ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 遺伝子コード000±0×0
- 日時: 2011/06/28 16:29
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: Wp/04zaT)
能力者系小説です、ハイ
やっぱり、飽きっぽい私にリメイクと言うものは合わなかったようで
決まった話に沿って更新すると、ガタが来て、読めたものではなくなるので、もう少し
考えてみました
一応注意事項として
荒らさない
荒らされている場合はコメントせず放置でお願いします
騎士の更新はもちろんします
能力者レベルゼロの更新はストップしてしまいましたけど
レベルゼロの設定もある引き継がせています
更新遅めです
用語解説
〆>>9§>>11
キャラクタープロフィール
〆>>13
プロローグ
〆>>1〆
Chapter Ⅰ アビリティ・キラー
〆>>5§>>12§>>14-21§>>26§>>30§>>36
Chapter Ⅱ 反逆者
- Re: 遺伝子コード000±0×0 ( No.25 )
- 日時: 2011/06/17 20:52
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: jrQJ0.d7)
- 参照: イリスのキャラソンを即興で考えてみた
君たちがそれでいいなら私は口を出す気は無いよ
君たちの選択が正しくなくとも
私が示す
可能性に賭けるのは
私ではなく君達なのだから
心の無い残酷な選択肢
やさしさと希望だけの甘い言葉
私の嘘に惹きつけられ
君達はもう動けない
それで良いのかな?
夢から現実へ引き戻す
けれどもう遅い
君はもう賭けてしまった
可能性の無い賭けを
奇跡が起こると信じ
君達がそれでいいなら私は口を出す気は無いよ
君達の選択が正しくなくとも
私の嘘に賭けるのは
君の選択しだいだよ
晴れ渡ったこの空から
大雨が降ってくる
それくらいの可能性
絶対にあり得ない事じゃない
君達がそれでいいのなら私は口を出す気は無いよ
この嘘吐きを信じきって
君が私に賭けるなら
君は絶望するだろう
私は真性の嘘吐き
本音も何も無い嘘を吐くけれど
真実と間逆とも限らない
- Re: 遺伝子コード000±0×0 ( No.26 )
- 日時: 2011/06/17 21:47
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: jrQJ0.d7)
イリス……? どっかで聞いた名前だな。
エルメスは首をかしげ、イリスはリアスを注視し、首をかしげる。 二人とも、見覚えのある人物の顔を見て、思い出せない状態に陥っているというのが現状だ。
エルメスが首をかしげている最中、
「もう良いや、めんどくさ……。 で、エルメスとリアスだったよね? オーガの森から抜けてきたって本当?」
「あぁ、リアスの髪の毛見ればわかると思うが……所々にあいつらの返り血浴びてる。 血液鑑定でもするかい? オーガのモンだってハッキリすっから」
エルメスはどうでもないことのように言い放つ。 だが、そんなオーガの森からたった二人で抜け出してくるなどあり得ないと言ってもいい。
おそらくこの二人は、D能力者。 そして、名前が知れ渡っていないだけで相当強力な力を持っているのだろう。
「じゃあさ、君のDコードは?」
「000±0×0、否定【ディナイアル】。 一応、0族で政府から“肩書きだけの能力者”って言うんで廃棄されたけど、廃棄されて数年間の間に、俺の能力が見つかった。 相手のD能力で放出された生命エネルギーをSNAを通して俺の力に変える能力だ」
……。 イリスは言葉を失った。
生命エネルギーを『放出する』という定義が、能力者か一般人かを分ける違いだ。 この男、理論上は持ち得ない能力を持っている……?
いや、それでは辻褄が合わない。 なぜ……
「じゃあ、あのオーガの森をどうやって抜けてきたの?」
「簡単な話、生命エネルギーの貯金だ。 俺は際限なく体に生命エネルギーを溜め込める。 そして、使えば寿命が一気に減るし、相手の能力からチャージすれば寿命も一気に延びる。 フルチャージ状態には今までなったことは無いが、恐らくその状態で力を使わなければ1万年程度なら寿命で生きられるって“アンダーの闇医者”が言ってたな」
寿命で一万年……。 恐ろしい数値だ。
しかし、今は遺伝子が100%解明されている。 不老不死くらい、驚くことでもない。 実際に、不老不死の人間は現在世界に1000人近く存在する。 恐らくこれからも増え続けるだろう。
「じゃあなんで、廃棄されたの?」
「だから、肩書きだけだったからだ。 俺の能力は相手がいて初めてその効果を発揮する。 だから、相手がいなければただの寿命が長い人だ。 それに、運動能力は生命エネルギーのチャージの副産物だしな。 通常状態じゃ、人間の限界は超えられないんだよ」
へえ、成るほど。
確かに、能力者として認知されなかったのは納得だ。
で、
「リアスの方は?」
イリスが聞くと、エルメスは何も知らないというように首を横に振り、リアスはイリスを信用していないようにそっぽを向いた。
「俺は良くしらねえ。 アンダーにある日突然きて、そこで暮らし始めた人間のうちの一人だ。 過去のことは無粋だし、あまり聞いてないし、本人の同意なしに話すのも駄目だろ? 少しは知っているが、俺の口からはいえない。 悪いな」
- Re: 遺伝子コード000±0×0 ( No.27 )
- 日時: 2011/06/18 15:17
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: jrQJ0.d7)
「どうして? もしかして、“犠牲”の子供たちが関係してるの?」
イリスの口から出た言葉に、リアスは目を見開いた。 そして、イリスの胸倉をつかむと鬼の如き形相で、
「犠牲はいつ行われる?」
犠牲の情報を求める。 もちろん、その『犠牲』の単語に反応しているだけだが、それでも尋常ではない食いつき方……。
「6月20日、午後12時丁度だって公開されてる。 私は犠牲を止める命令を受けた国家のD能力兵だからさ。 ……場所を知ってるの?」
イリスの言葉に、リアスは首を縦に振る。 もちろん、エルメスには何の話なのかはさっぱりわからない。
ただ、『犠牲』が何を意味するのかは知っている。
強力な遺伝子コード発現用ナノマシンによるD能力の発動の儀式……。 それに使われる能力者兵候補の子供たちは数千人以上。
そして、最も注目するべき点は、能力の発言に失敗した子供は死ぬというところだろう。 エルメスが地上に居たころの『犠牲』の規模はせいぜい1000人居るか居ないか。 それが全て、死んだ。
強力なDコードを得るには、それなりのリスクも伴う。
現に、エルメスはウィズデムの敵国が開発した致死性の高いナノマシンを打ち込まれ、三日三晩苦しんだ。
そして四日目の朝。 エルメスは能力を得て立ち上がったが、一切の能力を持たないナノマシンから生還しただけの『肩書き』を手にしたことにされ、住んでいた町へと戻された。
戻されて三日後。 敵国の能力者が町へ攻め込んできた際に確信した。 自分は能力者の力を取り込み、己の力へ変換できるのだと。
「リアス、俺もお前の過去が知りたい。 犠牲でいったい何があった? まさか、成功例か?」
リアスはその言葉に、首を縦に振った。
「そうだよ、成功例だ。 これから行われるその“犠牲”で発生する第一号成功例。 それが私」
これから……? どういうことだ?
