ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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白黒人間。
日時: 2011/03/09 21:52
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: j553wc0m)

 ——彼が堕ちたのは、それからだ。



初めまして紫です。ゆかりでもむらさきでも何でもいいです。
前の名前とはグッバーイ☆しました。分かる人には分かる…はず。気づかなくてもいいです。
今回の小説は似合わないファンタジー小説と更に最近やってない三人称。てか最近小説も書けなかったんですけど。


色々矛盾してたり誤字があったりと見苦しい所が多数あると思うのですが「こいつバカだろwww」と罵ってあげて下さい。



目次、

序章【ホワイトブック】 >>1
一話 【ドリームワールド】
1 >>2 2 >>3 3 >>4 4 >>5 5 >>8 6 >>9 7 >>10 8 >>11 9 >>12
二話 【アイアム?】
10 >>13 11 >>15 12 >>16 13 >>17 14 >>18 15 >>19 16 >>21 17 >>22 18 >>23

おまけ
現時点のまとめ >>20



お客様、
AW工作員さん

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Re: 白黒人間。 ( No.20 )
日時: 2011/03/03 21:51
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: j553wc0m)

読者の皆さん只今混乱してそうですね。そこで解説。

田原優(主人公) 男 
∟小説家志望、願ったら実現できる、異次元移動
ヴィーナス(妖精) 女 
∟妖精、剣の扱いに慣れてる、妖精の村の少女
ヴィーナス(少女) 女
∟出会いの町の少女、出会いの町にてレジェと出会う
レジェ・グリートル 男
∟出会いの町で少女と出会い助ける、何か目的ある

梟(喋る) オス
∟優に色々尽くす、不明

ヴィーナスは二人居ます。大きいヴィーナス小さいヴィーナスとか妖精ヴィーナス人間ヴィーナスとかと区別してください。

今の時点で妖精ヴィーナスと優は共に行動してます。
そして人間ヴィーナスとレジェは共に行動してます。

一応現時点でのまとめってことで。

あと遅すぎですけど参照140突破ありがとうございます。その半分が自分で開いてるとか言う現実は認めたくない。

Re: 白黒人間。 ( No.21 )
日時: 2011/03/04 20:25
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: j553wc0m)

 「まあ、確かに隙だらけだけどねー。別に戦おうとか思わないし」
「危機感が足りないのよ、アンタ」

田原優は納得するが戦う気が無い事をヴィーナスに告げる。その田原優の無鉄砲さを見て、ヴィーナスは本日何回目かの溜息を吐いた。
 そして、腰に手を当てて真剣に田原優の顔を見て言葉を投げる。
 
「こちらに戦う気が無くてもさっきの盗賊みたいな野蛮な奴がいくらでも居るんだよ? ある程度強くないとダメなのよ」
「でも俺は大丈夫だからさ」

微笑んで言う田原優にこれまで以上に大きな溜息を吐いて、それから顔に笑みを作り、馬鹿にする様に笑う。

「死んでも知らないからねー」

 
 「そういや、こっからどこ行くんだ?」

 先程の街を出て、重い荷物を持って草原を歩く二人。草原から見る街は、大きい城の様な建物が目立っている。
 珍しい物を見る様に、顔を左右に何回も回している田原優は、ふと気付いたかの様にヴィーナスに声を掛けた。

「何言ってんの、戻るに決まってるでしょ。村に」

と、自分の正面だけを向いて凄いスピードで歩いているヴィーナス。田原優は、景色を目に治めている事もあり、ヴィーナスとの距離がかなり離れていた。 
 
 

Re: 白黒人間。 ( No.22 )
日時: 2011/03/07 19:16
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: j553wc0m)

 「ただいまー」

ヴィーナスは、集落の様な村にある、テントや藁で組み立てられている自らの家の扉を開き、言葉を出す。

「お帰りヴィーナス。後ろの方は……っ!?」

美しい女性が、編み物をしながらいつも通りの過程を行った。綺麗な、落ち着いた笑顔で。ヴィーナスが連れている後ろの田原優には驚いているのだが。

「や、どうもお久しぶりで。アフロディーテさん」
「そ、その名前は……」

驚く彼女に、田原優は美の神様の名前を言う。彼女は、少し頬を紅潮させ照れる。
 アフロディーテ。目の前に居る、妖艶な美女の名前である。髪型は、水色の長い髪を金色の髪留めで高く上に纏めている。瞳の色は、ヴィーナスと同じく神秘的な藍色で、背中にある羽の色はこちらもヴィーナスと同じ有色透明の黄緑だ。
服装は、白を基調とした、青や赤紫と落ち着いた格好である。

