ダーク・ファンタジー小説
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- 人が本当に変わる時
- 日時: 2012/11/27 10:18
- 名前: 方瀬梨乃 (ID: rplIjWJE)
- 参照: http://yahoosiburikahana
「ばかやろーーーーーーー!!」私は青い空に向かって叫んだ。
ここは屋上だ。その上放課後だから、誰もいない。
なぜ私がこんな事をしているのか。理由は数分前にさかのぼる。
「托、部活終わったかなあ?」私には彼がいた。名前は托斗。中1のとき、付き合い始めたのだ。私はそろそろ部活が終わったであろう托の教室に向かった。「托ー?部活おわっ・・・え?」そこには学年1と名高い岡崎麗と抱き合う托がいた。「たく・・・?なにし・・・・」ガタン
と音を立てて立ち上がった托は呆然とする私にこう言った。「・・・
悪い美紀。俺、麗と付き合う事になったんだ。だから別れよう。」
信じられなかった。信じたくなかった。私はその一心で叫ぶ。「嘘だよ
ね!?托っっ冗談だよね!?」優しかった托。好きだと言ってくれた托
。その托が、私から離れていく。そんな私に生きていく意味なんてない
。絶望なんて、知らなかった私。知る必要もなかったはずの私が今立っているのは、絶望の底・・・そんな私に托はこう言った。「・・・ふん
。今まで付き合ってやったんだ。感謝しろよ?」そう言って托は教室
を出て行った。それが私の叫ぶ理由。「叫んでも仕方ないよね・・・」
1人つぶやく。
- Re: 人が本当に変わる時 ( No.49 )
- 日時: 2012/11/17 16:56
- 名前: 方瀬梨乃 (ID: rplIjWJE)
・・・。夜、だ。
「暗い・・・どこにいたらいいんだろ?」
野宿は・・・嫌とかじゃなくて、危険だ。
この体と、オーラなら何をされるか・・・・。
「前の私楽だったな・・・・」なんてね。
- Re: 人が本当に変わる時 ( No.50 )
- 日時: 2012/11/17 22:13
- 名前: 方瀬梨乃 (ID: rplIjWJE)
「だったら俺のアパート来るか?」「!?」
な!?何でここに托羅君がいるわけ!!?
「托羅君!」「いるとこなくて困ってんだろ?来いよ」
優しい・・・。私こっちに来てから優しくされたことなかったから、
よけい身に染みる。
「ありがとう・・・!」
- Re: 人が本当に変わる時<参照200突破!!> ( No.51 )
- 日時: 2012/11/17 22:50
- 名前: 方瀬梨乃 (ID: rplIjWJE)
「・・・・。でか〜」そこはアパートというよりマンションだった。
「ん。これ全部俺の持ち物なんだぜ」「ええええ!!?」
でかい!でかすぎる!!
「これ・・・買ったの?」「いや。父さんにもらった。」
「うそおっっ!!!?」
あ・・・あの托がこんなマンションをやすやすと息子にあげられるほど
金持ちになってるだなんて・・・・。
「ここの1番上に、俺の部屋があるんだ」
そういった托羅君の顔は・・・どこか不気味な笑みを浮かべていた。
- Re: 人が本当に変わる時<参照200突破!!> ( No.52 )
- 日時: 2012/11/19 19:23
- 名前: 方瀬梨乃 (ID: rplIjWJE)
ガー・・・
エレベーターで最上階まで上がる。
密室に2人・・・・・・。
嫌がおうにもドキドキしたりするものだ。
「ついたよ。」
え・・・・・・・・!!?
「ついたよって・・・ここ屋上だよ?」
「そうさ。屋上なんて久しぶりに来たなあ・・・」
ドン、と私はつき飛ばされ、固いコンクリートに体を打つ。
「きゃあ!!」「お前、お父さんを昔ふったらしいじゃねーか」
「!!どうしてそれを・・・」
思い出したくない過去を引っ張り出され、私は動揺する。
「それはな・・・」
グイッと私は屋上の端に追い寄せられる。
「な・・・」「俺が・・・父さんに殺せと命令されたからだよ!!!」
体に浮遊感がした。落ちていくーーーーーーーーーーー・・・・
ここは100階だ。到底助かるはずはない。
私もここまでか・・と思った時だった。体が不意に抱かれる。
暖かい・・・・・
「おっと。あぶね〜」
「!!クロウ??」彼は浮いている。
「何で浮いて・・・」「俺をただの人間だと思うなよっっ!!」
- Re: 人が本当に変わる時<参照200突破!!> ( No.53 )
- 日時: 2012/11/21 15:39
- 名前: 方瀬梨乃 (ID: rplIjWJE)
ふわりとクロウは私を抱いたまま浮き上がった。
「おい」「!!!!?」
托羅君・・・いや、托羅は驚いた顔をする。
「みッ未来様!!!」
未来?どうゆう事・・・・・・??
「俺の名字は未来って言うんだ。」「そうなの」
「お前、美紀の事ここから突き落としたよなァ?」
「すいません!!」「ただじゃ済まねえぞ?俺の大事な女なんだから」
「ひいいいいいいいいいいいいい!!!」
托羅はあわてて逃げ出した。
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