ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 日常的非凡。 完全完結致しました。
- 日時: 2011/01/25 21:37
- 名前: 螢 ◆KsWCjhC.fU (ID: EFzw/I/i)
こんにちは。螢です。
駄文しか書けない駄作者、螢です。ハイ。
今度はヤンデレを書きたいなー…と思ってこのスレッドを立てました。
そう!一時のテンションで立てました!
なので更新は思いついた時にします。すみません(土下座
挨拶がgdgdになってしまったので、注意事項いってみよー!
!attention!注意!
・亀以下の更新とかwマジ無理!→「戻る」クリック!
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大丈夫なお客様は宜しくお願いします!
・お客様・現在4名
・緑紫様(元・ポアロン様)・ ・涼原夏目様・ ・白狐様・ ・アキラ様・
・目次・
登場人物紹介 >>04
日常的平和。 >>06 >>07
日常的非日常。 >>08 >>15 >>16 >>17 >>26 >>27 >>33
日常的人物。 >>35 >>38 >>50 完結。
後日談。 >>51
轟木家。 >>52
梓の過去。 >>53
雪乃の過去。 >>54
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- Re: 日常的非凡。 ( No.4 )
- 日時: 2011/01/16 20:44
- 名前: 螢 ◆KsWCjhC.fU (ID: EFzw/I/i)
・登場人物・
・藍原 梓/アイハラ アズサ 男 17歳
現役高校生。金色に染めた髪にカラコンで銀色にした瞳と目立つ容姿をしているが、常識人。眉目秀麗、成績優秀運動神経抜群。
腹違いの兄と二人暮らし。
・氷室 卯月/ヒムロ ウヅキ 女 17歳
梓と同級。成績優秀な優等生。運動もできる。黒髪を腰まで伸ばしている。瞳は茶色でメガネをかけている。両親が自殺し、現在は一人暮らし。身長は160cm前半。
・藍原 棗/アイハラ ナツメ 男 22歳
梓の腹違いの兄。大学生。明るい茶髪にオレンジに近い茶色の瞳。
成績優秀者で医学の心得あり。身長は180強。
梓と二人暮らし。梓を大切に思っている。
・春日井 命/カスガイ ミコト 女 28歳
梓の叔母。非凡なことにも落ち着いて対応できる。子供っぽいところも多々ある。実年齢より若く見られることが多い。明るい茶色の髪。瞳も茶色。身長は170cmきっかり。柔道・空手を習得している。
梓大好き。
・斉藤 涼介/サイトウ リョウスケ 男 17歳
梓の友達。気立ての良い好青年。黒髪を短めに切っている。身長は180cm弱。天然でクラスの人気者。
・星野 雪乃/ホシノ ユキノ 女 17歳
梓と同級。物静かで落ち着いた印象を与える少女。頭は良いが運動は苦手。クラスの事から裏の事件の事まですべて知っている情報屋。銀髪を横で束ねている。身長は170cm弱。
・橘川 柚子/キッカワ ユズ 女 22歳
棗の大学に通っている学生。青みがかった黒髪を後ろで束ねている。髪は少しウエーブがかかっている。瞳は水色。身長は160cm前半。剣道が得意。
・轟木 夢斗/トドロギ ムト ? ?歳
性別&年齢不詳な変人。いつも何処かをふらふらとうろついている。主に公園に生息。癖っ毛の白銀の髪を首までのばしている。瞳は白濁色。身長は170cmくらい。古風なしゃべり方をする。
・各務 一/カガミ ハジメ 男 22歳
棗と同じ大学に通う学生。裏に知人がいる凄い人。自他ともに認める棗の親友。身長は180㎝強。蜂蜜色の髪を肩まで伸ばしている。瞳は碧。イギリス人とのハーフ。
多分まだまだ増えます。増やして見せる!
- Re: 日常的非凡。 ( No.5 )
- 日時: 2011/01/16 17:33
- 名前: 螢 ◆KsWCjhC.fU (ID: EFzw/I/i)
>>03
なっつめぇぇぇぇえぇぇぇぇぇ!!!!
ってかえええ!?スライディング!?
怪我してない!?
