ダーク・ファンタジー小説

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廻る世界で。
日時: 2012/07/02 22:10
名前: +ふぁる+ (ID: 9cTKwbSo)

初めまして!
ふぁると申します!!
初心者ですが頑張っていきたいと思います^^
さっそくですが「廻る世界で。」の
オープニングです!!↓


〜オープニング〜




気がついたとき、世界は黒く染まってた。

・・・・いや、もともと色なんてなかったんだ。

そう思うことによって、自分を守った。
自分が正しいと思い込んだ。

だって、この世界は私がいることによって廻っている。
私は、この世界の軸となる中心のモノ。
私が踊ることをやめれば、世界も・・廻ることをやめるだろう。




Re: 廻る世界で。 ( No.8 )
日時: 2012/06/15 21:08
名前: +ふぁる+ (ID: 9cTKwbSo)

ユースさんに少し事情を聞いた後、私はルナさんにあやまりにいった。

「すいませんでした!!ルナさんの事情も知らずにあんなことを・・・。本当にすいません!!」

「今更いいのよ。私の説明が不十分だったせいもあるわ。」

そう言って、ルナさんはやさしく笑ってくれた。
でも、やはりその表情はつらそうで・・・。私が代わりに、そのつらさをうけとめることは、できないのだろうか。

「・・・・そういえば、これからキミはどうするの?」

ユースさんが、私に向かってしゃべりかけた。

「私・・・・・ですか?」

「見たところ、親に捨てられたって感じだけど。」

そう言われた瞬間、ビクッと私の体が震える。なぜ・・・・。なぜユースさんは、そういうところに敏感なんだろう。

「私・・・・は・・・・・。」

どこにも、居場所なんてない。だからって、ここに居座る理由もない。・・・・・でも、本当は一人じゃいやだ。さみしいよ。怖いよ。ずっと、この館にいたいよ。それでも・・・・・・

「私は・・・・・・・旅にでます。」

声が震えているのが自分でもわかる。

「弟を・・・探します。私の弟もきっと・・・・・どこかで迷ってる・・・はず・・・だから・・・・。」

ルナさんには、ルナさんの苦しさがあって、ユースさんもなんだかんだ言って、ずっとルナさんのそばにいる。だから私も、成長しないといけない。頑張らなければいけないんだ。
泣きそうになるのを、ぐっとこらえる。

「・・・・・無理しなくていいのよ。」

「!!」

「泣きたかったら泣けばいい。ここに残りたければ残りたいと、はっきり言えばいいじゃない。あなたはまだ子供。我慢することばかり覚えるのが、成長じゃないわ。」

あなたはまだ子供————・・・・。その言葉が、胸に響いた。

「そうそう。人生には、適度なわがままも必要だよ。」

・・・・・そうか。わががままも言っていいんだ。私は・・・・私は・・・

「ここにぃ・・・のごりだいっです・・・うぅっ・・・」

目からこぼれる雫で、顔をぐちゃぐちゃにしながらいった。

二人がクスッと笑う。

      いいのよ
「「それで      」」      
      いいんだ





いつのまにか雨はやんでいて。

人を吸い込みそうな満月が、顔をだしていた。

Re: 廻る世界で。 ( No.9 )
日時: 2012/06/16 22:02
名前: +ふぁる+ (ID: 9cTKwbSo)


〜02 現実の世界は 〜




・・・・・・正直言って、人生なんてどうでもよかった。
物心ついたときから繰り返される暴力に、「産むんじゃなかった」と、繰り返される言葉。
姉も最初は可愛がられていたけれど、僕をかばうようになってから、同じように虐待をうけた。


そしてとうとう————・・・捨てられた。


人生なんてそういうもので。誰もが幸せになれるはずなんてなかった。
それでも姉は希望を捨てず、いつでも明るくて。
僕はとっくに希望なんて捨てて、あきらめてるのに。

どうしてそんなに明るいの・・・・?
僕らは捨てられたんだよ・・・・?

