ダーク・ファンタジー小説
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- 翼を付けた悪魔 〜悪魔を知らない少女〜
- 日時: 2013/09/17 20:11
- 名前: 清楓ユズハ ◆AoQvVmjntM (ID: Ouicm1PF)
初めまして! 清楓ユズハ(サヤカユズハ)と言います!!
題名通りのことです。とにかく説明なんてありません。
荒らし・中傷・商売宣伝は禁止ですが、アドバイスや見てるだけの人、コメントは受け付けます!
下手なので広くて大きい心で見てください汗
登場人物からどうぞ!
——
§主な登場人物§
§水幻 海紗 スイゲン ミスズ§ ミスズ・レイ・カリン∮コレット
φ風吹 風花 イブキ フウカ φ フウカ・ラン・モリア∮イリナ
φ土里 徹平 ツチザト テッペイφ テッペイ・マキ・タキズ∮トウヤ
§織音 音羽 オリオト オトハ § オトハ・リネ・セレン∮トウカ
・碧空 夕泰 カイクウ ユウダイ § ユウダイ・ジーロ・ロイズ∮レン
・日原 陽架 ヒナハラ ハルカ ・ ハルカ・エリ・ミイナ∮クーナ
§植森 森 ウエモリ シン § シン・トーキ・クノル∮ケイト
※§は悪魔 φは天使 ・は人間
※生まれた時に自分の持つ魔法力に合わせた人間名・悪魔・天使名をつける
- Re: 翼を付けた悪魔 〜悪魔を知らない少女〜 ( No.4 )
- 日時: 2013/09/14 16:23
- 名前: 清楓ユズハ ◆AoQvVmjntM (ID: Ouicm1PF)
「・・・っ、私は・・」
まわりの風景は 真っ暗で 足がすくみそうになる。
突然のことだった。
私は、手に感触を覚えていたのだ。
——
エレベーター・・。
私は、ドアと反対の場所で、背を壁に預けており、右手で 壁にあるてすりを触っていた。
すると、ボタンのようなものをぽちっと押してしまい、いきなりエレベーターは震えだし、声を発した。
悪魔の金切声のようなそれは、私を刹那さに滲ませた。
緩んだ気持ちでそれを静かに聞いていると、私の後ろにあった壁が遠くになって、爆弾装置が置かれていて。
私は背中で爆風に弾き飛ばされて、ちーんとなった エレベーターから降ろされ吹っ飛ばされた。
それの影響で私に一部の記憶がなくなった。
記憶なんて私に必要ないものだから関係ないけれど。
記憶はなくなった というより ぶっ飛んでしまった。
その衝撃で気を失い倒れ、悪夢を見た。
———
「ここ・・・悪魔の世界?」
アンケートで、悪魔になりたいと 積極的に書いたわけじゃない。
というか あのアンケートは私を悪魔にするものだったのだろうか。
(とにかく 知ってる 人 を探そう)
友達を思い浮かべ、そこら中走り回った。
真っ暗な世界
息がつまりそうで、なんだか憂鬱で寂しい・・・。
複雑な気持ちにまとわれる。
走り回れば走り回るほど足は疲れる。
人はあちこちにいるけれど、私たちはそこまで地味な色の制服を着ていないから、わかるはずだった。こげ茶色のもやをまとったベンチに座る
「ふう・・・」
走り回って、疲れて 座ると、目の前を人が横ぎった。
「わ、あんたいたんだ!ってか、名前わすれちゃってさ 教えてくんない?!」
それは、私が求めてた 人で。
