二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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supercell ヒーロー
日時: 2011/07/26 18:20
名前: 春夏秋冬 (ID: tGlrccyT)

supercellさんのヒーローという曲がとても好きなのでこの小説を書きました。出来る限りストーリーを歌詞に合わせてみました。それと段落がメチャクチャです。すいません。結構最初の方は結構長いので適当に読ん下さい。ぜひ読んでみてください。面白かったらぜひお気に入り小説に入れてみて下さい。
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参照200回を超えました。皆様ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

コメディの方で「魔法少女が壊しに来る!?」というものもやっていますので、よろしければご観覧下さい。そちらの方が数倍面白いです・・・

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Re: supercell ヒーロー ( No.10 )
日時: 2011/05/11 23:12
名前: 春夏秋冬 (ID: tGlrccyT)

第十話
気がつくと暗闇にいた。
「ここは・・・?」
足を一歩踏み出した瞬間、暗闇の奥に一つの灯火が見えた。
「!・・・お前は!」
そこにいたのは僕がよく知っている真っ黒な「ドラゴン」だった。
僕はドラゴンの方へ駆け寄った。
するとドラゴンは僕の死んだ兄さん、池川海人になっていた。
「に・・・い・・・さん・・?」
僕は言葉が上手く出なかった。
ブォッ!!!!
凄まじい炎が兄さんを包んだ。
「兄さん!!!!!!」
兄さんは「あの時」と同じように燃えていった。


ディスパイアは自分の持っている針で陸人を突付いていた。
「よし♪死んだ死んだ〜〜♪結界でも壊しに行こっと。」
ディスパイアはその場を後にしようとした。

ヒュウウウウウウウウ

陸人の死体の左腕から黒い風が出ていた。
「ん?」

ドオッ!!

先程よりも黒い風が陸人を包んだ。
「何何何?」
風が黒いドラゴンの頭となった。
「ガァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」
ドラゴンは天に吼えると分裂した。
「あれ?」
ドラゴンの消えた場所には池川陸人が立っていた。

ただし、いつもの陸人ではなかった。

左半分が獣になっていた。
背中には翼が、肩には角が生え、腰の周りは硬そうな尖っているスカートのような物で覆われていた。左手は棘が増し、顔は悪魔のようになりニタリと弓のように口を曲げていた。

ディスパイアはその見た目だけで恐怖した。
「気持ち悪い!!死ね!!!!」
両手の大量の針を陸人に投げた。
カキン
音と共に針は陸人の足元へ落ちた。
「うそ・・・でしょ・・・・?」
気がつくと陸人に頭を掴まれていた。
「????????」
陸人はそのままディスパイアを岩場へ投げ飛ばした。
ドフゥゥゥゥゥゥ!!!と岩が煙になっていく。
陸人は背中に背負っている刀「神風」を取り出した。
取り出した瞬間に神風が風にコーティングされていく。
「ゴラァァァァァァァァァァァ!!!!」
陸人はディスパイアのいる方へ向かって何回も刀を振り、黒い衝撃波をぶつけた。
ディスパイアはボロボロになり死んだように落ちていった。
「キェエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!」
陸人はディスパイアの方へ行くと神風でディスパイアの胸を貫いた。
「アハハハハハハハハ!!!!!!」
陸人はディスパイアのかわいらしい顔面を左手で潰した。
「ギャハハッハハッハハッハ!!!!!」
陸人は大声で笑っていた。

Re: supercell ヒーロー ( No.11 )
日時: 2011/05/11 23:15
名前: 春夏秋冬 (ID: tGlrccyT)