リアスはアンダーに3年前にきた。 そして、そのとき既に生贄【サクリファイス】は使えた。
つまり、リアスが未来で能力を得るのであれば、
「時間を遡ったってことか……?」
エルメスは小さくつぶやく。 確かに、それならその犠牲のリストに居たというリアスにそっくりな子供とやらも説明がつく。
強力なナノマシンを使うのだ、黒髪が白くなる程度の副作用は出て当たり前。 その子供が……今ここに居るということか?
「そうだよ、今から3年前に。 今から4年後に、私は時を越えてこの世界へきた。 頼れる仲間のおかげで、ここまでは来れた」
リアスは苦虫を噛み潰すかのような表情を浮かべ、
「でも、私は私を助けて、殺される」
「何でだよ、何でそう言い切れる?」
エルメスの質問にリアスは呆れ半ばに冷笑し、
「私の目の前で、私が殺されたのを見たから」
絶対的な死の予言を……自らの口で吐き出した。
- Re: 遺伝子コード000±0×0 ( No.29 )
- 日時: 2011/06/21 23:27
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: Wp/04zaT)
消えた〜☆
描いていたのが吹っ飛んだ〜☆
やる気失せたんだぜorz
明日、更新します
- Re: 遺伝子コード000±0×0 ( No.30 )
- 日時: 2011/06/22 16:59
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: Wp/04zaT)
つまりそれは……リアスが犠牲の会場へ行けば死ぬという事。 そして、行かなければ行かなかったことでリアスの存在が消える。
猶予は1日。 あまりにも短い。
「そうか、君の事情はどうでもいい。 会場を教えてくれないかな、私が部下引き連れて襲撃する」
それに対し、リアスは冷笑し、
「カートン地区、2007番地の教会地下で犠牲は行われてる」
それを聞いたイリスは、携帯電話で仲間と連絡を取る。
『どうしたイリス、今回も尻尾は掴めなかったか? 俺のほうは全く——』
「カートン地区2007番地の教会の地下へ向かう。 急いで準備しろ、猶予は半日だ。 犠牲が開始される前に片をつける」
イリスは携帯電話に向かって吼える。
『どういうことだよ、まさか被検体の生き残りが居たのか?』
イリスはその言葉に微笑み、
「うん、今回の犠牲で発生する適合第一号に聞いた情報だよ、確実なものだ。 それに、嘘は吐いてない。 嘘を吐いていれば私の力で嘘を斬ってる」
嘘を斬る……?
その表現が、エルメスの耳に引っかかった。
確かに、嘘を吐いている事が分かる能力であれば合点がいく。 だが、彼女の会話からは明らかに自分も敵地人織り込もうとする気概が感じられた。 つまり、彼女の能力は人間を傷つけるとても攻撃的なもの。
そして、嘘を斬るの発言。 導き出される答えはいくつかあるが、
「嘘吐いてたら、リアスを斬ってたってことか?」
エルメスがその結論を持ってイリスに問う。
恐らく、嘘を吐いたら相手が両断されるなどといった類のものだ。 場合によっては、条件付で相手を斬り殺すものかもしれない。
その問いに、イリスは驚いたような表情を浮かべ、
「そうだよ、よく分かったね」
一言で返す。
「私の斬【ビカプテイト】は問答無用でものを切倒す力だから。 条件を付けての発動も可能だよ」
「つまり、リアスが嘘を吐いていれば条件付で斬り殺してたってことか……」
エルメスは頭を掻き、呆れたような目でイリスを見つめ、
「リアスの生贄【サクリファイス】は何か別のものを犠牲に自分を守る力だ。 お前の両断能力が、生贄【サクリファイス】経由で俺に当たるんだよ。 分かったら、その物騒な能力を引っ込めてくれないか? ……俺の食欲も、我慢の限界が近い」
そういうと、エルメスは包帯の巻かれた左腕を前に差し出すと、その場の空気をその手のひらに吸い込んだ。 風が吹いたように、その場に空気が新しいものへと入れ替わる。
「俺の否定【ディナイアル】は、俺の意思とは独立してる。 ある程度の規制は利くが、完全には制御できない」