そんな僕の不安をかき消すように、姉は笑ってた。

「大丈夫だよ!きっとなんとかなるんだから。」

ああ、こんな姉がいるから僕は生きていけるんだと、あらためて思った。
でも、そんなときこそ神様は理不尽で、せっかくつかみかけた希望を軽くあしらうのだ。




・・・・・・そう、姉がいなくなってしまったのだ。
どこにも見当たらない。
————すなわち、姉とはぐれてしまった。


こんどこそ完全に僕は希望を失って、つかみかけた小さな光も消えた。



もう、自分はどうなってもかまわない。ただ姉だけはどうか、見捨てないでほしい。


僕の最初で最後の願いだった。

Re: 廻る世界で。 ( No.10 )
日時: 2012/06/17 15:59
名前: +ふぁる+ (ID: 9cTKwbSo)


「月の館の毎日は、早朝五時から始まるから頑張ってね。」

そういったのはユースであり、リアサに早く起きるように言ったのもユースだ。だから当然ユースも、朝早く起きているのだと私は思った。だから、少しだけユースの事を感心しかけたのに・・・・・

「おーきーてーくーだーさーいー!」

その声により、一気にユースへの感心は失望へと変わった。
多分、今怒鳴っているのはリアサ・・・。と、いうことはユースはまだ起きていない・・・。
まったく・・・いい年して14歳の少女に起こしてもらうとは・・・・。情けないったらありゃしないわ。

そんなことを思っていると、廊下からドタドタという足音が聞こえてくる。そして、勢いよく扉が開いた。

「聞いてください!ルナさん!」

涙目になりながら私に叫んだのはのは、リアサだった。

「ユースさん酷いんです!私に五時に起きるよう言っときながら、自分はまだ寝てるんです!?しかも私に朝ご飯作って、洗濯物も干せって言うんですよ!?」

「・・・・まあまあ。それは酷いわね。」

私は軽く微笑んだ。

「ユースさんは私をなんだと思ってるんです!?言っときますけど、私は家政婦さんでもお手伝いさんでもないんですからね!?」

ぶつぶつと文句を言うリアサの後ろから、毅然とした声がした。

「朝っぱらからうるさいよ?」

「ユース・・・」

「あぁーーーーーーー!!ユースさん!!」

ああ・・、なぜこんな時にくるの・・・。

「僕が何時に起きようと、僕の勝手だろう?」

「ふざけないでくださいーーーーー!!」

「二人とも・・・・」

「キミは新入りなんだから、僕の言うことをおとなしく聞いててよね。」

「そんなのぜぇったいに、納得いきません!!」

「だから・・・・」

そろそろ、がまんの限界だ。

「少しは静かにしなさいーーーー!!」

一気に静寂がおとずれる。私は落ち着いて、静かにいった。

「ここを、どこだと思っているのかしら?ここは・・・・・・」

そこでいったん言葉をきり、にっこりほほ笑む。

「私の屋敷よ」

その言葉により、二人はおとなしくなった。



リアサがきてから、少し騒がしくなったけれど・・・それでも、なにもないよりはいいかもしれないわ。

Re: 廻る世界で。 ( No.11 )
日時: 2012/06/18 22:43
名前: 柴犬 (ID: jtELVqQb)

初めまして!
ふぁるさんの小説、とても面白いです。
先が読めなくて…!

ルナちゃんが踊り続けないと、世界が滅んでしまうなんて…!
じゃあ私が今、生きているのは彼女のおかg((
つらくて苦しくて、それでも止められないっていうのが、可哀想です…。

リアサちゃんと弟のこれからも、目が離せませんね!

続きを楽しみにしています。
更新頑張ってください!

Re: 廻る世界で。 ( No.12 )
日時: 2012/06/19 07:58
名前: +ふぁる+ (ID: 9cTKwbSo)


柴犬様!!
はじめまして!!

コメントありがとうございますゥゥゥゥゥゥ!!
うれしすぎて何回もよんでますww

これからも頑張っていきたいと思います!!^^


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