ダーク・ファンタジー小説
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- 廻る世界で。
- 日時: 2012/07/02 22:10
- 名前: +ふぁる+ (ID: 9cTKwbSo)
初めまして!
ふぁると申します!!
初心者ですが頑張っていきたいと思います^^
さっそくですが「廻る世界で。」の
オープニングです!!↓
〜オープニング〜
気がついたとき、世界は黒く染まってた。
・・・・いや、もともと色なんてなかったんだ。
そう思うことによって、自分を守った。
自分が正しいと思い込んだ。
だって、この世界は私がいることによって廻っている。
私は、この世界の軸となる中心のモノ。
私が踊ることをやめれば、世界も・・廻ることをやめるだろう。
- Re: 廻る世界で。 ( No.1 )
- 日時: 2012/07/02 22:15
- 名前: +ふぁる+ (ID: 9cTKwbSo)
〜登場人物〜
ルナ=イリアス=ジース 女
世界の中心である人物。彼女が踊ることをやめるということは、
世界が終るということ。
年齢不詳
ユース=ジース 男
ルナのいとこ。今はルナの屋敷(月の館)で執事として、
住み込みで働いている。
年齢不詳
リアサ=フェルエ 女
14歳の少女。親に捨てられ「月の館」に迷い込んだ。
ルイト=フェルエ 男
14歳の少年。リアサと双子。親に捨てられたときリアサと
離れ離れになった。
セレティア=イリエル=ユスア 女
ルナの母親。本物の母ではないが、ルナを育てたのは事実。
特別な力を持ち、式神をあやつる。
〜01 月の館にて 〜
今宵の月は奇麗である。・・・そう、まるで
人を吸い込んでしまいそうなぐらいに。
・・・・だけど私に、月を見ている暇なんてあるはずない。
「・・・はあ・・・はあ・・・」
・・疲れた。もう嫌だよ。休みたいよ。これ以上踊り続けたら
死んでしまうよ。
だけどそれは許されないこと。・・分かってる。分かってるから・・。
コンコン
「ルナ?入るよ。」
そう言って入ってきたのは、ユースだ。
「・・だいぶ弱ってきたね。かれこれ数百年踊り続けているけど・・
そろそろ休むかい?」
ユースは食事を机においていすに座った。
「・・・心配してくれてるようでありがたいけど、私には嫌味にしか
聞こえないわ。」
休めないことを、知っているくせに。
「くっくっく・・・。ごめんごめん。別に悪気はないんだ。だから
そう怖い顔するな。」
するとユースは食事をちらりとみていった。
「どうする?夕食。食べるかい?」
「・・・食べれないことぐらいあなたも分かっているでしょう?
それに最低限の栄養は、勝手に体の中でつくられるわ。」
そういいながらも私は踊り続ける。月の光をあびながら。
休む間もなく、毎日・・・毎日・・。
- Re: 廻る世界で。 ( No.2 )
- 日時: 2012/06/10 18:28
- 名前: +ふぁる+ (ID: 9cTKwbSo)
気がつくと奇麗だった月は雲に隠れ、外は雨が降っていた。
「ああ・・・・降ってきちゃったね。僕、洗濯ものをとりこんでくるつ いでに、買い出しに行ってくるよ。」
そう言ってユースは部屋を出て行こうとしたが、ふいに足をとめた。
「・・・・・・そうそう。踊り続けるの大変だろうけど頑張ってね」
・・・・こいつは私になにか怨みでもあるのだろうか。
「最高の嫌味をどうもありがとう。」
私がそう返すと、ユースはおもしろそうにくっくっくと笑って部屋を出て行った。
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「森の中には、闇の館と呼ばれる屋敷があるのよ。」
そんなことを教えてくれた母はもういない。
いや、いるけれどあんな奴は私の母じゃない。私とルイトを捨てた奴なんか、母親じゃない。
あんな奴のせいでルイトとは、森の中で離れ離れになってしまった。
ルイト・・・ルイト・・。今、どこにいるのですか?