二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ボカロ】悪ノ物語【小説】完結!(?)
- 日時: 2011/04/24 19:15
- 名前: 奏 (ID: DcPYr5mR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=10428
こんにちゎ、奏/かなで(元・都和★)です。
小説(一応)初挑戦です。
暖かく見守ってくださると嬉しいです♪
★荒らしとか中傷とかお断り。
★チェンメもお断り。
★ボカロ嫌いな人は回れ右。
★奏のことが嫌いな人もなおさら回れ右。
★更新超遅いけど許してください。
★「悪ノシリーズ」知らない人は、一度曲を聴くといいかもしれないです^^
とりあえず、自分なりに悪ノシリーズを小説化してみようと思いました。。
表現が変だったり誤字があったら教えてください;
あくまでも解釈は「自分なり」なのでそこらへんはご了承くださいませ。
「〜視点」というものがあるのは番外編と番外編後の本編のみです。
他本編は客観的なナレーションでお送りしています。
参考・原曲 悪ノ娘 悪ノ召使
リグレットメッセージ
Re birthday
South North Story(これは若干?)
白ノ娘
その他、緑の娘など・・・。
4/24 追記 上のURLから、複雑ファジーの新しい小説に飛べると思います。
よければ見に来てやってくださいまし^^
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- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.319 )
- 日時: 2011/04/14 15:40
- 名前: 奏 (ID: t3n5DtaJ)
第28章 双子
凛視点
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ふーっと長く息を吐くと、蓮はいつもの無邪気な笑顔で私を見た。
「どう?思い出した?」
私は掛け布団から半分だけ顔を覗かせ、小さくうなずいた。
「小さかったころは言葉の意味とかよく分からないまま読んでたけど・・・
なんでか・・・内容は理解してたんだよね・・・。」
「そうそう、しかも、いつかどこかで同じような話を聞いたような気がして、
2人で何度も何度も夢中になって読んでたよな。」
蓮は、保健室の天井を見上げながらそう言った。
よく10年ほど前のことを覚えているものだと感心してしまう。
その本は・・・たしかに読んでいた記憶はある。
とてもとても、悲しいお話だったことも覚えてる。
でも・・・その本にまつわる不思議なこともたくさんあったのだ。
「ねぇ、蓮。その本について、お母さんもお父さんも、口をそろえて言ったこと、覚えてる?」
蓮は不思議そうな顔で首をかしげたあと、
私を見て続けた。
「うん。いつも俺たちがその本読んでると、2人で話してたよな。
あんな本、買ってあげた覚えもないし、昔からあったわけでもない。
どこから引っ張り出してきたんだろう・・・って。」
蓮はちゃんと覚えていた。
その本だけは、みんな買った覚えがないという。
おばあちゃんにも聞いたことがある。
でも、おばあちゃんも何も知らなかった。
私と蓮があの本を読んでいるのを、不思議そうに眺めるだけだったと聞かされたことがある。
それでも、私も蓮も、なにもおかしなことはしていなかった。
いつものように、本棚からあの本を出して読むだけだった。
それから、もう1つ不思議なことがあった・・・
・・・たしかあれは・・・
私が考えていると、蓮は再び口を開いた。
「俺らが散歩に行ったとき・・・変な女の人に会ったこともあったよな。」
まさにそれだった。
本の中に出てきた女中であり黒いかたまり・・・。
それと似たような話し方をする女の人に、幼いころに会ったのだ。
「・・・あの人、私たちになんて言ったっけ・・・?」
「『今度は、最期を迎えるその日まで、ずっと一緒にいられたらいいね。』
『貴方たちの選んだ選択は、けして間違ってはいないわ。』とかだったような・・・。」
そうだ。
物語と、どこかつながっているような言葉を、私たちは言われたのだ。
その女の人は、立ち去るとき、蓮をじっと見つめていた気がする。
・・・それは、蓮が『心優しき王子さま』と重なるからなのだろうか・・・?
・・・・・・あれ?
・・・でも、なんで・・・?