第十一話
ただ「あの時」僕は兄さんを守りたいだけだった。殺すのではなく、別の方法で。



気がつくと僕は地面に横たわっていた。なぜか体はいくつもの針に刺されたはずなのに、全然傷が見当たらなかった。ただ服がボロボロになって汚れているだけだった。
右手には「神風」が握られ、左手には大量の血がベットリ付いていた。
(何が起きたんだ・・・・・・?)
「・・よいしょ・・・・・・」
僕は立ち上がると、その場に立ち尽くした。
周りがまるで、原子爆弾が落とされた後のような風景だったからだ。
木々は枯れ果て、岩は原型を保っていなかった。
そして、足元にグチャグチャになったディスパイアの死体があったからだ。

僕は同じ様な光景を一度見たことのある。

(まさか・・・・・・・)
僕は神風をギリギリ形を残している岩場に思いっ切り振った。
すると、岩に向かってソニックブームが襲い掛かった。
(やっぱりな・・・・)
ドォォォォォォン!!!
北の方角で爆発音がした。きっと会長たちが戦っているのだろう。
僕は神風をしまうと、音のする方へソニックブームを使い移動した。


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「間一髪でしたね」
「!・・貴様なぜここにいる!!!命令は各自敵を殲滅したら帰還のはずだろう!」
僕は拳を握り締めて少し大きめな声で言った。
「僕の昔いたチーム「サクリファイス」では仲間は必ず見捨てるな、自分を犠牲にしてでも助けろと教わりました。」
「何?サクリファイスだと?」
「サクリファイス」それはエース以上の者たちで結成されているチーム。目的は身を犠牲にしようとも必ず果たす最強集団。しかし、現在は存在していない。
「なぜ貴様の様なツーごときが入れたんだ?」
言うか迷ったが僕は言った。
「実は僕エースだったんです」
ドシュウウウウウウウウウウウウウ!!
陸人の真横をレーザーが通過した。
「貴様何者だ?」
ディスパイアは怒った声で言った。
僕は目を閉じて笑った。
「ただの落ちこぼれさ」
僕は神風を抜いた。

Re: supercell ヒーロー ( No.12 )
日時: 2011/05/22 16:06
名前: 春夏秋冬 (ID: tGlrccyT)

第十二話
神風に風がコーティングされていく。
「貴様。何をしている?」
ディスパイアは不思議そうにこちらを見た。
「この刀は僕の能力を溜めて置くことができ、能力を溜めることで能力の威力は倍増する。
そして、この刀は僕が能力を使っていない時は、物体を切断することが出来ない」
僕は右足を弾き、ディスパイアへ向けて刀を向けた。
「馬鹿が・・・・」
ディスパイアはレーザーを陸人に向けた。
その時、会長が叫んだ。
「池川!よけろ!!!!!!」
叫んだ時にはレーザーは発射されていた。
ピイイイイイイイイイイ!!!
レーザーと神風がお互いに悲鳴を上げながらぶつかり合っていた。
「結構強いレーザーだな・・・」
陸人は少しずつ後ろへ下がっていっている。
しかし、陸人はフッと笑った。
陸人はガードしている神風を指で鳴らした。
キィィィン!
レーザーは消滅した。
「何?」
ドスッ!
すかさず衝撃波のキックをお見舞いした。
「貴様・・何をした!」
陸人っは余裕な表情で言った。
「衝撃波でレーザーを吹き飛ばしたのさ」
そう言うと陸人はディスパイアへ向けて大きく一振りした。すると大きなソニックブームが
ディスパイアを襲い掛かった。
「こんなもの・・・」
ディスパイアはそれをレーザーで消し飛ばした。
消し飛ばし、煙が漂っている向こう側には殴りかかってくる陸人がいた。
「お見通しだ!」
ディスパイアは空いている片手を握り陸人の顔面へ突き出した。
ゴスッ!っという鈍い音が鳴った。
二人の顔面にそれぞれの拳がめり込んでいる。
「くっ・・・・・」
「チッ・・・・・」
二人は互いに距離をとった。
(!!!!あの左腕は!!)
「クハハハハハハハハ!!!!!!」
ディスパイアは大声で笑った。
「何がおかしい?」
陸人は目つきを鋭くした。
「ここでお前を殺すのも悪くはないわ。けど、もっと面白いことになりそうだから、生かしておいてあげるわ」
そう言うとディスパイアは粒子砲を地面に向けて放った。
「待て!!!!」
叫んだ時にはディスパイアはいなかった。

