ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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世界人口減少計画と拳銃 100参照突破致しました
日時: 2011/03/31 01:37
名前: 啓太 (ID: 6xS.mLQu)

初めまして!

シリアス・ダークで小説を書くのは初めてです♪
色々ぐだぐだした感じになってますが、宜しくお願いします(笑)
題名の通りな感じに進めますが、「拳銃」でますww

*「何、この物語、つまらない」⇒お帰り願います

*荒らし・中傷⇒お帰り願います

*物語にアドバイス&コメント⇒大歓迎っ♪

*プロローグ*
郵便受けを開けると、封筒が1つ、手紙が一枚入っていた。
封筒の宛先は「桜井 悠太」僕の名前だ。
手紙には、意味不明な文字が書かれていた。正直読めない。

「何だ・・・?これ?」

封筒を開けてみる。中には、1つ、いや、一丁の拳銃が入っていた。

その日から、「世界人口減少計画」が始まっていたのだ。

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Re: 世界人口減少計画と拳銃 100参照突破致しました ( No.21 )
日時: 2011/04/01 02:20
名前: 啓太 (ID: 6xS.mLQu)

神埼虚空さん>

初めましてっ♪啓太です(*^^*)
脱帽・・・っ!?一体どうしましょうかw(((
発想もセンスも恐ろしいコトになってきてますよっ!!

更新頑張りたいと思いますっ!コメント有難うございました♪

Re: 世界人口減少計画と拳銃 100参照突破致しました ( No.22 )
日時: 2011/04/01 02:40
名前: 啓太 (ID: 6xS.mLQu)

*16*

「無理。」

「もう悠ちゃんっ♪即答は駄目だよっ♪」

ケラケラと笑う神谷。ど、どうしようか。状況にのめり込めない。
僕が・・・、神谷を殺す?無理無理無理、というか駄目でしょ。

「何でっ!せっかく会えたし話し合おうよっ!?」

「無理だよっ。話し合ったトコで、解決になんてなんないのーっ。
それに、悠ちゃんまだ足痛むんでしょ?僕のコト、憎いでしょ・・・?」

僕は動揺してしまった。殺すならいつでも準備万端。
でも、目の前には僕を突き落としたけど昔友達だった男。
そして隣には意味がわかっていない様子の川谷。

どう・・・なってん・・・だ?

「だから、僕を殺してよっ。正直、今まで生きてきて良いコトなんてなかった。
悠ちゃんを突き落としたコトによって皆からの視線が冷たくなった。
クラスで暗いからって、一回いじめにもあった。全部、自業自得なんだ。
でも、どうしても誰かに手がいっちゃう。大切なもの程、早く壊してしまいたい・・・。」

「む、無理だよ・・・。友達でしょ?」

「今じゃもうっ!!・・・被害者と加害者だよ・・・。
僕、ストレスとかたまると誰かにあたるんだ。物とかにもよくあたってた。
悠ちゃんを突き落としちゃったのは、ストレスがたまってたから、なんだよ。
近所の関係が上手くいかないお母さんがすぐ僕にあたった。そして言ったんだ。
『人間、むしゃくしゃしたらコントロールもきかないのよっ!』って。
で、あたるのはまだ良いんだ。でも、あたりたくなるのは自分の大切なもの。
プラモデルに、漫画にテレビゲームに。それに・・・、悠ちゃんにまであたってさ。
とうとう突き落としちゃって・・・。」

神谷が震える手でナイフを持つ。
そして、手を頭の真横に持ってきた。

「悠ちゃんの前で死んだって、別に良いんだよね・・・?
だって、お金は手に入るでしょ?」

どうしたんだ神谷は。やっぱり頭のネジが外れたのだろうか・・・?

