ダーク・ファンタジー小説
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- フリージアが忘れられない
- 日時: 2021/08/14 15:10
- 名前: シノ (ID: Bf1VKmv9)
一面が黄色の花でいっぱいだ。花特有の香りが漂ってくる。ここの花は年中枯れないらしい。一輪たりとも。何故枯れないかは誰にもわからない。その黄色の花畑の中にポツンと小さな建物がある。こじんまりとしているが、しっかりと手入れがしてある。レンガのところどころには花畑と同じ黄色の花がついている。全体的に黄色の花で装飾されたその建物は人の気配をまったく感じられない。そんな場所に一人の青年が訪れる。
- Re: フリージアが忘れられない ( No.17 )
- 日時: 2021/10/11 13:26
- 名前: シノ (ID: 4.2P0hz.)
話の区切りが悪いけどここで登場人物表的なものを...物語で必要のない情報もあるかも..?と言いながらも作者が纏めたかっただけですけど(笑)
容姿等を詳しく知っていただき、今後楽しく読んでいただけたら嬉しいです。
- Re: フリージアが忘れられない ( No.18 )
- 日時: 2021/10/11 13:51
- 名前: シノ (ID: 4.2P0hz.)
シズル
21歳
男
深い青色の髪(正確にはウルトラマリンブルー)を一つにまとめている。髪を下ろしたら肩よりも3、4cm位上。ギリギリ髪を結べる長さ。髪は黒いリボンで結んでいる。
瞳は深い緑色(正確にはクロムグリーン)
父・母・弟(18歳)がいる。自分よりも弟の方がしっかりしているためたまにネガティブになる。それを弟が励ますのがシズルの家での恒例となる。自分がしっかりしていないのを自負しているから弟に"兄さん"と呼ばれるのは唯一兄っぽくて好きだったりする。
時計塔修理中なので作業着。目に油等が入るのを防ぐためにスチームパンク感満載な(?)作業用眼鏡をつけている。休日は基本的にラフな格好+伊達眼鏡。伊達眼鏡をつける理由は落ち着くから(普段仕事でも眼鏡をつけているため)ちなみに伊達眼鏡は丸い。
人とコミュニケーションをとることが苦手。出来ることなら人と関わりたくない。家から出たくない。でもニートはヤダ。格好いい兄さんになりたいということで、とりあえず自分の好きな機械いじりを職業に。
- Re: フリージアが忘れられない ( No.19 )
- 日時: 2021/10/12 07:21
- 名前: シノ (ID: 0sokIT7I)
(No.18から続き)
もともと喋ることが好きではない。流行に疎いため同年代の方と喋ることが得意ではない。
- Re: フリージアが忘れられない ( No.20 )
- 日時: 2022/01/18 16:28
- 名前: シノ (ID: quQfBDMh)
そこに広がっていたのは一面に咲くフリージアの花。枯れている花など見つけられない、すべて満開に咲いている素晴らしい光景。
「おーい、シズルー?だいじょぶそ??」
「えぇ、大丈夫です。しかし、こんなところにこんな素晴らしい場所があったとは。驚きです。」
「でしょー?なかなか人が来ないから穴場スポットだよ、ここ。」
そう言ってユズは嬉しそうに笑った。
「ここね、俺が小さい頃によく母さんに連れてってもらってた場所なんだよね。俺も母さんも花が好きだからさ。」
ユズはどこか懐かしそうにでも、悲しそうに花畑を見つめていた。その様子になんだか私は心を打たれてしまった。彼にもこのような表情ができるのだと。いつもニコニコ笑っているからなんだか、いけないものを見てしまった気分だ。
「なるほど。ではここはユズとユズのお母様のお墨付きの場所だと。」
「そういうこと!シズルはよくわかってんね!」
先程から一変してユズは満面の笑顔になっていた。
- Re: フリージアが忘れられない ( No.21 )
- 日時: 2022/02/10 16:22
- 名前: シノ (ID: Om7nks4C)
「では何故私をここに連れてきたのですか?大切な場所なのでしょう?思い出の場所なのでしょう?そんな場所に他人である私が土足で踏み入ってはいけない場所だと思うのですが。」
それを聞くとユズはハハッと笑った。そしてさもかし当然のように言った。
「だってシズルと俺はもう友達でしょ。俺にできた初めての友達だかんね、連れてきたくなったの。」
「へぇ…そうなんですか…って!!お友達いらっしゃらなかったのですか!?」
意外だ…意外だ…そんなことがあっていいものか…あのユズに友人がいないだと…???
「んだよぉぉ、そんなこと言うなって。悲しくなるじゃん。」
ショボンとしている。
「取り乱してしまってすみません。あまりにもビックリしてしまいまして。意外ですね。誰とでも仲良くなれそうなのに。」
「いいんだよ!!それは!!俺は繊細なの!!こう見えて!!」
頬を膨らましながらユズは言った。少し機嫌を損ねてしまったのだろうか…