ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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手作りジョーカー
日時: 2011/12/25 22:31
名前: 藤田光規 (ID: 7gBpjPib)

中2のガキが考えた小説です。
中二病として多目に見て下さい
その他アドバイス感想どしどし!!!

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Re: 手作りジョーカー ( No.18 )
日時: 2011/12/31 10:39
名前: 藤田光規 (ID: rYvWlEkT)

学校もなにか味気ないものに変わっている。
朝の短学活の時間だ。転校生が来たらしい。自己紹介をしている。
「新しくこの学校に来た館岡亮といいます。いっぱい友達を作りたいと思います・・・」
俺は校庭の並木を見ていた。葉は一つもない。それが俺の心になにか寂しいものが突き刺さったようだった。
転校生は俺の隣の席に座った。一瞥し、よろしくと一言言った。
何故俺がこんなに暗くなっているかというと昨日の出来事がきっかけだった。
英が遠くへ引っ越したときいた。もう修の敵討ちはできない。それではだめだ。何かどうにかして居場所を見つけられないだろうか。
「たくみくん・・・と読むの?これ・・・」
隣の転校生、亮が話しかけてくる。俺に興味があるようだ。
「君、暗い顔をしてるよ。どうかしたの?」
「いや・・・何でもないよ。ところで亮?だったっけ。」
俺はひらめいた。このお人好しを利用して英に近づけないだろうか。もう俺は悪人だ。いや、英を殺すという決意をしたんだからもう修羅になろうがいっしょだろう。
「なにか特技かなにかないの?例えば・・・えっと・・・」
例が思い浮かばない。なんだろう。
「特技は・・・あっ。トランプ占いが得意だよ。」
俺はがっかりした。だが試してみる価値はあるだろう。
「じゃあ俺のことを占ってよ。」
亮は即時快諾した。シャッフルして2枚取り出す。
ダイヤの4。スペードの13。
「僕の占いでダイアは友達を表すんだ。その4で友達の死亡。とスペードは敵を表す。最も遠い数から、嫌な奴との別れなんだ。」
凄い。当たっているが分かっていた可能性もあるだろう。まあいい。奴が嘘をついていたならだまされているふりをしててもいい。すべては修のためだ

Re: 手作りジョーカー ( No.19 )
日時: 2012/01/03 22:01
名前: 藤田光規 (ID: TZln3PE9)

学校から帰ってきた。あのトランプ転校生から英の居場所を聞いていた。
結果は(変わらない)そういっていた。どういう事だろう。
もう覚悟を決める。ナイフを取り出し外に出た。
もうあの方法しかない。俺が修にしたように
そうだ・・・嘘で奴を殺す。それしかない・・・
英の家の前に付いた。そして・・・

Re: 手作りジョーカー ( No.20 )
日時: 2012/01/05 23:48
名前: 藤田光規 (ID: kG6g9hX2)

・・・頭が痛い・・・二日酔いのようだ。
俺、英は家の前にいる。嫌な感じがしたのだ。さっき携帯にメールがきた。(ポストを見ろ。全てが分かる)とあった。発信元は拓実の携帯のようだ。罠かもしれない。だが行かなければならないだろう。
ポストを開ける。するとそこにあったのは双の小指だった。血が滴っている。鳥肌が一瞬で立っていく。血だらけの手紙もある。
「利斗を誘拐した。まだ生きている。丘下中学校の屋上に来い。早く来ないと本気で殺す。その小指はその証拠だ。」
やばい・・・マジでおかしいのか・・・まあいい。俺も今回は殺してやる。
運良くタクシーが捕まった。とびのって叫ぶ。
「丘下中学校にとばしてくれ。できるだけ速く。」
そして走り出した。ポケットの中のナイフを握る・・・





学校についた。屋上を目指す。何処に潜んでいるか分からないのでナイフを構える。
屋上の重い扉の前についた。ドアは開いている。行くとやはり拓実がいた。
「よお、英。元気か。」拓実の後ろでは火が燃えている。時間がないようだ。
「利斗はどこだ!!何処にいる。」
「さあ?わかんない。たぶん家だよ・・・」
はあ?訳が分からない。荒唐無稽だ。
「誘拐なんてしてないよ。いまごろ家でアニメでも見てるだろう。あの小指は僕のだよ。」
「ちっくしょう!!」俺は扉へ走る。ノブを握るが回らない。鍵がかかっている。
「どういうことだ・・・」
「わかんないの??じゃあ教えるよ。そのタイプのやつは鍵をかけてもドアノブが使えなくなるだけだ。しかもあけたまま鍵を閉めると見た目は全く変わらないし、扉を閉じると密室だよ。そのタイプの奴があったのはここだけだったよ。時間かかったぜ・・・」
完全に狂っている。騙すために小指を切り、復讐するためにわざわざ遠い所にきた。
「お前のほうには炎がきてない。でもやがては燃やし尽くすだろう。いいか?俺とお前は一緒に死ぬ。天国で修と凛に謝るんだよ。」
「くそっっ!」
どうする事もできない。拓実に近づくのも、ここから逃げるのも。
「だけどそんな死に方じゃゆっくりだ。俺も死ぬのは怖い。だから・・・」拓実はピストルを取り出す。
「お前は早速死んで貰う。俺も頭を撃ってすぐに死ぬ。これでいい、もう十分だろう!!」
拓実は俺に銃を向ける。人差し指に力が入っている。もう駄目だ・・・
「だめだ!!拓実!!」
誰かが叫ぶ。空に弾丸が飛び出した。ドアには2人の人影がある。
「修・・・凛・・・生きてるのか・・・」
視線の先には死んだはずの修と凛がいた。どういう事だ。
「おい!!拓実!目を覚ませ!!僕はそんなこと望んでいない。その銃を捨てろ。」
「駄目だ!!英は死ななければいけない!!修と凛を殺したからだ!!」
「僕は死んでいない!!!!」
突然修が叫んだ。拓実は目を見開く。凛も口を開いた。
「私も修も生きているよ・・・間違い無く・・・天国でも地獄でもない・・・この世界に!!」
「だから拓実・・・殺すとか言わないでくれ。敵討ちなんて言わないでくれ。まだお前は何も失っていないよ・・・」
修も凛も泣いている。炎はすぐ拓実の後ろまで迫っている。
「なんで死んだはずの凛が、なんで撃たれた修がいきているんだ?教えてくれよ・・なあ。」
おれは聞いてみる。すると拓実が言う。
「そんなことどうでもいいよ。なあ修。まだ俺はやり直せるか。お前らみたいに優しくなれるか?」
ああ、と拓実がつぶやく。とおくでパトカーの音がきこえた。
いつのまにか消防車が下に着いていたようだ。水がこっちに来る。
拓実はナイフを火の中に投げた。軽い音が聞こえた。
「なあ修。」拓実は聞いた。
「何だ、まだ言うことがあるか?」
「生きてて・・・ありがとう・・・」
その目にはこの前のような輝きが戻っていた。
        (完)






Re: 手作りジョーカー ( No.21 )
日時: 2012/01/06 15:20
名前: akina (ID: eAFCbrqR)

お疲れ様です。。。
めっちゃ完成度の高い作品になったなぁ↑↑
途中怖かったけど(-_-;)
次の作品は??どこ?

Re: 手作りジョーカー ( No.22 )
日時: 2012/01/06 17:55
名前: takashow (ID: 6dahMI8s)

今日はじめて読んだけど
めっちゃ完成度高いやんマジビックリした


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