「ばいばい、悠ちゃん。」

「やめろよ。」

突然、後ろから声がした。

「か、川谷・・・?」

「神谷、だっけか。お前、死ねばいいってもんじゃないんだ。
生きてるコトが、一番辛い償いなんだ。
お前のコト、心配してんだ。悠太は後悔してたんだ。もしかしたら、恨まれるようなコトしたかな?って。
なのに、ただ大切なものを壊す癖があるで終わらせるなよ・・・。
いくら低いトコから落としたって、死んでたかもしれないんだ。そういうコトくらい、分かっておけよ。
人間、大切なものを失ってからじゃ遅いんだよ・・・。」

「川谷良いコト言うな・・・。」

ただ、普通に感心してしまった。
川谷の顔は少し怯えているが、そんなのどうでもいい。
神谷はホロホロと泣いていた。ナイフはもう持っていない。

「川谷君って、悠ちゃん以上に馬鹿だね。」

「まあっ、俺実は馬鹿だからっ☆」

「それは知ってた。」

「悠太即答すんなよぉ・・・。」

そんな感じでまたやり取りが繰り広げられた。
もう明日に備えて寝ようか。4日目には一体何があるか。

それも、結構怖いような気がする。

妙な、胸騒ぎを感じたのだ・・・。

Re: 世界人口減少計画と拳銃 100参照突破致しました ( No.23 )
日時: 2011/04/02 15:01
名前: 啓太 (ID: 6xS.mLQu)

*17*

「・・・ん、んー?」

僕は頭に痛みを憶える。何だ、これは・・・。

「川谷、僕の頭蹴らないでよ・・・。」

むにゃむにゃと眠っている川谷。地味にウザいぞ。
僕は辺りを見渡す。机ばかりだ。当たり前のコトを思っている。

「おはよー、悠ちゃん。今は・・・、9時23分だよ。」

「おー、おはよー神谷。テレビつけてくれない?」

「了解ー。」

神谷はリモコンでテレビをつける。
総理の顔が、でかく映っていた。僕と神谷は一瞬吃驚する。

「・・・で、もう4日目です。今までに死んだ人口は約18億人です。
たった一日で5億人も死んだだなんて、凄くお金が欲しいんですね皆さん。」

「そっ、総理も誰か殺したんですかっ!?」

「いや、殺してはいません。けど、私を殺そうとした、勇気のある中学生なら会いましたよ。
一瞬、殺しかけましたよ(笑)」

な・・・、何と言うコトだ。僕は、やってしまった。
総理に教えたっけ・・・、名前。教えてたら公表されてしまう。

「その彼の名前が、桜井・・・だったか。桜田、桜宮、桜本・・・。
忘れてしまったよ、全く。しかし、恰好良い男の子だったよ。」

やべぇぇぇ!!名前1つでてるよ総理っ!
憶えて無くていいよもう面倒だなぁ!

僕はテレビを消した。神谷は僕をみつめている。

「悠ちゃん、総理大臣を殺そうとしたの?」

「まあね。名前、公表されちまったよ。」

「ははっ、困ったね。」

神谷は立ち上がり、屈伸した。

「今から、朝ご飯作ってくるよ。家庭科室に、調理実習用の肉と野菜があるから。」

「手伝うよ。1人じゃ駄目だ。何かあったら困るから。
じゃ、川谷を起こすか。」

「駄目だよっ!」

いきなり神谷が叫ぶ。顔が真っ赤だ。どうしたのだろう・・・?

「あの、2人でいいから・・・、行こうよっ。」

神谷は僕の手を取り走る。僕は少し混乱してしまった。
何・・・で?2人の方が良かった理由は一体。

(何か神谷、女の子みたい。久しぶりにみたけど昔より可愛げが・・・)

「僕はホモじゃないっ!!」

「何言ってんの?妄想だったら引くよっ?」

家庭科室に到着し、神谷は中に入っていく。僕もついて言った。
奥にある冷蔵庫には、豚肉、キャベツ、小麦粉、ソース、とお好み焼き用の材料。
僕は一旦全てを出した。が、意外に重い。