「私の名前なんだっけ? っていうか会えてよかった!」
「ねえ、早くいきましょう? 悪魔に正式になるために、あそこの遊園地の総合受付で、私たちの悪魔の名前を教えてもらうの」
私たちは お互いに記憶がブッ飛んでるから、とりあいず 遊園地の総合受付に行くことにした。
「ほらほら早く!」
私は 誰かに手を引かれて、遊園地の総合受付に行く
「あの 私たち 悪魔に正式になる登録をしに来ました。」
「ミブンヲ ケンサ シマス。 デハ、チェックノタメ コチラノ マシーン ニ ノッテクダサイ」
悪魔は 金切声をあげて、そういうと、顔見知りのだれかと私は、そのマシーンに二人で一緒にのる。
青色をまとった目立つマシーンだ。
「アナタタチノ ナマエヲ ハッピョウ スル。 セイシキニ アクマニナレテ オメデトウ!オメデトウ!」
「よかったわ!あたしたち悪魔になれたのよ!」
顔見知りの友達は喜ぶけれど 私はそこまで喜ぶ気には、なれなかった。
でも ほとんど記憶が飛んでいる私たちは 悪魔が何かも 分かっていなかったんだ。
悪魔が何かもね。
「私の名前は・・・」
———
悪魔 正式登録名
命名 §水幻 海紗 スイゲン ミスズ§ ミスズ・レイ・カリン∮コレット
———
「私は・・・」
名前が長すぎて どこから読めばいいかわからない。
「あなたの人間名は 水幻海紗 よみは、すいげん みすず 悪魔名は、ミスズ・レイ・カリン 合わせて コレット。 あなたは、悪魔名でミスズ・コレット と呼ばれるの。でも正式名は ミスズ・レイ・カリン・コレットね。」
そばにいた 小悪魔が教えてくれた。
「どうも」
その小悪魔は 人間の形を保っていた。
「あたしはー・・。§織音 音羽 オリオト オトハ § オトハ・リネ・セレン∮トウカ って書いてあるけど、そこの悪魔さんの話聞けば、オトハ・トウカってことなのね!ありがとう!
ミスズ・コレット!あたしは、オトハって呼んで!」
「私は ミスズって!」
「OK!」
私とオトハはその場をあとにした。
- Re: 翼を付けた悪魔 〜悪魔になりたがった少女〜 ( No.5 )
- 日時: 2013/09/13 18:30
- 名前: 清楓ユズハ ◆AoQvVmjntM (ID: Ouicm1PF)
どうも! 清楓ユズハです!
最近更新できてなくてすみません((誰もいないし!
まあ、期待してくれてる方もいるかいないかと言われればいないでしょうが・・・。
とにかく頑張りますね。((一人で頑張ってるし・・・。
- Re: 翼を付けた悪魔 〜悪魔になりたがった少女〜 ( No.6 )
- 日時: 2013/09/13 21:04
- 名前: 清楓ユズハ (ID: Ouicm1PF)
「ん〜? どこ行っても真っ暗なのね」
オトハはしんみり言う。
「オトハはネオンカラーの服だから かなり目立つよ」
「そんなこと言わないでよ。 ミスズだって目立ってるし」
とかなんとか言いつつ、真っ暗なところなので、手当たり次第で歩いているような形だ。
「目が慣れれば、みんなみたいになるのかな」
オトハがぼそっと言うので、それに返事を返そうとミスズが口を開いた瞬間、人が落ちてきた。
「もうっ…オトハったら…ってえええええっ?!!!」
ズッシーーン!