僕は神風をしまうと振り向き言った。
「帰りましょうか」
僕は瀕死の副会長をおんぶして、なんとか歩ける会長と夕暮れの町に帰還していった。

Re: supercell ヒーロー ( No.13 )
日時: 2011/05/15 19:29
名前: 春夏秋冬 (ID: tGlrccyT)

第13話
「そろそろ騎士たちを潰しに行くか」
「ああ。そろそろいいころだろ」
「待っていろ「陸人」」
九人の反逆者たちは戦いに備え準備していた。

町に帰還し、ゲートに行くとそこには結界の修正作業を終えた教職員たちがいた。
町に付いたとたんに会長は倒れた。
「救護班急げ!!!!」
みんな必死になっていた。
担任が僕のそばへ寄ってきた。
「池川は大丈夫か?」
教職員たちは僕をジッと見つめた。
「大丈夫です。たいした傷はありません」
「そうか・・・。ありがとな。職員を代表して礼を言う」
先生は頭を下げた。
「今日は家に帰ってゆっくり休め」
「わかりました」
僕はすっかり暗くなった夜空の星を見ながら帰っていった。


朝、目が覚めた。
(昨日のあの夢はなんだったんだろう・・・)
昨日、確かに僕はディスパイアに殺された。
しかし、夢から目が覚めると傷は無かった。
(何かあの夢にあるのかな・・・)


学校につくと結衣さんが慌てながら僕のところにきた。
「陸人!大丈夫だった」
慌てる結衣さんに僕はびっくりした。
「うん・・・大丈夫だったよ」
フーっと結衣さんはため息をついた。
「よかった〜〜。もう、すごく心配したよ」
「心配してくれてありがと」
僕は内心すごくうれしかった。
「ああ。そういえば校長先生が呼んでたよ」
「わかった。じゃあね」
僕は校長先生のところへ向かった。

「失礼します」
ドアを開けるとそこには兄さんの骨壷と中の骨があった。
「何してるんですか!!!」
僕は冷静さを失った。
「まぁ落ち着きたまえ」
僕は怒りをこらえながら席に座った。
「何で先生が兄さんの骨壷を持っているんですか?」
先生はそう言うと思ったと言いたげな顔をしていた。
「実は最近、生徒たちの間で君のお兄さんの目撃情報が多発していてね。私はどうもそれが気になったんだ。
それで、君に失礼だと思いながらもお兄さんの骨壷に入っている骨を精密検査させてもらったよ。
その結果、骨壷に入っている骨は別人の物だったんだ」
「そんなことはありません。僕は、兄「池川海人」が死ぬのをこの目で見ました」
校長先生はため息をついた。
「信じる信じないは勝手だが一応頭に入れておいてくれ」
「失礼しました」
僕は早足でドアまで行き、勢いよくドアを閉めた。

学校も終わり放課後になった。今日は練習も無かった。
「陸人〜。朝、校長先生と何の話してたの?」
僕は暗い目で結衣さんを覗いた。
「死んだ・・兄さん・・の・・ことを・・・」
結衣さんは僕の気分を吹き飛ばすような声で言った。
「あの〜できたらでいいんだけどさ。お兄さんについて話してくれる?ほら、何か力になれるかもしれないじゃん」
僕は周りに誰も居ないのを確認し、口を開いた。
「あれは一年半くらい前のことだった。僕はその時「サクリファイス」に所属していた」
結衣さんは目を丸くした。
「あの十人しかいないエリート集団の?」
「うん・・・・・」
「うっわ〜すっご〜い!!」
結衣さんは僕を宝石でも見ているような目で見てきた。
「僕は兄さんと共にサクリファイスで活動していた。兄さんはマスターランクで僕の師匠であり、目標だった」
「うんうん」
「僕たちは厳しいこともあったけれど、それでも毎日楽しく過ごしていた。で、月日は流れあの作戦が実行されたんだ」
「あれってなに?」
「「キル・ザ・ドラゴン」。僕の左腕のこいつを討伐する作戦だよ。この作戦のせいで僕は地獄を見ることになったんだ」

