ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- とある愛情と記憶を忘却したぼく。
- 日時: 2012/02/19 14:24
- 名前: イカ飯 ◆woH8nI2Q5A (ID: SyX71hU.)
————————あの日。ぼくは愛と記憶を失った。
こんにちは、またはこんばんは、またはおh(以下略。
駄作者ことイカ飯です、多分一年くらい温めていたアイデアを小説化しました。
この小説のテーマは『愛』です。まあ、形は数え切れないくらいあると思います。
それを主題に今回は書いていきます。ジャンルは『人間ドラマ』どうぞ宜しく。
※注意:結構グロテスクな表現も入る可能性があります。
微妙にドロドロな感じもあるかも知れません。気分を悪くした場合はは戻るをクリックして下さい。
荒らしは厳禁、軽くスルーです。駄文を読んだら嘔吐をする危険性もありますのでご了承ください。
—目次—
プロローグ
#>>1〆
第一章『愛というものを探求するぼく。』
#>>2#>>5#>>9#>>10#>>11#>>12#>>15#>>20#>>21#>>22#>>25#>>27#
おまけ
『イメージ曲』#>>19#
『プロフ』#川崎真人>>26#
—お客様—
Xatkas ああs Makiahuts 風猫(元:風s 夢姫s
さあ駄文の世界へご案内しましょう。
- Re: とある愛情と記憶を忘却したぼく。 プロローグ ( No.1 )
- 日時: 2012/01/08 01:01
- 名前: イカ飯 ◆woH8nI2Q5A (ID: SyX71hU.)
ある廃工場、ぼくは確か不良に囚われたあいつを助けるために柄の悪い不良と殴り合いの最中だ。
ぼくが今どうなっているか?そんなの聞くまでも無い、不良どもの集団リンチ戦法にはまり、殴る蹴るのオンパレードを一方的に喰らっていた。
これでは殴り合いとはいえないか。とにかく腐りきった集団は思うがままにぼくを殴る。そして蹴る。とても綺麗にハッピーエンドと行く状況ではない。
だけどぼくだってやられてたまるか、これでも列記とした日本男児だ。
ぼくは自分にそう言い聞かせ不良の巣から地面を這い蹲り脱出する。
そしてゆっくりと立ち上がりファイティングポーズをとる。
こんなぼくだけどやられて終わるほど柔なわけではない。
「どうした、やるのかよ。やられて終わったほうが潔くていいぜ」
「……ふざけるな。ぼくは泥臭くてもあいつを助けるため諦める訳にはいかないんだ」
「そのヒーロー気取り、気にいらねえな。やっちまえ」
リーダー格の長ラン男はぼくを倒すように不良達に指示を与える。
やれるものならやってみろ。ぼくは心の底でそう吐き捨てるように呟いた。
一人目の不良が接近してくる、殴る気満々で重心を前に置いていた。
阿呆か、隙がありすぎだろ。とにかく軽く上半身を左右させ、相手を惑わし、一瞬で右ストレートで体を貫いた。
二人目、一人目と同じく右ストレートで体を貫く。
体力も底を突きそうだがやせ我慢で何とか耐えている。
三人目は大柄の男で見た目によらず動きが俊敏で体を左右に振るだけでは惑わせない。
何も出し惜しみせず、その場しのぎのステップで拳を避けて……、あれおかしいな。
ぼくの体に拳が追突した。そして地面に無造作に体が叩きつけられる。
拳はぼくを追尾していたようで避けきったと思った瞬間にやられたのだ。
しかしぼくも負けじと倒れた状態から一閃、足元目掛けて足払いをした。
不意の攻撃に大柄の男は足元を尾没かせそのままずっこける。
そこに続いてぼくはエルボーをあばらに突き落とした。
そこですぐさまぼくは体勢を整えて不良達の前に仁王立ちする。
カツン。何か音がしたが気に留めない
「どうだ」カツン「ぼくは」カツン「お前等」カツン「何かに」カツン「負ける」カツン「ものk————」
