ダーク・ファンタジー小説

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生きていたかった〜天国よりも、君の隣に〜【莉沙死にました泣】
日時: 2013/03/11 16:37
名前: 栞 (ID: 9RoM5lpe)


えー友達に小説リクエストされましたんでー


これは書くしかないじゃないですかっ
っていう感じで、書かせていただきます。

コメよろです!

Re: 生きていたかった〜天国よりも、君の隣に〜【莉沙死にました泣】 ( No.59 )
日時: 2013/03/20 15:52
名前: 栞 (ID: 9RoM5lpe)



「あの子は、今まで人生に、なんていうか……そこまで思い入れが無かった。死にたいとまでは言わないけれど、その時期が来たら死ぬんだと、穏やかに待っていたの」
 
 俺の腕を弄びながら言う。
 こんなことには騙されないが、確かに慣れた、上手い手付きだった。

「そんな時、莉沙はあなたと出会った」

 囁くように母親は言う。
 美人で、だけど絶対に俺は好きにならない女だ。

「仕方ないわね。あなた…………」

 腕に力を込める。
 俺は全く抵抗しなかったが、魅せられたわけじゃない。
 むしろ、嫌悪感でいっぱいだ。

「素敵だもの」

 瞳は熱で潤んでいる。
 こうやって何人の男を騙してきたのだろう。

「離してください。痛いです」
 言いながら手を振り払う。
 意外に簡単に手は離れた。

「あなたは莉沙の母親じゃない」

Re: 生きていたかった〜天国よりも、君の隣に〜【莉沙死にました泣】 ( No.60 )
日時: 2013/03/20 20:10
名前: ホワイトパール (ID: IqVXZA8s)

!?

マジか(^p^)な、展開に…

Re: 生きていたかった〜天国よりも、君の隣に〜【莉沙死にました泣】 ( No.61 )
日時: 2013/03/20 23:11
名前: 栞 (ID: 9RoM5lpe)

>>60
家出後狂った私の所為ですw

まぁ、元に戻してく

Re: 生きていたかった〜天国よりも、君の隣に〜【莉沙死にました泣】 ( No.62 )
日時: 2013/03/21 00:23
名前: 栞 (ID: 9RoM5lpe)



「あなたは、莉沙のことを愛していましたか?」

「……え…え、ええ」
 ゆっくりと首を縦に振る。

「じゃあ、一度も病院に顔を出さなかったのはなぜです?」

「い、色々忙しいのよっ! 莉沙の入院費や治療費は誰が出すの!」

「あなたはそんなことしなくても、いくらでも金は入るはず」

「な、なんでっ!」

「男から」
 そう吐き捨てた。
 
「あそこにいる男は父親ですか? 違います。前は違う奴といた。その前も、その前も。その全ては、金のため」

「莉沙のためよ!」

「病院に行く時間はいくらだってあった。あなたは行かなかった。あなたは本当は、莉沙を愛してはいない。むしろ——邪魔だと思ってる」

「いいのかしら?」
 母親は、恐ろしく嗤った。

「あなたを殺すことだってできる。だけどそれもツマラナイ」

Re: 生きていたかった〜天国よりも、君の隣に〜【莉沙死にました泣】 ( No.63 )
日時: 2013/03/21 18:30
名前: 栞 (ID: 9RoM5lpe)



「何を言って——」

「私のモノにしてみせる」

「——離せっつってんだろ!」

 俺は莉沙の男だ。永遠に。

「竜輝君っ!」

「テメェなんか、死んでも好きにならねェよ」

 俺は言った。
 そして駆け出した。

 じっと俺を見る、二つの目に気付かずに。


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