ヤンデレ好きか!そうかそうか!((誰
お気に入り登録thank you♪
うっしゃ!更新頑張るZE☆
- Re: 日常的非凡。 ( No.6 )
- 日時: 2011/01/16 19:39
- 名前: 螢 ◆KsWCjhC.fU (ID: EFzw/I/i)
01.日常的平和。
俺はけたたましい目ざまし時計の音で眠りから引きずり出される。
うざったらしい金髪を後ろに払うと、俺はそろそろ切ろうかと考えながら制服を掴んでリビングに向かった。
俺の髪色は、金。ついでに瞳も銀色だ。
勿論、外人だからではない。俺は純日本人だ。
地毛ではなく、染めた。
理由は言いたくない。
瞳もカラコン。
これも理由は言わない。
どうでもいい昔話だ。
それでも、もう二度と思い出したくないけれど。
「梓!朝メシ出来てるから早く着替えろ」
リビングで、棗が皿をテーブルに置きながら言うが俺はそれをシカトして洗面所に直行した。
俺は顔を洗って、制服に着替えるとリビングに置いてある朝食を無造作にとった。
「梓、おはよう」
「…はよ。」
棗が声を掛けてきてくれるが、俺は低血圧なのでダルい声で応えた。
棗はそれを咎めることはせずに、鞄を引っ掴んで俺に投げつけた。
「時間。そろそろ行かねえとヤバいんじゃねーか?」
「……今何時?」
「8時28分49秒」
俺は棗が言い終わらないうちに家を飛び出した。
「行って来る!」
「おう!遅刻すんなよ」
棗の声が小さく聞こえた。
「お!梓、今日一時間目自習だと♪」
「は……自習?」
なんだよ……あんなに急がなくてよかったのか……!!!
俺は目頭を抑えながら自分の席に着いた。
「藍原君、遅刻ね」
背後からヒヤリと冷たい声がする。
俺が後ろを振り返ると、そこには氷の女王と恐れられる風紀委員長、氷室がいた。
氷室は事務的な笑みを崩さずに、俺に紙とペンを渡す。
「遅刻者はそこに名前を記入してくださいね」
俺は氷室の笑みに内心冷や汗をかきながら、おとなしく名前を書いた。
- Re: 日常的非凡。 ( No.7 )
- 日時: 2011/01/16 20:04
- 名前: 螢 ◆KsWCjhC.fU (ID: EFzw/I/i)
「梓、お前!遅刻したんだ!?勿体ねー!今まで無遅刻だろ?」
涼介が俺の横で騒ぐ。
「あー…そういやそうだったなー」
俺はオレンジ色に染まった綺麗な空を見上げた。
……なんか綺麗過ぎて腹立ってきた。
俺は綺麗過ぎる空が嫌いだ。
「世の中の穢れなんて知らない」
そんなこと言っている気がするから。
腹が立つ。
穢れを知らない奴なんて大嫌いだ。
「俺こっちだから。じゃーなー!」
涼介が俺に向かって思いっきり手を振る。
俺は軽く手を振ると再び歩き出した。
家までに行くまでの帰り道には、あの人がいる公園がいる。
あの人それは————……
「藍原のガキではないか!」
この人。轟木 夢斗。
性別、年齢、ともに不明。
次いでに古風な喋り方をする変人。
「……轟木さんって男なんですか?女なんですか?」
俺は走って向かってくる轟木さんに疑問をぶつける。
轟木さんは悪戯を仕掛けた子供の様な笑顔を俺に向ける。
「謎じゃ!その方が面白いからの♪」
俺の質問は、轟木さんの「面白い」という感情に消された。
「それじゃ、俺は家に帰るんで」
「……棗は元気か?」
轟木さんが変わらぬ笑みで俺に質問を投げつける。
「?元気ですけど」
俺が首を傾げて答えると、轟木さんは「そうか」と言って公園の奥に消えた。
「…ただいまー……」
俺が家の扉の取ってに手を掛けた刹那、物凄い勢いで扉が開いた。
「あっずっさ———!!」
俺はいきなり抱きつかれ、何が何だかわからないうちに家に連れ込まれた。
「久しぶりね!梓!」
「み、命さん……ですか?」
俺は抱きしめられたまま、命さんの顔を見上げる。
「そう♪久しぶり」
命さんは嬉しそうに俺に抱きついてきた。
命さん、もとい、春日井 命。
俺と棗の叔母にあたる人。
現在28歳とのことだが、とてもそうは見えない若々しさ。
せいぜい20代前半に見える。
「命さん、離して下さい!梓が困ってんじゃないですか!」
棗が命さんを俺から引き離してくれた。
命さんが口を尖らせていたのは敢えて無視だ。
「大丈夫か?」
「あ、うん。平気」
俺がにっこりと笑って見せると、棗は安心した様に俺を椅子に座らせる。
「アタシと梓の愛の抱擁を邪魔しないでくれるー?」
命さんが棗に、棘のある声で言うが、棗は俺を庇う様にして立ち、
「梓を窒息死させるつもりですか!?あんたは!」
激怒した。
それはもう絶叫するほどに。
正直俺の耳が無事か心配だ。
「あんたは人より力が強いんだから加減というものを覚えてください!」
棗は命さんの前に仁王立ちをして怒鳴り散らす。
命さんは全く反省していない様だった。
「うるっさいわねーアタシの梓はそんなにヤワじゃないわよー」
いやいやいやいやいやいや!