「あ、危ないよ悠ちゃんっ。」

神谷は僕の持っている材料を半分程持つ。一気に軽くなった。
フライパンや皿を用意して、材料を洗う、神谷。

僕はみてるだけだった。材料を切ろうと思ったら、手を切ってしまい出血。

「危ないから僕がやるよっ。」

と、まあこんな感じだ。

「お前、料理できんだ。女の子みたいで良いな(笑)」

「そっ、そんなコトないよ。でも、女の子みたい、か。」

嬉しくなかっただろうか・・・?そりゃ、中2の男子が「女の子みたい」は嫌か。
せめて家庭的って言えば良かったな。

そんなこんなでお好み焼きが完成。お皿にのせて、神谷と一緒に川谷の元へ向かった。





「もうっ!いなくて超吃驚したしっ!!!」

「ごめんごめん。」

「ごめんねー。川谷君っ。」

僕と神谷は顔を合わせて笑った。しかし、川谷はマジでビビっていた。
まあ、途中で誰かと鉢合わせたら、死ぬかもしれないもんなぁ。

「じゃ、お好み焼き作ってきたから食べようぜぃ。」

「おー、お前らすげーな。」

神谷はお好み焼きを分ける。皆は黙々と食べた。





その光景を、アイツがみていたなんて、誰も思いもしなかったのだ。

Re: 世界人口減少計画と拳銃 100参照突破致しました ( No.24 )
日時: 2011/04/09 21:26
名前: 啓太 (ID: 6xS.mLQu)

*18*

「もう夜っすねー。」

川谷は背伸びをする。僕は欠伸をした。

「4日目、誰も殺さずに済むっていいよなー。何か、ただ学校に泊ってる感じ。」

弾の数は多分4発だろう。2つ程、弾が入っていない。
最初に、神埼を殺して・・・。その夜に男を殺して・・・。
総理を殺そうとは考えたけど、銃は使ってなくて・・・。それから川谷と会って、神谷と会って。

正しい。4発だ。けど、あんまり面白みがないよな・・・。

「どうしたの悠ちゃん?顔色悪いよ?」

「いや、何でもない・・・。」

何を・・・考えてるんだ。面白みがないだと?僕は人を殺したくないんだ。

『殺したいよ。善人面しやがって。』

「!?」

僕は椅子から崩れ落ちる。頭が痛くて、意識が朦朧とした。
神谷と川谷は何かを叫んでいる。何だ・・・?全然きこえないや。





『やあ、こんにちは』

目の前に、人がいた。誰だ・・・?よくみると、それは僕だった。

「!?君は。僕なのか・・・?」

何か違う・・・。何処だ?・・・!髪の色か。僕は茶髪なのに対し、「僕」は黒だった。
あれ?これは夢なのか?僕はどうして黒髪の僕と向かい合っているのだ?