 「でぃーちゃん綺麗だからいいじゃないのよー。私とお揃いで美の神様だしね」
「で、でも……」

ヴィーナスが友好的にアフロディーテに近づき、褒める。だがその言葉はアフロディーテには効果がない。褒められて喜ぶどころか、整った綺麗な顔を恥ずかしげに紅潮させ、困惑した顔を田原優に向けるアフロディーテだったのである。

 「そんなでぃーちゃんが可愛いッ!」
「ヴィーナス……恥ずかしい」

 照れるアフロディーテを見て、ヴィーナスは思い切り抱きつく。アフロディーテは、いきなり抱きつかれて一瞬よろめいたが、体制を建て直しヴィーナスに困惑の眼差しを向けた。
 田原優もどう接しればいいのか分からず、ヴィーナスとアフロディーテの仲睦まじい光景を微笑みながら見るだけであった。

 

Re: 白黒人間。 ( No.23 )
日時: 2011/03/09 21:51
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: j553wc0m)

 「でぃーちゃんでぃーちゃんでぃーちゃんッ!」
「どうしたの? そんなに慌てて」

ヴィーナスの慌てた様な声と、アフロディーテの穏やかな声がいつもの朝を彩る。
 落ち着いてアフロディーテがヴィーナスに訊くと、ヴィーナスは真っ青な顔で、言葉を出した。

「優が、居ないの」



 痛い視線に歓迎された彼、田原優がこの村に来たのは、一週間前。村の少女、ヴィーナスがまた田原優を連れて来た訳である。そして、消えたのは二回目。喧嘩したあの日と違って、唐突に、静かに彼は消えた。
 田原優が居ない間の村は、とても活発な村になっていた。只二人を除いては。無論、アフロディーテとヴィーナスである。他の村人はまるで田原優に投げた嫌味な視線が嘘の様に穏やかだった。


 「また……どこに行ったんだろうね」

窓辺で、心配そうに空を見るヴィーナス。

「ヴィーナス、落ち着かないわね」

落ち着いた口調でアフロディーテが編み物を編む。器用に手を動かしながらヴィーナスと会話を始めるアフロディーテ。

「……私はいつでも落ち着いてるわよ」
「嘘。いつもより悲しそう。好きなのは分かるけど村の皆に敵対心向けられても困るわよ?」

ぶっきらぼうにそう言い放つヴィーナスに、力強く言葉を向けるアフロディーテ。
 その言葉の後に少しの沈黙が続き、空気が少し悪くなる。


 そんな時に、『彼』はフラフラとこの村に訪れてきた。

Re: 白黒人間。 ( No.24 )
日時: 2011/03/11 16:59
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: j553wc0m)

 ヴィーナスとアフロディーテの家の扉を開く人物が居た。
 憂鬱なヴィーナスは目に輝きを取り戻し、振り向く。アフロディーテは落ち着いて扉の方を見る。

 「どうもこんにちはー」
「何かこの村怖い……」

扉を開いた本人を見て、ヴィーナスは残念そうに肩を落とし、また憂鬱モードに戻る。それを見た銀髪の青年と栗色の髪をした少女は、不思議そうな、申し訳なさそうな顔をしてアフロディーテにお辞儀をした。

 「いえ、大丈夫です」
「でぃーちゃん、私部屋行っとくよ」

アフロディーテは、少し焦った様子で青年達に返事を返す。ヴィーナスは、不機嫌そうにその場から立ち去ろうとする。

「え、ちょっとヴィーナス……」

アフロディーテは涙ぐみながら、ヴィーナスの長い髪を掴んで助けを求める。ヴィーナスは、そんなアフロディーテを見て大きい溜息を吐いて大きい木製のテーブルに同じく木製のイスを二人分出して、自分の席に思い切り音を立てて座る。
そんなヴィーナスに少女はおどおどとした様子でヴィーナスを見る。ヴィーナスはそんな視線を感じようともしない。





 


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