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黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜
日時: 2011/07/25 17:38
名前: 漆黒の大魔王 (ID: JZUESnRS)



 第一章:隠れた陰陽師


 おいで…
      
     おいで…


僕たちといっぱい遊ぼ———?


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Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.29 )
日時: 2011/09/06 20:27
名前: 漆黒の大魔王 (ID: JAJsF.Xg)


“・・・安井・・・太地・・・・”

智「安井太地くんね。
  俺は保野崎智、陰陽師だよ。」


“・・陰陽師・・・・俺を消すの?”

智「もしそうだったら、消えてくれるの?」

“・・・・いやだ・・”

太地くんは少しずつ震えだした。
俺の聖水と魔術の効き目が減っていっている証拠だ。

(智:マズイ、もう戻ってきている・・・)

“嫌だっ!・・・僕は・・・僕はまだ復讐してないっ!!”

太地くんは俺が聖水と呪文をかける前の状態に戻り始めていた。

あぁあ!もうっこうなったら何でもいいや!←(おいおい;;

智「っ・・・・  魂の中に在る念を現在(ここ)に・・・…—————
              “幻”——————」

とりあえず、太地くんの中にある憎しみの相手を呼んだ。

?「・・・・・・・たい・・・ち?」

智「・・・ほら。
    君の憎い相手って・・・・・・この人だよね?」

呪文を唱えたら、一人の女の子が現れた。

太“・・・・由乃?”

7人『!!?』

大「だ、誰だよっあん…むぐっ!」

智「静かに。」

大樹が騒ぎそうだったから手で口を押さえて黙らせた。

太“どうして、どうしてっゆ、由乃がいるんだよ!”

由“・・・わからない。何でか知らないけど、いつの間にかここに居た・・・”

智「俺が呼びよせたんだ。
  安井太地くん。君は、この女性…林由乃さんを恨んでるね?」

由“えっ・・・”

太“っ!!”

智「…由乃さん。君は太地くんを裏切った。」

太“・・・・・”

太地くんは図星だったのか、黙りこくってしまった。

智「このままじゃ、彼は何も話さないか…。
  じゃあまず、貴女から話してもらおうか…。

   



         太地くん彼女さん?






                               」

Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.30 )
日時: 2011/09/23 22:30
名前: 漆黒の大魔王 (ID: JAJsF.Xg)

蓮サイド

え?この綺麗な人があの人(安井太地)の彼女さん!?
しかも呼び寄せたって…智スゴ過ぎっ

由“・・・あなたがおっしゃった通り、私は太地と付き合ってました。”

太“・・・・・”

智「ではどうして、彼を裏切ったんですか?
  あなたは彼の事を愛していたのでしょう?」

由“裏切ってなんかないわっ!ただ・・・”

太“ウソだっ!”

智「・・・太地くん。今は彼女の話を聞こう。」

太“っ・・・”

太地さんは何か言いたいのを必死に抑えた。
太地さんの顔は『本当に七不思議の一つなのか!?』と思うくらい弱弱しかった。

智「すいません。続きをどうぞ。」

由“は、はい。
  私は、太地がいじめに遭っていた事を知っていました。
  太地がいじめを受けていた時、この学園では【幸せ狩り】と言う遊びがあったんです。
  太地は知らなかったんですが・・・。”

怜「幸せ狩り?
  幸せ狩りって、僕少しだけ聞いたことがあります。
  昔、この学園で有名なカップル達の事を恋人が居ない人たちが恨んで、彼氏か彼女のどちらかをいじめ、
  破局させる。」

え?それってただの逆恨みなんじゃ…?

香「それって、逆恨みなんじゃないの?」

俺が言いたい事を香慈が聞いてくれた。

怜「うん。たぶん見せつけられてるって思ったんじゃないかな。
  でも、そんな事をやっていたのは一部だけらしい。あとは全員傍観者。
  カップルの幸せを奪う事が目的の遊びだから、『幸せ狩り』って言われてたらしいよ。
  そうですよね?」

Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.31 )
日時: 2011/09/30 20:36
名前: 漆黒の大魔王 (ID: JAJsF.Xg)


由“えぇ、そうよ。よく知ってるわね。
  私たちは、その標的になったの。”

瑛「え、ちょ、ちょっと待って!
  『私たち』って、貴女もいじめられてたんですか!?」

由“最初はね。
  太地には黙ってたけど、私は幸せ狩りをやっていた人たちに脅されてたの。”

太“え・・・?じゃあ、僕を裏切ったのは…”

太地くんは、勘違いしてただけ…?