ぼくの思考回路が突如と遮断され多分何も話せなくなった。
何故いきなり思考回路が遮断されたか?背後から迫りくる影に電流を流されたのだ、何かで。多分スタンガンの類だが。
どうやらさっきのは足音で背後から迫られた時のものだったらしい。
「ごくろうさん、湿津君」
「遅いぞ、会長さんよお。報酬は何処だ」
「ああ、これの事。はい、またよろしくね。もう帰っていいよ」
「お前等全員引くぞ」
どういう状況なんだ、これ。うつ伏せで倒れていたぼくが顔を上げるとそこに映っていたのはぼくより年上の大人びた男の姿だけだった。
ごくろうさんってどういう事?報酬って何?ぼくはパニックで言葉の意味を正確に捉えられなかった。
あっ。そうか、もしかして最初から————————。
ぼくはこいつの手の上で踊らされていたのか。
その時ぼくの心は怒りという一つの感情だけで全て埋め尽くされていた。
そしてそれはやがて爆発し、ぼくは逆上して言葉を放つ。
「おい!!!これはどういうことだよ、あいつはどこだよ!?!?」
「ああ、あいつっていうのは女の子のこと?………最初からいなかったけど。あっ、ごめんね。どうしても用があって俺が嘘流した」
「な………んだ……よ、そ……れ!。く。くっそぉぉぉぉおお!!!ふざけるなあああああ!!」
狂った。ぼくは根っから狂ってしまったみたいだ。
そこにいた男のたった一言のせいで。そしてもう一つ。
ぼくがあいつを一方的に好き過ぎて愛し過ぎたせいで。
多分あいつへの愛情が薄かったらこんなに心を揺さぶられない。
この男は『あいつ』の存在を知って尚ぼくのことも知っていたのだろう。
でなければ、こんな非情な手をわざわざ選ばない。
「嘘ついたことは謝るよ、君に用があったんだ」
「……何だよ」
「君の思い出と愛を奪いに来た」
「は」
ぼくは咄嗟の一言に動揺を隠せなくなった。
愛と記憶と奪うってどういうことだ?やばいだろ。
焦りすぎているぼくは頭が真っ白になった。
打開策が生まれない。というよりか考えが沸いてこない。
はっとした時には男の手がぼくの顔を包んでいた。
ぼくはひたすらもがき続けるが細いスリムな指と裏腹に、
凄い握力だったため手を引き剥がすことは出来なかった。
と、そこで男があざ笑ったような笑いを漏らした。
「君、余談なんだけどさ。ぼくって愛が嫌いなんだ、愛とか言ってさ、ただ人々がいちゃいちゃしてるだけでしょ。それを見るだけでも吐き気がするんだ。恋は青春の醍醐味なんか言ったりするかも知れないけどそんな世迷言消えてなくなればいいと思ってる。まあ愛とか言ったらもっといろいろあるけどさ、とにかく嫌いなんだ。だからぼくは愛とそれまでの思い出を人間から消し去ろうって決めた、愛の無い世界を創るために。君は実験台だ、偶然見かけたものでね、適当な事を言って君を連れてきたんだ。ところでもうそろそろ記憶とか消していい?」
男の言っている事は一見厨二病のような感じがしたが、どこか威圧感を感じられた。
い…や…だ…。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!
記憶が消される?冗談じゃない、笑い事じゃ済まないだろ。
ていうかどうやって消すんだ?一般人には出来ないだろ。
ぼくはただ只管記憶と愛を消される事を拒絶した。
しかし男はぼくのことなんかどうこう思うはずが無い
「じゃあ記憶消すよ」
男は静かにそう告げた。
やめろ、やめろ。やめろおおおおおお!!!
だが拒絶したってもう遅い。
「ばいばい」
終わった——————————。
これが今のぼくの心の最後の一言であった。
この日、ぼくは記憶と愛を失った。
- 第一章 愛というものを探求するぼく。 ( No.2 )
- 日時: 2012/01/02 16:50
- 名前: イカ飯 ◆woH8nI2Q5A (ID: SyX71hU.)
