
続きが楽しみです☆






これからも頑張ってくださーい!


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