「・・・蓮、なんで今になってその物語を・・・?」
私は布団を足の方へたたみ、体を起こした。
「あれ、起きて平気なの?」
「もう大丈夫だよ。それより、なんで・・・?」
「なんで・・・って・・・。」
蓮は困ったように目をそらし、しばらく黙りこんだ。
いつ話してくれるものかと待っていたけれど、
4時間目の終わるチャイムがなってしまった。
それを聴いた瞬間、蓮は立ち上がり、あわてるように
「わ、悪い!ここの電気消すの頼んだ!・・・じゃあ、放課後に!」
そう告げて保健室から出て行ってしまった。
何をそんなにあわてることがあるんだろう・・・?
それに・・・なんで私はこんなにも気にしてしまっているのだろう。
あんな夢を見たあとだからかな・・・。
いや・・・あれは・・・夢じゃないか・・・。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
つづく
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.320 )
- 日時: 2011/04/14 16:38
- 名前: 奏 (ID: t3n5DtaJ)
続き
凛視点
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あっという間に時間は過ぎ、放課後になった。
ずっと、あの夢と本のことが気になって、授業に集中できなかった。
「おーい、凛、大丈夫?まだ具合悪いの?」
「早く帰って、休んだほうがいいですよ・・・。また倒れてしまうといけないですから・・・。」
美紅と羽玖が心配そうに、私の机の周りに集まってきた。
「え・・・えへへ、大丈夫だよ、もう全然平気!!
ただ考え事してただけだから、あんまり気にしないで!!」
私はいつもの笑顔を2人に向けた。
ただ、2人には無理をしているように見えるんだろうな・・・。
私が、鞄の中に教科書やノートを詰め込んでいると、
私や美紅、羽玖のクラスの、開けっ放しの扉から、蓮が顔を覗かせた。
「あ・・・今日も、お迎えが来ましたよ、凛。」
羽玖がいたずらっぽく笑ってそう言った。
「凛ー、早く帰ろうぜー」
「蓮くんは、男子の友達と一緒に帰ったりしないの?
いつも凛のこと迎えにくるけど。」
美紅が不思議そうにたずねた。
蓮はしばらく考え、美紅を向きなおり、答えた。
「他の奴らとも帰ったりするけど・・・帰るところが同じなんだから、一緒でも問題ないだろ?」
「ないけど・・・でも、男子たちと一緒に帰りたいって思わないの?」
「あまり」
蓮はきっぱりと答えた。
「気があう奴も結構いるけど、凛と帰るのが一番楽しいし、なんか安心するし。」
・・・蓮の発言は、たまに直球すぎて私を困らせる・・・。
あぁあ〜・・・!
きっと私の今の顔、りんごみたいに真っ赤なんだろうなぁ・・・。
そう思った矢先、美紅がニヤニヤしながら私の顔を見た。
「仲がいいって素晴らしいね、ね、羽玖?」
「え?えぇ・・・そうですね。」
羽玖は何がなんだかわかっていないようだ・・・。
「じゃあ、私と羽玖は先に帰るから、あとはお2人で!!