————————————ここは何処だ、ぼくは誰?
ぼくはとある誰かの家の布団でぐっすりと熟睡していたみたいだ。
見る限りここは六畳とまではいかないが意外と幼稚園児でも数えられそうな数の畳の部屋一間と台所、トイレ、洗面所、風呂場しかない。
察するところ、多分安物件のアパートだろう。結構年季の入っているアパートだ。
というかどうしてこんなところにいるのだろう、そして今までぼくは何をしているのだろう。
それすらわからない。自分の名前も残念ながら覚えていなかった。
多分どんなくだりだったかはわからないが完璧に記憶喪失であった。
そして。自分の心の中から何かがごっそり取り除かれている感じがした。
しかしそれが何かは今のぼくには全く分からなかった。
しばらく静止していると外からドアの鍵を開ける音が耳に入る。
ぼくがドアの方に目をやるとそこには黒髪のセミロングの二十歳ほどの女性が一人。
女性はワイシャツの上から青のベストを来ていてスカートを穿いていてスタイルのいい美人であった。
————————————しかし何故だろう。
全くドキドキするという感情が無い。
もしかしたら親族かもしれないというのはある。
だがそれ以前の話で初対面の女性と見ても全くドキドキしなかったのだ。
そんな自分をぼくは人間の生理的に考えて完璧に枠に外れている感じがした。
そんな時、女性は口を開いた。
「ただいま、真人!遅くなってごめん、残業があったからさっ。後カップアイス買って来たよ」
女性はノリのいい口調で親しげにぼくに話しかける。
ああ、確信した。多分ぼくの姉に当たる人だ。年の差からしてそう察した。
そしてぼくの名前が真人だということも今ので確信した。
そこで記憶がある前の自分と人柄、口調などがずれない様に細心の注意を払いぼくも口を開いた。
「姉ちゃん、お帰り」
「そうそう真人、あんた大丈夫だったの?家に電話掛けても全くでないから、生意気市原を使って探索したのよ。そしたら廃工場で倒れてたんでしょ。だから家までつれてきてもらって、あんたの鍵で家開けて寝かせといてたんだけど」
どうすればいいんだ!ぼくには状況がまったく飲み込めなかった。
いや、何故廃工場なんかにいたんだよ。つか生意気市原って誰なんだ。
まあ様々な成り行きがあるかもしれないがもちろんぼくには分かったものではない。
記憶喪失なのだから。
こんな話題のままでいるのも気まずいばかりなのでとにかく寝る事を決断する。
なので率直に今の本心を姉ちゃんに伝える事にした。
「姉ちゃん、今日はもう疲れたから寝るね」
「カップアイスは明日食べる?」
「じゃあそうする」
ぼくと姉ちゃんは素っ気無い会話を交わした。
そしてぼくは掛け布団を掛けてゆっくりと就寝する。
この時ぼくの胸は謎と不安が多すぎて張り裂けそうだった。
- Re: とある愛情と記憶を忘却したぼく。 ( No.3 )
- 日時: 2011/12/20 19:53
- 名前: Xatka (ID: eNPK8IuO)
はじめましてXatkaです(^∀^)/~
記憶が無くなるって
どうゆう感じでしょうね。
記憶喪失とかって
怖いですよねw
- Re: とある愛情と記憶を忘却したぼく。 ( No.4 )
- 日時: 2011/12/20 21:20
- 名前: イカ飯 ◆woH8nI2Q5A (ID: 7TIkZQxU)
Xatkas>
はじめまして、イカ飯です。わあっ、お客様ですね。
体調の方は宜しいでしょうか?駄文をお読みになられたので吐き気を催していないかと。
まあ単純に駄文をお読みくださって有難うございます。
記憶喪失か……、本当のところは殆ど分からないでしょうね。
自分自身記憶が消えたって実感が無いだろうし。
記憶喪失は怖いですよねwwけどさっき言った通りなので僕には良く分かりませんが……。
とにかく応援宜しくお願いします!
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