ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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リディラテは微かに笑う 参照300!!
日時: 2011/02/13 12:55
名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
参照: 感動エンドを目指して。

オリキャラ募集は終了いたしました。


【Aerith様】>>10【レイチェル・リーバルトン】 【ヴィオラ様】>>24【ヤマ・ジュヴァイアル】
【繭様】>>36【シオン・レイフィーノ】

—————————————————————————
>>0001 Prologue
>>0002 登場人物
>>0051 用語集
>>0070 フロンティアメンバー説明

—————————————本編—————————————

番外編    - Last War -     

Point I [>>59] Point II [>>61] Point III [>>62] Point IV [>>65]

第一章 『悪魔とダレンと女と武器と』
[>>4][>>5][>>8][>>11][>>18]

第二章 『人里離れた獣の里』
[>>19][>>20][>>21][>>23][>>28]

第三章 『人は獣を呼び、獣は闇を呼ぶ』
[>>32][>>34][>>38][>>40][>>45][>>47][>>50]

第四章 『狂い始める歯車のワルツ』

[>>55][>>57][>>66]

第五章 『フロンティア、本格始動』

[>>69][>>73][>>74][>>77][>>78]

第六章 『フロンティアとエージェント』

[>>80][>>81][>>84][>>87][>>91]

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Re: リディラテは微かに笑う 番外編Up!! ( No.74 )
日時: 2011/02/09 17:21
名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)


起きてみると目の前には女がいた。
見たことのある景色だと思ったら、クロカゲの武器屋だったことに気付き何回戻されたか数えてみる。

まだ眠気が眼を襲うが、そんな事に拘泥している暇では無い。


「ははーん、まさか私の艶麗な姿に眼を奪われそのまま一緒に逃げるシチューエションを想像しているのでしょうか。
 いやだってそれは私に対しての愛と希望を含んだ行動な訳だし、私にも猶予を与えるべきだと思うのよ。
 しかし他にも良い人が居たと思うんだけど何で私なのかなあ、と今でも思っちゃうんだよね
 でも私をどの様な気持ちで選んだのかな、私の良い所を三つ上げ」
「うっさい黙れ」
俺は目の前の女の言葉を刃の様に遮る。
さて起きた事を整理でもしよう。
アンダーソン、もといフロンティアの一員が堕天使となり、襲いかかったが女に止められた。
そして今に至る。

「ははーん…なんて失礼な男の方だこと…」
女はそう自らを棚に上げたながら勝手に話を進めてゆく。
一番面倒なタイプだ、と心の中で拒絶反応も起こすも目の前の女の次の行動が予測できず動こうにも動けない。

「どうでもいいやもう、ソファーで寝てな。」
女はそう飄々と俺に言うと、近くにあった冷めたコーヒーを一口飲み始める。




とても憂鬱だ。

Re: リディラテは微かに笑う 番外編Up!! ( No.75 )
日時: 2011/02/08 21:16
名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
参照: http://ameblo.jp/ff7-perfume-love-y

してその女とは!!?(←黙れおmレッドレディって書いてあるだろよく読めや

軽くナルシですなwレッドレディとやらは。

Re: リディラテは微かに笑う 番外編Up!! ( No.76 )
日時: 2011/02/09 16:32
名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)

>>75

毎度コメントありがとうございます。

この小説も>>400程度で完結させる予定ですので。




最近文がちゃんと書けないなあ・・・スランプか・・・?

Re: リディラテは微かに笑う 番外編Up!! ( No.77 )
日時: 2011/02/09 17:30
名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)


女がコーヒーを口に飲む作業を俺は凝視していた。
しかしそれだけ訊くと俺が悪趣味の変態みたいなので、一応否定はしておこう、俺にそんな趣味は無い。
しかし不思議なものだ。

「………ははーん。」
瞬間、目の前でコーヒーを嗜む女の姿が消えた。
一瞬の出来事に俺は困惑を隠せず、嫌な汗が全身から噴出す。

「………な……!?」
クロカゲの武器屋は一瞬にして女の居た部分だけが激しく刈り取られる。
木製の床板はまるで重い何かを高い所から落とした様に深く下に潰れている。
しかし場の状況を一つずつ説明して行くのなら、とても時間が必要だろう。

「………やっべぇ……」
好奇心を抱く胸とは違い、頭には不安がよぎった。
寂寥感溢れる場の空気はシーンとしており、女の居た場からは冷たい空気が流れてくる。
しかしそんな事に疑問を抱いている場合では無い。
忽然と消えた女の姿を捜し出さなければ。

「助けてくれたのあいつだしなあ…助けるか。」
面倒臭そうに俺はヒーローを気取ってみる事を今日だけ選んだ。





「…どこだ……?」
俺はボロボロと崩れた床下に潜入してみる。
いかにも泥棒が潜んでそうな床下は恐ろしい程汚く、ネズミが何度も横を通り過ぎる。
しかし女の姿はどこにも無く、虚空が悲しくヒュウと返事をするだけ。
女が消えた時の状況をまた考えてみると、上に消えたのか下に消えたのかが良くわからなかった。
そして女の姿が消えた直後に見えたのは崩れた床下と割れたコップ。


捜索を続けていると、良くわからない場所に至りつく。
崩れた場所とは離れているのに、壊れた鉄芯を見つける。
不自然に破壊された鉄芯は、今さっき起こった事件と何か結びつきそうだ。

「…おっとストップだ、少年。」
後ろから若々しい青年の声が聞こえた。
そして背中には冷えた鉄の様な感触が服から伝わる。

Re: リディラテは微かに笑う 番外編Up!! ( No.78 )
日時: 2011/02/09 19:08
名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)



冷たい鉄の正体は拳銃だった。
このゼロ距離で拳銃を撃たれてみれば、俺は見事に散るだろう。
しかしネガティブ思考で考えるのでなく、ポジティブに助かる方法を考えてみよう。
………しかし何も浮かばない、それと同時に汗が全身から噴出す。
これが世間での“絶体絶命”なのか、と無駄なところに俺は感心してみる。

「……あんた、誰だ?…」
俺は後ろで拳銃を構えている男に尋ねる。
しかし質問というわけではなく、相手の詳細を知る事で心に余裕が出来る。

「答える義理じゃないな、ただ女をさらった団体のメンバー、とだけは言って置こうか……少年。」
男はそう簡単に質問に答えると、顔を見なくても分かる様にフッと俺を鼻で笑う。

「まあこんな狭苦しい場所で話すのもどうかと僕は思う、だから外にでも出ないかい?少年。」
男はそう尋ねると俺は頷いた。







外。
冷えた空気が背中を刺激する中、男は拳銃を飄々と確認する。

「さて少年、女…いやレッドレディを帰してほしければ、私とのしょうぶに勝利するがいい。
 勝負に敗衄を飾った私は敗衄の通りレッドレディからは身を引こう。
 最後に言う 私の名前はホワイト ただ一つのために全力を尽くす者だ。」
男は簡単そうに自己紹介や女の詳細を語った。
しかしそれが俺の勝利に繋がる訳では無く、名刺交換の様な者だ。

「さて少年 いやダレン君。」
ホワイトは不敵な笑みを浮かべそう言葉を発した。
何故俺の名前を知っている。
不可思議なオーラを纏ったホワイトには何も質問できる事は無かった。
今俺がやるべき事は、この男ホワイトの勝利する事ただそれだけだ。

「ああ、そうかい そうかい…じゃあ“殺せば”いいんだよな?」


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