ミスズとオトハの周りに砂埃が舞う。
「もう 何よ〜っ」
オトハが目をぱちぱちさせる。
「もう あんたね!」
ミスズは、砂埃から登場する何とも無様な物体を見つつ叫ぶ。
ミスズは早くも視界が自由になったのか、オトハには見えない存在に気付いた。
「ん?ん?なんかあるの?」
「み、み、み 見えないの?!こいつ!」
ミスズが その物体に向かって指を指すが、さっぱりなオトハである。
「なんだよ。こいつとはご挨拶だな」
すると ミスズとオトハの目の前で、一人の男子が起き上がったのだけど———。
「・・・なによ、あんた ストーカー?やめてよ」
ミスズが ムカッと来たのか、男子相手に砂埃を払って立ち上がる。
「ね、ね、ミスズ あたしには見えないけど?」
「そこのおまえは 僕には見える。 君には見えない。 僕は 植松浩也(うえまつ ひろや) 君たちは?」
「そ、あっけらかんといわないでよ。私にも見える方法はないの?それに、あんたの悪魔名は?ないの?」
オトハは敵対目線で 浩也をにらんだ。
「悪魔名?なんだそれ」
浩也は 可愛らしい顔で問いかけてくる。
「私たち、特別遺伝子検査のエレベーター故障によって、ここに落ちてきちゃったの。あなたもそんな内容だと思う…たぶん、ここは 魔界よ
ここからずーっと行ったところにある 遊園地の総合管理のところで、魔界で暮らすための悪魔の名前を付けてもらえるわ。」
「あたしは…えーっと…。織音 音羽が人間名でー…。オトハ・リネ・セレン∮トウカっていうの。合わせて オトハ・トウカ。オトハって呼びなさいよ?」
「ずいぶん長いんだな。」
オトハが嫌味っぽく浩也に言うと、浩也も嫌味で返す。
「私は、水幻海紗っていうの これは人間名で、悪魔の方だと、ミスズ・レイ・カリン∮コレット 合わせて ミスズ・コレット ミスズって呼んで」
ミスズが 丁寧に言うと、
「きれいで素敵な名前だね」
と言って、浩也が微笑んだので、オトハは面白くない。
「なによ!あたしと態度がちがうじゃなーい!」
「あ、ま、とにかく 行きましょう? 悪魔名をつけていかないとここではやっていけない。 はずよ」
ミスズがにっこり笑顔で言うと、三人は その場から 先ほど来たところに引き返した。
- Re: 翼を付けた悪魔 〜悪魔になりたがった少女〜 ( No.7 )
- 日時: 2013/09/13 21:33
- 名前: 清楓ユズハ (ID: Ouicm1PF)
「さっきから オトハっておまえ、見えない僕に空気に向かってしゃべってるようなものだよね。 独り言だ!そっちの方向に僕はいないよ」
嫌味は、まだ続いていた。
「もう!ミスズ、コイツおいてきましょ!わざわざ来た道を引き返すことになったじゃない!」
「え…でも、私たちもそんなに行く場所ないでしょ?」
「馬鹿正直なやつ!ミスズっ!」
暗い道を歩いていると、少しにぎやかに光る遊園地の総合センターが見えた。
「おまえの性格ってねじくれてんだな。ミスズとは大違い」
真っ赤になって今にも殴ると飛びつきそうなオトハを押さえて、ミスズが笑う。
「ひ、浩也くん、あ、ありがと…」
いつの間にか、遊園地についていて
「あの 僕 悪魔の名前を付けてもらいに来ました」
浩也が言うと、ロボットは、金切声をあげて言う。
「ミブンヲ ケンサ シマス。 デハ、チェックノタメ コチラノ マシーン ニ ノッテクダサイ」
「結局あたしたちのときと一緒じゃない」
オトハが耳打ちしてきた。
「そうだね」
静かにミスズも返す
「アナタハ、セイシキニ トウロクガデキマセン。 モウシワケアリマセン モウイチドキカイニノッテクダサイ」
「はははは!! あんた 周りから見えないから 正式登録できないんじゃないの?アタシらの時は、 おめでとう!おめでとう!って言ってくれたのに」
金切声をあげるロボットに目を向けて オトハは嫌味たっぷりでいう。
「ちっ」
浩也は舌打ちしてもう一度 のる
が、正式登録はできない。
「すみませんねえ」