じゃあね、凛、蓮くん、また明日!」
「2人とも、さようなら。」
美紅は手を振りながら、羽玖はおじぎを1度して、教室を後にした。
「さ、俺らも帰ろうぜ。」
蓮が、私の前に手を差し伸べてきた。
私はそれを、恥ずかしいと思いつつも握る。
これは、今ではよくある光景だった。
なぜか、帰るときには手をつなぐ。
恋人同士ならともかく、姉弟でやることとは思えないが・・・
でも、周りのみんなはこの光景を、もうなんとも思ってはないらしい。
「学校一の仲良し姉弟」そう呼ばれることも多い。
私たちは、夕焼けでオレンジ色に染まる道を並んで歩いた。
「あのさ、凛。」
「ん?」
「保健室での・・・俺が答えてない質問だけどさ・・・。」
「うん・・・。なにかワケがあって答えられないの?」
蓮は首を振った。
「違う。いえるけど・・・でも・・・。
俺のこと、変な奴って思わない?」
「どうしたの?いきなり・・・。」
蓮は、私の手を握る力を少しだけ強め、続けた。
「俺・・・3時間目、なぜかすっごい眠くて・・・で、ちょっとだけ居眠りしちゃったんだけど・・・
そのときの・・・夢がさ・・・。」
「夢?」
「うん・・・。なんかよく知らない白い世界にいてさ。」
白い世界か・・・。
私の体験したことによく似ている・・・。
「で、俺、ギターみたいなのもって、1人で突っ立ってて・・・
ちょっと遠くだった気もするけど、凛がベンチに座ってたんだよ。」
私は、不思議に思いながらも軽くうなずき、
蓮を見た。
「・・・でも、その凛が、2人いてさ・・・お前にそっくりな奴がもう1人いて・・・。
俺・・・なんか変なのかな・・・。」
「変なんかじゃないよ・・・。
実は、私も似たような夢を見たの。もう1人の私の夢。」
蓮は驚いたように私に顔を向けた。
「でも、それと本と、何の関係があるの?」
「あぁ・・・・・・。」
蓮は一呼吸置き、話し始めた。
「凛たちが扉の向こう側に消えたあと、俺だけが取り残されて・・・
で、どうやって夢から覚めようかとか考えてたら、黒い扉が現れたんだ。」
「黒い・・・扉・・・?」
私はそんなもの見てない・・・。
私たちが元の世界に戻ったあと、蓮だけはまだ夢が続いていた・・・っていうことか・・・。
「うん。その黒い扉の中から、もう1人の俺が出てきて・・・
すわりこんでた俺の前にひざまずいて、俺にこう言ったんだ。
『リンがどこに行ったか知らない?』って。」
「リンて・・・私・・・じゃないよね。もう1人の私のことかな・・・。」
「たぶん。で、『白い扉の中』って答えたんだよ。
そしたらそいつ、2つの扉の前に立って、何か確かめて・・・で、片方の扉を開けて、
俺に『ありがとう。君は、最期までしあわせにね。』って言って、俺の頭に手を置いたんだ。」
蓮の言うことは、普通の人には何のことやら分からないだろう。
でも、私には分かった。
同じような経験をした、私なら。
「そしたら、いつかどこかで体験したような、あの物語と似たような記憶が
頭の中に流れ込んできて・・・
で、あの物語を思い出したんだ。凛に話したのは、ただの気まぐれ。
・・・・・・変な話だろ?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
きり方が分からなくなったので一旦中断
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.321 )
- 日時: 2011/04/15 21:17
- 名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)
しばらく来られなくてごめんなさいっ;
PCを母親に取り上げられてしまって…二日間ですがww
すごく深い感じがしますね〜♪
トワイライトプランクやリンレンの物語や…素晴らしすぎる><
女中が何気活躍してますね☆
塊の扱い軽いですよ〜;
矛盾していますか?
私には分からないんでOKでs((
でゎまた来ます!
更新頑張ってください♪
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.322 )
- 日時: 2011/04/17 17:54
- 名前: 奏 (ID: up0sn.la)
>>321 夏茱萸 s
いえいえ、見てくれているだけでもありがたいです!
それに、俺も続き思いつかなくてストップしてましたしww
深いと言っていただけて嬉しいですw
書いてる本人はぶっつけ直球で書いてるので
深いかどうかが全くわかってないもので←
もともと、塊の役割はそれほど重要ではなかったので(ry
それなりに登場している女中が正体でも
ノープログレムかとゲフン。
コメありがとうございました^^
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.323 )
- 日時: 2011/04/17 18:34
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: W6MelwHU)
どうも、お久しぶりです。
トワイラントプランク凄いなー、って思いました。メイドの考えは私にもありませんでしたね。
個人的に黒い悪魔の事なんですが私はコンチータ様と思ってました。悪ノ娘も大罪ですしね。
ともかく、相変わらず凄いですねーとしか。
ますます最後が気になります。どう終わらせるのか謎です。
何も言えない私なのですが頑張ってください^^
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