ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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【参照】五つの光、クリスティン。 【500だとぅっ!?】
日時: 2011/05/04 16:55
名前: 楓 ◆nxYfjsTN/c (ID: 3lmdTyLL)

こんにちは!(普通〜という突っ込みはなしでw
始めましての方もそうでない方もクリック、心より感謝します。

駄文小説書き、楓と申します。
今回は冒険モノをちょこちょこーっと書かせてもらいます。
もしよければ読んでやってください。

◆注意◆
・楓、または楓の書く小説がとてつもなく嫌いだという方、
 プラウザバックをお願いします。
・荒らしてやんよ!という方は、即、電源ボタンの長押しを推奨しまs
(ry

◇お客様◇(オリキャラ投下して下さった方も)
冥様 朔様 ヴィオラ様 風様 レイビ様 朝霧様 ネズミ様

□頂き物□
朔様作:エリアル・ミック >>24
夕詠様作:歌詞 >>62
朱音様作:マナ・レクロエム >>63

■プロローグ >>1
1章■初めと始まり >>2*>>3*>>4*>>5
2章■ゴールドミレ-金の国- >>8*>>12*>>15*>>17*>>19*>>20*>>23*>>25
3章■ファム‐土の国‐>>26*>>36*>>37*>>38*>>39*>>44*>>50*>>57*>>59*>>60*>>61*>>66*>>70*>>73
4章■ウォータールージュ-水の国-
>>77*>>78*>>81*>>82*>>83

オリキャラ募集 >>6

thanks! オリキャラ(登場→◎ 名前のみ登場→○)
冥様 シオン・スコーフィ >>7
朔様 リリバ・ヴェレンジェ >>9
ヴィオラ様 ヤマ・ジュヴァイアル >>10
風様 フィアンマ・サキアス >>14
レイビ様 ガーネル・ダット >>16
朝霞様 エイジ・ミーシャ >>21
ネズミ様 ザジ >>67
コメント、頂けると泣いて喜びます←

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Re: 五つの光、クリスティン。 お知らせ有 ( No.57 )
日時: 2011/02/26 15:29
名前: 楓 ◆nxYfjsTN/c (ID: 3lmdTyLL)

取り敢えず、一度リリバの家に戻ることにした俺達は帰り道こんな話をした。

「白蛇とやら…許しておけぬな」
とフィアンマ。フィアンマは白蛇に憤りを感じているようだ。刀を抜刀し振り回している。

「ちょ…危ないわよ、許せない気持ちは分かるけど!」
その刀にびくびくとしているエリアルも怒っているようでツインテールがいつもより立っているような気がした。歩き方もどすどすと音がしそうだ。


俺は、というと。金雀と戦ったときの記憶のフラッシュバックをたどっていた。
ここはファム、土の国。土に強いものって、なんだっけ。必死に記憶の糸をたどり寄せ、
考えていた。

「…ス、クリスってば!」
エリアルが話しかけてくるのにも気が付かなかった。びくっと体をさせて振り返る。
そこにはいつもと違う、真剣な目つきのエリアルがあった。
「絶対。絶対倒そうね、クリス」
そこには決意の色も現れていた。周りの牛達が静かになり、農作物も風で揺れていた。

リリバの家が見えてくるとリリバは外に出ていた。何やら神妙な顔つきで、青ざめていた。
「なんか動物達の様子が変なんです。何かの前兆みたいな」
確かに牛達は固まって座っている。隅のほうに。

「何か…あったんですか?」
怒りの色を見せている俺達の顔を見て悟ったようにリリバは話しかける。

エリアルもフィアンマも俺も下を見、目を逸らす。
「何か…あったんですね!?教えてください!私も協力したいんです!」

Re: 五つの光、クリスティン。  ( No.58 )
日時: 2011/02/26 15:30
名前: 楓 ◆nxYfjsTN/c (ID: 3lmdTyLL)

レイビさん

有難う御座います^^
頑張ります(`・ω・´)

Re: 五つの光、クリスティン。  ( No.59 )
日時: 2011/03/05 15:25
名前: 楓 ◆nxYfjsTN/c (ID: 3lmdTyLL)

俺は歩きながら、全員に全ての作戦を話す。
それを聞いてエリアルは頭に?を浮かべたようだったが、あとでリリバがしっかり説明
してくれるだろう。

牛達の様子はまだ変わらない。
白蛇にも関係あるのだろうか。風が吹き始めた。空も西から黒い雲が流れて来、
昼なのに真っ暗になった畑は確かに何かが出そうだ。

「この先真っ直ぐ行ったところに石があるんです。その石を押せばいいんですよ」
後ろ歩きをしながら人差し指を立てて説明している。
そのようすは先生のようだ。

俺は、リリバが転びそうだ、とか思いながら空を見上げた。
——嫌な天気だ。

「ふぎゃっ」
リリバが長い髪をふわりとさせ、思いっきり顔から転んだ。
嗚呼、やっぱりな。

「大丈夫で御座るか?今から白蛇とやらを倒しに行くのであろう?しっかりせねばな」
「すみません〜」

鼻を押さえながら歩くリリバは何かを見つけたように遠くを指差す。

「あ、あれです。アレを押すと祠へ繋がります!」
指差した向こうには大きな石。…ああ、岩と言ったほうがあっているな。
フィアンマが疾風のように走り岩に飛び乗る。

ガシャコーンと岩ではないような音がし、かなりの大きさの穴が開いた。

バックのなかの剣は光を増しているようだ。
少なくともハーベリンからもらった、リリバの父、グレイの形見が剣に近づいたときよりは
強く光っている。

俺が先頭に行き、奥へ奥へ進んでいく。
地下水が垂れているのか、水が滴る音が聞こえ、狭く暗い洞穴いっぱいに
響いている。

剣の光を頼りにし、前に進むと壁に当たった。

“この地に住まう白き蛇 それは我らに豊作をもたらさん
それいる所 よく肥えた土地也”