金切声をあげたロボットが、総合案内の小屋の奥に入っていき、新たな人が出てきた。
「私はここの総合案内の魔神として、一番の爵位を持つムーブでございます。聞けば君、幽霊みたいだね」
『えーーーっ! 幽霊?』
三人は 同時に驚いた
ムーブと言えば、にっこり笑って 浩也を見ている。
「ミスズちゃんはなぜか特別だからねえ。 君も見えるけど、オトハちゃんみたいに普通の子は、見えないんだよ。 もちろん僕も見えないさ」
ミスズがなぜ 特別 なのかは教えてくれなかったが 三人とも直接訊こうとはしなかった。
「僕が…幽霊?」
「ええ、君が幽霊 君の身分を調べて、今までの行いで、天使になるか悪魔になれるか決めれるよ。
ミスズちゃんはとくべつだから れっきとした悪魔じゃないけれど…。オトハちゃんはもうすぐ悪魔の本能が目覚めてくよ」
ムーブは何か秘密を込めた笑い方をした。
「君は…、君は 特別な悪魔になれるよ?どうだい? 天使と悪魔を二つ分けたようなものだ。幽霊よりはましだと思うよ」
「そうですね。ではそれで」
「・・まったく 悪魔という存在を知らないんだね。まあ記憶が抜け落ちてるから仕方ないか」
ムーブがボソッとつぶやいたことが、オトハの頭に何度かこだました。
- Re: 翼を付けた悪魔 〜悪魔を知らない少女〜 ( No.8 )
- 日時: 2013/09/14 13:23
- 名前: 清楓ユズハ (ID: Ouicm1PF)
- 参照: 見てるだけの人 コメントください!
「…くすっ、悪魔を知らないってかわいそー。魔界で暮らすつもりなんだ。人間界に戻りたいって思わないんだ。って 人間界は忘れてるから仕方ないか!ははは」
ムーブが ボソッと続けた。
今度は しっかりミスズにも聴こえていた。
もちろん 浩也にも
「はい 君の正式名だよ。今までの名前は捨てて §植森 森 ウエモリ シン § シン・トーキ・クノル∮ケイトって名前に変更ね」
そういうと、ひとつのプリントを渡した。
「人間名は 植森 森ね? 悪魔の名前で シン・トーキ・クノル∮ケイトで、合わせて シン・ケイト」
「カッコ悪! シン・ケイト=しっけい」
「オトハ…おまえってやつは! おまえだって オトハ・トウカ=ハトだ!」
「無理矢理すぎだね!」
「おまえもな!」
すかさずリアクションしたオトハにフンっと背を向けて ミスズを見て言う。
「僕、ケイトって呼んでよ。」
「うん いいよ」
「とにかく行くよ!」
オトハには姿かたち見えない ケイトだけど ミスズにはくっきりみえる。
(かっこいいなー…っ)
櫻雫中学にも、カッコよくて人気ある人は 何人かいたけど…。
そういう人たちより 輝いている。 生まれてきたときから持ってるカリスマ感があって…。
オトハには素っ気ないのが、マイナーだけどね。 そう思いながら、ずけずけ歩くオトハに 自分はついていく
「ねえねえ、もう疲れたしお腹すいたから、休憩しよう」
「あー!君たち おいで!」
通り過ぎようとした 遊園地の総合センターのところで ムーブの声が聞こえる。
叫んでいるようだ。
「なんですかあ?」
オトハは 引き返して ムーブの方へ行く。
「君たちは、初めて登録するみたいだから 一か月に 魔界のお金がもらえる…。一か月 10000リア いいね?」
「10000リア ですか。わかりました!」
オトハは、三人分の 金額をもらうと、さらにムーブから知らせがある。
「君たちには良い知らせだよ。 この地図あげるよ。 ここは魔界のクロユキ地方で、スズヤミというところの総合センター
ここから もう少し行った クロユキ地方の サエデというところには、ちょうど寝泊まりできる寮があって、学校にも通えるんだ。学費は、毎月3000リア」
「そこでは ここで暮らすためのいろんなことができるから行くといいと思うよ どう? 入学費とか入学のための制服の金額なら払うけど」
「———そんな、悪いです。確かに 入学はしたいですけど」
ミスズは 言いかけて止まった。