智「じゃあ貴女は彼を裏切ったわけじゃなくて、脅されていただけだと?」

由“はい。
  ・・・・ごめんね、太地。私、言われたの『彼氏を傷つけたくなかったら私たちの仲間になれ。』って。
  それで、太地を傷つけないために彼女たちの仲間になった。
  太地を苦しめないためにした行動なのに、逆に苦しめてたのね。
  本当に悪いと思ってる。許してくれないと思うけど、謝らせて。
  本当に、ごめんなさい。”

智「太地くん。君は、彼女である由乃さんに裏切られたと思った。
  でも、それは自分の事を思ってとってくれた行動だった。」

太“・・・・僕は、由乃の事を分かってなかった。
  彼氏なのに、なにも・・・・。”

すれ違い。

それは恋人が居る人ならだれもが経験する事。
でも、愛してるが故にとった行動が、大切な人を傷つける。
悲しいよ。そんなの・・・

太“・・・ゴメン。
  僕は、自分の事ばかりで由乃の気持ちを考えてなかった。
  勝手に憎んで、最低だよ。
  そして何も言えないまま死んで、この学園の七不思議の一つになった。関係無い人を巻き込んだ。”

智「そう。君は七不思議となり、無関係な人をこっちの世界へ取り込み、殺していった。
  君は生きていたころは何も罪は無い。でも、死んでからは自分勝手な思いで罪を犯した。」

太“・・・うん。”

智、そこまで言う必要ないんじゃないかな…。

智「・・・君はもう死んだ者。罪を償えなんて言わない。
  けど、次の世界ではもう罪を犯すなよ。」

次の世界?
何を言ってるんだ?

太“次の世界って・・・。”

智「君たちを成仏させる。」

由“え!?”

太“そんなことっ!?だって僕は…”

智「由乃さんは俺が呼びだしたから成仏させられるけど、太地くん。君は七不思議だ。
  でも大丈夫。今の君は、俺のかけた聖水と術のおかげで普通の霊の状態だ。
  普通の霊なら、成仏できる。」

太“うそ・・・。”

智「本当。
  だってほら、足元見てみろよ。」

智がそう言ったら、太地くんと由乃さんは自分の足元を、俺たち7人も2人の足元を見た。

7人「!!?」

由・太“あっ・・・”

2人の足がどんどん消えていっている。

智「・・・おそらく、お互いの本音が聞けて解放されたんだ。
  2人とも、次は幸せにね。」

由“ありがとう。
  貴方のおかげで、幸せになれるわ。本当にありがとう!”

由乃さんは、目に涙をためながら智に言った。

太“…ありがとう。君が由乃を呼んでなかったら、僕は狂っていただろう。
  次はちゃんと幸せになるよ。それと、そこの7人もごめんなさい。ありがとう。”

智だけではなく、何もしてない俺たちにも礼を言ってくれた。

なんだか俺、大切な事を学んだ気がするよ。

Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.32 )
日時: 2011/11/19 15:28
名前: 漆黒の大魔王 (ID: JAJsF.Xg)



太・由“ さようなら ”

そう言って二人は消えた。

大「・・・なんか、悲しいですね。」

智「あぁ。
  太智くんたちは成仏したから、明日辺りには違う人物となって、この世界に産まれるだろう。」

悠「!本当か!」

智「本当だよ。
  ・・・さてっ!行くか。」

蓮「へ、どこへ?」

智「どこへって・・・七不思議はまだ全部解決してねぇよ。」

あぁあ!!そうだった!
まだ1つしか解決してないじゃん!?

怜「あ、すっかり忘れてたぜ。
  悲しみに浸ってる場合じゃねぇか。」

智「そうだぞ。
  じゃあ第弐の不思議・・・やろうか。(ニコッ)」

全員(怜緒以外)『お、おう。』

8人は次の不思議に足を踏み入れた。

Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.33 )
日時: 2011/12/10 14:37
名前: 漆黒の大魔王 (ID: fW1SagZy)



              第四章:開かずの扉



サスガ“トモクン”ダネ・・・・———


サッキハシッパイシチャッタケド、



          ツギコソカナラズ“スイーツ”ヲテニイレルカラ・・・



            マッテテネ?





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