正直棗が止めてくれてなかったら、俺今頃天に召されてますから!
勿論、口には出していない。
そんなことをしたら、今度は手加減こそしてくれるが、その分長く抱かれてしまう。
「はあ……」
俺の口からは異議では無く、溜息が漏れた。
棗は命さんを追い出すと、俺にもたれかかった。
「はあ……やっと行ってくれた……」
俺はそんな棗の背中を軽くたたき、耳元で呟く。
「ありがと」
棗は俺の言葉にふっと顔を上げると、俺の顔を覗き込んだ。
俺が笑うと、棗も柔らかく笑ってくれた。
こういう時の棗は兄じゃなくて、どっちかというと弟だ。
俺は五歳も年上のはずの兄貴を見つめる。
———可愛い。
疲れて俺にもたれかかる棗は、とても22歳には見えない。
同年代に見えてくる。どっちかっつーと犬っぽいけど。
「お疲れ」
俺が耳元で囁くと、棗は俺にもたれかかったまま、
「ん」
と小さく返事をした。
- Re: 日常的非凡。 ( No.8 )
- 日時: 2011/01/16 21:07
- 名前: 螢 ◆KsWCjhC.fU (ID: EFzw/I/i)
02.日常的非日常。
「梓ー今日さ、俺の通ってる大学の友達が来るんだけど……」
棗が朝食を食べながら俺に話しかける。
「ん、わかった」
俺は棗の言葉を快く受け入れると、卵焼きを口に放り込む。
「そうか、二人来るから。男と女」
棗は嬉しそうに笑うが、俺は棗の言葉に疑問を覚える。
「え?女?」
「そう、女。良いヤツだよ。本当」
棗は嬉しそうに笑うと、食べ終わった皿を持って台所に行った。
———棗に女友達なんていたんだ。
俺はぶっちゃけ驚いていた。
棗は容姿が良いのに異性に疎い。
所謂、「硬派」というヤツだ。
だから、異性の友達等いないと思っていたんだけど。
「以外とタラシ、だったりしてな」
俺は箸を口にくわえたまま呟いた。
「こんにちは。お邪魔します」
棗が言った通りに、人が来た。
「あ、来たか。上がれよ」
棗は嬉しそうな笑みを浮かべて、二人を家に上げた。
「梓、この二人が俺の友達」
梓は笑いながら二人を俺の前に連れてくる。
「僕は橘川 柚子です。どうぞ宜しく」
女の方が、俺に丁寧に頭を下げて挨拶してくる。
俺が軽く会釈しようとした時に
「君が……梓君……」
橘川さんがそう小さく呟いたのが聞こえた。
感情がこもった、恐ろしい声だった気がした。
「俺は各務 一。お前の兄貴と同級だ」
もう一人の男の方が俺に向かって自己紹介してくる。
俺は軽く頭を下げると家を出た。
「どうしたんだ?」
棗が心配そうに聞いてくるが、俺は笑って「散歩」とこたえた。
「暇だ」
三人の時間に俺がいたら邪魔だろうと思って家を出たのはいいけれど……
「暇だ」
俺は再度その言葉を繰り返した。
空はもう暗くなってきている。
「藍原君?」
俺が空を仰いでいると、前方から声が聞こえてきた。
俺は首を元に戻して、その声の主に向かって声を発する。
「星野?」
星野 雪乃。
静かで大人っぽい雰囲気の同級生。
身近な事から大事件の事まで、あらゆる事を把握していることから、ついたあだ名は「情報屋」。
本人はそのあだ名が嫌いではないらしく、皆にそう呼ばせている。
「今外に出ない方がいいよ」
星野は俺とのすれ違いざまに言った。
「え?」
「バラバラ殺人があったんだって。物騒だから家に帰った方がいいよ。お兄さんのお友達もいるんでしょ?」
星野は俺の方を振り返る事もせずに言うと、そのまま歩き出してしまった。
———何で知ってんだ。
俺は内心ツッコミながらも家に帰る為の帰路をたどった。
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