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ヴェルデュキア戦記
日時: 2011/03/20 13:43
名前: Ley ◆SAvQ/U.Sqg (ID: BL8fZ.Pl)

一人の賞金稼ぎの物語。

Killzone3やってます 接近戦を目的としながらノーマルをプレイ中。
オンもやりたいですねー。

ヘルガスト発見→2人、3人居る→一人は銃で撃って、2人はL1(接近戦)で殺ります(キリッ
効率悪いけど楽しいんですよこれが。


複雑・ファジーにて「銃弾の雨」を執筆中。



_______Index__.〆

特産品 >>4
・Monster Book >>18

————————————
ロイ・サヴィリティ・ギルヘム {>>27}

プロローグ >>1

第一編 「不明瞭な方程式」 >>2>>3>>6
第二編 「追憶」 >>8>>12>>13>>15
第三編 「魔術師達」 >>16>>19>>20>>23>>25
第四編 「国境を超えて」 >>26>>28>>30>>31>>32
第五編 「崩壊の末路」 >>33

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Re: ヴェルデュキア戦記 第一編開始 ( No.4 )
日時: 2011/02/26 20:33
名前: Ley ◆SAvQ/U.Sqg (ID: BL8fZ.Pl)

矛盾点修正。

Re: ヴェルデュキア戦記 第一編開始 ( No.5 )
日時: 2011/02/27 13:51
名前: Ley ◆SAvQ/U.Sqg (ID: BL8fZ.Pl)

 ・ヴァルキュリア王国特産品紹介本
                                                        アルバイドル出版社


ヴァルキュリア王国特産品一覧 (アルバイドル出版社調べ)

シビレ草 : ヴァルキュリア王国の周辺に生えている草。 食べると体が痺れる。
イデラムのグローブ : とても丈夫で、なおかつ安価で手に入るグローブ ヴァルキュリア王国の経済を支えていると言っても過言ではない程売れている。
アデリオの鏡 : 真実を写し出す鏡と言われており、とても綺麗な鏡 しかし高価。

Re: ヴェルデュキア戦記 第一編開始 ( No.6 )
日時: 2011/02/27 19:06
名前: Ley ◆SAvQ/U.Sqg (ID: BL8fZ.Pl)



「貴様等退け、あの莫迦は私が退治する。」
野次馬の群集を手で退けながら、やけに背の高い男が間に入ってくる。
大剣を携えた女の目と同じで、怯む気配が感じられない。
しかし背の高い男の顔は厳しそうな面持ちで、尚且つヴァルキュリア王国の上級兵士が着こなす青いコートを纏っている。

「……ロイ・サヴィリティ・ギルヘム大佐…ッ!」
ロイ・サヴィリティ・ギルヘム大佐。
ヴァルキュリア王国の軍隊『ヴァルキュリア第一騎士団』の大佐である。
知名度もヴァルキュリア王国を飛びぬけ、ギルヘム大佐は各国でも話題になっている。
何故話題になっているか…それはギルヘム大佐の統率力と、戦闘力だ。
何万人の兵士を率いる統率力と、刹那で魔物を討伐する戦闘力が他国でも高く評価された。
そしてヴァルキュリア王国を代表する男になっている…ということだ。

「お前…… ロイ・サヴィリティ・ギルヘム…!」
金髪の女は驚く様に言うと、大剣を眼下に下げた。

「フレンダか。 貴様、生きていたのだな。」
ロイは男性特有の低い声を唸らせながら、金髪の女—————————フレンダを厳しく睨んだ。
ヴァルキュリアの兵士達は今だフレンダに剣を向けたままでおり、ロイはその中で一際目立っている。
何故なら手には大きな『槍』が持たれているからだ。
そんじょそこ等の槍とは比べようにならない大きさであり、1m80cm程もある。
フレンダはロイが持っている槍に視線を移すと、ロイはまた男性特有の低い声で
「この槍はベルセルクの槍と言ってな…… 自身の魔力の分だけ威力が増す槍だ……」
「黙れっ! ち、近寄るなぁ!」
ロイの声を大きくフレンダは遮り、尚反撃の手を緩めない。

