ダーク・ファンタジー小説

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サウンドオブアポカリプス!
日時: 2022/10/03 18:42
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

こんにちは、もしくは初めまして。ぷれです。
SF系が書きたくなるお年頃なので、書こうと思います。
よろしくお願いします。
リク依頼板にてオリキャラを募っております。ご応募お待ちしております

『使徒モドキ』によって、何人もの命が奪われた世界。
それでも必死に闘う6人の大学生。魔術を使い、自らの肉体を使い、守るべき者を死守する。
天使の力を使い、天使の皮を被った『何か』と闘う。

人物紹介>>1 >>6
プロローグ>>2

Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.19 )
日時: 2022/10/07 19:43
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

ふーん、分からん。
全く内容は頭に入って来なかったが、ヤマトさんは帰っていった。もちろん玄関から。

ーー
「っざいまーす...」
俺の府抜けたあいさつが事務所内に響き渡った。
事務所を見渡すと、ヤマトさんが書類の作成をしていた。
(昨日のこと、どーゆーことか聞いてみるか)
「あの、ヤマトさん。昨日の、俺が狙われてるとかって」
「ん?昨日は何も話してないよ?私が乗り込んだら、君は既に気絶してたけど」
何で。どうして、意見が食い違う。
焦りを隠せず、汗が流れる。次第に、体が痙攣しているのが分かった。
「カエデ、何か知らないけどあったんだよね?何かしら」
「えぇ...」
俺は昨晩あった、というか見たことを全て話した。
終始、ヤマトさんは頷きを見せた。
「...なるほどね。」
____戦え、戦え。
またあの声だ。
全身に焼かれるような痛みが走り、あまりの痛みに俺は意識を手放した。

Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.20 )
日時: 2022/10/10 22:00
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

2章「復讐を誓ったバケモノ」

カエデが目を覚ますと、自分の家に居た。
「やあ」
「どうして、俺の家に...」
「ここは君の精神世界。今目の前に広がっているのは、君の一番身近な記憶さ」
どうして、精神世界とやらに居るのかという疑問が生まれた。
「それは君が今意識が戻っていないからだ。単純だろ?君や僕が望まなくても、ここに飛ばされる」
思考が読まれたと思った。というか実際にそうなのだろうが。
だが、彼にとってそんなことはどうだっていい。
「意識を失う前に聴こえたあの声は何なんだ」
眼前の少女は、変わらず微笑を浮かべながら答えた。
「前にも言ったろ?使徒モドキの声だ」
「でも、報告は来なかった。来ていたとしても、上位ランクの使徒モドキじゃなければ聴こえないはずだ」
「実際、そうとは限らないぜ?」
確かに、その通りだ。
カエデは今まででも2体と対峙したときしか聴いていない。データが足りなかったのだ。
「おっと、時間だ。意識が覚醒しようとしているから、そのままドアから出ればいい」
「は、はぁ...」
ドアを開けると、白い光に包まれた。

Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.21 )
日時: 2022/10/11 22:29
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

ーー
言われるがままドアを開けて、次に目を覚ますと見知らぬ天井だった。
むせかえるような消毒の臭い。
「...起きた?調子はどう?」
「...まーまー、です」
ヤマトが病室の隅に座っていた。
カエデは無愛想な返事をし、ベッドから起き上がった。
「ったく、かわいくないなーホント」
「じゃあ撫でるの止めてくださいよ」
止めないよー、と返事をしながら頭を撫で続ける。カエデの毛髪はさわり心地がいいらしい。
「じゃ、退院手続きするよ。大したこと無かったしね」
「え、ちょ...着替えは?」
「30秒で。そこに置いてあるよ」

ーー
牛御ソラネは、精神的ダメージが大きいせいで未だに立ち直れていなかった。
あの惨劇を目の当たりにすれば、慣れていないソラネにとっては辛かったのだろう。
そんな中、ユキは彼女に付き添っていた。
「...ソラネさん、そろそろ戻りましょう?」
「...」
「黙ってたって、分かりませんよ」
ソラネは踞ったままだ。返事はない。
「...で、」
「...」
「何で、何で私ばっかりに構うの...!?放っておけばいいのに」
悲痛混じりの声に、ユキは目線を下げた。
「答えてよ!!!私が居たって、何の役にも立たない!!天使の力なんか、こんな能力が覚醒したところで何も変わらない!どうせまた、あの惨劇を見ることにな___」
パチンという、乾いた音が鳴り響いた。ソラネの頬に鋭い痛みが走るが、あまりの出来事に反応すらできなかった。
「...バカなこと言ってないでよ!!!どうして現実から目を背けるの!?未だ世界で使徒モドキによる被害があるのに、戦えるのは13人しか居ないのに、今こんなんでどうするの!!??」
ソラネは目を見開き、怒号のする方に目を向ける。
そこには、怒りと悲しみが混じった顔があった。
「...あんなことは許容範囲内です。必ずしも犠牲を0にするなんて、所詮戯れ言でしかない。だからといって、ここで戦うことを諦めたら、何もかもが終わります。...ここからは、あなたが決めてください。牛御ソラネ自身の意思で」
返事もせずに、小さく頷く。それを確認したユキは、再び話始める。
「今ここで諦めて、W.A.Lを降りるか、命を懸けてでも必死に守り抜くか。選んでください」
「私は...私は、戦う。全てを懸けて、戦う...!」
そう決意した彼女の瞳は、自信と希望で満ちていた。

Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.22 )
日時: 2022/10/12 22:36
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

「っざーす」
「なに事務所3日も休んでんだよ」
ヤマトがリョウタの頭を殴る。
それなりに事情があるのだろうが、この男に関してはほとんどが謎であるため、サボりという可能性も考えられる。
「いやー、ちょっと実家に帰省してまして...」
「世間はとっくに働いてますけど」
アオイの後ろでただならぬオーラを纏う人物がいた。
「...術式展開、プロヴィデンスレイン」
プロヴィデンスレインとは、対象に向けて高温の矢を音速で放つ魔術である。それも大量に飛んでくる可能性もある。
つまり、『詰み』である。
「...ッスゥゥゥゥゥゥ...すんませんs___」
「死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
そのあと、リョウタは瀕死状態になった。元凶のヤマトは、スッキリしたというような顔で買い出しに出掛けて行ったそうだ。

Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.23 )
日時: 2022/10/14 22:17
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

「ユキ、これから横浜まで行くけど、行く?」
カエデは横浜に仕事があるのだ。何でも、研究機関に協力するとか。具体的にはちょっとした実験と聞かされている。
ユキはあまり乗り気ではない。
「えぇ~...?遠いじゃないですか」
「何か奢るからさ」
「早く車に乗りますよ?」
チョロい女である。
まあ、乗り気なら別にいいのだが。

車を走らせること2時間半、例の研究機関に到着した。
「ここが...」
「何でも政府のお墨付きらしいからな」
研究機関である、霧島きりしま製薬である。ここは、政府公認の研究機関で、主に力の保有者について研究をしている。それでも、製薬会社なので薬も作っている。
早速、建物内に入ると薬品の臭いが一気に鼻腔に押し寄せてくる。
「お待ちしておりました。社長の霧島カズヤです」
白髪混じりの長身の男性。この男がこの霧島製薬の社長だ。
「阿賀野カエデです。本日はよろしくお願いいたします」
「不知火ユキです」
カエデは律儀に頭を下げ、カズヤに案内されて強化ガラスとコンクリートでできた研究室に入った。


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