『驚くコトないよ。そのうち目が覚めるからさ。』

「なあ、何なんだ?僕に何か用なのか?」

『用なら大有りだ。何故人を殺さないんだ?金が手に入るんだぞ?』

「人を殺してまで・・・、僕は金が欲しくない。それより、姉はどうしてるか。
これから神谷と川谷と、どうするかの方が重要だ。」

『嘘つくな。お前は金が大好きだ。』

「違うっ!君と僕の考えは違うよっ!」

僕の心臓は高鳴る。何だろう、胸騒ぎか・・・?
しらないが、とてつもなく締め付けられているような、そんな感じだ。

『痛いか?僕は「僕」なんだ。表は君でも、中身は僕が操作している方が多い。
だから、君が苦しいと思うコトも操作できちゃうんだよ。』

苦しいっ!呼吸が少し困難になっていく。また意識が遠のいて・・・。

『教えておく。僕と「僕」の考えは違うかもしれない。けど、存在は一緒なんだ。
また、近いうちに会えるから、その時はゆっくり話そうよ。』

意識が薄れていく。奴は、僕なのだろうか・・・。
似ているが、違う気がしてならなかった。





「良かった!目覚めたっ!!」

目の前には、川谷が涙を流していた。何故・・・?
あぁ、そうか。僕、さっきいきなり倒れちゃったんだ。

「悠ちゃん、心配したんだよ・・・。いきなり倒れちゃうから。」

神谷も、ホロホロと、涙を流している。
今、何時だ・・・?まだ外は暗いから、深夜1〜3時くらいだろう。
まあ、そうなったらもう5日目だな。

「今、何時?」

「午前1時32分になったところだよ。」

「えっ?」

見上げると、そこには・・・。

「そ、総理・・・。」

「あの時は、本当に死ぬかと思ったよ。」

ニタニタと笑う総理。
もう一度、さっきの世界に戻れないだろうか?一旦、心の整理がしたい、本当にそう思ったのだった。

Re: 世界人口減少計画と拳銃 100参照突破致しました ( No.25 )
日時: 2011/04/14 17:20
名前: 啓太 (ID: 6xS.mLQu)

*19*

「お前っ・・・!」

僕は少し後ずさった。頭が痛み、フラフラする。
何でコイツがいるんだ。つけていたのか!?でも、それもなさそうだ。
手に爆弾を持っている総理は、僕の方へ歩み寄ってくる。

「悠ちゃん、この人、いきなりこの教室に入ってきて・・・。」

「撃とうかと思ったんだけど、爆弾で脅されてさ・・・、ごめんな。
お前は一番会いたくなかっただろう・・・。」

僕はもう一度寝ようかと、真剣に考えてしまった。
有る意味、忘れてしまいたい。面倒なコトはもうごめんだよ。

「桜井君、元気かい?・・・まあ、元気にはみえないがな。」

「あんた、つけてきたのか?」

「いやいや。あの爆弾事件の前に、一応君の背中にGPSをつけていてね。
辿ってきたらどうだ、可愛い仔羊が2匹もついているっ。」

総理は笑っている。僕達を殺すのだろうか?
いざとなれば、もう銃で撃ってしまおう。僕は後ろに手を回す。

「まあ、此処に来たのは他でもないんだ、桜井君よ。」

「願い事でもする気か?絶対言うコトきかねぇぞ。」

「この2人は、友達なのかな?私の話をきかないのなら、この2人はどうなるだろうね?」

「卑怯なっ・・・。」

総理は爆弾を、野球用のボールのように扱う。
落としたら爆発するだろう。急に冷や汗をかいた。

「まあ、用件はこれだ。『私を守ってほしい』それだけだ。
総理大臣だからかしらないが、良く狙われてねぇ。
テレビに出たらどの地域にいるかばれてしまう。だから、今は放送中断。」

「僕じゃない方がいいんじゃないですか・・・?
殺しますよ、貴方のコト・・・。」

「その時はその時だ。」

条件を呑むしかないか・・・。仕方がない。
絶対に殺してやる・・・。

「悠ちゃん、行かないよね・・・?」

「そうだよ悠太っ。お前は俺等といるよな?」

「・・・、君等の首が・・・、飛ぶぞ?」

僕は混乱状態だ。
自分が行けば、2人が悲しむ。
でも、行かないと2人の命が・・・・・・。

「行くよ。全て事が終わったら、また会おうね。」

僕は総理の方へ歩いていく。ポケットの拳銃を手に取り、総理の後ろについた。
総理は満足そうな顔をする。2人の顔は絶望的だ。変なのっ(笑)

「じゃあなっ!」

「ゆっ、悠ちゃんっ!!!」

神谷は僕の方へ手を伸ばす。けど、扉が閉まり・・・。

ガラッ

「総理、1つ問題が・・・。」

「何だ・・・?」

「拳銃の弾数が、足りないと思います。」

総理は着用しているスーツのポケットに手を突っ込み、弾を沢山差し出した。

もう夜の3時前後だろうか。
事が進みすぎたな、今日だけでも・・・。

「では、出ようか。」

「ああ、行こう。守ればいいんでしょ、守れば。」

多分僕は守らないだろうな。
そのまま殺されてしまえば、全然プラマイゼロなのにな。

まあっ、あと2日だっ。
死なない程度に頑張りたいトコだ。


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