「やめろ!」
ライが場の空気を一喝するかの様に、大きな声を出した。
そして腰のベルトにつけられていた銃を前に突き出し…弾丸を放った。
鋼でコーティングされた弾丸は空気抵抗を無視して前へと進む。

「ベルセルクの槍よ… 我から不穏を取り消したまえ!」
ロイがそう怒鳴ると、放たれた弾丸が刹那、真っ二つとなって地面に落ちた。
弾丸が地面に落ちる音さえも虚しく、ロイは不敵な笑みを浮かべている。

「な……!  チィッ! フレンダ、早くこっちだ来い!」
ライは銃を今だ構え、フレンダに呼びかけた。
フレンダは金髪をなびかせながら、兵士と野次馬の群集を駆け抜けるとライの場所にへと走る。

「こっちだ! 早く!」
ライが喋る言葉もますます早口になってゆく。
そしてフレンダがライの元に着くと、ライはフレンダの手を優しく握って走り出した。

永遠の逃亡劇はこうして幕を開ける。

Re: ヴェルデュキア戦記 第一編開始 ( No.7 )
日時: 2011/02/27 19:09
名前: Ley ◆SAvQ/U.Sqg (ID: BL8fZ.Pl)

第一編はこれで終了…かな…?

Re: ヴェルデュキア戦記 第一編開始 ( No.8 )
日時: 2011/02/27 21:01
名前: Ley ◆SAvQ/U.Sqg (ID: BL8fZ.Pl)




第二編 追憶

「フレンダ!」
「うっさい! 名前呼ぶな!」
俺たちは足を全力で動かしながら、どこか隠れる場所にへと走っている。
しかし、一瞬だけ後ろを向いてみると、剣を持って追いかけてくる兵士が沢山見える。
街を騒がし、人を傷つけたフレンダを庇った俺も同罪なのだろう。
しかしそんな事をいちいち脳裏に浮かべる程俺は莫迦じゃない。
ヴァルキュリアの兵士達に捕まれば、フレンダ同様俺も重い刑罰によって苦しむだろう。
今は逃げる事を優先しなければ…
しかしこの女…ロイの言葉からは名前がフレンダという事は分かったが…
大剣を背負って良く俺と同じスピードで走れるな…と感嘆を表したい。


「こっちだ!」
「はいはい分かったわよ!」
俺は早口でそう言うと、フレンダの手を握り曲がり角を通る。
風が異様にも顔にごうごうと当たってきて、今回に限って気持ち悪い。

「……撒いたか?」
曲がり角を走り抜け、一旦休止を図った。
ふぅ…と2人がため息をつく横で、兵士が凄い速さで横を通るのを傍目で見る。
「撒いたようね。」
フレンダは素っ気無く返事をすると、大剣を邪魔物の様に置いた。

「……………」
2人の中に沈黙が走る。
しかし、謎は深まるばかりだ。
貪欲貴族を嫌う理由、大剣を軽々と扱う筋力、そしてロイがフレンダの名を知っていた事…
考えるだけで山ほどある。

「な、なあ… なんでロイって奴はお前の名前を知っていたんだ?」
「…私も元々はヴァルキュリア王国の軍隊に加入してたから、という答えで満足?」
不思議だ。
何故この女が大剣を如何に振るえるかもこの返答で理解できる。
ヴァルキュリア王国での軍隊に加入していた経験があるから、ロイとの面識がある、という事か。
そして軍隊で鍛え上げられ、大剣を振るえる程の力が身に付いた、か。

「まあ、私は軍隊で戦争の経験はもっぱらないし、医療班だったから。」
待てよ? 医療班なのに何故大剣を振るえる?
返答を聞く度に、幾度も幾度も疑問が重なる…








「ヴァルキュリア王国に居住む貴族達に、母親を殺されたのよ。」


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