ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 白黒人間。
- 日時: 2011/03/09 21:52
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: j553wc0m)
——彼が堕ちたのは、それからだ。
.
初めまして紫です。ゆかりでもむらさきでも何でもいいです。
前の名前とはグッバーイ☆しました。分かる人には分かる…はず。気づかなくてもいいです。
今回の小説は似合わないファンタジー小説と更に最近やってない三人称。てか最近小説も書けなかったんですけど。
色々矛盾してたり誤字があったりと見苦しい所が多数あると思うのですが「こいつバカだろwww」と罵ってあげて下さい。
.
目次、
序章【ホワイトブック】 >>1
一話 【ドリームワールド】
1 >>2 2 >>3 3 >>4 4 >>5 5 >>8 6 >>9 7 >>10 8 >>11 9 >>12
二話 【アイアム?】
10 >>13 11 >>15 12 >>16 13 >>17 14 >>18 15 >>19 16 >>21 17 >>22 18 >>23
おまけ
現時点のまとめ >>20
.
お客様、
AW工作員さん
- Re: 白黒人間。 ( No.5 )
- 日時: 2011/02/19 22:18
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: VmnQ.FWP)
三日前。
彼こと田原優は紫髪の彼女に介抱された。起きたら先程の様に顔の近くに一つの少女の顔。
「わーお、貴方って少し変わってるのね」
これが彼女の第一声。田原優の彼女への第一印象は『なんて失礼な奴』だった。だが命の恩人だから文句は言えない。
だが。彼とは違う人種の彼女らには冗談すらも通じない様だ。ちょっとした冗談で怒ってしまうと言う現状。
彼は黙ってただ佇んでいた。朝は朝ご飯でも食べるべきであるのに、彼は佇む。
何を考えていたのか、彼は猫背で部屋を出る。
そして、朝食が用意されている広いテーブルとセットのイスに尻を置く。木製スプーンを手に取り、黙々と用意された朝食を口に放り込む。目の前で苛立ちながら頬杖をつく彼女。様子は上機嫌どころかそれ以下で、話しかけたら怒鳴られてもおかしくない程である。
朝食を全て食べ終わり、その場を立って彼女に一声かける田原優。
「今日手伝う事ある?」
「……食器洗うだけでいいよ」
彼女が放つ、怒りの籠った声。それは明らかに田原優と言う人物と一緒に居る事を拒んでいる事が分かる。
田原優は仕方なく、今日三回目の溜息を吐き、家の外へと出る。
彼が外に出ると、村人の突き刺すような視線が彼に向けられる。だがそれをものともせず、彼は村の外へ出る。
彼は足をフラフラとさせ、引き込まれるかの様に森の方向へ向かう。
- Re: 白黒人間。 ( No.6 )
- 日時: 2011/02/08 21:26
- 名前: AW工作員 (ID: 3JtB6P.q)
こんばんわ^^
来ちゃいましたw
ファンタジーって結構難しそうですよね。。
でも、表現力があって凄いと思います^▽^
小説家志望の人を小説の登場人物にする発想も面白いです!
>「いいじゃーん、別に減るもんじゃないし!」
>「俺のプライドが減るわ」
このやりとり好きです(笑)
お気に入り登録させていただきますね♪
- Re: 白黒人間。 ( No.7 )
- 日時: 2011/02/09 21:10
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: GPHHIdp4)
>>6
ここここんばんは! 返信遅れてすいません。
ファンタジーと言うより三人称がうがぁぁってなります。つまり大変です。
表現力だなんて滅相もない! …頑張ってますが。
小説家志望の子じゃないとこの世界は成り立たないと直感が教えてくれました(・ω・`)
そこのやり取りは普通の会話らしくしてみました。平和な部分は少なさそうな気がするので。
お気に入り登録と言う文字を見ただけで感動して号泣できます。
では本当にありがとうございました。
- Re: 白黒人間。 ( No.8 )
- 日時: 2011/02/19 22:19
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: VmnQ.FWP)
彼は、フラフラと、フラフラと。
酒に酔った中年男性を思い浮かべる千鳥足で、森のある方向へ足を動かす。
森に足を踏み入れ、上を見上げる。自分よりずっと高い樹の天辺を田原優は見て、また、顔を足に向けた。俯いたまま、また彼は歩き出す。
黙々と歩いていく内に、森が顔を見せる。
光る湖や、小さな動物。その暗い森には、明るく、微笑ましい景色が広がっていた。深緑の葉が、風に揺れる。だが、それも束の間。
あっと言う間に日は沈み、暗い森が何も見えない程暗くなったのはすぐの事だった。
何も見えない森の中、適当に足を動かす。気分も重くなり、昼になかった筈の空腹もやってき、田原優の体力は、限界状態である。
その刹那。
——白く、まばゆい光。
いつかの物語の時の様なその光は、すぐに収まり、その光の代わりに居たのは、一羽の梟。
田原優は、驚いて目を開く。だが、その梟を見て溜息を一つ吐き出し、方向を変えて歩き出そうと一歩踏み出す。
「待て待て、少しくらい話を聞け」
梟は、人間の言葉を喋り出した。
- Re: 白黒人間。 ( No.9 )
- 日時: 2011/02/19 22:21
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: VmnQ.FWP)
「誰と言うか何と言うか……」
「誰と聞いても梟としか答えられんぞ」
「そんな事訊いてねぇよ」
少し驚きを見せ、梟と自然に会話する田原優。会話は自然でも見た目は全く不自然である。
「まあ、お喋りはここまでにしよう」
「お前に対しての疑問しかぶつけてないけどな」
真剣に取り仕切る梟。それを簡単に破ろうとする田原優。だが、それはいとも簡単に無視され、梟は話を続けた。
「——お前は、神だ」
少しの間を空け、空気を吸って梟は言葉を出した。
その言葉は唐突で彼の頭には吸い込まれなかった。逆に疑問の数々が一気に出てきただけだった。
「変な顔だな。まあ、無理もないが」
「神って、何でそう言う事に」
「神って言うのは巨大すぎたな。創造主?」
「それも十分巨大っつの。てかそんくらい凄いんなら俺、もっとデビューしてたはずだろ?」
田原優の疑問に、少し黙る梟。そして、重そうに口を開いた。
「封印したんだよ、その力。本当の神様がな」
「はあ。何で封印したかな」
梟が真面目な顔をして言うが、田原優は子供の様に困り顔をして溜息を吐く。
「そういう事じゃない。お前頭悪いだろ」
「梟に言われたかねーよ」
梟は呆れた声を出すが、田原優は怪訝な顔をして言い返す。
「お前、何で今現実離れした場所に居るのか考えてみろ」
「封印した俺の力だろ? そんな事分かってる前提で今までの事言ってたんだよ」
「最初から本題言わないとお前空腹でぶっ倒れるぞ」
「んな訳ねーだろっ……?」
梟の言葉が、本当に変わった。
その場で田原優はバランスを崩し、音を立てて倒れた。
この掲示板は過去ログ化されています。