——ビンゴ!
俺の推測が当たったので、全員がニヤリと笑った。


…!?
地震だ。しかもかなり揺れているようだ。

立っているのも困難で、上からもぱらり、ぱらりと土が落ちてきている。
崩れてしまうかもしれない。

…だが。

向こうから地面を這わせ、大きなものが近づいてくる音がしている。


「きっとあれが…白蛇です…!」
リリバの恐怖と少しの興奮の色の見える顔が見えた。

Re: 五つの光、クリスティン。  ( No.60 )
日時: 2011/03/05 19:17
名前: 楓 ◆nxYfjsTN/c (ID: 3lmdTyLL)

「オ主、何者ダ?」

金雀の時のような片言のしゃべり方で近づいてくる。目は赤く、大きさは10メートルほどだ。

「名乗るものでもないでござるな」
わくわくとしているフィアンマは刀を抜き、前を見据えている。

女二人はごそごそとかばんを探る。
「…ン?オ主、金雀ヲ倒シテオルナ?」
剣をみた白蛇は少し驚いたような顔をしていたようだったが気を取り直し、こう続ける。
「ダガ、アイツヨリモ俺ハ強イゾ?」

「いっけーっ!」
言い終わるか言い終わらないかの間にエリアルが大きな声を上げて手を振り下げた。
手からは数々の黒いような茶色いような小さな丸いものが握られていた。

それが宙をまい、なかなかの速度で白蛇にぶつかったので白蛇は何かの飛び道具かと内心
びくり、としたようだった。だが、自分の身体になにも傷が付いていないのに気づいて

「ソンナ物デ俺ヲ倒セルトデモ…?フハハハハッ!笑ワセンジャネェ!」
と嘲笑した。

「フィアンマ、お前の戦いたかった相手だぞ?存分にどーぞ」
俺はそういい、座り込む。フィアンマなら一人で大丈夫だ。絶対。
白蛇はなめられたと思いかなり怒っている様で、怒りの四つ角を立てている。

「では遠慮なく、戦わせてもらおう」
いつもの温厚な雰囲気のフィアンマは一変、戦闘モードのフィアンマに変わる。

取り敢えず、真正面から向かおうという単純な戦闘態勢から始まった。
左足でぐいと地面をけり、顔の近くまで飛びあがると右上から斜めに切ろうと
刀をふる。
そこで白蛇の尻尾がフィアンマをアタック!
右から殴られたフィアンマは左に吹っ飛び、髪も乱れている。
なりふり構わず、その反動から白蛇のほうに吹っ飛んでいった。
だが狙いは外れ、前を横切ってしまった。

白蛇からも笑みが漏れる。

「頑張ってくださいっ!」

リリバの応援の声が聞こえると共に腹の部分が切れた。

横切っただけではなく、切っていたのだ。
流石、フィアンマだ。

Re: 五つの光、クリスティン。  ( No.61 )
日時: 2011/03/06 13:44
名前: 楓 ◆nxYfjsTN/c (ID: 3lmdTyLL)

そこで相当お怒りになったようで、白いからだが少し赤くなっているようだった。

「ソロソロ、本気ヲ出ソウカ…ッ」
そういうとリリバを睨む。ぎろり、と。

そこで俺達は思い出す。あのハーベリンの言葉をだ。
俺達は口々に叫ぶ。

「リリバ!目を閉じろ!」
「リリバちゃん!」
「リリバ殿!!」

しかし、俺達は気付くのが遅すぎた。

「なんですk
最後まで言い終わらないうちに固まってしまったのだ。

石になったリリバは地面に倒れた。

そう。白蛇の能力を忘れていた。目を見ると、石になってしまうのだ。

「リリバちゃん…!」
エリアルが駆け寄り、リリバを安全なところに置く。

「てめぇ…」
俺はかっと目を見開き飛び掛った。無意識にこんな言葉を発する。
「召還、獣・金雀っ!!」

手にした剣から凄い光と力が飛び出し、俺は飛ばされないように足を地面にしっかりとつける。
金雀だ。確か原子レベルに分解されて吸収されたのだった。

「行け、金雀」
俺は命令を下す。金雀はこの前の戦いとは違い素直に従った。
大きな翼を広げ突っ込む。ただ大きな翼はこの狭い空間からすると少し不利だ。

光を守っているもの同志の戦いが行われる。
「拙者も行く」
短い言葉を残してフィアンマも行く。

——そうだ、俺も。
2人と1体がかりで倒しにかかるが、金雀は狭い空間が仇となり、
俺達は奴の目を気にしながらであまり動けない。

その時に地面の動く音が聞こえた。
——来た
俺、フィアンマ、そしてエリアルがニヤリと笑った。


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