Re: supercell ヒーロー ( No.14 )
日時: 2011/05/23 16:50
名前: 春夏秋冬 (ID: tGlrccyT)

第14話
「兄さん!上!」
「わかった!!!」
「池川海人」が刀を振りかざすと、漆黒の刃から衝撃波が生み出された。
「くらえ!!」
海人はディスパイアに向かって衝撃波をぶつけた。
ドゴン!!!!と衝撃波が砂嵐を巻き上げ進んだ後に、何かがつぶれる音がした。
「よし!任務完了!」
「さすが兄さん!」
陸人の兄「海人」は愛刀「神風」を使い、陸人と共に任務をこなしていた。
陸人と海人は二歳の年の差があり、親に捨てられて行く当てが無いところを「サクリファイス」の親玉「フレア」に拾われて修行をしていた。
陸人と海人は親がいなかったので兄弟で仲が良く、互いに励ましあっていた。
時がたつにつれて彼らのランクも上がり、陸人はエース、海人はマスターとなった。
「陸人、お前は戦うのが怖くないのか?」
海人から急に陸人へ質問が出された。
「う〜ん」
陸人は悩んだがすぐに顔を上げて微笑んだ。
「兄さんやチームのみんなを守るためなら怖くないよ」
迷いの無い目だった。
「そうか」
海人は少し安心した。

そんなある日、その任務をフレアから言い渡された。

「全員集まったな」
フレアが険しい顔でメンバー九人が居ること確認した。
サクリファイスのメンバーはよほどのことが無ければ、全員が集合することなど無い。
「先日、マスターランクのディスパイアを一匹、町の外れの寺院で見つかった」
皆が首をかしげた。そして海人が口を開いた。
「一匹ならば全員で潰さなくてもいいのでは?」
「ああ。確かに一匹だけなら最強と謳われている我が皆で出向くことは無い。しかし、今回のディスパイアは現在まででレーダー確認されているディスパイアの中では最強だ」
「まぁみんなで倒せば怖くないか」
サクリファイスの中で一番能天気な「セチル」が手を頭に乗っけながらそう言った。
「今回の件は極秘にしてある。町の方々に知られると無駄な不安を招いてしまうからな。
この任務「キル・ザ・ドラゴン」は明日六時に決行!」
「「はい!!」」
皆が大きな声で返事をした。
「それと海人」
「はい」
「後で私の所へ来なさい」
皆が海人に視線を向けた。


「ボス。何でしょう?」
そう言うとフレアは青いリングを一つ海人へ渡した。
「これは?」
「これはディスパイアを己の体に封印するために作られた極秘の品だ。今回のディスパイアは皆に強く言っていないが本当に強い。最悪、ここにいる全員が死ぬかもしれん」
海人は顔をしかめた。
「なぜ俺なんです?」
フレアは申し訳なさそうに言った。
「一番お前がサクリファイスの中で頼れるからだ」
海人は嬉しさと辛さが入り混じっていた。
「使い方は?」
「リングを腕につけてディスパイアを殴ればそれでいい。それは世界で一つしかないから、
最悪の状況の時だけに使ってくれ」
海人は悩んだが、行き場の無い自分を拾って救ってくれたフレアの頼みを断れなかった。
「わかりました」
海人はそう言いリングを手に取りその場を後にした。

まだ、僕たちは知らなかった。
この任務が思っている以上に絶望的だという事を。


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