ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ヴェルデュキア戦記
日時: 2011/03/20 13:43
名前: Ley ◆SAvQ/U.Sqg (ID: BL8fZ.Pl)

一人の賞金稼ぎの物語。

Killzone3やってます 接近戦を目的としながらノーマルをプレイ中。
オンもやりたいですねー。

ヘルガスト発見→2人、3人居る→一人は銃で撃って、2人はL1(接近戦)で殺ります(キリッ
効率悪いけど楽しいんですよこれが。


複雑・ファジーにて「銃弾の雨」を執筆中。



_______Index__.〆

特産品 >>4
・Monster Book >>18

————————————
ロイ・サヴィリティ・ギルヘム {>>27}

プロローグ >>1

第一編 「不明瞭な方程式」 >>2>>3>>6
第二編 「追憶」 >>8>>12>>13>>15
第三編 「魔術師達」 >>16>>19>>20>>23>>25
第四編 「国境を超えて」 >>26>>28>>30>>31>>32
第五編 「崩壊の末路」 >>33

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Re: ヴェルデュキア戦記 第三編邂逅! ( No.19 )
日時: 2011/03/05 16:48
名前: Ley ◆SAvQ/U.Sqg (ID: BL8fZ.Pl)
参照: 大陸の名前とかには由来があるので調べてみるのも良いかも。



フレンダに行くままにライ達は直射日光を恐れ走る。
平原ならではの新鮮な空気が頬に当たり、少し肌寒くなってくる。
やがてフレンダは先に木陰に着くと、此方に向けて手を振る。

横で一緒に木陰へと走るオスカーはフレンダの顔を見て、苦虫を噛む様な顔で木陰にダイブした。

太陽の日差しを浴びて憔悴する時とは一転して、涼しさが再び体を抱擁する。
何故か木陰で座り込むと、冷たい風が頬を刺激する。
フレンダは満面の笑みを浮かばせながら、こう言った。

「暫く此処に居てもいいんじゃないかしら?」
オスカーは、少し焦った表情をして、こう返事をした。

「さっさと骨の穴を抜けねぇと、夜のハルモニア平原は恐ろしいんだぜぇ?」
オスカーの言う通りだ。
夜のハルモニア平原は、毒トカゲが呼ぶ竜や大蛇がうろつく時間帯である。
すなわち夜のハルモニア平原を移動するのは、即ち死を意味する。

「ああ、今までの旅人の様に死に悶えるのは勘弁だ。」
ライは肩を竦めてそう言うと、遠くを凛々しい目で見る。





「あー…… 旅で結構辛いものなのね。」
フレンダはそう言い、木陰に寝転がると目を瞑った。

Re: ヴェルデュキア戦記 第三編邂逅! ( No.20 )
日時: 2011/03/06 20:41
名前: Ley ◆SAvQ/U.Sqg (ID: BL8fZ.Pl)


太陽が放つ煉獄の光も段々と薄まってくる。
気がつけば業火を散らす炎も消え、静まり返った平原。
フレンダに釣られ目を瞑ってから何時間が経たのだろうか。

「ふぁぁ…… おーいフレンダ、オスカー…おきろー…」
まだ残る眠気を俺は必死に抑えながら、フレンダとオスカーの体を揺さぶる。
もう夜になるので、危険性が増す時間帯をどうにか避けるべきだと思い、早めにここから退散するのが得策だろう。
そろそろ日も暮れる。 さっきの話の様に竜や大蛇から逃れなければ。

「あー…? あ、もう夜になるのか!? 早く骨の穴に…!」
オスカーは焦りながら準備をしながら、あたりを見渡す。
「…ねむい、けど……夜…? じゃ、いこーか。」
オスカー同様フレンダも眠気を残しつつ目を開ける。
光もうっすらと消え始め、危険もそれ同様に増す。

「早く! 早く退散すっぞ!」
オスカーに取り付いていた眠気は何処に行ったのやら、一転して逃走心がとても露わになっている。

「ああ、荷物は持ったか! 行く…」
俺が言葉を全て吐き出そうとした瞬間だった。

「ライ! 後ろを見て!」
フレンダが焦りの意を込めて放った言葉に咄嗟に反応する。
振り返ると、恐れていた—————————————竜が牙を露わにしていた。





Re: ヴェルデュキア戦記 第三編邂逅! ( No.21 )
日時: 2011/03/06 20:41
名前: Ley ◆SAvQ/U.Sqg (ID: BL8fZ.Pl)

修正完了! 参照100突破! Thanks!

Re: ヴェルデュキア戦記 参照100…突破…w ( No.22 )
日時: 2011/03/10 19:32
名前: Ley ◆SAvQ/U.Sqg (ID: BL8fZ.Pl)

よし 更新しようじゃまいか。

Re: ヴェルデュキア戦記 参照100…突破…w ( No.23 )
日時: 2011/03/12 19:02
名前: Ley ◆SAvQ/U.Sqg (ID: BL8fZ.Pl)



竜の牙には赤黒い液体が付着していた。
俗に言う血だと思ったが…そんな事を易々と考える余裕は存在していない訳で。
見るからに暗澹な色をした竜の鱗は、

「この竜は…… ウロボロス教団が所有していると言われている魔術的生物か……!」
オスカーは全てを知っている様な口ぶりで詳細を示唆している。
ウロボロス教団。
エエカトル大陸全てに支部を存在させ、ネメシスに本部が存在している大規模教団。
魔術的生物を作り出し、人を洗脳して手中に収めたり、土地を奪ったりと…人が倦厭とする事しか基本はやらない。
そして名を聞いた者達は皆消息を絶っている……

「おいオスカー! その情報…本当なんだな!」
ライは自分の剣を竜に向けながら、顔を横にしてオスカーに喋りかける。
フレンダはその状況に屈する事無く、大剣を構えている。
気付けば周りの静けさも一段と怖さを上げ、先ほどの灼熱は何処へやら、と肌寒くなるほど気温が下がっている様だ。


「グォォォォォォッォォォオォォッァァァァァァァアア!」
耳を塞ぎたく成程の唸り声を轟かせると、竜は目を輝かせオスカーをジロリと睨む。
巨大な口からは牙を辿り異様な色をした涎がドロリと粘粘しい雰囲気をただよせる様に青臭い草に囲まれた地面にへと垂れる。
その小さな仕草が恐怖感を煽り、冷や汗をかいてしまう。

「……オスカーァァァァ!」
ライは途端に大声を出すと、オスカーが懐から短銃を取り出し構える。










乾いた音が響いた。


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